快速:吾妻線70周年記念号  高崎−長野原草津口
2015年 8月 2日(日)乗車_ 
 吾妻線(渋川―中之条間)の開業70周年を記念して、快速吾妻線70周年記念号を8月1日と2日の両日に運転しました。車両は、12系客車をDD51ディーゼル機関車(長野原草津口側がDD51-842・高崎側がDD51-888)で挟んだプッシュプル運転となりました。
 ヘッドマークも、長野原草津口側が「草津白根号」風のデザイン。高崎側が、「白根号」のデザインが取り付けられました。
 吾妻線に客車列車が入線するのは久しぶりの事となりました。
久々の吾妻線客車列車の旅
 朝から暑い高崎駅2番ホームにDD51型機関車に挟まれた12系客車が入線してきました。今日は、快速吾妻線70周年記念号で長野原草津口まで往復します。最初に客車に荷物を置いてから空いている後部を撮影して、多少混雑が収まったころに先頭部で撮影しました。
 撮影も終えて車内に戻ると、もう発車時刻と言うことで列車は高崎駅を発車します。蒸気機関車が牽引しない12系客車で高崎駅を出発するのは久しぶりです。列車は、まずは上越線を北上します。車内の方は、7割くらいの乗車率でしょうか?。新前橋で両毛線と分かれて列車はさらに北上します。渋川ではSL列車と同様に少々停車となります。ホームに出ると今日も猛暑で撮影後は早々に車内へ戻ります。
 快速吾妻線70周年記念号は、渋川を出ると上越線と分かれて吾妻線に入ります。いよいよ吾妻線の客車列車の旅が始まります。吾妻線に入ると撮影する方も増えてきます。車窓も、住宅街から緑濃い山間部に入り旅の気分が一層盛り上がります。吾妻川を渡り列車は小野上駅へ。ドアが空かない運転停車ですが、高崎行の普通列車と交換待ち合わせとなります。115系との交換も終わり、そろそろ発車かと思ったときにガクンとショックが・・・。そして、列車は発車しません。しばらくすると、保安装置の点検のため停車との放送が入りました。少し心配でしたが、数分後に(6分ぐらい)運転を再開しました。そして列車は無事に中之条駅に到着します。
 
 中之条駅では、イベントが開かれていました。駅前では、冷やし甘酒が配られていて非常に美味しく感じられました。また、メッセージを記入するとくじが引けましたので、さっそく記入してくじ引きを・・・。吾妻線70周年のクリアファイルが当たりました。これはこれで良かったです。
 中之条駅を出ると列車は、再び吾妻線を西へ進みます。DD51+12系客車が似合う車窓が続きます。中之条駅でのイベントも終わり、のんびりした時間が車内に漂います。列車は、岩島駅を出ると八ッ場ダム工事のため移された新線に入ります。もう、美しい吾妻渓谷に沿って走る車窓は見ることができずに一気にトンネルに入ります。長いトンネルを抜けると移設された川原湯温泉に停車します。まだ、真新しい駅にDD51+12系客車の列車が停車している感じがまた不思議です。川原湯温泉を出ると再びトンネルに入ります。トンネルを抜けると、橋梁から僅かに吾妻渓谷の一部が見えます。そして、旧線が接近してきて終点の長野原草津口駅に到着します。
 到着後は少し撮影しましたが、もう暑くてたまらんので駅舎の方へ。歓迎イベントで、色々なものを配って頂きましたが、一番有難かったのは冷えた「やんばの水」。もう、暑くて喉が渇いていたので一気に飲み干してしまいました。駅舎の外に出ると、それでも高崎に比べると時折吹く風も心地よく涼やかでした。
 

DD51-842を先頭に高崎駅に入線
 

長野原草津口側ヘッドマーク(草津白根号風)
 

中之条駅停車中
 

川原湯温泉駅停車中
 

長野原草津口に到着
 

特急草津1号特急の並び
 

側線に入り折り返しに備えます
 

高崎側は、DD51-888
 

始発の高崎駅
 

発車案内
 

新前橋で両毛線と分かれて北上
 

間もなく渋川
 

渋川で少々停車
 

方向幕は「臨時」
 

上越線と分かれて吾妻線へ
 

夏の吾妻線を西へ
 

吾妻川を渡ります
 

小野上駅に到着
 

小野上駅で530Mと交換
 

中之条駅でしばらく停車
 

中之条駅停車中
 

夏の吾妻線を西へ
 

岩島駅を出ると新線へ
 

八ッ場トンネルに進入
 

川原湯温泉駅停車中
 

川原湯温泉駅を発車
 

吾妻峡が見えました

旧線が近づくと終点です

長野原草津口に到着
 
吾妻線の終着駅大前駅へ

吾妻線の終点「大前駅」
 
 長野原草津口での折り返し時間を利用して、吾妻線の終点となる大前駅まで往復してきました。115系電車に揺られ万座鹿沢口を過ぎると列車は山間部に入り、終点の大前駅に到着します。
 今日は、快速吾妻線70周年記念号の乗客が多く訪れ駅も賑わっていましたが、普段は近くを流れる我妻川の清流の音が聞こえる静かな駅なのでしょう。列車の本数も少ないので、乗車した列車に乗らないとなりません。
 ちなみに、この大前駅から私が住む家までは2つの山を越えて車で50分で行かれます。ただ、バス路線はありませんので、公共交通機関でこの駅へ来るには高崎へ出ないと来られません。
 長野原草津口から少し移動しただけですが、山々を吹く風は涼やかで115系を見ながらのんびりした一時を過ごせました。

吾妻線普通(長野原草津口13:05−大前13:23)
 

吾妻線の終端部
 

乗車した列車に折り返し乗ります

吾妻線普通(大前13:50−長野原草津口14:08)
 
雨模様の帰路

 帰路も、快速吾妻線70周年記念号で高崎へ戻ります。改札の時刻まで待合室にいましたが、大雨と雹と雷で運転見合わせになるのか心配でしたが、列車自体は定刻に長野原草津口を発車しました。車内は、空いていて殆どのボックスが1人〜2人(グループを除く)でした。列車は、旧線と分かれて雨で落ち着いた雰囲気になった吾妻峡を少し見てトンネルへ。トンネルを抜けて川原湯温泉に停車します。ただ、帰路となる上りは停車時間がある駅はほとんどありません。列車は、再びトンネルを通過して岩島駅手前で旧線と合流します。雨は降り続き、山々も霞んでいて水墨画を見ているようです。上り列車は帰宅列車ですので、車内イベントも特になく淡々と進みます。途中の中之条駅で少々停車したほかは、渋川の停車も2分とあまりなく、車窓が山々からだんだんと住宅地へ、そして市街地へと変わり終着の高崎に到着しました。
 12系客車に揺られた上越線・吾妻線の往復の旅は、本当に貴重で夏の思い出になりました。

上りはDD51-888が先頭
 

高崎側ヘッドマーク(白根号風)
  

長野原草津口駅停車中
 

高崎駅停車中
 

雨の長野原草津口を発車
 

旧線が分かれて行きます
 

雨の吾妻渓谷
 

雨の吾妻線を東へ
 

列車は山間部を進み
 

間もなく中之条
    

中之条駅停車中
 

小野上駅を通過
 

吾妻川を通過
 

帰路は雨模様でした

上越線が近づき渋川へ

両毛線が近づき新前橋へ
 
指定席券・記念品
 指定席券は「えきねっと」で予約できたのですが、あいにく往復とも通路側でしたので窓口で聞いてみたところ窓側にも空席がありましたので座席位置を変更してもらいました。
 記念品の方は、往路(下りの)渋川→中之条間に乗車した乗客のみ配布されました。硬券タイプの乗車記念カードと名刺タイプの記念カード(複数のデザインの中の1枚)とポストカードが配られました。
 なお、今回は車内販売で500円以上買い物をすると購入証明書が貰えました。こちらは、往復でデザインが異なるものでした。500円がなかなか微妙な設定で、500円に近い金額で済まそうと、みなさん必死に計算するので車内販売が来るまで時間が掛かりました。
 

下り列車指定券
 

上り列車指定券
 

硬券風記念カード(表)
 
 

硬券風記念カード(裏)
   
 
   

吾妻線70周年記念カード
  

吾妻線70周年記念ポストカード
   

車内販売購入証明書(下り・表)
 

車内販売購入証明書(上り・表)
  

車内販売購入証明書(下り・裏)

車内販売購入証明書(上り・裏)