2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2012年10月29日(月) 

快速おばすて棚田紀行号

2012年10月28日(日)乗車


姨捨駅に到着した快速おばすて棚田紀行号
 

 毎年恒例の軽井沢から姨捨への臨時快速列車「おばすて棚田紀行」が今年も運行されました。今年は、189系長野車使用と言う発表が出て乗り得列車になりました。私も、189系目当てで乗車しました。
 当日は、国鉄色に塗装変更した183系・189系N101編成が使用されファンを喜ばせました。また、N101編成は国鉄色に塗装変更以後、初めての「しなの鉄道線」軽井沢までの入線となりました。

■183系・189系&169系で軽井沢へ
 長野駅7番ホームへ行くと、電留線にいたのは国鉄色のN101編成。電留線にいるこの編成が、しなの鉄道に入るのは100%なので、本日の快速おばすて棚田紀行号も自動的に国鉄色のN101編成と確定しました。
 しばらくして、国鉄色のN101編成が戸倉行として入線してきました。7番線から信越本線上り方面と言う事で、特急あさま号の末期を偲びながらの旅立ちとなります。車内は、6両編成と言う事も手伝って空席が目立ちます。列車は各駅に停車して戸倉に到着。戸倉駅で、しばしN101編成とはお別れになります。
 
 戸倉駅では、2分の待ち合わせで軽井沢行きに接続します。4人用のボックスにセットされた車内は、ほとんどの席が埋まっています。進行方向の窓側だけ。車内に入ると、足を延ばしていたり、荷物で向かいの席を合わせて3席抑えていたりしてとても座れる席は少ないです。それでも、3634Mの3号車に乗車して、すぐに2734Mに乗り換えたので席は確保できましたが、中には座れない客や相席を拒否され小競り合い寸前までまで行くこともあり、最初から空席があるのに立っていく乗客も多く、車掌も乗務している169系なので「しなの鉄道」も少しは考えてほしいものです。乗客が求めいるのは、ボックスにして景色が見やすいではなく着席できる座席です。ボックスはやめて、ライナー運用時代と同様に通常の進行方向に座席を全て向けておけば、1人で4席を独占する客はほぼ皆無になるでしょう。それに向か合わせを前提としていないので、シートピッチも狭く他人と足の置き場にも困ります。
 戸倉からは、空席があるのに立客が出る異常な状態で上田へ。上田で混雑も緩和され小諸を経て軽井沢に到着。座席を確保できたので、長野から軽井沢まで乗換はあったものの、リクライニングシートの快適な旅でした。
 

普通列車(長野9:15−戸倉9:40)
 

普通列車(戸倉9:42−軽井沢10:44)
 
   
■国鉄色183系・189系軽井沢を発車
 軽井沢に到着して数分後、戸倉駅で降車して別れた183系・189系が回送で追いかけて軽井沢に到着しました。国鉄色に塗装変更後の堂々の軽井沢駅入線です。現在の2番線(旧4番線)から長野方面へ国鉄色の183系・189系に乗車とはすごい事です。特急あさま号(下り:長野方面)時代の再現と言っても過言ではないでしょう。
 ヘッドマーク類は準備されず、「快速」表示なのは残念ですが、乗ってしまえば見える物でもないので特急あさま号気分で軽井沢を発ちます。堂々の国鉄色での軽井沢駅発車・・・。N101編成が国鉄色に塗装変更されてから約1週間。夢はすぐに現実になりました。列車は、沿線の方々の注目を浴びて颯爽と篠ノ井へ向けて走行します。中軽井沢を過ぎて、浅間山のビューポイントで徐行運転はしますが、残念ながら浅間山の雄大な光景は見ることはできませんでした。もう、木々が色づいている沿線の風景を楽しむと小諸に到着。小諸からも若干の乗車があり列車は上田へ進みます。上田からは、多少の乗車がありました。ただ、ホームにはもう少し乗客がいましたが、長野へ行かない旨の案内でホームに大半が残りました。
 
 上田を出てた時点でも空席が多くありますが、乗客が少ないわけではなく収容力の多い183系・189系6両編成だからの事で、これが115系や169系3連だと8割ぐらいは埋まっているのではないかと思います。その理由は・・・。上田駅を出ると乗車証明書は配布されました。先週の「189系リレー号」とほぼ同デザインの硬券(D型)です。乗車証を眺めていると列車は戸倉に停車。戸倉では、15分ほど停車があります。撮影に買い物といろいろ使える便利な時間です。ホームでは、歓迎のイベントが行われました。戸倉を出ると屋代に停車して篠ノ井へ。
 
 篠ノ井で、JR東日本篠ノ井線に入ります。進行方向が変わると同時に乗務員も「しなの鉄道」からJR東日本に変わります。向きを変えた列車は、篠ノ井線を進みます。稲荷山を通過すると列車は上り勾配を登り始め高度が上がってゆきます。同時に善光寺平の車窓が綺麗に見えてきます。車窓に夢中になっていると列車は、スイッチバックを始めて姨捨駅に到着します。この列車は、姨捨駅が終点です。隣には、ヘッドマークを付けた、臨時快速桔梗ヶ原ワイナリー号の返却回送が停車中。珍しい並びに、姨捨駅も大勢のファンで賑わいました。
 車両自体は、聖高原へ回送となりますので回送を見送り姨捨駅を後にしました。

始発の軽井沢駅
 

ヘッドマークは「快速」
 

方向幕も「快速」
 

189系から見た車窓
 

浅間山のビューポイント
 

秋の「しなの鉄道」を西へ
 

長野新幹線が分かれます
 

列車は、千曲川に沿って
 

戸倉駅で少々停車
 

戸倉駅停車中
 

戸倉駅での歓迎行事
  

戸倉駅停車中
 

旧屋代線が分岐
 

千曲川を渡ると長野市へ
 

篠ノ井で停車
 

しなの鉄道からJRへ乗務員が交代
 

篠ノ井駅発車案内
 

進行方向が変わります
 

車内は空いてます
 

稲荷山付近を通過
 

徐々に高度を上げてゆきます
 

善光寺平の車窓
 

115系臨時回送と交換という形で姨捨着
 

姨捨にて
 

列車は聖高原へ回送

姨捨駅にて
   
■空転にも負けずに軽井沢へ
 姨捨では、駅から歩いて長野道の姨捨サービスエリア(外部からも利用可能)で昼食などで時間を過し、再び姨捨駅に戻ります。側道で聖高原から回送されてくるN101編成を撮影して姨捨駅へ。
 姨捨駅から快速おばすて棚田紀行号で軽井沢へ戻ります。乗客は少ないという印象は無いのですが、183系・189系6両編成と言う収容力が物をいい空席が目立ちます。姨捨を発車した列車は、高度をどんどん下げてゆきやがて減速。列車は、桑ノ原信号所に入ります。183系・189系で桑ノ原信号所の停車を体験できるなんて貴重です。桑ノ原信号所では、8560列車(EH200単機)と交換します。稲荷山駅を通過すると篠ノ井に停車します。
 
 篠ノ井からは、しなの鉄道線に入るため乗務員が交代となります。同時に進行方向も変わり、列車はしなの鉄道線を進みます。戸倉を過ぎると、ポストカード(乗車証の台紙)の配布が始まります。6両編成で、空席が多いので配布もスムーズに終わります。配布が終わるころ、列車は上田駅に停車します。少し停車時間があるので写真撮影をして車内に戻ると・・・。ほとんどの乗客が降車している・・・。他の車両も、ほとんど乗客がいません。記念品の配布は、小諸−御代田に変えた方が増収になるかも解りませんね。
 
 上田を出ると、列車は少ない乗客を乗せて寂しげに走行します。大屋・田中を過ぎると小諸に停車します。小諸からは僅かに乗客が増えましたが、空席がほとんどです。列車は、小海線と分かれて軽井沢へ向けて進みます。車窓には雨が降ってきたのが水滴が付くようになりました。御代田を出てしばらくすると、明らかにモーター音が空転特有の音に・・・。少しして一旦停止後、再度運転を再開しましたが、再度緊急停車して非常灯を残して室内灯が消えてしまいました。数分後に室内灯は復帰しましたが、車内放送では「車両不具合」のためしばらく停車の放送が・・・。
 しばらくして運転は再開したものの、列車は低速運転で軽井沢を目指します。信濃追分・中軽井沢・軽井沢と残りは僅かなのですが、何とか低速運転を続け8分ほど遅れて16:22頃に到着しました。最後まで走りぬいた183系・189系の姿を見て勇気づけられる気持ちでいっぱいです。
 

聖高原から回送で到着
 

姨捨駅に停車
 

篠ノ井まで6号車が先頭
 

山間の駅に183系・189系が停車
 

姨捨にて
 

まもなく姨捨を発車
 

徐々に高度を下げてゆきます
 

帰路も空いてます
 

桑ノ原信号所に入ります
 

8560列車と交換
 

篠ノ井で停車
 

篠ノ井駅発車案内
 

長野新幹線が見えます
 

千曲川を渡り千曲市へ
 

坂城駅を通過
 

天気はよくないです
 

上田で少々停車
 

上田駅停車中
 

間もなく上田を発車
 

小諸駅停車
 

小海線と並行して乙女駅通過
 

日も短くなりました
 

室内灯が消えて緊急停車(16:01頃)
 

徐行で軽井沢へ
 

軽井沢に到着

列車は小諸へ回送
       
■軽井沢から直通で長野へ
 軽井沢からは、普通列車長野行に乗車します。快速おばすて棚田紀行号が遅れて到着したので、軽井沢は僅かな滞在時間となりました。長野行の方も座席はかなり埋まっていましたが、何とか進行方向の窓側に着席出来ました。これにさえ座れれば、長野まで直通なので座席の心配はいりません。後は、日が暮れた「しなの鉄道」の旅を楽しむだけです。
 途中の小諸駅では停車時間がありましたが、発車間際に183系・189系N101編成が追いついて隣のホームに到着しました。ちょっと心配でしたが、追いつけるほど走行できるのであれば大丈夫そうです。
 後は、ゆっくりと長野まで115系電車の旅を楽しみました。

普通列車(軽井沢16:30−長野18:05)

小諸でN101編成が追いつきました
   
■乗車記念品
 今回は、往路のみ乗車証明書(硬券タイプ)が配布されました。デザインは、先週の「189系リレー」とほぼ同じデザインとなりました。これには理由がありまして、復路はポストカードが配布されました。このポストカードの裏側が乗車証明書を入れる台紙になっていて、先週の「189系リレー号」と本日の「おばすて棚田紀行」(往路)の乗車証明書が入る台紙になっています。
 下の画像のように完成させたければ、先週の「189系リレー」と今週の「おばすて棚田紀行」(往復)に乗車せねばならず、なかなか考えたものだと感心しました。
 

台紙に乗車証明(先週も含む)を入れて完成
 

復路配布の台紙(ポストカード・表)

往路配布の乗車証(表)
 

往路配布の乗車証(表)
 

復路配布の台紙(ポストカード・裏)