ググっとぐんま観光キャンペーン〜SL重連運転〜  
快速:SLググっとぐんまみなかみ号  高崎−水上
2016年 10月 1日(土)乗車_ 


 ググっとぐんま観光キャンペーンのオープニングを記念して、快速SLググっとぐんまみなかみ号がD51-498とC61-20によるSL重連運転で運転されました。今回は、旧型客車5両をSL重連が牽引すると言うことで注目が集まりました。また、通常のSLみなかみ号とは異なり、下り列車は高崎駅を午後に出発して水上へ向かう時刻で設定されました。また、上り列車は夜に水上から高崎へ戻る運転となりました。下り(水上行)は白昼での運転を、上り(高崎行)は夜汽車の雰囲気を楽しめるようになっています。
 なお、SLの方は往復ともにD51-498が先頭となりました。
  
T.しなの鉄道経由で高崎へ
 1997年10月1日、長野行新幹線(当時)が開業し信越本線は、高崎−横川が信越本線で存続。横川−軽井沢間がJRバスでの輸送(鉄路廃止)。軽井沢−篠ノ井が「しなの鉄道」に経営移管。篠ノ井−長野(新潟)は、信越本線で存続と言う、初めての整備新幹線開業による在来線の経営移管・一部鉄路廃止からちょうど19年経ちました。
 本日は、北陸新幹線(当時は長野行新幹線)開業から19年経った旧信越本線を辿りながら高崎へ向かいたいと思います。
 

長野から、しなの鉄道で軽井沢へ向かいます。今や貴重となった1153両編成です。車内はリニューアルされていますが、今や115系に揺られて信濃路を旅できるのは、しなの鉄道だけです。

乗車した軽井沢行きは、窓側の席が埋まるくらいの乗車で小雨降る長野駅を発車します。列車は信越本線を進み、篠ノ井からしなの鉄道に入ります。篠ノ井からの乗車も多く車内も混み合ってきました。戸倉駅からワンマン運転に変わり、車内もさらに混雑してきます。どんよりした天気のしなの鉄道を進み上田に到着します。上田では、ほとんどの乗客が入れ替わり車内も若干空いてきました。上田から先は、また各駅ごとに乗客が増えてゆきます。1153連がちょうど良い感じの乗車率です。小諸で、再度乗客が入れ替わり一気に混雑しました。これから先は、雄大な浅間山が見えるはずですが、今日は天候が悪く浅間山の姿を見ることができませんでした。

小諸から平原を除く各駅からの乗車が多く車内は混雑が続きます。列車は、結局浅間山の姿を見ること無く軽井沢に到着します。
 

 霧と小雨降る軽井沢からバスで碓氷峠を超えて横川を目指します。このJRバス碓氷線も今日で19年目となり、軽井沢から横川への足として定着しています。本日は、観光バスタイプのバスなのでゆったりと横川まで移動できます。バスは、10人ほどの乗客を乗せて、軽井沢町内での渋滞もなく順調に碓氷バイパスを下って行きます。碓氷バイパスは、小雨と霧で景色はほとんど見ることができません。ただ、バスが進み高度が下がると霧も薄くなり赤く色付き始めた山々と霧がなかなか綺麗に見える車窓が広がります。バスは、順調に碓氷バイパスを下り碓氷峠鉄道文化村の保存車両が見えると、計ったかのような正確な時間に横川に到着します。

 横川から再び信越本線の旅に戻ります。やってきた高崎行きは、115系4両でした。先日も長野総合車両センターへ廃車のため配給されてきました。115系4両の高崎車は編成数を減らしているので今回乗車できたのは幸運でした。JR東日本(高崎車)の115系に乗車して新幹線では見ることができない、信越本線の懐かしい車窓を楽しんでいると、列車は定刻に高崎に到着しました。

 私は、これでしばらく高崎へ来る用事もありませんので、しなの鉄道115系・JRバス・JR115系を乗り継いで高崎まで来るのは最後になるかも解りません。今回の乗車は、最後の良い記念になったかと思います。
   


しなの鉄道(長野9:17−軽井沢10:46)
  

小雨降る軽井沢に到着
 

JRバス(軽井沢11:20−横川11:54)
 

普通(横川12:08−高崎12:39)
 

長野駅を出発
 

軽井沢に到着
 

横川まではJRバス
 

横川から再び列車旅
 

115系車内
 

高崎に到着
 
 
U.SL重連の旧客に揺られて水上へ【SLググっとぐんまみなかみ:高崎13:12−水上15:30】
 高崎駅で信越本線から上越線の快速SLググっとぐんまみなかみ号に乗り換えます。発車の2番線は大混雑しています。先頭は出発式で立入できないようになっていますが、乗客も満足に見られない出発式も何ですかね。入線から発車まで13分程度でしたので、高崎では撮影は諦めて車内で発車を待ちます。
 高崎駅は13:12定刻に、D51とC61の汽笛が響き渡る中を高崎駅を発車します。沿線は、沿線の方がスマホ片手に撮影して手を振っています。信越本線と分かれて列車は上越線を北上します。本日は、SLの重連運転なので見物の方もひときわ多く、撮影ポイントには大勢のファンの方が待ち構えています。ほどなくして新前橋に到着します。こちらでは5分ほど停車となるので先頭部の撮影をします。空いているので僅かな時間で撮影を終えることができました。
 ヘッドマークもようやく見ることができましたが、独特のデザインで「利根川」か温泉でも表現しているのでしょうか。新前橋からは、両毛線と分かれて北上します。群馬総社駅を通過してしばらく進んだところで、いきなりエアーが抜ける音がして急停車しました。車内放送で、踏切の安全装置が作動したとの放送が入り5分ほどで運転を再開して渋川駅へ。渋川駅では、遅れて到着したものの停車時間があるので改札で断って駅の反対側の道からD51+C61の重連を撮影しました。編成で撮るにはこの駅のこの場所しかチャンスはありません。
 
 渋川駅での停車を終えて、列車は吾妻線と分かれて利根川を渡り山間部に入ってきます。今日は、2両のSLの重連運転ですので煙も凄く迫力満点です。渋川で何とか編成写真を撮影できて、やっと一息つけたので、車内販売で購入した「鳥めし」で昼食とします。車内販売で500円以上購入すと「購入証明書」が貰えます。要するに乗車証の代わりみたいなものです。客車では一番先頭となる5号車に乗車したので、SLのドラフト音など迫力ある音を聞きながら「鳥めし」の味も楽しめます。食事を終えて利根川に沿って山間部を進むSLの旅を楽しんでいると、車内イベントでスクラッチカードが配布されました。くじ部分をコインで削りSLマークが出ると「あたり」です。SLばんえつ物語号じゃんけん大会もそうですが、このようなイベントでは当選したことが無いので適当に選んでコインで削るとSLのマークが出てきました。初めて、このようなイベントで当選しました。くじの部分はミシン目になっていて「あたり」部分は回収されましたが、残りの部分は乗車記念カードに見えなくもないデザインでしたので兼ねているのかも解りません。なお、商品は缶バッジでした。
 列車は、利根川に沿って山間部を登り沼田に到着します。沼田でも停車時間がありましたので、改札に断って駅の反対側の公園へ回りSL重連の撮影をします。沼田での停車が終わり列車が発車すると、次は後閑に僅かな時間停車し上牧駅を通過して温泉街が見えると終点の水上に到着します。
 
 水上駅では、普段より長めにSLが停車したので、SL重連を撮影するのは結構難しかったです。客車から切り離され引き上げていくD51-498とC61-20を見送ると快速SLググっとぐんまみなかみ号の旅も終了です。
  

新前橋で5分停車
 

渋川で22分停車(遅れあり)
 

渋川駅裏でようやく重連撮影
 

編成写真も辛うじて撮影
 

沼田駅で16分停車
 

ヘッドマーク
 

客車のサボ
 

駅裏の公園で撮影
 

C61-20
 

SLの連結部
 

陸橋から見たSL重連
 

水上に到着
 

機関車のみ引き上げます
 

これも迫力があります
 

始発の高崎駅
 

発車案内
 

大混雑の2番線に入線
 

高崎駅を発車
 

セレモニーもあったようです
 

高崎を後に水上へ
 

新前橋を発車
 

両毛線が分岐します
 

群馬総社の先で緊急停車
 

間もなく渋川
 

緊急停車後は順調に走行
 

渋川駅に停車中
 

昼色の「鳥めし」
 

渋川を発車
 

利根川を渡ります
 

列車は山間部へ
 

再び利根川を渡ります
 

利根川に沿って北上
 

トンネル通過中
 

沼田駅を発車
 

秋の上越線を北上
 

後閑駅で少々停車

水上へラストスパート

水上に到着

 
V.水上にて
 水上では、駅構内の転車台広場へ。ちょうど場所も空いていたので、D51-498とC61-20の方向転換作業を見ました。この作業を見るのは久しぶりでここ数年は見ていません。まずは、D51-498の方向転換を開始します。こちらは、普通に回転させて終了。続いて、C61-20の方向転換を行います。こちらは2回転の大サービスです。2両のSLの方向転換が終わると、それぞれ帰路に備えて整備を始めます。また、徐々に転車台広場から人も減ってゆきます。
 私も、D51とC61の方向転換を見届けたので長野へ帰ることにします。

D51-498方向転換
 

C61-20方向転換
 

2両のSLから煙が出てます

保存されているD51-745と3並び
   
W.帰路は北陸新幹線で長野へ
 水上から普通列車で高崎へ戻ります。残念ながら私は、快速SLググっとぐんまみなかみ号は下りの高崎から水上までの乗車だけとなります。上りは、指定席券を取れないこともありましたが、上りに乗車すると高崎からの新幹線が最終の「あさま631号」となり、長野駅からの長野電鉄の終電が出た後になってしまいます。
  
 水上からは、115系3両の普通列車で高崎へ戻ります。SLの乗車や撮影帰りの方々でほぼ満席の状態で水上を発車しました。列車は、夕闇迫る上越線を山から里へ下って行きます。やはり、SL列車とは違い電車は早いですね。あっという間に渋川に到着します。渋川では、乗客の入れ替えがありましたが乗客は増える一方です。列車は、夕暮れの早い午後の時間帯、人が大勢乗って来るとホットします。新前橋で大勢降りましたので、車内も空席が目立ちはじめました。列車は、すっかり暗くなった上越線を進み高崎駅に到着します。高崎の115系も間もなく引退というタイミングで、4両編成と3両編成の115系に乗車できたのは幸運でした。

 高崎から長野までは、北陸新幹線で帰ります。高崎では待ち時間がありますので、今ご覧いただいている乗車記の一部を作成して過ごしました。空いた時間を有効に使えて良かったです。
 高崎からは、北陸新幹線「あさま」に乗車します。長野行新幹線として1997年10月1日の開業から19年となりました。この19年間で、新幹線は長野県東北信と関東を高速で結ぶ無くてはならないものとなりました。車両も、開業当初は最新型だったE2系車両が波動用(臨時用)となり活躍の場も少なくなり、代わりに後継のE7系・W7系が運用車両の中心となり、路線も「長野新幹線」(愛称)から名実ともに「北陸新幹線」となり金沢まで延伸しました。この19年でかなり変化しました。
 開業から19年目の記念日となる本日乗車するのは、「あさま621号」でE7系F4編成車でした。乗車した10号車の車内は空いていました。高崎から先は、長野まで各駅に停車してゆきます。安中榛名を過ぎて碓氷峠を越えると夜霧の軽井沢に停車します。軽井沢で指定席も若干の乗車がありました。軽井沢を出ると佐久平・上田と停車して終着の長野に定刻に到着します。
 特急列車(新幹線も含む)として「あさま」が登場して今日で50年。北陸新幹線延伸で東京−長野の区間列車として補完的な役割の列車になりましたが、今後も末永く活躍してほしいものです。


普通(水上16:45−高崎17:48)
 

あさま621号(高崎18:27−長野19:18)
 

水上を出発

高崎で北陸新幹線に乗換

長野に到着
 
X.指定席券・記念品
 当初は乗車予定もありませんでしたので一ヶ月前の発売当初は購入する意図もなく、「えきねっと」や指定席券売機で空席情報を見る程度でした。その後、「えきねっと」を何気なく見ていると「△」表示でしたので、試しに進行方向のA席で申し込んで見たところ見事に予約完了の表示が出ましたので購入しました。あまり必死にならずに、軽い気持ちで空席検索してみると出てくるものですね。
 

 今回は、ググっとぐんま観光キャンペーンのオープニング列車でしたが乗車証等の配布はありませんでした。なお、車内販売で500円以上購入すると「購入証明書」貰えました。
 また、車内イベントで配布されたスクラッチカードが、ミシン目になっている「くじ」部分を切り取ると乗車記念カードみたいに見えるので兼ねているのかも解りません。実際に両面印刷で、片面がD51で反対側の片面がC61のデザインになっています。これだと、車内イベントと記念カードの配布を兼ねることができるので、なかなか考えたものだと思いました。
 私は、スクラッチくじで当たり(SLマーク)が出ましたので記念品(缶バッジ)をもらいました。
 


指定席券
 

「スクラッチくじ」の景品(缶バッジ)
 

配布されたスクラッチくじ(スマホ撮影)
 

見難いですがSLが出るとあたりです
 

ミシン目のくじ部分を切り離すと名刺大のカードに
 

裏面
 

車内販売購入証明書(表)

車内販売購入証明書(裏)