小海線全通80周年/佐久鉄道開業100周年  
快速:風っこ八ヶ岳高原号  中込−小淵沢
2015年 9月12日(土)乗車_ 
 小海線全通80周年・佐久鉄道開業100周年を記念したイベントの一環として、キハ48形(風っこ)を使用した快速風っこ八ヶ岳高原号が中込〜小淵沢で1往復運転されました。
 今回も前回までと同様に、DD16-11が牽引する形での運転となり、沿線は多数の撮影者で大賑わいとなりました。
 初日となる9月12日は、快速風っこ八ヶ岳高原号の停車時間に合わせて小海駅にて「小海線まつり」が行われ、大
勢の来場者で賑わいました。

   
新幹線&しなの鉄道で中込へ

あさま608号(長野7:22−上田7:34)
 
 長野から北陸新幹線あさま608号で上田へ向かいます。佐久平まで行っても良かったのですが、上田から「しなの鉄道」を利用すると安上がりで、乗車できなかった先行の小諸行に乗車できるので、新幹線利用は上田までで上田からは、しなの鉄道に乗り換えました。
 あさま608号は、長野駅の階段から遠い2号車付近はガラガラでほぼ貸し切り状態で次の上田までの短い乗車を楽しみました。逆に、しなの鉄道小諸行は予想に反して上田での降車が少なく、ボックス席も1ヵ所しか空いておらず選択の余地はありませんでした。上田からの乗車も多く、小諸まで相席の状態でした。小諸からは、小海線に乗り換えます。小淵沢行きですので長距離の利用者が多く、小諸からかなりの席が埋まりました。佐久平から車内は立席が多く出る混雑具合でしたが、私が下車する中込で混雑は解消しました。みなさん目的は同じ様です。
  

しなの鉄道(上田7:42−小諸8:02)
 

普通(小諸8:15−中込8:41)
 
 
風っこ八ヶ岳高原号【下り:中込9:29−小淵沢13:11】
 小海駅に到着すると、まだ「風っこ」編成は小海線営業所の車庫に止まっていました。しばらくしてライトが点灯して、DD16-11に牽引されてゆっくりと車庫から出てきました。本番の上り列車運転時に編成写真が撮れる駅はほぼ無いと思っているので、この入換シーンを記録しておきます。
 その後は、ホームで撮影してドアが開くのを待ちます。準備が終わりドアが開いて乗車します。今年初めての「風っこ」の乗車です。当初はガラガラで心配しましたが、接続の中込止まりの列車が到着し発車時間が近づくと乗客も増え始め、満席とまではゆきませんでしたが7割ぐらいの乗車率で中込駅を発車します。
 発車してすぐに、記念乗車証が配布されます。長野支社ですので期待はしていませんでしたが、小海線営業所として配布されたようです。今日は、殆どが家族連れですのでトラブルもなく配布も終わり2号車では紙芝居が始まりました。内容は、小海線の歴史に関する内容でした。紙芝居の絵がなかなか色使いも綺麗で、話の内容に合わせたイラストのデザインのセンスも良く中々好評でした。
 紙芝居が終わるころ、列車は八千穂駅に到着します。しばらく停車するので駅前などを歩いてみました。再び列車に揺られ中込駅へ。中込駅では、「小海線まつり」が行われており各種売店や太鼓演奏・吹奏楽の演奏などで大賑わいです。中込駅では、「小海線まつり」見物のため1時間2分停車したので、駅前の催しの他に2階で行われていたNケージの運転会などを見て回ります。列車の方は、小海駅で225D(キハ110系急行色風)と交換します。同時に後続の228D(キハE200)が先行しました。
 中込駅を出ると、列車は千曲川を渡りトンネルを抜け上りこう配をしばらく進むと、一面に高原野菜の畑が広がります。JR鉄道最高地点駅の野辺山に到着します。この駅から乗車する人も多く、私のボックスも4人になりました。野辺山を出ると、列車は林と畑の中を進み「国立天文台野辺山」のアンテナが見えてくるとJR鉄道最高地点を通過します。車窓右側の鉄道最高地点の柱のみ注目されて放送されていますが、左側にもJR鉄道最高地点碑があるので、左側の乗客のためにも案内をしてほしかったところです。JR最高地点を過ぎましたので列車は勾配を下り始めます。展示されているC56蒸気機関車が見えると清里駅につきます。停車時間は僅かですぐに発車します。列車は、山間部の勾配を下りながら、甲斐大泉・甲斐小泉に停車して視界が開け大きく左にカーブすると中央本線が接近してきます。左側の車窓に八ヶ岳が見えてくると終点の小淵沢に到着します。
 小淵沢に到着すると、すぐにDD16を切り離し機回しを初めて折り返しに備えます。
 

小海線営業所から出区
 

ヘッドマーク
 

キハ48形(風っこ)
 

サボ
 

小淵沢に到着
 

小淵沢での機回し
 

出区する「風っこ」編成
 

入換までしばらく待機
 

中込駅3番線入線
 

中込駅停車中
 

中込駅発車
 

色付き始めた田園地帯を通過
 

車内では紙芝居の公演
 

八千穂駅に停車
 

八千穂駅停車中
 

列車は山間を進み
 

小海で1時間2分停車
 

小海駅停車中
 

小海駅前ではイベント開催
 

太鼓演奏
 

Nケージ運転会
 

225Dは急行色風キハ110系
 

225Dと交換
 

キハE200の228Dが先行
 

小海駅発車
 

千曲川を渡り
  

トンネルを通過すると
  

野菜畑が広がり
 

野辺山駅に到着
 

国立天文台野辺山
 

JR最高地点碑
 

勾配を下り
 

C56が見えると
 

清里に到着

大カーブ過ぎて

八ヶ岳が見えると小淵沢に到着
   
風っこ八ヶ岳高原号【下り:小淵沢13:52−中込13:38】
  帰路も、風っこ八ヶ岳高原号で中込に戻ります。下り列車は、1ヶ月前の発売時点でも(瞬殺ではありませんでしたが)早々に満席になった列車ですので乗車率も上りより良い感じです。小淵沢を定刻に出た列車は、同じ小淵沢駅を1分後に出た特急スーパーあずさ15号に早々に追い越されました。同時発車でもと思いましたが、中央東線側のダイヤ調整が難しいのでしょうね。それでも、E351系特急スーパーあずさ号を「風っこ」車内から見られるとは貴重な大変でした。列車は、大きく右にカーブして山間地に入ります。この場所は、大勢の方が撮影に訪れていました。今回は、幸運にも上下列車で左右別々でしたので両方の景色を楽しめます。
 DD16-11に牽引された「風っこ八ヶ岳高原」は、急な勾配を登ってゆきます。1号車の車内には時折DD16から出る煤煙が車内に入ってきますが、DD16のエンジン音や警笛といい中々の迫力です。列車は、甲斐小泉で7分停車します。機関車が構内踏切を超えて停車しているので駅舎側には行かれません。毎回思いますが、これもしも乗る客がいたらどうするのでしょうね。甲斐小泉で小休止後、列車は再び山間地を進み甲斐大泉駅に停車。そして、厳しい上りこう配を進むと清里駅に停車。ここで、10分停車するのでDD16も乗客も一休みです。清里は、編成写真も撮影できるのでありがたいです。
 清里を出ると、再び上りこう配を進み「JR最高地点」を通過して、僅かに「国立天文台野辺山」のアンテナを見て進みます。帰路は、野辺山でも停車時間がるので「JR最高地点駅」の柱と「風っこ」を入れて撮影できます。こまめに停車時間があると助かります。野辺山を出ると「記念乗車証」が配布されます。特にトラブルもなく配布も短時間で終了。列車は、広大な高原野菜畑に別れを告げて山間部に入ります。途中、信濃川上駅でも交換のため停車します。信濃川上を出ると山間部と千曲川の橋梁を渡ります。もう、季節は秋で太陽もかなり西に傾いています。車内も、西日が入りのんびりした時が流れています。往路では、1時間2分停車した小海駅も数分の停車で発車。往路の賑わいもなく静かないつもの駅に戻っていました。
 小海を出ると中込まではあと少し、西日を受けながらDD16-11は力強く「風っこ」を引いて中込を目指します。千曲川が離れて田園地帯を進み、少し肌寒く感じた頃に快速風っこ八ヶ岳高原号は終点の中込に到着します。小海線をDD16-11牽引の「風っこ」で往復した初秋の旅も終わりました。あとは、長野へ帰るだけです。
 

始発の小淵沢駅
 

小淵沢駅停車中
 

野辺山駅停車中
 

中込駅に到着
 

小淵沢駅停車中
 

小淵沢駅にて
 

小淵沢駅発車
 

見送り横断幕
 

スーパーあずさ15号が通過
 

甲斐小泉停車中
 

甲斐大泉停車中
 

山間部を登り
 

清里に到着
 

清里駅停車中
 

列車はさらに山間部を登り
 

JR最高地点通過

野辺山駅に到着
 

野菜畑が広がり
 

信濃川上駅に停車
 

信濃川上駅に停車中
 

信濃川上駅にて
 

千曲川を渡り
 

切爼トンネルに突入
 

トンネル通過
 

沿線は初秋の風景
 

千曲川に沿って進みます
 

「風っこ」の車内
※少し暗めにしてあります

千曲川と分かれます
 

田園地帯が見えてくると

終着の中込に到着

中込到着した「風っこ」
  
帰りは素早く長野へ
 風っこ八ヶ岳高原号の旅を終えて、中込から長野へ戻ります。小海線の普通列車小諸行は、中込で9分停車するので増結作業があるのかと期待しましたが、ただの時間調整だったようです。車内は、風っこ八ヶ岳高原号の乗客も加わり中々の混雑です。中込からロングシート部分に座れましたが、けっこうギリギリのタイミングでした。中込から12分ほどの乗車で佐久平に到着します。半分近くの乗客が佐久平で降車しました。佐久平の在来線の改札は混雑して通過に時間が掛かりました。駅員が一人で対応するので、1人が清算を始めると後ろが進めずの繰り返しで通過に5分くらい掛かりました。
 佐久平からの長野方面の北陸新幹線は、乗り換えが30分待ちとなるので慌てずに済み良かったです。かがやき511号が通過して少しすると、あさま619号が到着します。先ほど通過した、かがやき511号を軽井沢で退避した列車です。その関係で、佐久平での降車も多く自由席も余裕でA席(右側)に座れました。北陸新幹線に乗車してしまえば長野まではあっという間です。E7系F1編成乗車を楽しむ余裕もなく長野に到着しました。これで、本日の「風っこ八ヶ岳高原号」の乗車の旅も終わりました。
 

普通(中込16:56−佐久平17:08)
 

あさま619号(佐久平17:38−長野18:00)
 
 
指定席券・乗車証
記念乗車証
  
 指定席券については「えきねっと」で確保したのですが、往復とも見事に進行方向とは逆の席でしたので他の列車に変更して、一度やってみたかったJR西日本の「e5489」を利用して長野駅での受け取りをやってみました。「e5489」自体は以前から利用していましたが、長野では受け取れないので糸魚川駅か遠征途中に米原駅で受け取るかで利用していたのですが、北陸新幹線の開業で北陸新幹線の停車駅でもある長野でも受け取ることができるようになり利便性が向上しました。「e5489」の方は、1発で往復進行方向の席になりました。
 乗車証等の記念品については、長野支社の多客臨ですので期待していませんでしたが、小海線営業所からポストカードサイズの記念乗車証が配布されました。ちなみに、今日は一般の家族連れがほとんどでしたのでトラブルもなくスムーズに配布が終了しました。配布区間は、上りが中込駅発車後、下りが野辺山駅発車後からでした。

上り列車指定席券

下り列車指定席券