快速:快速レトロふくしま花見山号  仙台−福島
2016年 4月10日(日)乗車_ 
 福島県のお花見で有名な観光地である「花見山公園」へ仙台から向かうのに便利な臨時列車として「ふくしま花見山号」が例年運転されていますが、今年は旧型客車を使用した「レトロふくしま花見山」として運転されます。
  
 ED75が牽引する旧型客車での東北本線の旅を体験してみたいと乗車してみました。なお、この列車は福島到着後は回送列車として郡山まで運転し、機回しをして折り返し回送で福島まで運転して、帰路の仙台行となりました。春の東北本線をED75牽引の旧型客車で旅する贅沢な一時でした。
  
   
T.仙台から福島へ旧型客車の旅

 仙台から快速レトロふくしま花見山号で福島へ向かいます。ED75-759を先頭に旧型客車が5両の編成。しかもヘッドマークは無しという昭和を思わせる編成での運転となります。仙台から福島方面へ旧型客車で旅するのは初めてです。仙台駅ホームで撮影後車内へ移動。往路は4号車の乗車となります。乗り鉄より一般人の方が少し多いかと思われる車内でほぼ満席の状態でした。
 ED75-759の警笛と共に仙台駅を発車します。列車は、東北本線を福島方面へ南下します。沿線は、大勢のファンの方が撮影に訪れています。車内は、往年の国鉄時代の急行という感じだったかのか思わせる雰囲気を醸し出しています。列車は、春の花々が咲き誇る景色を見ながら進みます。途中の船岡付近では減速してお花見ができるように配慮されました。旧型客車からお花見をする夢がついに実現した瞬間でした。その余韻に浸るかのように、沿線の花々を見ながら列車は進みます。が、いくら減速したからと言って8分近く遅れるのは不思議です。決して減速区間以外は決して遅く走ったりしたわけではありませんが、車内放送でも特に触れることなく8分遅れの10:37に福島駅に到着します。駅ホームでは、歓迎の横断幕などで列車の到着を歓迎している中を、レトロふくしま花見山号は、福島からは回送列車として郡山へ向かいました。
 

仙台に入線するレトロふくしま花見山号
 ※トリミング拡大

仙台駅で発車を待ちます
 

キャラクターもいました
 

福島駅での歓迎
 

仙台駅発車案内
 

仙台駅を発車
 

船岡付近を通過
 

沿線は本格的な春です
 

福島に到着
 

列車は郡山へ回送
 
 
U.花見山観光
 レトロふくしま花見山号の折り返し時間で、列車名の由来ともなった有名な「花見山公園」へ行ってきました。福島駅から満員のバスに揺られて15分で駐車場(バス乗降場)に到着。ここから10分歩けば花見山公園入口となるわけですが、すでに公園に着く前から桜と菜の花の共演やら桜の木々で埋め尽くされた山(花見山公園)が見えて春爛漫という感じで観光客で混雑しています。
 ようやく花見山公園の入口に到着し、ここからは山登りとなります。とは言え、観光客で混雑していて少しずつしか進めません。ただ、山登りがスローペースでしたので桜やロウバイなどの花をゆっくり見ることができました。途中で、見学コースが分かれていて下山することもできるので、時間に追われる観光バスの人々が減り40分かけて頂上に着いたときには、人も少なくなっていました。
 頂上から満開の桜と共に見る少し霞んだ吾妻連峰と福島市街は、苦労してここまで来たご褒美のようでした。

花見山公園手前からすでに凄い光景です
 

花見山公園に到着
 

この共演は凄い
 

桜と若葉の共演
   

花見山公園頂上付近

出口付近では桜とチューリップの共演
 
V.福島→仙台
 帰路も、快速レトロふくしま花見山号で仙台へ向かいます。郡山からの回送列車を撮影して車内へ移動します。帰路は、5号車のスハフ32です。小窓が特徴の車両で進行左側の席です。牽引は、往路と同じくED75-759が担当します。
 福島を発車した快速レトロふくしま花見山号は、東北本線を仙台へ向けて北上します。やはり帰路となる下り列車は、往路の上り列車と比べて空席が見られます。
 列車は、春の東北本線を北上して船岡付近へ。ここで、花見のために上り列車同様に減速運転をします。ここで、進行左側に座席を確保できたので、車内から窓を開けて旧型客車と桜を絡めて撮影できました。減速運転をした分遅延が生じ回復運転のためか結構速度を上げて運転します。ED75のすぐ後ろの車両でしたので大迫力な走行でした。こちらも名取駅で3分程度の遅れかと思いきや、仙台手前の信号で停車となり結局のところ6分遅れでの到着となりました。往復とも、停車時間のある駅もなく運転区間も短く物足りなさもありましたが、春の東北本線で初めて乗車した旧型客車の旅を楽しめました。
 

郡山から回送で到着
 

福島駅停車中
 

旧客からこの光景を見たかった
 

サボはこちら
 

福島駅にて
 

福島駅で発車待ち
 

帰路はスハフ32
 

発車案内
 

福島駅を発車
 

沿線は本格的な春です
 

船岡付近
 

終着の仙台直前の桜
 

仙台に到着
引上の動画はこちら 
 
W.指定席券・記念品
   
 指定席券については、当初は体調の様子を見て乗車するか考えていたので、購入したのは4月7日と直前になりました。この頃になると旧型客車の送りこみの目撃情報も上がっていて、往復ともに進行方向の窓側を確保することができました。
 予約は、「えきねっと」で座席位置(A席〜D席)を指定して確保したのですが、帰路となる下り列車は5号車と言うことでスハフ32に乗車することができました。往路の下りは1号車の空席を窓口で聞いてみたのですが、進行方向窓側は満席でしたので、座席位置変更せずにそのまま使用しました。
 乗車証等の配布はありませんでしたが、福島観光キャンペーン用のポストカードが配布されました。

配布されたポストカード
 

下り列車指定券

上り列車指定券