快速:IZU CRAILE(伊豆クレイル)号  小田原−伊豆急下田
2016年 9月11日(日)乗車_ 

  
 「食べて、飲んで、おしゃべりして過ごす」がコンセプトの大人のリゾート列車として、7月から首都圏のJR線では初となるリゾート列車として運転を運転を開始した、IZU CRAILE(伊豆クレイル)に乗車できる機会が出来ましたので乗車してきました。とは言え、4号車の座席車両です。この号車も、なかなか指定席券の確保が難しいので乗車できただけ幸いでした。ただ、天候には恵まれず生憎の雨模様となりましたが、その分車両の乗車の方はしっかりと楽しめました。
  
T.小田原→伊豆急下田

 伊豆クレイルの始発駅となる小田原駅に到着すると、まだ列車は入線してきいません。階段を見ると、伊豆クレイルの装飾がされていたりと力の入れようが感じられます。しばらして、6511100番台の伊豆クレイル号が入線してきました。とは言え、すぐに乗車することは出来ず、車内で提供する食材を積み込むと電留線へ引き上げます。
 この後は、特にやることもないので、伊豆クレイル専用の待合室へ移動して時間をつぶします。こちらは、伊豆クレイル専用の待合室で指定席券を見せないと中に入る事はできません。入口で指定券を見せると、乗車記念に団扇を貰いました。(別記事参照)
 
 発車の7分前になって、伊豆クレイル号が入線してきました。発車まで時間が無いのですぐに乗車して発車を待ちます。車内は、リニューアルされているとは言え特急スーパーひたち号の雰囲気を随所で感じられます。車内は、ほぼ満席となった頃に伊豆クレイル号は、小田原を出発し伊豆急下田へ向けて走り出しました。早川駅を通過して、根府川で運転停車を行います。眺めのよいビューポイントで、中線に入り普通列車と特急列車の2本の待避をして出発します。白糸川橋梁を通過して、湯河原を過ぎると熱海に到着します。熱海では、少々停車となります。
 熱海から伊東線には入り列車の速度は落ちゆっくりと進みます。来宮で東海道本線と離れて列車は南下し始めます。ここで、2号車のラウンジへ行ってビールと金時鯛のつまみを購入して、ゆったりと一杯やりながらゆっくりと過ごします。伊東からは伊豆急行線に入り乗務員も交代となります。今日は、生憎な天候で景色も良くありません。また、座席も山側なので景色も山が続くだけで淡々とした風景が続きます。車両基地のある伊豆高原から下車する方が増えはじめました。続いて停車の伊豆熱川でも下車する方がいて、座席も若干余裕ができてきました。
 伊豆熱川を出て、片瀬白田の海岸線のビューポイントでは徐行運転を行いましたが、山側の座席なので特に景色を見ることもできず列車が徐行運転しているだけのようでした。海の眺めが売りの観光列車なのは解りますが、山側の座席のビューポイントも開拓してほしいところです。列車は、最後の停車駅の河津駅を過ぎて終点の伊豆急下田に定刻に到着しました。伊豆急下田では、スーパービュー踊り子・リゾート21(黒船電車)・伊豆クレイルとホームに停車し豪華な一時でした。


始発駅の小田原
 

国府津から回送が入線(その後引上げ)
  

方向幕
 

熱海駅停車中
 

リゾート21黒船編成との並び
 

熱海駅停車中
 

伊豆急下田に到着
 

豪華な3並び
 

小田原駅階段
 

発車案内
 

乗車目標
 

小田原を発車
 

東海道本線を進みます
 

根府川駅で運転停車
 

白糸川橋梁を通過
 

熱海で少々停車
 

伊東線に入り来宮を通過
 

車内でビールを購入してのんびりと
 

伊東に到着
 

今日はあいにくの雨です
 

河津川を通過
 

間もなく終点の下田です
 

伊豆急下田に到着
 
 ※小田原駅入換の動画はこちら 
 
U.下田にて

駅前の黒船モニュメント
 

 下田での折り返し時間は、約1時間です。せっかく、下田まで来たので町並みも散策したいものです。伊豆下田は、2001年に一度来ていますので、今回は無理せずに歩いて行ける範囲のみ観光することにしました。伊豆急下田駅からだと、ペリーロードからペリー艦隊上陸の地までがちょうど良さそうです。生憎の小雨模様の天候でしたが、雨に濡れた木々がしっとりとした雰囲気でした。途中で、宝福寺にも立ち寄ることが出来て、短い時間ながら予想以上に見ることができました。
 それでも、結構忙しいので伊豆クレイル号の運転日は時間に合わせて臨時バスでもあれば便利かもと思いました。バスなら片道5分、徒歩なら片道15分かなり違います。今回は、往復徒歩でしたので、伊豆急下田駅に戻ったのは改札が始まる時間でちょうど良かったのですが、それでも結構忙しかったです。


ペリーロード
 

ペリー艦隊上陸の地碑
 

海辺までやってきました

宝福寺
  
 
V.伊豆急下田→小田原

 伊豆急下田から帰路となるの上りも、快速伊豆クレイル号に乗車します。往路と違い空席が結構多いです。伊豆急下田駅の方々に見送られて、雨の下田を発った伊豆クレイル号は、小田原へ向けて北上します。今度は海側の席ですので、海を眺めながらの旅ができます。日頃、海とは無縁の生活なので海が見えると無性にテンションが上がります。こう言うときに限って運転停車が長く中々海が良く見える場所にたどり着きません。上り列車では、河津駅・伊豆稲取駅での乗車もなく、いよいよ片瀬白田のビューポイントに到着しました。上り列車は、一旦停車のサービスがありますので、小雨模様の天候ながら車窓から雄大な相模湾から太平洋の風景を見ることができました。
 再び、列車は小田原を目指して北上を始めます。車両基地のある伊豆高原を出るときに車両基地の様子も見ることができました。列車は伊豆急行線を北上して伊東駅に到着します。伊豆急行線はここまでで、伊東からはJR伊東線になります。伊東駅では、少々停車しますので、列車の先頭で記念写真を撮るのがオススメです。乗り鉄の方も、たまには駅員の方に頼んでシャッターを押してもらいましょう。伊東駅で撮影等の小休止をした後は、再び伊豆クレイル号で小田原を目指します。ここまで来ると旅も終盤です。列車は、熱海から東海道本線に入り速度を上げて進みます。白糸川橋梁を渡りしばらくすると、終点の小田原に到着します。小田原駅で食材を下ろすと列車は国府津方面へ回送されました。


伊豆急下田にて
 

方向幕
 

ライトが点灯して間もなく伊豆急下田を発車
 

伊東駅に少々停車
 

伊東駅に停車中
 

小田原に到着
 

伊豆急下田駅案内
 

帰路も伊豆急らしい3並び
 

伊豆急下田を出発
 

車内の案内
 

片瀬白田のビューポイント
 

白田川を通過
 

熱川に到着
 

車両基地のある伊豆高原
 

相模湾が見えます
 

伊東で少々停車
 

伊東を発車
 

間もなく熱海
 

白糸川橋梁を通過
 

旅の終わりに再び相模湾
 

小田原に到着
 
  
   
W.小田原駅IZU CRAILE待合室
 小田原駅には、伊豆クレイルの乗客専用の待合室があります。伊豆クレイル号の運転日のみ使用される、なかなか貴重な空間です。中は、ソファーや椅子が置かれていて、観光雑誌やパンフレットが置かれていて自由に見ることができます。また、伊豆クレイル号の模型や地元小田原の工芸品も展示されていて、伊豆クレイル号の出発時刻まで寛いだり、伊豆の観光情報を収集したり、小田原の工芸品を見たりと、様々な過ごし方ができます。

IZU CRAILE専用待合室
 

工芸品やパンフレットもあります
 

こちらも工芸品

IZU CRAILEの模型
  
X.651系1100番台「IZU CRAILE」

 伊豆クレイル号は、かっては常磐線の花形だった特急スーパーひたち号に使用されていた651系を改造して、新たに6511100番台として使用しています。車体は、特急スーパーひたち号時代のデザインの特徴を生かしつつ、女性を意識したピンクゴールドの配色や車体の下半分は海や花をイメージした模様が描かれています。
 列車は、4両編成で1号車と3号車は、旅行商品専用の車両です。4両とも車内は、始発から終着まで洋楽が繰り返し流されています。
 1号車は海側がカウンター席、山側はボックス席の2名用の席となっていて、山側の座席からも海が見えるようにボックス席は若干高くなっています。2号車は、ラウンジとなっていて、バーカウンターではアルコールやソフトドリンク・軽食を販売しています。ラウンジの端には大型モニターがあり伊豆の観光情報を流しています。3号車は、4人用のコンパートメントとなっていて、仕切りには暖簾が使用されています。
 4
号車は、指定席券で乗車できる車両です。床には絨毯が敷かれてます。また、車端部は、一カ所が荷物置き場で、残り3ヵ所は向かい合わせのボックズシートで、その他は回転リクライニングシートになっています。座席間隔も従来のままで少し狭く感じます。座席も少しは手を加えたようですが、基本的に651系の普通車座席のままです。ただし、この車両はグリーン車で営業となるので普通列車用グリーン券が必要です。
 普通列車のグリーン車としての基準は十分に満たしているとは思いますが、はやり4号車とは言え金も以外にはあまり乗ってほしくないのでしょうか。(青春18きっぷなどで伊東まで往復されると肝心な下田方面への指定席券が確保できなくなりますし。)


先頭部
 

全車グリーン車です
  

ロゴマーク
 

1号車車内(ホームから撮影)
 

2号車ラウンジ
 

3号車コンパートメント(ホームから撮影)
 

4号車グリーン車

4号車ボックスシート
 
Y.指定席券・記念品

 指定席券は、発売と同時に完売することが多かったのですが、夏休みも終わり落ち着いて来たのか、ようやく「えきねっと」で購入できました。ただ、窓側以外は座席位置指定する暇は無く往路は山側で復路は海側となりました。往復で別の景色を見られたので良かったかと思います。乗車記念品(乗車証)はありません。また、車内に乗車記念スタンプもありませんでした。
 なお、伊東駅でホームに降りて記念撮影をした人には乗車記念カードが配布されました。
   


沿線見どころガイド
 

下り列車指定券
 

上り列車指定券
 

伊東駅配布の乗車記念カード(表)
 

伊東駅配布の乗車記念カード(裏)
 

IZU CRAILE待合室で配布の団扇

反対側