2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2013年 4月30日(火) 

  ありがとう・さようなら169系ラストラン 

急行ありがとう さようなら169系号
(下り列車は団体専用列車)

2013年 4月29日(月)乗車


9両編成で戸倉駅に停車中の急行ありがとう・さようなら169系号
 

 ありがとう・さようなら169系イベントの最終日となる4月29日、169系に別れを告げるべく1日169系電車に乗車しました。午後は、いよいよ長い169系の歴史が終わります。最後の2本は、「ありがとう・さようなら169系」として、上り列車は臨時急行で篠ノ井→軽井沢で運転されます。下り列車は、団体専用列車として軽井沢→屋代を運転して、169系のラストランとなりました。

■急行ありがとう・さようなら169系号
 篠ノ井駅で、折り返し急行ありがとう・さようなら169系号となります。この列車は、予約なしで乗車できるので大混雑を覚悟していましたが、拍子抜けするほど空いていました。篠ノ井では、一旦ドアを閉めて車内整備を行ったため、ドアが開いてから発車までは短い時間となりましたが、長野市内の篠ノ井駅に停車する169系の最後の姿を記録するため急ぎ足で撮影しました。
 篠ノ井駅を発車した169系は、ゆっくりと進路を「しなの鉄道」にとって進みます。車内は、通路側なら空席がある状態で、3日間乗車した方の話では昨日と比べても空いているそうです。やはり、祝日とはいえ出勤の会社も多いので、ピークは昨日だったのかもしれません。列車は、次第に加速して千曲川橋梁を渡ります。これで長野市とはお別れです。もう、長野市を169系が(乗客を乗せて)走る事は無いでしょう。列車は、千曲市に入り屋代線の廃線跡が近づくと屋代に停車します。
 屋代を出ると、戸倉に停車します。戸倉では、冠着太鼓の演奏で迎えられ、しばらく停車となります。この時間で、後部に169系S53編成を連結します。戸倉からは、しなの鉄道所有の169系全9両で軽井沢まで最後の運転をします。車内は、9両になりましたので、さらに空いているように見えて、とても最終日とは思えません。
 
 戸倉から先は9両編成となった列車は、快調に進むかと思いきや西上田で少々停車します。ここで快速列車などの通過待ちを行います。最終日特有の罵声合戦もなく、とても最終日の「さよなら列車」とは思えない、のんびした平和なひと時でした。西上田を出ると、通過扱いの上田に運転停車します。上田で客扱いしないのは珍しいですね。1番線・2番線は、9連に対応していない(6両分しか使用できない)からでしょうか。珍しい、上田での運転停車を体験して、列車は小諸に到着します。小諸駅到着前には、しつこいくらいに何回も1号車〜3号車のドアは空かない旨の放送がありました。小諸を出ると平原に停車します。西上田・平原停車の急行なんてすごいですね。イベント運転ならではでしょうか。こちらも、平和に撮影を終える事が出来て、いよいよ浅間山の麓を走りラストスパートです。列車は、順調に走り定刻に軽井沢駅に到着しました。これにて、169系の上り列車は運転を終了しました。
 

始発の篠ノ井駅
 

発車案内
 

篠ノ井駅停車中
 

長野市に別れを告げ千曲川橋梁を通過
 

間もなく屋代
 

長野電鉄屋代線の廃線跡
 

冠着太鼓の演奏(戸倉駅)
 

戸倉駅で少々停車
 

6連で戸倉駅停車中
 

増結用のS53編成が接近
 

連結作業
 

戸倉から9両で軽井沢へ
 

S53編成から見た連結部
 

S53編成・S52編成連結部
 

S52編成から見た連結部
 

9両で間もなく戸倉を発車
 

今日は気温も上がり冷房も入りました
 

西上田でしばらく停車
 

先頭のS51編成側
 

後部のS53編成側
 

西上田で604M(快速)を退避
 

最終日とは思えないゆったりした時間
 

列車は再び軽井沢へ
 

信濃国分寺付近通過
 

平原駅で少々停車
 

構内踏切からS53編成を撮影
 

反対ホームからS51編成を撮影
 

浅間山も見えました
 

軽井沢に到着

上り169系の旅が終わりました。
■午前に運転された、急行志賀号はこちらへ
■午前に運転された、急行信州号はこちらへ。
   
■サボ・愛称札
 サボと愛称札については、往路は9両共通の特製サボと「急行」の愛称札が取り付けられました。復路については、編成別に特製サボと愛称札が入りました。また、往路の途中から各車両のデッキと客室を仕切るドアと客室内の号車札の場所にも特製の札が入りました。

往路のサボは9両共通デザイン
 

愛称札は「急行」
 
 ■これより復路で撮影  

S51編成用サボ
 

S51編成用愛称札
 

S51編成客室内号車
 

S52編成用サボ
 

S52編成用愛称札
 

S52編成客室内号車
 

S53編成用サボ
 

S53編成用愛称札
 

S53編成客室内号車
 

ヘッドマークは、今まで同じです
 

湘南色(S51/S52)にはこのデザイン

しなの鉄道色(S53)は、このデザイン
     
■軽井沢駅撮影会・発車セレモニー
 軽井沢に到着した急行ありがとう・さようなら169系号は、軽井沢駅で折り返し(団体専用の)急行ありがとう・さようなら169系号(屋代行)になる間合いで、軽井沢駅構内でS51編成とS53編成を並べた最後の撮影会が行われ、大勢のファンが最後の並びを記録するために訪れました。
   ■詳しくは、専用ページをご覧ください
(※セレモニーは引退式ページへ) 
         
■(団体)ありがとう・さようなら169系号
 軽井沢での出発セレモニーも終えて、いよいよ169系最後の列車となりました。この列車は、ラストランと言う事で団体専用となっています。今日は、この列車に乗車するために早朝(5:13)から屋代駅に並びました。その苦労が報われる時がいよいよ来ました。
 
 9両編成に募集定員の300名が乗車するので、かなりゆったり座れます。もちろん相席にはなりません。169系は、地元の小学校の吹奏楽の演奏に送られて軽井沢を発車します。すぐに、車窓に桜の花が見る事が出来ました。まるで169系を見送るかのようです。列車が中軽井沢を出ると、雄大な浅間山が見えてきます。時代が変わり、車両が変わり、メインルートが新幹線に代わっても、車窓から見える雄大な浅間山の車窓は変わりません。ただ、急行型電車から見る浅間山は、これが最後になります。イベント列車運転時は、雲に隠れてしまう事が多い浅間山ですが、169系の最終日は夕方までしっかりと姿を見せてくれました。西日を浴びて列車は、沿線のファンに別れを告げるように最後の力走を見せて小諸に到着します。小諸では少々停車します。9両編成ですので、翌朝まで留置中の189系N103編成との並びは実現しませんでしたが、隣り合う線路でしたのでサイドだけ入れて記録。
 
 小諸を出ると次は上田に停車します。団体専用列車ですので、車内の増減は基本的にありませんので、車内も平和ですし、荷物を座席においてホームに行く事もありません。列車は、信濃国分寺を通過して上田に止まります。上田では、ホームに歴代のヘッドマークが展示されていました。上田では、169系が9両編成で3番線に入りましたので、往年の快速しなのサンライズ号を思い出した方も多かったかと思います。上田を出ると、S51編成が保存される坂城駅に停車します。坂城を出ると葛尾トンネルに突入して戸倉へ。僅かな停車で、戸倉を出ると169系の旅もあと僅か。本当に名残を惜しむかのように、西日を浴びて終着の屋代駅2番線に定刻に到着しました。
 
 169系ラストランイベントの最終日、最後の列車となった団体専用の「ありがとう・さようなら169系」は、無事にその使命を終えました。長い間、長野県を中心に活躍した169系直流急行型電車の運転も終了となりました。ありがとう169系電車・・・。

軽井沢を発車
 

桜に見送られて軽井沢を後に
 

169系から見る最後の浅間山
 

沿線は撮影の方で混んでました
 

小諸で少々停車
 

小諸駅停車中
 

信濃国分寺付近通過
 

上田駅で少々停車
 

ホームでは、歴代ヘッドマークを展示
 

長野新幹線と分かれます
 

S51編成が保存される坂城駅に停車
 

葛尾トンネルに突入
 

トンネル通過中
 

西日が薄ら差し込むと旅も終盤
 

終着の屋代駅に到着

169系の長い旅も終わりました
       
■屋代駅引退式
    屋代駅に到着した、(団体専用の)急行ありがとう・さようなら169系電車は、戸倉へ回送されることなく、そのまま18時から169系電車の引退式が行われました。しなの鉄道からの挨拶のあと、169系の労をねぎらって連結器に日本酒を捧げて、列車は屋代駅の側線へ移動しました。最後は、カウントダウンでパンタグラフを下ろし室内灯を消して終了となりました。
 後片付けの関係で、パンタグラフの降下と室内灯の消灯は、19時を過ぎましたが、大勢のファンが最後の時を見守りました。
■詳しくは、専用ページをご覧ください
   
■記念品
 今回は、169系ラストランと言う事もありまして、今までの硬券タイプの乗車証では無く169系の歴史が紹介された特製の記念カードが配布されました。復路となる団体専用の下り列車につきましても、同じ大きさの専用の乗車証が配布されました。
 往路(上り)列車の急行券については、今回は台紙付きの急行券セットを購入しました。

急行ありがとうさようなら169系乗車証(表)
 

乗車証(裏)
 

(団体)ありがとうさようなら169系乗車証(表)

乗車証(裏)
       
■記念品(ツアー参加分)
 帰路の団体列車は、4月27日・28日は2000円でしたが、最終日の4月29日は5000円でした。少々割高感もありましたが、いろいろ記念品を貰いました。台紙付きの乗車券・急行券、参加(乗車)証、スタフ型の乗車証明書、祝い酒(ラベル付き)、リンゴジュース(ラベル付き)、沢屋ジャム(シール付)が配布されました。その他に、名前入りの下敷きが後日郵送されて来ます。これだけもらって、5000円は結構お得かと思いました。(その他に、参加者限定で純銀製のピンバッヂも受注生産でありましたが、金額的にとても購入できませんでした。)
 ちなみに、屋代駅で団体申し込みをしましたが、屋代駅に着いたのが5:15頃でした。すでに30人近くの方が並んでいました。おそらく、須坂駅から始発に乗って、長野乗り換えで2614Mに乗車していたら間に合わなかったかもしれません。朝7時の段階で、募集人員以上の方が並んでいて、周辺への安全確保のため準備でき次第7時から繰り上げ発売されました。
 

団体専用の台紙付き乗車券・急行券
  

169系特製シール(ジャムに付いていました)
 

参加(乗車)証
 

スタフ型乗車証明書
 
角度を変えると「湘南色」に
 
 
参加(乗車)証の裏
 

いただいた記念品
 

中央は、ジャムの詰め合わせ

リンゴジュース(特製ラベル)
 

祝酒(特製ラベル)
 
 
特製シール入りのジャム
 
特製下敷きは、名前を入れて後日郵送
   
■記念品(購入分)
 今回は、急行券は台紙付きの急行券セットを使用しました。また、その他に、記念乗車券を購入しました。ありがとうさようなら169系記念弁当は、もう購入が出来ないかと諦めていましたが、試しに物販コーナーへ行った際にまだ発売していましたので、思いがけず購入することが出来ました。最後の最後で、169系の車内で特製弁当を食べる事ができました。
 

169系急行券セット
  

ありがとう169系記念乗車券
 

ありがとう・さようなら169系弁当

弁当中身