現美新幹線とき451号  越後湯沢−新潟
2016年 6月13日(日)乗車_ 
 「世界最速芸術観賞」をテーマに、4月29日から上越新幹線の越後湯沢から新潟間で運転を開始した「現美新幹線」。
 秋田新幹線「こまち」を改装した車両で、車内は現代アートをテーマとした内装になっています。JR東日本では、山形新幹線を走る「とれいゆ つばさ」に続き、2列車目の新幹線の観光列車の登場となりました。
 外観の花火の迫力デザインは人目を引き「黒い新幹線」と呼ばれています。
 今回、ようやく乗車するチャンスに恵まれましたので、世界最速の芸術鑑賞をしてきました。
世界最速芸術鑑賞の旅
 現美新幹線は越後湯沢駅が始発となるので、長野から北陸新幹線「あさま602号」で高崎へ。高崎から上越新幹線「Maxたにがわ401号」で越後湯沢へ向かいます。
 越後湯沢駅に到着して数分で、新潟から現美新幹線が回送で入線してきました。今日も乗車は多いようで、先頭部は人だかりができています。私はその隙に11号車の撮影だけ済ませました。その後、空いたことを見計らって先頭部で撮影して、再び11号車に戻ると列車は発車時刻となっていました。
 越後湯沢を定刻に発車した、現美新幹線とき451号は上越新幹線を北上します。車内放送は、自動放送は普通の放送でした。ただ、全車指定のバージョンでした。車掌による肉声放送は、「ご乗車」では無く「ご来場」と言うところが、現美新幹線らしいです。この列車の新潟までの乗車時間は50分。ゆったりした、普通車扱いのグリーン座席に座っている暇はありません。さっそく、列車内の芸術作品を鑑賞に出かけます。
 
 (※)車内の内容は、次の(下記の)記事をご覧ください。
 
 11号車から16号車までの各車両を見て回り、帰りにカフェでアイスコーヒーとケーキを購入して休憩すると、列車はもう山間部を抜けて越後平野を走行しています。ゆっくりとコーヒーの味を楽しんでいると、列車は燕三条を出て車窓に住宅街が増えて次第にそれが市街地に変わると列車は新潟駅に到着します。
 越後湯沢から新潟まで50分。短いようですが、これぐらいが飽きが来なくてちょうど良い時間なのかもしれません。「世界最速の芸術鑑賞」は、新潟駅到着で無事に終了しました。
 

越後湯沢までMaxたにがわ401号で移動
 

始発の越後湯沢駅
 

越後湯沢駅発車案内
 

先頭部のデザイン
 

横断幕で見送り(越後湯沢)
 

乗車口案内
 

11号車に乗車
 

横断幕で出迎え
 

デッキの案内
 

11号車通路のデザイン
 

日よけのデザイン
 

13号車カフェ
 

コーヒータイム
 

見学が終わる頃は越後平野を走行
 
 
現美新幹線各車両
 現美新幹線は6両編成で、秋田新幹線時代と同じく東京側が11号車で新潟側が16号車となっています。
 
 ・11号車
 東京側の11号車は、普通車指定席となっています。こちらは、元はグリーン車で座席や座席配置もグリーン車のままで普通車ながらゆったりとした旅が楽しめます。ただ、乗車時間1時間程度で各車両を回るとなると座る時間は短いかも解りません。車内は、黄色を主体としたデザインになっています。

11号車外観
 

11号車車内(普通車指定席)
 
・12号車
 12号車は、ミラータイルが使用されていて車内が広く感じる錯覚に陥ります。トンネル走行中は落ち着いた雰囲気ですが、外を走行する際は光線具合によって車内の雰囲気が刻々と変わるので、朝・昼・夕と変化を楽しんでみたいと感じる車内です。 

12号車外観
 

12号車車内(普通車自由席)
 
・13号車
 13号車の東京側は、「キッズスペース」と「カフェ」になっています。キッズスペースは、カーペットが敷かれていて子供が自由に遊べるようになっています。また、プラレールが常備されているので新幹線の中で、プラレールの新幹線を走らせて遊ぶこともできます。
 13号車の新潟側は、仕切り一つで雰囲気ががらりと変わりカフェスペースとなっています。 こちらは、カフェカウンターやテーブルも備え、絵画も飾られて大人の落ち着いた雰囲気となっています。こちらでは、「ツバメコーヒー」を楽しむことができます。各車両・座席へ持ち帰り可能。

13号車外観
 

13号車車内(キッズスペース・カフェ)
 
・14号車
 14号車は、「フォトギャラリー」となっていて新潟で撮影された写真が展示されています。比較的空いていて、静かで落ち着いた雰囲気となっています。こちらの写真は、定期的に交換を予定しているそうなので、次回の乗車が楽しみな車両です。 

14号車外観
 

14号車車内(普通車自由席)
 
・15号車
 15号車は、立体的な作品が横1列に続きます。花をモチーフにしたカラフルな作品が水平に1列に並んでいて明るさを醸し出しています。列車が加速・減速したりポイントを通過する際には、完全に固定はされていないようで少し動きます。こうした不意を突いた変化もけっこう楽しいです。 

15号車外観
 

15号車車内(普通車自由席)
 
・16号車
 16号車は、少し暗めになっていて壁面に大型モニターが並んでいます。ネタバレになるので映像の内容はここでは書きません。新潟に関係する映像です。実際に乗車して楽しんでみて下さい。 

16号車外観

16号車車内(普通車自由席)
  ※6月までは、普通車自由席は「びゅう」旅行商品専用ですが、だれでも自由にどの号車でも車内を回遊することができます。
 
指定席券など

高崎−新潟間の特急券
 
 乗車した6月12日現在では、11号車の指定席・13号車を除き全ての車両が旅行商品専用となっています。この旅行商品も、「びゅう」の乗車パックの他に団体も利用します。
 一般の乗客で、現美新幹線を利用する際は11号車の普通車指定席を狙うしかありません。ただ、5月21日から企画枠の団体・パック商品の予約状況によっては、立席特急券が発行され「立席」で利用することができます。ただ、それでも指定席はなかなかの争奪戦で指定席の予約ができませんでしたが、何気に空席照会したところ6月11日の「とき451号」が△だったのを確認して即予約しました。高崎から上越新幹線を利用したかったので、Maxたにがわ401号も予約して、指定席券売機(MV)で発券したので、通しの特急券(席なし)と指定席券2枚の発行となりました。
 記念乗車証はありませんが、カフェのカウンターに「車両ガイド」(芸術作品の説明)が配布されています。(車両の説明はありません)

車内で入手できる車両ガイド(ほぼ原寸大)

Maxたにがわ401号指定券
 

現美新幹線とき451号指定券