2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2013年 8月 5日(月) 

快速ムーンライトながら号

2013年 7月26日(金)・27日(土)乗車


浜松駅に停車中の快速ムーンライトながら号
 

 今年は、夏の運転開始初日に下りの快速ムーンライトながら号で大垣に向かいました。折り返し、大垣から同じ編成で折り返しとなる快速ムーンライトながら号で東京に戻りました。
 今年から波動用に回ってきた、185系には「ムーンライトながら」の表示も入っているとのことで、183系・189系の快速ムーンライトながら号もいつ置き換えの対象になっても不思議ではありません。乗れる時に乗ろうと言う事で、今回の往復乗車となりました。

■東海道を西へ大垣へ
 東京駅22:55、国鉄色も懐かしい183系・189系H101編成が入線してきました。今日は、夏季の快速ムーンライトながら号の運転開始の初日。東京駅も大きい荷物を持った乗客や、手ぶらで乗り込む乗客や大勢の方がこの列車を待っていたかのように乗り込みます。車内に荷物を置くと、売店や自動販売機が混み始める・・・・。東京駅ではありませんが、かって上野駅(急行妙高号)や新宿駅(急行アルプス号)で見られた183系・189系の夜行列車で見られた始発駅発車前の光景が、今年も東京駅で見られる嬉しさ。
 徐々に席が埋まり駆け足で乗り込む乗客が車内に入ると、今夏最初の快速ムーンライトながら号は、蒸し暑い東京駅を後に大垣へ向けて出発します。183系・189系H101編成10両。車両検査時期の都合で、一部車両(8号車・9号車)が183系に変わり新たな編成で大垣を目指します。
 途中、品川を出ると通勤客で混雑している京浜東北線を追い越して横浜へ。横浜で6割ぐらいの座席が埋まりますが、まだまだ座席が埋まるのはこれからです。深夜の東海道本線を走り小田原に着くと、大勢の乗客が列車を待っています。小田急線との乗り換え駅である小田原で、ほぼ満席となった快速ムーンライトながら号。183系・189系も往年の夜行急行を思い出しながら東海道を西へ。熱海の運転停車で、JR東海の乗務員に交代して東海エリアへ。
 唯一の停車時間のある浜松では撮影大会となるのも風物詩です。いつもなら、ホームから面撮りして終わりますが、今夜は向かいのホームまで行って撮影。撮影を終えると車内へ。浜松を出ると時刻表上は、名古屋まで止まりません。実際は、豊橋・共和・熱田と運転停車でしばらく止まります。熱田駅での運転停車中に夜も明けて景色が見えるようになりました。ここで、快速ムーンライトながら号(下り)の名物の名古屋到着10分前の「おはよう放送」が、熱田駅運転停車中に流れます。放送が終わるころ列車が動き始めて、金山・尾頭橋を通過して名古屋に到着。名古屋での降車は多く4割ぐらいの方が降ります。代わりに、名古屋から乗車する方もいます。車内で指定券を清算すれば、京都・大阪方面へ1本早い乗り継ぎで行かれるからです。列車は、早朝の東海道本線を西へ走行し岐阜駅を出ると、揖斐川を渡り終点の大垣に到着。大垣に着くと一斉に乗客が移動を始める「大垣ダッシュ」が行われます。私は、次の列車を選択して、183系・189系をゆっくりと撮影して、大垣車両区へ引き上げるところまで見届けて往路の旅が終了。
 約17時間後、再びこの駅から東京へ戻るまでしばしの別れです。
 

東京駅に入線
 

発車待ち
 

東海道を西へ大垣へ
 

間もなく東京を発車
 

車内にも老朽化の波が・・・
 

深夜の浜松駅で小休止
 

浜松駅停車中
 

この光景も今夏限りか?
 

深夜の浜松は3:11まで停車
 

夜が明けて揖斐川を渡ると大垣・・・
 

早朝の大垣に到着
 

すぐに京都方面姫路行に接続
 

223系と183系/189系の並び

車両は大垣車両区へ
   
■東海道を東へ東京へ
 快速ムーンライトながら号東京行は、大垣駅に発車2分前の22:47にゆっくりと入線してきました。昨夜乗車した車両が、東京へ折り返すので183系・189系H101編成です。これから夜を徹して東京へ向かう列車の割には、臨時列車の悲しさか入線から発車までの時間が短く旅立ちの雰囲気もなく慌ただしく撮影して乗車。もう列車は、大垣の駅を離れています。
 大垣を出た頃には、まだまだ空席もあります。昨夜の往路は、簡易リクライニングシートの車両でしたが、今夜はテーブル付きのリクライニングシート車で往復で2種類の座席が体験できます。列車は、名古屋に到着。名古屋からは乗車の客も多いですがまだまだ空席があります。なんだかんだで、今夜はこんな感じかね・・・。と、思っていた豊橋で大量乗車。一気に満席になりました。
 列車は、東海道を走り浜松へ。ここまで停車時間のある駅は皆無でしたので、一斉に撮影タイムになります。思い思いに、夏の夜の183系・189系を記録して車内へ。大した停車時間でもありませんが、撮影だけなら十分です。再び列車は、夜の東海道を走行。183系・189系が臨時列車でも東海道本線の夜行列車に使われるとは、一昔前まででは考えられませんでした。
 さらに、沼津でも停車。こちらは、もう深夜帯というか早朝と言うかの時間で撮影する方も数名。ほとんどの方が寝ています。列車は、だんだん空が白くなって周囲の景色が見え始めたころ、横浜駅到着前の車内放送が目覚まし代わりに人の動きが活発になってきます。横浜を出ると、閑散としている京浜東北線のホームを見ながら品川へ。品川を出ると夜明け直後の東京に到着します。
 東京に到着すると、終着駅の余韻に浸ることなく、次の接続列車を目指して一気に乗客が他のホームへ散ってゆきます。東海道本線の始発列車が入線すると同時に、183系・189系H101編成も役目を終えて東京駅を発車し車庫へ・・・。こうして、183系・189系H101編成と共に過ごした、東京〜大垣間の2夜行の旅も終わりました。

始発駅の大垣
 

豊橋行が出た後に入線
 

入線から発車まで2分
 

上りも浜松で停車
 

浜松駅停車中
 

東海道を東へ東京へ
 

東京へ向かう183/189系
 

沼津でも少々停車
 

沼津駅停車中

夜明け直後の東京駅に到着
   
■指定券
 週末の快速ムーンライトながら号の指定券は、確保が難しい列車の一つです。特に金曜の下りは時報打ちが必須となります。「えきねっと」の事前予約もあるにはありますが、こちらも1ヶ月と7日前の5:30に予約を入れた方が確実です。
 今回は、往復とも1ヶ月と7日前に「えきねっと」で事前予約を入れました。両方とも、「座席位置指定無」で申し込みました。7月26日(金)乗車分は、まぁ通路側でも取れただけ有難かったのですが、27日(土)乗車分が窓側でなく通路側だったのは驚きました。土曜の上りは、そんなに混んでいる印象もなかったので、1ヶ月と7日前の5:30に事前予約を入れれば窓側が出てくるかと思いましたが、そんなに快速ムーンライトながら号は甘くはないようです。

下り列車指定券

上り列車指定券