快速:北アルプス雪見列車号  茅野−白馬/白馬−松本
2017年 1月14日(土)乗車_ 


 ここ数年来、毎年1月のに設定され新年の風物詩となった「北アルプス雪見列車」が今年も運転されました。昨年は、千葉支社所有の「ニューなのはな」(廃車済)が使用されましたが、今年は一昨年と同じく高崎支社所有の「リゾートやまどり」が使用されました。
 昨年の雪不足とは違い、今年は始発の茅野から終点の白馬まで雪景色が楽しめました。また、穂高から先の白馬までは本格的な降雪となり、まさに「雪見列車」にふさわしい運転となりました。
  
T.特急を乗り継ぎ茅野へ
 長野から茅野までは、信州特急料金回数券を利用して「しなの4号」と「あずさ8号」を乗り継いで移動します。
 特急しなの4号は、8両編成ですので指定席にも余裕がありそうですが、早めに長野駅に到着したので自由席に並ぶことに。今日は、空いていて好みの座席を確保できました。
 特急しなの4号は、篠ノ井の時点で自由席が8割方埋まった状態で発車しました。車窓は雪景色で昨年とは違います。列車は、雪の影響で松本には少し遅れて到着しました。松本で特急しなの4号から降車して特急あずさ8号に乗り換えます。
 特急あずさ8号は、東京行と言うことで1年ぶりに「あずさ号東京行」のアナウンスを聞くことができました。あずさ8号は、松本を出る時点ではそこそこ自由席も空いてましたが、塩尻から先は結構座席が埋まりました。途中の塩尻と岡谷で雪のため遅れた接続列車の待ち合わせで遅延はしましたが、大したことなく茅野には35分ほどで到着しました。
(信州特急料金回数券は、しなの号のみ指定席の空席を利用可能。また、「しなの」「スーパーあずさ」「あずさ」の乗継も可能)

しなの4号(長野7:45−松本8:35)

あずさ8号(松本8:51−茅野9:21)
 
U.今年はまさに「雪見列車」
 茅野から快速北アルプス雪見列車で茅野から白馬へ向かいます。特急あずさ8号が少々遅延したので、素早く撮影して車内へ移動します。指定された号車は2号車です。この号車は、当たり外れで個人差が激しいかと思いますが、まさか座席位置指定(C席)のみでこの号車が割り当てられるとは思いませんでした。座席間隔は申し分ないほど広いのですが、それが仇となり背面テーブルと足乗せがありません。座席間隔が広いので、かえって何処か落ち着かないものです。
 そうこうしていると、485系リゾートやまどり号を使用した快速北アルプス雪見列車は茅野を発車します。昨年は、雪がなく雪見列車とはほど遠い状態でしたが、今年は始発の茅野から(薄っすらですが)雪景色を楽しめます。車内は、まだ始発駅の茅野を出た時点ですので空いています。次の停車駅の上諏訪から僅かながら乗客が増えてきました。列車は、諏訪湖畔を進み下諏訪・岡谷と進み塩嶺トンネルを抜けて塩尻へ。塩尻付近も薄っすらと雪景色が続きます。天候は、諏訪付近では日が差すぐらいに回復しましたが、塩尻付近からは小雪模様に戻りました。列車は、主要駅の松本に到着します。松本では20分停車しますので、ここで食料(酒)などを買い出しします。その前に、快速北アルプス雪見列車号(485系リゾートやまどり)と快速リゾートビュー諏訪湖号(HB-E300系リゾートビューふるさと)が並ぶので撮影します。松本で、特急あずさ3号(南小谷行)を通すと快速北アルプス雪見列車号も松本を出ます。
 
 交換列車が遅れたので、松本駅を5分ほど遅れて発車して大糸線に入ります。車内は、満席までとはゆきませんが松本から結構埋まりました。列車は、大糸線を北上して白馬へ向かいます。梓川を渡り列車は冬の安曇野へ進みます。車窓は、「雪見列車」にふさわしい雪景色です。北上するにつれて積雪も増えています。途中の穂高でしばらく停車します。駅では、地元の方々による豚汁のふるまいもありました。穂高駅で一息ついて再び、北アルプス雪見列車は北上します。高瀬川を渡り列車は大町に入ります。信濃大町は僅かな停車ですぐに発車となります。車窓の方も、信濃大町を出るとさらに積雪が増えると共に雪も本降りになってきます。木崎湖・中綱池・青木湖と大糸線の車窓スポットも今日は雪で見通しが良くありません。それでも、海ノ口駅とヤナバスキー場前駅に少々停車しました。列車は、山間部に入り雪も強まり視界が良くなくなります。昨年の雪が無い車窓を取り戻すかのように、今年はすごい雪でまさに「雪見列車」にふさわしい車窓です。列車は、本降りの雪で視界が良くない白馬駅に若干遅れて到着となりました。
 駅待合所では、甘酒のふるまいが行われました。駅の外は、時折吹雪く本格的な雪模様です。
 

始発の茅野駅
 

茅野駅発車案内
 

茅野駅で発車待ち
 

北アルプス雪見列車(茅野9:42−白馬12:21)
 

往路は2号車に乗車
 

松本でしばらく停車
 

リゾートビュー諏訪湖号との並び
 

穂高で少々停車
 

白馬に到着
 

白馬は吹雪いてました
 

「リゾートやまどり」ロゴマーク
 

表示は臨時
 

一人掛け席を確保
 

諏訪湖畔を通過
 

みどり湖付近も雪景色
 

松本駅発車案内
 

松本で食料を調達
 

梓川を渡り冬の安曇野へ
 

まさに雪景色
 

穂高で少々停車
 

高瀬川を渡り大町へ
 

海の口で少々停車
 

木崎湖畔を通過

積雪が増えてきました

雪の白馬に到着

 
V.大雪の白馬で温泉へ
 白馬では折り返しまでに約3時間ほど時間があります。本来なら日帰り温泉施設へ行くのですが、今日は時折吹雪く雪模様でとても駅の外に出られる状態でもありません。ただ、ただ駅の待合場所で時間をつぶすのももったいないので、雪が小降りになったタイミングで意を決して行くことにしました。日帰り温泉施設へ。
 目指すは、駅から近い「みみずくの湯」です。雪が小降りと言っても、すぐに本降りの雪に戻りましたが引き返せません。時折吹雪く天候の中を、ひたすら雪道歩き20分で、ようやく「みみずくの湯」に到着。暖かい八方温泉で体を温めて一息つくことができました。
 ただ、帰りも白馬駅まで雪だるま状態で歩いたので体は冷えてしまいましたが、雪が降る中の冬の露天風呂が楽しめて収穫は大きかったです。

白馬駅

みみずくの湯
   
W.リゾート列車を乗り継ぎ白馬から長野へ
 白馬から快速北アルプス雪見列車号で松本へ向かいます。帰りは、6号車のC席(一人掛け)ですので、背面テーブルも足乗せも使えます。このくらいの座席間隔の方が落ち着きます。
 雪の白馬を発車した、北アルプス雪見列車は茅野を目指して雪の大糸線を進みます。車窓を見ると、往路より少し積雪が増えた感じがします。列車は、雪のが続く山間部を抜けて海の口付近へ。この辺りは、湖が綺麗に見える車窓の絶景ポイントですが、今日は雪で何も見えずに通過・・・。交換列車が遅れた関係で、信濃大町での停車時間を削って定刻に戻して列車は進みます。高瀬川を渡り列車は冬の安曇野へ。往路とは違い夕闇迫る雪降る安曇野はどこか寂しさを感じます。列車は、ほぼ定刻に運転しているので穂高駅では所定通りの停車時間がありましたのでホームで撮影しました。穂高を出ると次は松本まで止まりません。列車は、梓川を渡り冬の安曇野に分かれを告げて松本へ。もう車窓も暗くなり景色も見えなくなったころに松本に到着しました。
 今回乗車した485系「リゾートやまどり」ですが、ずべての号車がそうだったのか、乗車した2号車と6号車だけかはわかりませんが暖房の効きが良くなく寒かったです・・・。まさに「雪見列車」にふさわしいと言えば相応しいのですが、やはり往復ともに寒かったです。
 
 松本では、すぐの乗り換えで快速リゾートビュー諏訪湖号に乗車します。階段を渡り2番線から4番線へ移動します。要するに乗り換えが発生するだけで、快速リゾートビューふるさと号と同じような時間で白馬から長野まで移動できます。快速リゾートビュー諏訪湖号も少々遅れて到着したので、撮影後はすぐに車内へ移動します。こちらは、暖房も効いていてホッとする暖かさです。松本から7割ぐらいの乗車率で松本を後にします。この先、姨捨と篠ノ井に停車します。列車名とは関係ない松本からの乗車となりますが、快適なHB-E300の座席で長野まで戻ることができます。もう車窓は望めないので、淡々と進む列車の走行音を楽しむだけです。姨捨を過ぎて列車は、高度を下げて篠ノ井へ。快速リゾートビューふるさと号とは違い、快速リゾートビュー諏訪湖号は篠ノ井に停車するので普段とは違う体験ができます。列車は、篠ノ井線内で雪のため交換列車遅れの関係で10分遅れで長野に到着しました。
 

始発の白馬駅
 

北アルプス雪見列車(白馬15:37−松本17:15)
 

穂高駅にて少々停車
 

穂高駅停車中
 

 松本駅ではすぐの乗り換え
 

リゾートビュー諏訪湖(松本17:23−長野18:35)
 

雪の白馬を発車
 

積雪が少し増えました
 

前面展望
 

冬本番の車窓
 

まさに雪見列車の車窓
 

木崎湖付近を通過
 

高瀬川を渡り安曇野へ
 

梓川を渡り松本へ
 

長野に到着
 
   ※画像の説明時刻は、所定の時刻(時刻表上)です _
 
X.指定席券
 指定席券は、最終的には満席になりませんでしたので余裕で購入できました。当初は、土曜日と日曜日のどちらに乗るか迷ったので「えきねっと」予約も直前となりましたが、無事に往復共に1列席を確保できました。
 昨年は、大糸線で運転されたイベント列車において乗車記念カードなどが配布されたので、この列車でも配布が期待されましたが、特に何も配布されることはありませんでした。
 余談ながら「北アルプス雪見列車」は、「えきねっと」上では昨年と同様に「お座敷車両で運転」という設定になっていたようで座席位置なども選べませんでしたが、1月10日に修正されてシートマップも使えるようになったそうです。
 

下り列車指定券
 

上り列車指定券
 
  ※ 乗車券は信州ワンデーパスを利用