2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2013年 2月14日(木) 

SLおいでよ銚子号・DLおいでよ佐原号

2013年 2月11日(月)乗車


笹川駅に停車中のSLおいでよ銚子号
 

 JR東日本千葉支社が行った房総の観光キャンペーン「おいでよ房総春!いろどり」のメインとして、C61−20が牽引するSL列車「SLおいでよ銚子号」が成田線の佐原−銚子で44年ぶりに運転されました。C61−20が旧型客車を牽引するとあって、駅も沿線も車内もお祭り騒ぎの賑わいになりました。なお、銚子−佐原の運転では、DE10形ディーゼル機関車が牽引する「DLおいでよ佐原号」として運転されました。

■DLおいでよ佐原号
 長野からDLおいでよ銚子号に乗車するには、長野を6:00に出る始発の新幹線に乗車しても、東京駅・千葉駅での乗り換え時間が大変厳しく、銚子からは乗れない可能性があるので心配しました。ただ、肝心の指定席券が笹川から佐原までしか準備が出来ませんでしたので、この点での心配は徒労に終わりました。笹川からなら余裕で間に合います。
 
 と言う事で、笹川駅に到着しました。すでに反対ホームには、DLおいでよ佐原号が停車しています。209系からホームに降りると、家族連れが何かブツブツ文句を言っています。また、違うベビーカーを押した家族連れも文句を言っています。???な感じでホーム端へ行ってみると納得。列車がホーム端で停車していて写真が撮れないんですね。先ほどの家族連れも、自分の子供とSLもDLも先頭部を入れてスマホで撮影できなかったから文句を言っていたようです。まぁ、ホーム一杯に止まってしまうのは仕方ない。編成も長いですしね。ただ、列車だけなら反対ホームから広角でギリギリ入りました。とか何とかしていると、もう発車の時刻も目前です。なんと、この列車では乗車口で指定席のチェックをしていました。まぁ、これで強行乗車は出来ないと言うところでしょうか。
 
 笹川を出た列車は、佐原へ向けて走行します。特にこれと言って見どころがあるわけでもなく遠くに工場群を見ながら広い田園風景を見ながら進みます。ただ、順光側になる反対側は撮影の方々でもの凄い混雑になりました。車も数珠つなぎで駐車されていました。車内では、抽選会が始まりました。座席番号のくじを引いて、書かれている座席番号の指定券を持った人に景品をプレゼントする企画でしたが、乗車した車両の中間部分の座席はほとんど当たらずに車両の両端に集中。しかも、車掌や支社の人と話をしていたボックス付近の当選率が高く仕組まれているのか?。と、座っていた席の周囲から声が出るほど車両の中央部の席は当りがありませんでした。(実際は、当選された方が次のくじを引いたのでそのような事は無いと思いますが。)
 
 さて、抽選会も終了し残りわずかで終点の佐原なのですが、途中駅の笹川から乗車した人の確認がありません。もちろん乗車証も貰えっていません。ので、わざわざ貰いにゆきました。途中駅から乗車した際はこちらから出向かないと貰えないようです。私は貰えましたが、笹川駅で一部の乗客の入れ替えがあったようで、他の人々がもらえたのかは不明です。もしかしたら、貰えるとは知らないまま降りてしまった方もいたでしょう。終点の佐原には3番に到着します。駅のホームも駅の外もSL見学の方で大混雑しています。
 

これは機関車しか撮れないかと・・・
 

広角でぎりぎり入りました。
 

牽引はDE10−1752です
 

SLと兼用の特製サボ
 

遠くに工場地帯を見ながら進みます
 

冬場れの成田線を進みます
 

東関東自動車道と交差
 

鹿島線が近づいてきます
 

佐原駅に到着
 

DLおいでよ佐原号ヘッドマーク
 

DLおいでよ佐原号到着イベント

フェンス越しにライブビュー機能で撮影
   
■佐原駅イベント会場
 佐原駅の北口の駐車場で、SL運転に合わせて「うまいもん市」が開催され多くの来場者でにぎわいました。ステージでは、イベントは次々と開催され、一角ではミニ新幹線(はやぶさ)の運転も行われました。また、SL見学コーナーとして旧4番線も解放はされたのですが、フェンスが高くて子供を入れての記念撮影は無理なようでした。あくまでも、記念撮影より見学用のスペースだったようです。
 私は、ライブビュー機能をフルに活用して撮影できました。はやり、多少値段が高くてもライブビュー機能があるカメラを購入して正解でした。

ミニ新幹線(「はやぶさ」)の運転

ステージでもイベントが行われていました
   
■SLおいでよ銚子号
 佐原からは、SLが先頭で快速SLおいでよ銚子号として運転されます。乗車口で指定席チェックを終えて車内へ。もちろん車内は満席です。この列車の1号車は、業務用と言う事で解放されていません。半室の荷物室だけで何とかなるなら半室の客室も発売すればより大勢の方が乗車できるのですが、そうもいかないのでしょうね。
 C61の汽笛一声、佐原を発車します。駅周辺は、ものすごい人出でこの列車を見送っています。いや、これだけの人出は久しぶりに見ました。沿線も、DLの時とは比較にならないくらいの人が線路際に絶え間なく集まっています。列車は、ゆっくりと進みやがて鹿島線と分岐して成田線を銚子を目指して走ります。順光の場所は、大勢のフアンの方が撮影のため集結しています。列車はけむりのサービスをしながら汽笛を鳴らして進みます。車内では、乗車証と記念の石炭の配布が始まりました。車内改札をしてから配布をしているのですが、よりによって配布し忘れられるとか。1人1枚の徹底でチエックするのは良いのですが、気を取られすぎて忘れられるようでは困ります。列車は、遠くに工場群を見ながら進み笹川に停車します。
 
 笹川では、今度はSL側だけ撮影できました。ただ出発式の関係で時間制限がありました。乗ってきた人、見に来た人でSLの先頭部は時間制限もあって大混雑。見たところ、鉄道ファンよりも自分の子供とSLを入れて写真を撮りたい方々が、駅員や警備員にいろいろ言っていたような・・・。反対ホームは、それなりに平和で順番を待てば余裕で編成写真も撮影できました。その後は、殺伐としたSLの先頭部は避けて駅前の売店を見て歩き時間を過ごしました。とにもかくにも、無事に出発式も終了したようで、列車は笹川駅を発車しました。
 
 笹川を出ると、今度は笹川から乗車した乗客の確認が回ってきました。その後に、車両ごとに抽選会が行われました。当たりませんでしたが、今度は1車両で均等に当選が出たようです。抽選会も終わると列車は、銚子を目指して走るだけです。車窓には、利根川が時折見えるようになりました。日も西に傾き始めてはいますが、沿線には大勢の方が手を振っていて平和な一時でした。椎柴駅での運転停車して、総武本線が近づいてきて間もなく松岸駅と言うところで、いきなり列車は急停車。写真を撮ろうした人が線路内ギリギリまで急に出てきたそうです。無事に運転が終わるだろうと思っていましたが、最後の最後あと一息ということろで残念な結果になりました。警備員や警察が配備されても、突っ込む人は突っ込んで撮影するようです。車内にも緊張が走りましたが、車内放送で「SLを間近で応援したい方が勢い余って線路内へ・・・。」と放送して一気に車内が和みました。列車は、3分ほど遅れて終点の銚子駅に到着しました。
 

SL見学コーナーより
※ライブビュー機能で撮影 

ホームでも大勢の方が撮影しています
 

佐原駅で発車を待ちます
 

ヘッドマーク
 

大勢の方に見送られ佐原を発車
 

沿線も人出がすごいです
 

鹿島線が分岐します
 

遠くに工場群をみながら進みます
 

笹川でしばらく停車します
 

何か懐かしい光景
 

笹川駅で編成写真が撮れました
 

利根川に沿って銚子へ
 

終着の銚子も目前です
 

緊急停車中
 

終着駅を目指して

銚子駅に到着
   
■指定券・記念品など
 指定券については、千葉支社で運転れるSL列車ですのでツアーのパック商品に組み込まれていて、通常の指定席券を購入する事は非常に困難を極めました。当然ながら時報打ちでは3日間とも惨敗して、来る日も来る日も指定席券売機で空席照会をし続けて、運転数日前の2月9日にようやくSLとDLを確保する事が出来ました。ただ、DLの方の銚子−笹川間は前日まで粘りましたが出る事はありませんでした。
 
 記念品は、立体的に写真を見る事が出来るように加工された乗車証明証が配布されました。DL・SLとも3日間共通のデザインとなりました。この手の乗車証は初めてもらいました。と言うより、こういう乗車証は考えた事も無かったので、この点はさすが千葉支社と言うところでしょうか。他に石炭も貰いましたが、こちらもシリアルナンバー入りとか凄いですね。
 

DLおいでよ佐原号指定券
 

SLおいでよ銚子号指定券
 

DLおいでよ佐原号乗車証(表)
 

SLおいでよ銚子号乗車証(表)
 

DLおいでよ佐原号乗車証(裏)

SLおいでよ銚子号乗車証(裏)