快速:ブルートレイン信州号  長野−富士見
2014年 9月28(日)乗車_ 
 富士見駅開業110周年を迎えるのを記念して、盛岡支社所有の24系寝台客車6両(寝台車5両+電源車1両)を使用した臨時快速列車「ブルートレイン信州号」が長野〜富士見で1往復運転されました。
 長野支社管内では、寝台客車に乗車する機会が現在ではありませんので、「びゅう」の旅行商品、通常の指定席券は発売と同時に完売する人気ぶりとなりました。
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 往路の出発駅となる長野駅では、公募されたヘッドマークのお披露目となる除幕式が、復路の出発駅となる富士見駅でも出発式が行われ、秋の篠ノ井線・中央本線を24系寝台車が快走しました。
T.長野→富士見
 長野駅に入場して6番ホームへ行くと、豊野側で「ブルートレイン信州号」のヘッドマーク除幕式が行われていました。実は、前日の快速信越自然郷初秋風っこ号(上り)に乗車した際に撮影しているのですが、この除幕式があるため公表は一切しませんでした。(運転が終わりましたので189系電車のページに加えました。)
 ヘッドマークの除幕式が終わると、いよいよ快速ブルートレイン信州号が入線してきます。反対ホームの5番線もかなり混んではいますが、あの場所だけはなぜか空いていたのでそこから撮影。なかなかいい感じに入線が撮影できました。その後は、先頭部がかなりの混雑でしたのでヘッドマークだけ撮影して車内へ。本日は、3号車の指定ですので白帯のオハネ24−49に乗車です。少しうれしいな♪。
 
 と言うことで、大勢の見物人と183系N104編成に見送られ、EF64-38に牽引された快速ブルートレイン信州号は長野を発車します。長野駅から寝台客車で旅立つなんて急行ちくま号以来です。列車は、長野を出て犀川を渡り篠ノ井を経て篠ノ井線へ入ります。稲荷山を出ると撮影地が増えてきて有名処では大勢の方がこの列車を撮影しています。寝台客車から初めて善光寺平の昼の光景を見たりといつもの路線がかなり新鮮なものに見えます。姨捨を過ぎて列車は、聖高原付近に差し掛かりました。有名撮影地は凄い人出でしたが、坂北−西条間の「道の駅」付近の撮影地が凄い人出で車内からも驚きの声が上がりました。SL列車でも、ここまでの人出はあまり見ることはありません。そして列車は、西条に到着します。3番線に入り上下列車の退避のため37分運転停車します。ここは停車扱いにしてほしかったです。37分止まっている列車で缶詰はなかなか厳しいものです。ホームには、3番線に停車にも関わらず大勢の方が撮影に来ていました・・・。私は、知人方と雑談していたので暇ではありませんでしたが・・・。ようやく列車は動き始め明科に停車。停車時間は3分なので手際よく撮影します。明科を出ると北アルプスの山々もよく見えました。犀川と梓川の合流地点も含めて、何気なく見ている光景が寝台客車からだと新鮮に見えます。平瀬信号所で、交換のため運転停車をして松本に到着。
 
 松本で乗客を乗せたブルートレイン信州号は、ほぼ満席となりました。とは言え、全車「ゴロンとシート」扱いですので、空いているように見えますが、実際は空いている席はほとんどありません。塩尻が近づいてくると、一部の方々がソワソワし始めます。私も1号車へ移動。塩尻の10分停車が乗客がEF64-38先頭(ライト点灯)の編成写真が撮れる唯一の駅です。ドア開くと同時に皆一斉に反対ホームへ。短いながら殺伐とした撮影大会でした。
 塩尻を出ると、辰野経由の旧線に入ります。旧線も有名処は凄い人出でした。列車は、小野で交換のため運転停車して辰野へ。辰野では5分の停車でしたが、24系客車と「辰野」の駅名表示を撮らないと意味がないので、短い時間ながら何とか撮影しました。辰野を出て、収穫が終わった稲を干している秋らしい車窓が続きます。ほどなくして新線が近づいて来て岡谷に到着します。岡谷では5分の停車予定でしたが、交換予定の特急あずさ9号が遅れた関係で発車が遅れ下諏訪・上諏訪ともにすぐの発車となりました。寝台客車から見る諏訪湖も新鮮でした。列車は、茅野到着時点で定時に戻り9分停車。ただ、3番線に入ったので機関車側の光線具合が良くなく、ホームで客車と「茅野」駅の表示などと撮影して終了。茅野を出ると、快速ブルートレイン信州号は秋の中央東線をラストスパートして終点の富士見駅に到着しました。
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長野駅発車案内
   

ヘッドマーク除幕式
   

EF64-38ヘッドマーク
 

長野駅に入線するブルートレイン信州号
  

ヘッドマーク除幕式
 

ブルートレイン信州号入線
 

長野駅に停車中
 

方向幕は「臨時」
 

B寝台の表示
 

本日は、ゴロンとシートで運転
 

183系に見送られ長野を発車
 

犀川を通過
 

寝台車から見た車窓
 

稲荷山付近を通過中
 

寝台灯も点灯します
 

通路の様子
 

寝台車から見た善光寺平
 

聖高原付近を通過
 

坂北のポイントは凄い人でした
(プライバシー保護のため画像加工)

聖カーブ付近を通過
 

西条で37分の運転停車
 

明科駅停車中
 

北アルプスも見えました
 

梓川と犀川の合流地点
 

平瀬信号所で停車
 

松本駅停車中(後部EF64-1051)
 

塩尻駅停車中
 

新線が離れてゆきます
 

列車は、辰野経由の旧線へ
 

旧線も過い人出でした
 

辰野駅停車中
 

秋らしい光景が続きます
 

解れた新線が近づきます
 

岡谷駅に到着
 

岡谷駅に停車中
 

諏訪湖が見えました
 

茅野駅に停車中
 

富士見まであと少しです

今回の寝台の区画です

場所は12番の上・下でした。
 
U.富士見駅にて

富士見駅
 

式典看板
 

アルクマも登場
 富士見駅での折り返し時間は、どうしようかと思いました。ブルートレイン信州号は、回送列車で上諏訪に向かいますので撮影もできません。
 と言う心配は杞憂に終わりました。グッズを購入するために並んだのですが、販売エリア(グッズ・弁当)には1人しか入ることができず、その清算が終わってから次の人が入れるという方法でした。まぁ、安全上この方がトラブルも危険も回避できるので有効と言えば有効ですが、購入まで72分かかりました。5人1グループで対応しても良かったかとも思いますが、結果的にはトラブルもなく整然と購入できたので良かったのですが。
 待ち時間のおかげで、昼食に記念弁当を食べて「ポップコーン」や「綿あめ」の振る舞いを貰って雑談していると、上諏訪に行っていた快速ブルートレイン信州号の回送が戻ってきました。 
 
V.富士見→長野
 ホームでの出発式を終えて、快速ブルートレイン信州号はEF64-1051に牽引され西日差す富士見駅を発車しました。列車の車窓にも西日が差しこんできて、車内ものんびりムードとなっています。列車は、次の茅野で5分の停車をした後は、上諏訪で2分停車したのちに下諏訪へ。下諏訪では30分と言う長時間停車をするので、改札で断って駅の外に出ました。踏切を渡り反対側から撮影します。結構皆さん知っていて、この場所も乗客と追いかけの撮影の方で混んでいました。下諏訪を出ると岡谷を過ぎて新線と分かれて辰野経由の旧線へ。もう、西日差す午後の時間から日暮れの時間に差し掛かりつつあり、寝台客車としてはそろそろいい雰囲気となる時間です。川岸で運転停車して、辰野に到着します。辰野では5分ほど時間があるので、ゆっくりと撮影できました。辰野を出ると太陽が山の稜線に沈み夕闇が迫ってきます。そろそろ車窓の撮影も限界かと思ったころに、新線が近づいてきて塩尻に到着します。編成写真は塩尻でしか撮れないので、頑張って息も絶え絶え反対ホームで撮ってきました。塩尻駅は、跨線橋が新宿側一か所なので、松本側の先頭を撮るには小走りで行かないと間に合いません。列車は、塩尻を出ると松本に停車します。
 
 松本では、多くの方が下車しました。東京へ戻るには長野まで乗って新幹線より、特急スーパーあずさ号の方が早いからだそうで、車内も空席が結構見られるようになりました。松本を出ると、もう車窓は暗くなってよく見えません。逆に寝台客車の夜行列車の雰囲気になりました。ふと、寝台特急あけぼの号に「ゴロンとシート」が連結されていた定期列車の時代を思い出してしまいました。明科を出ると、列車は運転停車が多くなります。この列車、実は廃車のための回送や配給に使われるスジに近い時刻で運転されているため、定期列車を対比するため多く発生します。西条で6分、聖高原で20分、冠着で9分と停車を繰り返します。停車中は揺れないので、上段へ移動して撮影したり寝転んだりして、おそらく私としては最後となるであろう寝台客車の寝心地を楽しんでおきました。冠着を出た列車は、トンネルを抜けて姨捨を通過します。美しい善光寺平の夜景が眼下に広がります。この光景を寝台客車から見るのは20年前後ぶりです。長野ヘ向かう急行ちくま号の寝台車から見て以来です。姨捨付近からの善光寺平の夜景を楽しんでいると列車は高度を下げて稲荷山に運転停車。最終の特急しなの号と交換して篠ノ井へ。
 
 篠ノ井を出ると長野は目前です。犀川を渡ると最後の車内放送が流れてきます。列車は、もう少し乗っていたい思いとは裏腹に定刻に長野駅2番線に到着しました。2番線は、機関車の先頭が立入禁止部分まではみ出てしまったので撮影はできませんでした。が、立入禁止の看板があっても多くの人が撮影のために入って行きましたが・・・。近くに居た社員の方も特に注意はしてないかったので、今回はイベント列車であるため特別に入れたのかも解りませんが、私は長野駅の駅名表示と24系客車の組み合わせを撮影していました。そして、車内点検が終了すると快速ブルートレイン信州号は、すぐに長野駅を出て長野総合車両センターに引き上げました。
 もう、長野支社管内で24系寝台車に乗れる機会はない可能性が高いので、秋の一日を長野〜富士見まで24系寝台車で往復できた今回の列車は大変貴重なものになりました。

富士見駅臨時列車案内
 

富士見駅での出発式
 

EF64-1051側ヘッドマーク
 

下りは、EF64-1051が先頭
 

出発式が行われています
 

富士見駅に停車中
 

間もなく富士見を出ます
 

富士見駅を発車
 

車窓は西日に
 

通路側
 

茅野駅停車中
 

下諏訪駅で30分停車
 

下諏訪駅停車中
 

駅を出て反対側から撮影
 

新線と分かれます
 

辰野駅に停車
 

辰野駅に停車中
 

車窓は夕暮れに
 

新線が近づいてきました
 

塩尻で10分停車
 

塩尻駅停車中
 

後部はEF64-38
 

松本駅で12分停車
 

松本駅停車中
 

上段寝台からの眺め
 

善光寺平が見えてきました

長野に到着

24系寝台車の旅が終わりました
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■編成
←富士見 長野→
EF64-38+@オハネフ25-205+Aオハネ25-216+Bオハネ24-49+Cオハネ25-147+Dオハネフ25-117+カニ24-25+EF64-1051
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W.指定席券

 
 ブルートレイン信州号は、夏の臨時として運転されることが発表されてから、おそらく(長野支社設定分では)一番人気になるであろうと予想していました。
 指定席券の入手もかなり難しくなることが予想され、「びゅう」のパックを利用することをはじめから想定して、駅やインターネットで網を張っていました。
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 6月にインターネットで「夏の信州列車旅」で、「ブルートレイン信州号」のパックも設定があることが解り、長野支社のホームページを確認してすぐに予約しましたが、翌日には「満席」メールがきました。が、キャンセル待ちを行う旨の一文がありすぐにキャンセル待ちを行いました。結果的には、数日後にキャンセル待ち分の確保に成功しました。同行してくれる知人もすぐに見つかり無駄なく利用できました。
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 指定席券は、B寝台を指定席扱いで運用した当時のA・B・C席になるかと予想しましたが、まさかの「ゴロンとシート」扱いの下席・上席の利用で大変驚きました。
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X.記念グッズ

 今回は、「びゅう」の乗車パックを利用したので乗車記念プレートが付いてきました。この他に、富士見駅前で「プレート」「タオル」「記念弁当」が販売されました。早い方では6時前後から並んでいた方がいたようで、ブルートレイン信州号で富士見駅に着いて急いで並びましたが、記念プレートは完売で購入できませんでした。「タオル」と「記念弁当」はかろうじて購入できました。
 タオルについては、先行発売されたので売れ行きが鈍かったようですが、最終的には記念弁当ともども完売となりました。タオルについては、勿体ないのでまだ封を切っていませんが、デザイン的には記念弁当の掛け紙と同じ感じです。
 長野駅では、ヘッドマーク除幕式の前に「ブルートレイン信州号」の紙製の旗が配られました。こちらは、同行した知人の方に分けていただき入手できました。

ブルートレイン信州号記念タオル
  

記念弁当掛け紙
  

記念弁当の外観
 

記念弁当の中身
 

乗車記念プレート(表)
 

乗車記念プレート(裏)
 

紙製の旗(ヘッドマーク:富士見側)

 紙製の旗(ヘッドマーク:長野側)
   
※乗車証等の配布はありませんでした。