信州プレディスティネーションキャンペーン 
快速:北アルプス風っこ号  松本-南小谷
2016年 7月 2日(土)乗車_ 
 来年(2017年)夏に開催される「信州ディスティネーションキャンペーン」の前年になtる今年は「信州プレディスティネーションキャンペーン」として、長野県各地で様々なイベントが開催されます。
 JR東日本長野支社でも、今回の「信州プレディスティネーションキャンペーン」の開幕に合わせて、キハ48形「風っこ」を使用した、快速北アルプス風っこ号を運転させました。今回は、EF64-1053+「風っこ」+DD16-11という豪華な組み合わせでの運転となりました。
 また、松本駅では信州プレディスティネーションキャンペーンオープニングイベントして出発式も行われました。
   
Ⅰ.特急しなの4号で松本へ
 長野から特急しなの4号で松本へ向かいます。本日は、8両編成(2両+6両)です。自由席の座席数が減るのが気になりますが、早めに待機して自由席に乗車します。信州特急料金回数券で、塩尻までの指定席の空席も乗車はできますが、指定席券を持った人が来た時に移動するのが面倒なので自由席を利用します。
 列車入線時は空いていたのですが、かがやき501号が到着すると乗り換え客で一気に混雑して満席になりました。自由席に確実に座るには、かがやき501号到着前に乗った方が良さそうです。
 特急しなの4号は、篠ノ井で完全に満席となり篠ノ井線を進み松本へ運転されました。松本では、私も含めて半分以上の乗客が下車しました。
  
Ⅱ.北アルプスの麓へ「風っこ」の旅
 特急しなの4号で松本駅に到着すると、快速北アルプス風っこ号はすでに2番線に入線していました。ホームの先端では出発式も行われています。信州プレディスティネーションキャンペーンのオープニングを飾るにふさわしい賑やかさです。とは言え、写真撮影もしなければならないので出発式をあまり見る時間もありません。
 車内に入るともう発車の時刻となります。出発合図と共にDD16-11とEF64-1053の汽笛が響き松本駅を発車します。本日の編成は、DD16-11+風っこ+EF64-1053の豪華編成です。列車は、北松本の先で篠ノ井線と分かれて大糸線を北上します。島内で交換のため運転停車を行い、列車は梓川を渡り安曇野へ。豊科ではわずか2分の停車で発車。列車は、大糸線を北上して穂高駅で23分ほど停車します。穂高駅では、おもてなしと撮影を楽しんでいると停車時間もあっという間です。穂高を出ると有明駅を通過して、車窓には「わさび畑」が見えてきます。天気の方も徐々に回復しているようで、北アルプスも曇りながら僅かに山頂まで見えることが多くなり始めました。快速北アルプス風っこ号は、大糸線を北上して信濃松川駅で50分ほど停車します。さすがに撮影するにしても限度があるので、知人の方々とコンビニへビールを購入しに移動。体調も回復して、ドクターストップも解除されたので再びイベント列車での飲酒も解禁となりました。いやはやよかった。
 ということで、50分の停車時間も過ぎて列車は高瀬川を渡り大町へ。信濃大町では、特急しなの81号退避のため15分ほど停車となります。信濃大町を出ると、列車はいよいよ山間地に進みます。先頭のDD16-11のエンジン音も高くなります。沿線の撮影地も増えてきて、有名な場所は大勢の方がこの列車の通過を待っています。DD16に引かれた列車は、木崎湖畔を走り海ノ口駅を通過します。ダイヤの都合もあるでしょうが、海ノ口駅にもたまには停車してほしいところです。列車は、簗場を通過して中綱湖・青木湖と3つの湖の湖畔を通過してゆきます。その後、夏の北アルプス山麓の山間地を通過して白馬に到着。白馬では、5分と言う短い停車時間ながらホームでは「アルプホルン」の演奏が行われました。
 白馬を出ると南小谷までは一息です。白馬を出た先の松川橋梁(アルプスが見える)で一旦停車のサービスがありました。ただ、山頂は雲で見えなかったのは残念です。信濃森上駅でE257系の回送と交換して列車は再び山間地に入ります。これから先は、有名な撮影地が続きますので撮影しに訪れたファンの多さに車内からも歓声が上がります。列車は、姫川を2回渡ると終点の南小谷に到着します。松本よりは涼しいのですが、結構湿気ががあります。

松本駅発車案内
 

松本駅に停車中の北アルプス風っこ号
 

下り(往路)は、DD16-11が牽引
 

信州プレDCオープニング出発式
 

豊科駅停車中
 

穂高駅停車中
 

信濃松川駅停車中
 

特急あずさ3号を退避
 

信濃大町駅停車中
 

特急しなの81号を退避
 

DD16を先頭に山間部を進みます
 

白馬駅に停車
 

信濃森上駅にてE257系回送と交換
 

南小谷に到着
 

松本駅を発車
 

梓川を渡り安曇野へ
 

風っこ号車内
 

わさび畑を車窓に・・・
 

北アルプスも何とか見えました
 

高瀬川を渡り大町へ
 

木崎湖付近を通過
 

海ノ口駅を通過
 

間もなく白馬駅
 

白馬駅でのアルプホルンの演奏
 

景色の良い松川橋梁で一旦停止
 

姫川を渡ると南小谷
 
 
Ⅲ.南小谷で折り返し松本へ
 南小谷駅に到着後は、折り返し「北アルプス風っこ号」松本行きに変わります。先頭がEF64-1053となり最後部がDD16-11に変わります。南小谷では、34分停車時間があるのでゆっくりと撮影できます。1番ホームでは、地元の方によるパンや日本酒などの振る舞いもあり昼食代わりに大変ありがたい限りでした。
 短い南小谷での滞在を終えて、帰路も北アルプス風っこ号に揺られて松本へ戻ります。走り出してしまえば、「風っこ」の大きな窓から心地よい風が車内に入ってきます。列車は、白馬を過ぎて信濃大町へ向けて西日を浴びて進みます。沿線の撮影地は大勢のファンで賑わってます。列車は、木崎湖・中綱湖・木崎湖と3つの湖の湖畔を走行します。隣は、国道148号線が並走しています。ここまで書けば解るように、のんびり走る列車の横を車が次々と追い越して行きます。木崎湖を過ぎると車窓も山間部から市街地に変わり信濃大町駅に到着します。
 信濃大町では、12分の停車時間があるのでホームで小休止・・・。と、したいのですが、編成写真が撮れる貴重な駅ですのでここは全力で撮影。信濃大町を出ると、高瀬川を渡り信濃常盤駅に運転停車します。停車時間は19分もあります。この駅で、後続の特急あずさ26号の退避を行います。ここで、サプライズで乗車証が配布されました。往路は配布が無く、復路のみの配布も珍しいです。ただ、長野支社としては作成はしていないようです。こういう、手作り感のある記念品は良いですね。(別画像参照)
 長い運転停車を終えて、列車は再び進みます。信濃常盤〜安曇沓掛の撮影地は大勢のファンの方で賑わってました。その後列車は、信濃松川駅で列車交換のため30分停車します。こちらでは、撮影も手早く終えて、近くの商店でアイスを購入して知人の方々と小休憩。賑やかな一時となりました。
 気分をリフレッシュさせたところで、列車は信濃松川を発車して松本へ。車内には、西日から夕日に変わった日差しが差しこんでくる穏やかなひと時、列車は静かに駅に停車。止まった駅は、一部の方々には有名な有明駅。この有明駅で15分ほど運転停車を行います。せっかくなら片道だけでも客扱いしてほしかったです。有明駅を出ると穂高駅に僅かな時間停車して先を急ぐかの様に進みます。豊科駅を出て梓川を渡り安曇野に別れを告げて松本へ。車窓左側から篠ノ井線が近づくと終点の松本に到着します。
 風っこ号に揺られた大糸線での1日が無事に終わりました。
 
 ※YouTubeで、松本駅構内の入換動画を公開しています。 
    

南小谷駅で折り返しです
 

上りはEF64-1053が先頭
    

信濃大町駅停車中
 

信濃常盤駅に運転停車
 

特急あずさ26号を退避(トリミング)
 

信濃松川駅停車中
 

有明駅に運転停車
 

松本駅に到着
 

DD16-11が先頭で引き上げます
 

松本車両センタ-へ入区
 

松川を通過して白馬へ
 

夏の昼下がりを松本へ
 

信濃大町駅に到着
 

高瀬川を通過
 

次第に西日に・・・
 

有明駅で運転停車
 

再びわさび畑を通過

梓川を渡り松本へ

篠ノ井線が近づいてくると松本です
 
Ⅳ.特急しなの19号で長野へ
 松本からの帰路は、特急しなの19号に乗車します。帰路となる下りは、松本駅から長野駅までの乗車ですので、信州特急料金回数券で指定席の空席を利用します。
 一応、松本駅から指定席に乗車するであろう人々が乗った後最後の方で指定席に乗車し空席を確保。
 あとは、長野まで383系に揺られて快適な帰路につきました。まだ明るい時間帯ですので、篠ノ井線下り列車からの車窓も十分に楽しめました。本来なら先行の普通列車にも乗車できたのですが、やはり信州特急料金回数券を利用して快適な383系で移動する誘惑には勝てなかったようです。
 
Ⅴ.ヘッドマーク・サボ

風っこ号用のサボ
 
 ヘッドマークは、富士見側先頭のEF64-1053には、昨日と同じ「信州ディスティネーションキャンペーン」のロゴマーク(地球とアルプスとシラカバ(県の木))をあしらったデザインのヘッドマークが取り付けられました。公式のホームページの色とは違いますが、落ち着ていてEF64-1000番台に似合うデザインと色合いかと思いました。
 DD16-11の方は、「北アルプス風っこ号」専用のヘッドマークが用意されました。ヘッドマークのデザインは、夏のアルプスと風をイメージしたデザインでした。
 また、「風っこ」に用意されたサボは、左上に信州ディスティネーションキャンペーンのロゴとキャッチフレーズがデザインされました。

DD16-11ヘッドマーク

EF64-1053ヘッドマーク
 
Ⅵ.指定席券・記念品
 今までなら大した苦労もなく確保できた「北アルプス風っこ号」の指定券ですが、やはり信州プレディスティネーションキャンペーンのオープニング列車ともなると人気が急上昇して指定席も発売と同時に完売しました。「えきねっと」で幸運にも確保はできましたが、往路が進行と反対の席でしたので区席照会を続けましたが、なかなか窓側は出てこなく乗車当日の朝にようやく窓側が出ました。発券したところ進行方向の席でしたので、先に発券した進行と反対側の席は払い戻ししました。乗車時に見て見るとちゃんと売れてました。
 乗車証は、往路では配布されず、復路の信濃常盤駅で特急あずさ号通過待ちの運転停車時に「乗車証」が配布されました。往路で配布されて復路では配布されない話はよく聞きますが、往路で配布されず復路で配布されるのは珍しいかと思います。
 

下り列車指定席券
 

上り列車指定席券
 

乗車証(表:復路のみ配布)

乗車証(裏)