栃木プレディスティネーションキャンペーン  
 快速:春のとちぎレトロ日光号  浦和−宇都宮−日光
2017年 4月 8日(土)乗車_ 


 来年(2018年)春に実施される「とちぎディスティネーションキャンペーン」の1年前プレキャンペーンとして「本物の出会いとちぎプレディスティネーションキャンペーン」が始まりました。そのオープニングを飾るイベントとして、浦和駅から宇都宮駅を経由して日光駅まで、レトロな旧型客車を使用した臨時快速春のとちぎレトロ日光号が運転されました。
 ヘッドマーク・サボなどの装飾はありませんでしたが、旧型客車の前後にはEF64-1000番台電気機関車とDD51形ディーゼル機関車を連結した豪華な編成での運転となりました。
  
T.浦和から電気機関車に牽引されて宇都宮へ
 始発の浦和駅は、湘南新宿ラインのホームから発車となります。車両自体は、尾久車両センター(尾久駅)から東北本線を走行し浦和の手前にある渡り線で湘南新宿ラインに入り入線してきます。これにより、浦和駅で8分程度の停車が実現します。と言うことで、浦和駅で快速春のとちぎレトロ日光号の入線を待ちます。が、なんと高崎線で人身事故が発生。大宮までは線路を共有しているので心配です。ホームの先では出発式の準備も進んでいます。この列車の運転状況は、随時業務放送として放送されているですが、5分から3分程度の遅れが出ている模様です。結局、4分ほど遅れてEF64-1001に牽引された快速春のとちぎレトロ日光号が入線してきました。発車まであまり時間が無いので、浦和駅から旧型客車に乗車する記録だけ撮影して車内へ。混雑した通路を抜けて座席にたどり着く頃には発車の音楽も鳴り終わりました。
 
 8時20分定刻に、大宮地区の主要駅の駅長に見送られて浦和駅を後にします。旧型客車で湘南新宿ラインを走行するとは不思議な感じです。車窓には、並走する東北本線や京浜東北線の列車も見えます。「さいたま新都心駅」の脇を通過して列車は大宮へ。短い区間でしたが、旧型客車で湘南新宿ラインの旅を楽しめた価値は大きかったです。大宮駅も撮影の方で大混雑だろうと思いましたが、人出は少なく拍子抜けしました。大宮を出ると高崎線と別れて東北本線を北上します。風景的には住宅街が続くのであまり面白みはありません。ただ、旧型客車でこの区間を乗車できるのはそうそうないので乗り心地の方を楽しみます。車内では、乗車記念クリアファイルと車内改札が終わった号車から「乗車証」が配布されています。列車は、久喜に停車してさらに北上します。住宅地も次第に途切れてきて田園地帯も見えますが、春らしい景色はまだ見えてきません。列車は、小山に停車してさらに北上。EF64-1001に牽引された旧型客車とDD51の編成なんて、私も沿線で撮影したいぐらいの列車です。通過駅でも、列車待ちの乗客の方々が不思議そうに見ています。この辺りまで来ると梅の花が見事に咲いている場所もあり春の景色が見えてきたと思ったところに新幹線の高架が接近してきて宇都宮駅1番線に到着します。宇都宮駅の出迎えは盛大で車内らも歓声が上がるほどでした。
 

EF64-1001に牽引されて入線
 

後部はDD51-888
 

浦和駅から旧客の旅
 

浦和駅にて
 

宇都宮駅に到着
 

しばらく停車します
 

始発の浦和駅
 

発車案内
 

京浜東北線と並走
 

旧客車内
 

大宮に到着
 

高崎線と別れ東北本線へ
 

菜の花が咲いています
 

小山車両センターを通過
 

曇りながら春の車窓です
 
 
U.宇都宮からディーゼル機関車に引かれ日光へ
 宇都宮駅では25分ほど停車します。進行方向も変わり今度は、DD51-888が先頭になります。この列車、宇都宮まではEF64-1001が先頭で走り宇都宮からDD51-888が先頭で走ります。1つの列車で2種類の機関車が先頭になる「おいしい列車」です。
 宇都宮駅での停車はほぼ撮影で終了しました。10時14分にDD51の力強いエンジン音が駅構内に響き渡り宇都宮駅を発車します。発車時の見送りも盛大で、快速春のとちぎレトロ日光号の本番は日光線に入る宇都宮駅からと思わせるほどの盛大ぶりでした。向きを変えた列車は浦和へ戻るような感覚になりますが、東北本線と分岐して単線の日光線に入ります。しばらくは住宅街が続きますが、そのうちに車窓は田園地帯に変わります。沿線で撮影する方も急に増え始めました。列車は、DD51のエンジン音が豪快に響く中を日光線を進みます。途中の鹿沼駅で列車交換のため停車します。この駅が日光線内での唯一のDD51先頭の編成写真が撮れる駅ですので撮影に向かいます。鹿沼を出ると杉林の中を列車は進みます。花粉が心配ですが、あらかじめ花粉の薬を服用してきて正解でした。杉林を抜けると再び田園地帯と住宅街が入り混じります。日光宇都宮道路と東武日光線と交差すると今市駅に停車します。今市駅を出ると杉林や住宅街の隙間から東武日光線の線路が見え隠れします。そして列車は、終点の日光駅に到着します。日光駅でも出迎えのイベントが行われました。観光客や団体客は足早に改札を出たので、ホームに残ったのは鉄道ファンばかり。役目を終えた列車は、回送列車で宇都宮へ向かうためレトロなホームの1番線にレトロな客車が停車する静かなひと時が流れます。
 そして、EF64-1001に牽引された旧型客車の回送を見送り、快速春のとちぎレトロ日光号の旅は終わりました。
 

宇都宮駅停車中
 

進行方向が変わります
 

DD51-888が先頭
 

鹿沼駅にて205系と交換
 

鹿沼駅にて
 

今市駅にて少々停車
 

今市駅にて
 

日光駅での出迎え
 

日光駅に到着
 

EF64-1001先頭で回送となります
 

列車は日光線へ
 

日光線を進みます
 

一部春らしい車窓も
 

間もなく日光です

EF64-1001と日光駅舎

日光駅に到着
   
V.指定席券・記念品
 指定券ですが、4/8は「583系の最終運転」と「EL&SLみなかみ」の運転が重なったので、「えきねっと」の1カ月と7日前の5:30の事前予約で何とか確保できました。ただし、座席位置指定はしませんでしたのでどの席が予約されたかは不明です。ということで、座席位置変更で窓側へを試みることにしました。とは言え、なかなか思い通りには事は進みませんでしたが、3月の下旬にふと「えきねっと」で空席照会すると「△」でした。「窓側に限定」で変更を試みると変更できたのでめでたく窓側の座席に乗車できました。
 乗車記念品は、名刺大の乗車証明書と特製のクリアファイルが配布されました。特製クリアファイルは、列車名と乗車日が入ったオリジナルでしたので、コレクションが増えて嬉しかったです。
 

指定席券
  

乗車記念クリアファイル
 

浦和駅配布のバッチ
 

乗車証(表)
  

乗車証(裏)