ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2014年 7月14日(月) 

しなの鉄道観光列車「ろくもん」

2014年 7月 13日(日)乗車


上田駅に停車中の快速ろくもん2号
 

 7月11日から運行を開始した、しなの鉄道観光列車「ろくもん」に7月13日に乗車してきました。「食事付きプラン」を申し込めるほど裕福ではありませんで、往復(長野〜軽井沢)共に「指定席プラン」で乗ってきましたが、1号車と3号車の乗り比べも出来て地元を走る観光列車の旅を楽しむ事ができました。

■快速ろくもん2号【長野13:25−軽井沢15:41】
 長野から観光列車ろくもん2号に乗車します。上り列車は、快速ろくもん2号の1本だけです。朝の回送も戸倉→軽井沢で客扱いして、2号車・3号車は1600円くらいの料金で「お茶」と四季の「菓子」を提供すれば、時間帯から戸倉上山田温泉や上田・別所温泉周辺の宿泊客が次の観光地への足に使ってくれる可能性もあるのに・・・。と、思ってみたのですが、まぁ収益が上がらないので回送扱いにしているのでしょうね。回送列車は、ちょっと勿体ないかな。
 
 さて、長野駅では折り返し清掃のため時間があります。一通り撮影が終わった頃にドアが開きます。快速ろくもん2号は、2号車・3号車は「食事つき」なので、乗るだけの人は自動的に1号車になります。この車両は中央に木のプールがあり、さっそく子供達が遊んでいます。当初は、予約率が芳しくないような話を聞きましたが、テレビ報道が結構ありましたので結構乗っていました。特に食事プランの2号車・3号車は、空席が僅かしかありませんでしたので、1号車より乗車率が良い事になります。1号車は、空席がかなりあります。私の場所は相席になりましたが。長野を出た快速ろくもん2号は、篠ノ井から「しなの鉄道」に入り屋代に停車します。屋代から1号車に乗る人が徐々に増えてきます。本当は、2号車・3号車も見てみたいのですが、食事中なので遠慮して帰りに見る事にします。往路は、停車駅と停車時間が多い駅があるので退屈しません。車内は、115系の雰囲気を残しながらも、115系とは思えない木をふんだんに使用した車内になっています。
 上田駅では、結構長時間停車するので清算所で「フリー切符」を購入しました。最近の「しなの鉄道ホームページ」には、JR線からの通して乗車する場合の説明が省かれていて心配しましたが、無事に従来とおり長野から篠ノ井までの乗車券で購入できました。上田を出る頃には、1号車の空席が更に減っていて上田からの乗車も多いようです。田中駅で少々停車して、小諸でしばらく停車します。小諸駅の主である「りのん」様にもご挨拶をして、列車は軽井沢へラストスパート。1号車は、空席もほとんどなくなりました。上田・小諸からの乗車が多かったのには驚きました。今日は残念ながら、浅間山の雄姿は見る事ができませんでした。列車は、小雨降る軽井沢に定刻に到着しました。
※車内等の説明は、下記の各車両の案内をご覧ください。

長野駅発車案内
 

長野駅に到着する快速ろくもん1号
 

長野駅停車中
 

3号車先頭部
 

折り返し快速ろくもん2号になります
 

1号車乗車口
 

行先表示(方向幕)は通常です
 

木のプール(ホームより)
 

荷物棚にも外側は木が使われています
 

1号車の2人用テーブル席
 

ソファーで記念写真も撮れます
 

1号車銭湯のソファ席
 

1号車先頭部
 

千曲川を渡り千曲市へ
 

屋代駅で少々停車
 

屋代駅停車中
 

夏のしなの鉄道を軽井沢へ
 

戸倉駅停車中
 

大阪車輛工業が主に改造したようです
 

1号車標記類
 

しなの鉄道路線図
 

新幹線が見えてくると上田です
 

上田駅で少々停車
 

上田駅停車中
 

田中駅で少々停車
 

小諸駅で少々停車
 

小諸駅の主「りのん」様が見守ります
 

小諸駅停車中
 

記念写真ボード

浅間山は見えず軽井沢へ
   
■快速ろくもん3号【軽井沢15:57−長野17:38】
 軽井沢からの快速ろくもん3号は、3両すべてが「指定席プラン」での運転となります。どの号車のどの席を選択しても混雑時は相席になると言う事ですので、この車両が発表された当時から興味のあった3号車を選択して申し込みましました。この車両は、通路と座席の間にある障子を閉めると半個室の状態になるのです。列車内に障子は、お座敷列車でよく見かけるのですが、半個室になるまでの大きさの障子は聞いたことがないので、乗ってみたいと密かに考えていました。
 車内清掃が終わり、ドアが開いて3号車に入ります。この車両の木材は、檜が使われているので車内に入ると微かに檜の香りが漂いました。指定された席に着くと、今のところは向かいの席には誰も居ないので手早く撮影だけ済ませます。この列車は、はやり空いているようなので、他の席もほとんど相席にはなっていないようです。
 となりの2号車も座席は空いていたので少し座ってみました。こちらも中々の座り心地です。軽井沢を定刻に発車した快速ろくもん3号は、小雨の軽井沢を出て長野へ向かいます。浅間山はやはり見えませんでした。せっかく半個室状態で乗車できるので、コーヒーか軽食でもと思いましたが、快速ろくもん3号では販売はしていないようです。(1号車ではグッズなどを売っていますが。)片付けの都合もあるかと思いますが、小諸か上田あたりまでコーヒーと菓子くらいは販売してほしいところです。走行する時間帯が時間帯なので、結構あてにしていた乗客も多かったようです。仕方ないので、席にこもっていましたが、どーにも暇なので知人の方を呼んで談笑して過します。
 帰りの快速ろくもん3号は、結構ダイヤが速いので停車駅はあっても停車時間は少ないです。途中、上田と屋代のみ撮影できそうな時間があります。上田で缶コーヒーを購入してようやく旅気分を味わう事ができました。列車は屋代を出て長野市内に入り、終点の長野に到着しました。
 
 今回乗車した3号車は良かったです。ただ難点を言うと空調が思わしく無かったです。障子を閉め切るので、暑い場所と寒いくらいに涼しい場所があるようです。今回は、知人の方が何人か3号車を利用したので話を聞きましたが、やはり暑い場所(半個室)と寒いくらいに涼しい場所(半個室)があることが判明しました。私が利用した場所は暑かったです・・・。
 地元を走る観光列車「ろくもん」が末長く親しまれることを期待しています。
 ※車内等の説明は、下記の各車両の案内をご覧ください。

始発駅の軽井沢駅
 

ごく普通の「長野」表示
 

3号車は半個室です
 

1人用のソファが対面になっています
 

障子を閉めた状態
 

ブラインドは竹です
 

仕切り用の障子
 

3号車の運転台側
 

ATS−Pも立派なインテリアか?
 

浅間山は、やはり見えず・・・
 

随所に絵が飾られています
 

田中駅停車中
 

長野へ向かいます
 

上田で少々停車
 

上田駅停車中
 

新幹線が離れます
 

葛尾トンネル通過
 

屋代で少々停車
 

屋代駅停車中
 

屋代駅では、「ヤシロウ」と「あん姫」が出迎え
 

新幹線が再び近づいてきます
 

千曲川を渡り長野市へ
 

犀川橋梁を渡り長野市街地へ
 

183系N104編成に迎えられて長野へ
 

長野駅に到着

211系臨時快速と並びます

■115系S8編成「ろくもん」

ろくもん号1号車先頭部
 
 115系観光列車「ろくもん」は、内装・外装ともに「ななつ星」「つばめ」などの新幹線・特急列車や観光列車のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏が担当しました。車体は、クーラーを除く屋根上まで赤茶色(濃い赤)で塗装され、車体の随所に「真田」の「六文銭」「洲浜」「結び雁金」等が描かれています。
 車両改造は、屋代にある「長電テクニカルサービス」にて、大阪車輌工業も入って行われました。

1号車:クモハ115−1529(座席定員30名:指定席座席24席・ソファ席(フリー6席))
 1号車は、「ファミリーカー」という設定になっていて、快速ろくもん号では全列車が「指定席プラン」となっています。特に快速ろくもん1号・2号は、指定席プランで乗車できるのはこの車両しかありませんので、乗車を希望の場合は早めの予約が良いかと思います。
 この車両は、一般的な4名用(白の革張)と2名用(ファブリック)のテーブル席が設置されています。また、最大の目玉は中央のドアを埋めた場所に設置された「木のプール」で、円形のプールの中に木の球が敷き詰めれています。隣には、子供用の絵本を入れた本棚も完備されています。車端部には、グッズ販売の「サービスカウンター」と荷物置場・ソファー席(フリー)が設置されています。この車両は、カラマツの木材を主に使用しています。

クモハ115−1529
 

車両中央部分
 

1号車は、ファミリーカー
 

1号車はドアが2か所あります
 

1号車車内

木のプール

2号車:モハ114−1052(座席定員34名:指定席座席28席・ソファ席(フリー6席))
 2号車は、「レストランカー」となっており、快速ろくもん1号・2号で運転時は「食事付プラン」での利用となっています。(ろくもん3号は、指定席プラン車両。)
 この車両は、1名(奇数人数)でも「食事つきプラン」を楽しめるようにカウンター席と、2名(偶数人数)で楽しめるソファ席が設置されています。車両の中央(ドア)を埋めた場所はテーブル席となっており2名用と4名用が1組ずつ設置されています。浅間山や千曲川の流れなど、しなの鉄道沿線の自然あふれる風景を堪能できるように、カウンター席・ソファ席共に窓側に向けて座席がセットされています。(中央を境に座席の向く位置が逆になっています。)
 また、1号車側の車端部にはソファ(フリースペース)が、3号車側の車端部にはサービスカウンターが設置されています。この車両は、主に杉の木材が使用されています。

モハ114−1052
  

車両中央部分
  

2号車ロゴマーク
 

ドア閉切部分
 

2号車車内

ソファ席

3号車:クハ115−1021(座席定員23名:指定席座席20席・ソファ席(フリー3席))
 3号車は「レストランカー」となっており、快速ろくもん1号・2号で運転時は「食事付プラン」での利用となっています。(ろくもん3号は、指定席プラン車両。)
 この車両は2名利用(1列配置のソファを対面利用)の簡易個室仕様となっていて、障子で通路と座席部分を仕切る事ができます。このため、通路や簡易個室設定時には狭くなりますので荷物置場が完備されています。また、使用される木材は、主に檜が使用されており今ならまだ微かに檜の香りがする事があります。
 この車両では、収納スペースとトイレ(真空式・車いす対応)が設置されました。しなの鉄道では、試行的な意味合いのトイレ設置を除いて初めての本格的なトイレ設置となりました。

3号車:クハ115−1021
 

車両中央部分
 

3号車ロゴマーク
 

ドア閉切部分
 

3号車車内

座席部分

■グッズなど

ポストカード(1)
 
 ろくもん号の1号車売店では、いろいろなグッズや弁当等が販売されています。乗車の記念に何か買おうと見たところ、クリアファイルとポストカード(3枚組)が良さそうでしたので購入しました。
 後は、「ろくもん」がデザインされたクリアファイルを購入しました。
 ちゃんと、「ろくもん」がデザインされた袋に入れてくれます。その他に、缶バッチとかも興味をそそられましたが、生憎予算の都合でパスしました。
 
 ろくもん号の随所に飾られている、絵画などを集めた絵ハガキの発売も期待したいですね。

ポストカード(2)
 
 
ポストカード(3)
 

「ろくもん」専用の袋

クリアファイル(左:表・右:裏)

■指定席券など
 
乗車記念カード(名刺サイズ 左:表・右:裏)
 
 指定席券は、1000円で「しなの鉄道」の取り扱い駅(軽井沢・小諸・上田・戸倉・屋代)のみの発売です。専用のパソコンで指定席を押さえて、プリンターでA4の紙に印刷します。その後、下部の半分は控えとして発行側の駅で保存のため切り離され渡されます。それでも、A5判の大きさなので、おそらく「日本一大きい指定席券」なのではないでしょうか。
 ご丁寧に、停車駅の到着時刻と発車時刻も印刷されています。
 フリーきっぷは、上田駅の長時間停車で購入しました。長野駅入場時は、長野から200円区間の乗車券で大丈夫です。上田駅の清算窓口でJRの券を渡して「フリーきっぷ」購入できます。
 乗車証は、今現在は配布されません。ただ、グッズを買った際に尋ねたら乗車記念カード(名刺大)を貰いました。
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指定席券(2号:A5サイズ)
 

指定席券(3号:A5サイズ)
 

座席表(指定席購入時配布)

しなの鉄道フリーきっぷ