信州プレディスティネーションキャンペーン  
快速:いろどり木曽路号  長野−南木曽
2016年 9月25日(日)乗車_ 


 信州プレディスティネーションキャンペーンとJR東日本長野支社の夏の臨時列車の最後を飾るイベント列車として、長野支社所有の485系多目的電車「いろどり」を使用した臨時快速いろどり木曽路号が、9月24日と25日の両日に長野から南木曽まで1往復運転されました。
 今回は、JR東海エリアの南木曽駅(回送で中津川駅)までの乗り入れが目玉となりました。「いろどり」自体は、団体列車としてJR東海エリアの中央本線(中央西線)まで何度か乗り入れてはいますが、一般の多客臨時列車としては初めてのJR東海エリアまでの運転となり、乗り鉄・撮り鉄双方の注目を集めました。
  
T.長野→南木曽
 長野から快速いろどり木曽路号に乗車します。485系いろどり号が多客臨に使用されるのは久しぶりです。まずは、5番ホームで入線を撮影してから発車となる6番線へ移動します。

 往路は、コンパートメント車両にじょうしゃします。指定された個室に行くとまだ誰も相席になる方はいません。長野駅を定刻に発車した、快速いろどり木曽路号は南木曽を目指して進みます。車内は、結構空席が多いです。篠ノ井を出て、列車は秋の篠ノ井線には入ります。沿線では稲刈りのシーズンに入ったようで稲刈りをする光景が車窓に広がります。列車は高度を上げて車窓の眼下に善光寺平が見えて来るとくると姨捨駅に停車します。姨捨駅の停車時間は僅かで、ほんの数分間姨捨駅から善光寺平の光景を眺めて列車は再び篠ノ井線を進みます。聖高原で、後続の特急しなの6号に道を譲るため少々停車となります。
 ここで、あらかじめ購入しておいたビールとハイボールで一杯やりながら、秋の篠ノ井線を485系いろどり号での旅を楽しみます。聖高原では、特急しなの6号の退避と2209M「みすず」の交換を行うため停車時間があります。聖高原を出ると、列車は北アルプスをわずかに見ながら西条へ。白坂トンネルを過ぎると、僅かに安曇野に入ります。明科を過ぎると車窓に北アルプスの山々、眼下に犀川と梓川の合流点を見ながら列車は松本に到着となります。
 松本からは、同じ部屋に乗客が来たので知人の方のコンパートメントにお邪魔することにしました。塩尻で列車は少々停車して、JR東日本からJR東海の乗務員に交代して中央西線へ入ります。485系いろどり号が、中央西線へ入ることは団体列車ではありましたが、多客臨時列車では初めてのことです。車内の雰囲気も、塩尻までの臨時快速から観光快速の雰囲気となり、記念写真や乗車記念カードの配布等が始まりました。車窓は、国道19号と並走ながら山間部を進みます。単線区間を走行するので、途中で特急しなの号の交換ために運転停車を行います。車内では、観光協会の方から観光パンフレットの配布がありました。中には、当たりがあれば記念品がもらえるそうですが、私が貰ったパンフレットの袋には当たりが入っていました。何をもらえるのだろうと4車のサロンへ行くと500ミリリットルの水がもらえました。列車は、奈良井駅に停車します。これから先はJR東海の区間に入りますので撮影も気合いが入ります。奈良井を出ると、再び山間部を走行して木曽福島へ。木曽福島でも5分ほど停車します。
 木曽福島を出ると木曽川が見えはじめます。上松を過ぎるとメインの車窓である目覚めの床を過ぎます。485系いろどり号から、寝覚めの床が見られるとは思いませんでした。そして、快速いろどり木曽路号は終点の南木曽に到着しました。中津川へ回送される列車を見送って、南木曽駅の改札を出ました。
 


長野駅に入線する「いろどり」
 

長野駅にて
 

篠ノ井駅停車中
 

姨捨駅停車中
 

聖高原駅停車中
 

松本駅停車中
 

塩尻からJR東海エリアへ
 

JR東海区間から4号車はイベントスペースに
  

乗車記念ボード(JR東海)
 

奈良井駅停車中
 

木曽福島駅停車中
 

南木曽駅に到着
 

「いろどり」は「しなの8号」に続いて中津川へ回送
 

南木曽駅舎
 

長野駅発車案内
 

往路はコンパートメント
 

姨捨駅からの風景
 

聖高原にて
 

3号車通路
 

北アルプスも見えました
 

梓川と犀川の合流点
 

秋晴れの中を塩尻へ
 

中央東線と分かれて木曽路へ
 

木曽福島にて

寝覚の床を通過

381系デザイン?(南木曽にて)
 
U.妻籠宿
 南木曽駅到着後は、まず徒歩でSL広場へ向かいます。小さな公園ですが、ここに展示されているD51-351を見学します。見学後は、南木曽駅まで戻り路線バスで妻籠宿へ向かいます。路線バスに揺られること7分で妻籠宿に到着します。
 妻籠宿では、日本遺産に指定されている重要伝統的建造物群保存地区の町並みと景色を楽しみながら散策して過ごします。今日は、暑いくらいに天候が良かったので大勢の観光客で賑わっています。ここまで来ると、何となく東海地区に来たような感覚になります。昔の中山道(木曽街道)に思いをはせながら町並みを散策して、昼食に名物の「五平餅」を楽しんでいると、もう帰りのバスの時間となり、再び路線バスに揺られて南木曽駅に戻りました。

 短い時間ながら充実した観光が楽しめました。


SLひろば(D51-351)
 

妻籠宿に到着
 

妻籠宿を散策
 

趣のある風景です
 

移動は、おんたけ交通バス

尾又橋

五平餅と蕨餅で休憩

 
V.南木曽→長野
 帰路も、南木曽駅から快速いろどり木曽路号に乗車します。まずは、中津川からの回送列車を撮影してから車内へ、帰路は1号車の座席車の利用となります。座席位置は窓割の良くない席ですが、1列席ですのでゆったりと長野までの帰路を楽しむことができます。1号車の車内は、調整席を除いてほぼ満席の盛況です。列車は、西日指す南木曽駅を定刻に発車します。車窓は、曇りながら時折西日が差し込む秋らしい天候です。車内では、乗車記念カードや観光パンフレットが配布されました。往路と同様に、当たり券が有ると記念品が貰えますが、さすがに往復ともに当たり券が入っているほど甘くはありません。

 列車は、寝覚めの床を過ぎて木曽福島駅に停車します。3分ほどの停車ですが、駅名表示と485系いろどり号を撮影したいのでホームに降りて撮影します。木曽福島を出ると山間部を進み車窓は山間部の景色が続きます。JR東海最後の停車駅となる奈良井駅で駅名表示と「いろどり」を撮影します。木曽平沢を出ると、JR東海の方々が挨拶に来ました。普段は、お堅い感じがあるJR東海の社員の方々ですが、今日はとてもフレンドリーでサービスが良く見方が変わりました。本当に、JR東海の区間はイベントが盛り沢山で楽しめました。木曽平沢での運転停車を終えて、列車が動き出すと車掌氏が一人一人(グループ)に挨拶に来ました。そして、列車はしばらく進み葡萄畑が見えてくると、中央東線が見えてきて木曽路の旅の終わりとなる塩尻に到着します。
 塩尻からは、JR東日本のエリアに入ります。当然ながら乗務員の方もJR東日本に変わります。JR東日本区間に入ると、これまでのイベント要素も無くなり普通の臨時快速に乗っている感覚に変わります。松本を出ると、車内も空席が目立つようになりました。アルプスに沈む夕日を見ながら列車は長野を目指してラストスパートとなります。   

 列車は、聖高原で下り特急しなの17号の待避と上り特急しなの22号の交換のため少々停車した後は、夕暮れの善光寺平の景色が楽しめる姨捨駅で運転停車を行い、続いて桑ノ原信号場でも運転停車を行い2連続スイッチバックします。485系いろどり号で、2連続スイッチバックは夜間で景色は見えませんでしたが、貴重な体験で楽しめました。列車は、篠ノ井駅を出て、犀川を渡り定刻に長野駅に到着しました。
 485系いろどり号で行く木曽路の旅も無事に終了しました。


中津川から回送で到着(トリミング)
 

南木曽にて
 

始発の南木曽駅
 

木曽福島駅に少々停車
  

奈良井駅に停車
 

塩尻駅からJR東日本エリアに
 

松本駅で少々停車
 

聖高原でしばらく停車
 

上下の特急しなの号と交換
 

今回のヘッドマーク
 

長野に到着
 

長総へ引き上げます
 

南木曽駅停車中
 

木曽川に沿って進みます
 

野尻駅を通過
 

須原駅付近
 

寝覚の床
 

木曽福島駅に停車
 

奈良井駅にて
 

山間部の木曽路の旅が終了です
 

間もなく塩尻です
 

南松本を通過

夕暮れの篠ノ井線を長野へ

姨捨で運転停車

   
W.指定席券・記念品
 指定席券は、全車グリーン車指定席も手伝って当初は余裕で確保できるかと思っていたのですが、結構人気のようで「えきねっと」で1ヶ月7日前5:30の事前受付でも確保できませんでした。その後、こまめに確認して10日前になってコンパートメント席ながら確保できました。本当は、リクライニング席が良かったのですが、そこまで贅沢を言えるほどの余裕はありませんでした。前日になり、下り列車(南木曽→長野)のみリクライニング席に空きがありましたので変更することができました。
 記念品は、JR東海の区間のみ乗車記念カードと、子供の乗客に配布されている「こどもきっぷ」が今回は特別に(希望者)全員に配布されました。乗車記念カード・「こどもきっぷ」共に種類があり好きなデザインを選択できました。
 

上り列車指定券
 

下り列車指定券
 

乗車記念カード(上り)
 

乗車記念カード(下り)
 

こどもきっぷ(上り)
 

こどもきっぷ(下り)
 
◆観光パンフレット配布で当選   


 塩尻駅を過ぎてから配布された観光パンフレットの袋の中に「あたり」があれば沿線市町村から記念品が貰えました。
 私は、往路で「王滝村賞」が当選して「銀河の雫」(天然水)を貰いました。