2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2014年 4月 9日(水) 

  オコジョルーム(展望台)新設に塗装変更でリニューアル

快速SLばんえつ物語号

2014年 4月 6日(日)乗車


新津駅に停車中のSLばんえつ物語号
 

 1999年から毎年、欠かさずに乗車しているSLばんえつ物語号ですが、昨年は目標としていたグリーン券が購入出来ず、ようやく8月分の指定席が購入できた夏場の乗車でしたが、今年は早春の運転開始2日目となる4月6日にグリーン車に乗車しました。車体塗装の変更に、オコジョルーム(展望室)の登場と、リニューアルしたSLばんえつ物語号で会津若松までゆったりとした旅を楽しみました。

   
■今年もグリーン車でSLの旅
 今年もSLばんえつ物語号に乗車する日が来ました。昨年は、グリーン券が確保できずに8月の乗車になりましたが、今年は4月の運転開始早々の2日目に乗車します。新潟駅工事の関係で、今年も3番線からの発車です。昨年と同様に、新潟駅の入線が早いので撮影もゆっくりできました。撮影が終わると、ドアが開いたので新設された1号車の「オコジョルーム」と展望台を見学します。
 オコジョルームの見学を終えて7号車へ。グリーン車の入口でグリーン券を確認するため昨年と同様に車掌が立っています。グリーン車には、グリーン券を持っていないと入る事は出来ません。今回は、「青春18きっぷ」で旅行しているので、別に乗車券を購入しているので「乗車券・普通列車用グリーン券」を提示して車内へ。入口で、早くも「グリーン車記念乗車証」も貰います。これが無いと、グリーン車への立入りはできません。(入口に専用の車掌が待機しています。)デッキを通り、ドアが開くと普通車とは対照的な豪華な大正ロマンを感じさせるデザインの車内に3列シートが並んでいます。今年も、1人用の座席に座って会津若松まで快適なグリーン車のSL旅行をします。
 
 新潟駅発車の5分前にはグリーンはほぼ満席となりました。グリーン車は固定窓ですので窓は空きませんので、SLの汽笛も聞こえないまま新潟駅を発車します。今日は、少し肌寒い曇りの天気ですが亀田あたりから小雨が降りだす生憎の天気ですが、SLばんえつ物語号は信越本線を快調に進んで新津駅へ。車内改札ではちょっとした事ですが、改札印が通常の「新津運輸区」の青いスタンプ・・・。昨年までの、SLばんえつ物語用は無くなってしまったのか・・・。そう考えると、車窓を楽しむ暇もなく新津駅に列車は入ります。ここで、早くも新津駅で乗客の入れ替えがあります。新津では、撮影記念ボードが新たに用意され記念撮影で賑わっています。新津を出ると、磐越西線に入ります。ここで、売店へ昼食の「オコジョのたからばこ」(弁当)とエチゴビールを買います。エチゴビールは、「おつまみ付き」なので毎年購入しています。1年に1度、SLばんえつ物語号でのささやかな贅沢なひと時です。五泉を出るあたりからと、後部のパノラマ展望室でしばし流れゆく景色を楽しみます。前回(昨年)は緑が濃い夏場の乗車でしたが、今年はまだ早春の冬枯れした車窓で少しさみしいです。その後は、昼食をとりつつグリーン車の快適な座席の座り心地を堪能します。
 
 列車は、津川駅・野沢駅で少々停車してその都度撮影に。津川駅では、ホームに「オコジロウの家」(待合室を改装。待合室)が誕生していました。オコジロウも一人前になったねぇ〜。津川を出ると、車内ではグリーン車でも「じゃんけん大会」が行われます。30名に対して4名の当選とは確率が高く、1999年の乗車開始以来の初当選も期待されましたが惜しくも1回戦で大敗・・・。じゃんけん大会が終わった頃に、車掌が乗車手帳に記念スタンプを押しに巡回に来ましたので、乗車手帳に押してもらうと同時に、指定席券にも押してもらえないか交渉したところ大丈夫とのことで押してもらいました。そのようなやり取りの中でも、SLばんえつ物語号は会津若松へ向かっています。グリーン車は、新津を最後にほとんど乗客の入れ替わりはありません。車窓に磐梯山が見えてくると喜多方です。グリーン車からも大勢の方が降りました。ただ、空いた席は喜多方からの方で埋まりました。喜多方を出ると田園地帯を走り終点の会津若松に到着します。到着後、しばらく撮影の時間があったのですが、雪が一時的に本降りとなり、会津の春はもう少し先と思いつつ、今年のSLばんえつ物語号の旅が終わりました。
 来年は、新緑が美しい5月に乗車しようかと考えています。
 

新潟駅発車案内
 

新潟駅に停車中のSLばんえつ物語号
 

方向幕は従来通り
 

サボも昨年と同じです
 

7号車グリーン車
 

今年もグリーン車に乗ります
 

新津駅で少々停車
 

新津駅停車中
 

列車は磐越西線へ
 

ゆったりとSL列車の旅
 

阿賀野川を渡ります
 

展望車からの眺め
 

阿賀野川に沿って
 

津川駅に停車
 

4月のヘッドマーク
 

津川駅にオコジロウの家が・・・
 

ロゴマーク
 

売店部分のロゴマーク
 

昼食は、オコジョの「たからばこ」弁当
 

まだ春は遠いようです
 

山都駅に停車
 

一ノ戸橋梁を通過
 

喜多方を出て田園地帯に入ります

旅の終わりは再び電化区間
 

会津若松に到着
 

快速あいづライナー号と並びます
 

一時的に本降りの雪になりました

終点、会津若松
   
■オコジョルーム/展望室が誕生
 今年から1号車が、オコジョルームとして再登場しました。これによって1号車のSLばんえつ物語号の指定券は永遠に手に入らなくなりました。代わりに5号車のオコジョルームが普通車指定席に復帰しました。「オコジョルーム」は要するに「お子様」のフリースペースで、オコジョの森・オコジョの原っぱ・オコジョの山の3スペースで構成されていて、転んだりブルカンっても大丈夫なように角はありませんし、周囲はスポンジで柔らかくなっています。オコジョルームの先が展望台です。こちらは、大人も子供も楽しめます。新潟行の時は、C57−180の迫力ある走りと振動・音(汽笛など)が楽しめ、新潟行の時は磐越西線の四季折々の夕日の染まる流れゆく車窓を楽しめます。

オコジョルーム愛称板
 

オコジョルーム車内(オコジョの原っぱ・オコジョの山)
 

記念撮影用スペース
 

オコジョの森スペース
 

オコジョ展望室
 

C57−180が間近で見られます
 


展望車愛称板
 
 1号車が、オコジョルーム/展望台に改造された関係で、5号車の客室が普通車指定席に変更されました。客車の外板は塗装変更されましたが、内装については普通車指定席・グリーン車指定席・展望車については(座席番号も含めて)変更はありません。郵便ポストも健在で投函すると、「SLばんえつ物語」の消印が押されます。
 乗車記念スタンプは、1号車の2号車よりのデッキ部分と4号車に設置されています。
 なお、4号車でのイベントについては、1号車のオコジョルーム設置に伴い今年はありません。1号車のオコジョルームで、子供向けのイベントが新たに行われるようです。
   

内装は特に変化ないです
 

郵便ポストも健在
 

指定席愛称板
 

車内は特に変化がないです
 

グリーン車愛称板

車内は特に変化がないです
       
■7両すべてが新塗装に

1号車がオコジョルームに改造されリニューアルした12系客車
 
 1号車のオコジョルームが誕生した関係で、7両すべてがグリーン車と同じデザインの新塗装となり綺麗な編成美が再び蘇りました。今回の塗装は落ちついた茶色をメインにしており、C57が牽引しても良く似合う塗装かと思います。
 SLばんえつ物語号の塗装はこれで3代目となりますが、これにてリニューアルは完了となるのか、更に進化を続けるのか注目ですね。

展望車のマーク兼ロゴマーク
 

1号車:スハフ12-101(オコジョルーム/展望室)
 

2号車:オハ12-313(指定席)
 

3号車:オハ12-314(指定席)
 

4号車:オハ12-1701(展望車)
 

5号車:オハ12-316(売店/指定席)
 

6号車:オハ12-315(指定席)

7号車:スロフ12-102(グリーン車)
   
■指定券など
 SLばんえつ物語号に乗るならグリーン車が良いと思っていましたので、今回もグリーン車を狙いました。理由は、SLばんえつ物語号でビールを飲みながらゆっくりと旅をしたいと思っているので、ボックスで家族連れと相席になった時にビールを飲みと気まずい雰囲気になるのを避けるためです。1人用席なら気軽に飲んだり食べたりできます。
 という事で、今年は狙い通りの4月6日の往路1人席を一発で確保することができました。「えきねっと」でも難しい日もあるようなので、この点については幸運だったと思います。
 なお、乗車手帳も従来通り配布されました。もちろん、グリーン車への通行証となる「グリーン車乗車記念証」も新デザインで配布されました。 
  

特製消印
 

乗車手帳(外側)
 

乗車手帳(内側)
 
グリーン車記念乗車証
(兼グリーン車内立入証)

グリーン車記念乗車証(裏)

SLばんえつ物語号指定券