快速:雪のおいこっと号  長野−十日町
2017年 1月28日(土)乗車_ 


 冬季は、快速冬のおいこっと号として長野−戸狩野沢温泉間で1日2往復設定されている「おいこっと」ですが、今年は1月28日に限り長野−十日町まで快速雪のおいこっと号として運転されました。冬季に雪景色の飯山線を楽しみながら十日町まで向かうもので、春から秋に運転される快速おいこっと号とほぼ同じ内容でした。
  
T.雪景色の飯山線への旅
 本日は、冬期間としては初めて十日町まで運転される「おいこっと」となる、快速雪のおいこっと号に乗車するために長野駅へ。地元から発車するので入線時刻も解っているので早めにホームで待つこともなく、入線の10分ぐらい前にホームに着けるように長野駅までの長野電鉄の列車も調整してやってきました。
 飯山線用の長野駅4番線に「おいこっと」が入線してきました。何か特別な装飾やマークがあるわけでもないので、冬の時期に十日町まで運転される「おいこっと」という感じです。
 車内は、1日限定の運転というプレミア感も手伝って長野駅からほぼ満席の盛況です。今回は、直前に指定席券を確保したので4人掛けボックスの窓側です。進行方向は良かったのですが、千曲川が見えなないのが少々残念です。長野駅を定刻に発車した快速雪のおいこっと号は、しなの鉄道北しなの線を豊野に向けて北上します。今日は、冬晴れの良い天気です。北長野を通過して三才駅を過ぎると市街地からリンゴ畑や畑が広がる冬の田園地帯を走行します。青空に映えた一面の雪景色で今日の乗車は当たりのようです。豊野から飯山線に入り、本格的な飯山線の旅が始まります。車内では、通常の「おいこっと」と同じように野沢菜も配布されました。列車は、立ヶ花の手前から千曲川に沿って進みますが、反対側の座席ですのでその景色もよく見えません。こちら側は、間近に迫った山肌が延々と見えるだけです。列車は、替佐の手前で一旦千曲川と別れ飯山駅に到着します。飯山駅では、16分の停車時間を利用してコンコースでみそ汁(キノコ汁)のもてなしがありました。
 
 飯山駅を出ると車窓は、冬特有の曇り空に変わります。残念ながら曇りとなってしまった信濃平の雪原を進み列車は信濃平へ。ここで数分運転停車を行います。ドアは開きませんが、長野県が行う「手を振ろう!キャンペーン」で地元の方々が手を振って出迎えてくれます。が、反対側の座席だとほとんど何も見えませんし、隣(通路側)に人が座っている場合は通路まで出ることもできず、ただ発車を待つだけの状態・・・。イベントの内容自体は良いのですが、反対側の座席人も見えるように線路を挟んで両側でやるか、別々の2ヵ所で1か所目は右側、2ヵ所目は左側でやってもらえれば全ての乗客が見る事ができるのに。と、この手の列車に乗る度に思います。
 信濃平を過ぎて戸狩野沢温を出ると、快速冬のおいこっと号は再び千曲川と寄り添って北上します。積雪もかなり多くなってきました。県境の森宮野原駅では10分ほどの停車です。積雪はかなり多いと感じますが、2月にはまだ積もるとのことで、まさに飯山線の冬は雪との戦いのようです。森宮野原駅で小休止したのち、列車は県境を超えて長野県から新潟県へ。千曲川も信濃川に名前が変わります。津南駅を過ぎて、列車は雪景色の飯山線を進みます。やがて、列車は飯山線でただ一ヶ所だけ信濃川(千曲川も含む)を渡り十日町市内へ向かいます。山間部を抜けたので、積雪も多少は少なくなりました。列車は、夏には一面の田んぼとなる雪原を抜けて定刻に十日町に到着しました。
 

長野駅発車案内
 

始発の長野駅
 

冬のおいこっと号(長野9:15−十日町11:48)
 

飯山駅停車中
 

信濃平駅でのお見送り
 

森宮野原駅停車中
 

十日町駅に到着
 

歓迎の横断幕
 

長野を出発
 

冬晴れの北しなの線を北上
 

北しなの線と別れ飯山線へ
 

野沢菜の配布もありました
 

飯山線内も晴れてます
 

飯山駅で少々停車
 

飯山を出発
 

一気に積雪が深く・・・
 

千曲川に沿って北上
 

県境の森宮野原で停車

信濃川を渡ります

終着の十日町も目前です
 
U.甲種輸送撮影
 十日町到着後は、折り返しの時間まで何をするか迷ったのですが、ちょうど乗り合わせた知人の方に甲種輸送の情報を頂き撮影に行ってきました。十日町から飯山線で越後川口駅までさらに北上します。キハ110の単行ですが、越後川口で上越線長岡行に接続しているのでそれなりに乗車しています。飯山線のキハ110に揺られること28分で越後川口駅に到着。
 越後川口駅から撮影できそうな場所を探しますが、春から秋までとは違い冬の真っただ中で積雪も多く撮影できそうな場所はありません。駅から長岡方向に10分ぐらい歩いた場所でようやく、甲種輸送ぐらいなら撮れそうな場所がありましたので、もう選択の余地もなく撮影します。やってきたのは、EH200-1に牽引された衣浦臨海鉄道のKE65-3で秋田総合車両センターでの検査上がりの輸送のようで、秋田から愛知まではるばる輸送されるようです。上越線でのこのような臨時の撮影は初めてでした。
 撮影後は、再び飯山線のキハ110に揺られて十日町へ戻ります。越後川口では、上越線の上下列車から接続となるので、車内も座席がほとんど埋まる乗車率でした。
  

9788レ「衣浦臨海鉄道KE65形」甲種輸送
 

衣浦臨海鉄道KE65-3
 

普通(十日町12:35−越後川口13:02)

普通(越後川口14:15−十日町14:41)

E129系との並び
 
V.夕暮れの千曲川に沿って長野へ
 十日町から快速雪のおいこっと号で長野駅に戻ります。帰路も4人掛のボックスシートです。列車は、西日差す十日町を定刻に発車しました。帰路も往路とほぼ同じ車窓となりますが、隣の席には誰も来ませんので自由に反対側の車窓も撮影しに移動できそうです。西日が差してオレンジ色に染まる雪原を列車は進み信濃川を渡ります。車内は帰路の列車となるので往路のような賑わいもなく静かです。県境を越えて新潟県から長野県に入り森宮野原駅で僅かな時間停車となります。
 森宮野原を出ると、山の稜線に太陽が沈みかける夕暮れの千曲川に沿って列車は南下します。桑名川では運転停車でドアは開らきませんが、ホームでは可愛らしい雪だるま3兄弟が迎えてくれました。桑名川を出ると千曲川が見えますが、しばらくすると飯山線と千曲川は一旦お別れして列車は戸狩野沢温泉へ。戸狩野沢温泉では2分の停車で発車します。夕暮れの信濃平付近を通過して、午前の運転時にお見送りのイベントがあった信濃平駅付近には雪だるまが残っていました。そして列車は飯山駅へ。飯山駅では、交換列車待ちのため18分停車します。この間に2階のコンコースで日本酒の試飲などがありました。アルコールなので、車で帰る人と未成年は飲めません。ということで、試飲する人も少なくちょっと寂しいですね。ノンアルコール飲料の試飲もあればもう少し賑わったかも解りませんが・・・。
 飯山駅を出る頃には車窓はもう暗くなりほとんど景色も見えません。こうなると、列車はただひたすら長野を目指すだけです。替佐を過ぎ再び千曲川が近づいてきたのは地元の感で解りますが、車窓は延々と夜の闇が続くだけです。豊野からしなの鉄道北しなの線に入り、列車は一気に長野へ向けてラストスパート。三才を過ぎると次第に市街地の明かりが増えてきて、北長野を通過すると長野総合車両センターの脇を通過して長野に到着します。
 冬期間に初めて十日町まで運転された「おいこっと」となる快速雪のおいこっと号は、1日限定というプレミア感も手伝って上々の乗車率で終了しました。

十日町にて
 

雪のおいこっと号(十日町15:30−長野18:05)
 

始発の十日町
 

戸狩野沢温泉に停車
 

飯山駅に停車
 

飯山駅にて
 

長野に到着
 

雪のおいこっと号の旅が終わりました
 

十日町を間もなく発車
 

日は早くも西日に
 

信濃川を渡ります
 

千曲川と夕日を見ながら南下
 

桑名川駅にて
 

夕暮れの信濃平付近を通過
 

まだ雪だるまが残ってました

飯山駅に停車

豊野から北しなの線へ
   
 
W.指定席券
 今回の「雪のおいこっと号」ですが、十日町で何か観光イベントがあるわけでもないし、普段(春から秋)の「おいこっと」の売れ行き具合から見ても余裕だろうと考えていましたが、念のため「えきねっと」で事前予約してみました。が、発売当日の10:01にまさかの満席メールが・・・。
 こうなると、もう当分の間は満席続きだろうと年が明けてしばらくするまで何もせずにいました。年が変わり、北アルプス雪見列車号に乗った後から本格的に「えきねっと」で空席照会を繰り返して、上り(十日町→長野)は1月18日にようやく確保できました。ただ、下りの指定席券確保は難航して、一時は定期列車で十日町まで行って折り返し乗車も検討しましたが、乗車の前日にようやく下り列車(長野→十日町)の指定席券が確保できました。このような状態でしたので座席位置の指定などする暇もなく予約したのですが、4人掛けのボックスシート(山側)ながら往復共に進行窓側の座席になったのは幸運でした。
 なお、乗車記念品(ポストカード)などの配布はありませんでしたが、通常の「おいこっと」と同様に乗車記念スタンプとスタンプ台紙はセットされていて利用できました。
 

指定席券(下り)
 

指定席券(上り)
 

スタンプ台紙(裏)

スタンプ台紙(表)