2:ガタゴト日誌(特別乗車記) 作成日:2012年10月22日(月) 

 長野新幹線開業15周年記念企画

特 急 「 特 急 あ さ ま 号 」

2012年10月20日(土)乗車


長野駅に停車中の特急あさま号
 

 長野新幹線開業15周年を記念して、特急あさま号のリバイバル運転が運転されました。今回は、列車名を「特急あさま号」として長野〜直江津を1往復運転しました。特急あさま号のリバイバル運転は、長野新幹線開業5周年記念の2002年10月以来10年ぶりとなります。
 車両は、この日のために国鉄色に塗装変更した183系・189系N101が使用されました。オール189系で結成された編成ではなったのが残念ですが、シンボルマークも復活して国鉄時代の特急あさま号の雰囲気を楽しむ事が出来ました。
 なお、183系・189系N101編成が、特急あさま号のリバイバル運転に登板するのは、2001年9月30日の特急思い出の特急あさま号(上野→横川)以来です。

 19年ぶりに国鉄色の特急あさま号復活

                                                        往路【下り:長野11:00−直江津12:25】
 長野駅の在来線発車案内に「特急あさま号」の懐かしい列車名が表示されました。さぁ、夢の始まりです。ホームでは、大勢の乗客やファンが列車の到着を待ち構えています。やがて、警笛を鳴らし主役が篠ノ井駅から回送で入線してきました。ピカピカのシンボルマークに飾帯、「あさま」のヘッドマークも誇らしげに堂々の入線です。長野総合車両所(当時)の189系国鉄色は、1993年夏に入場した189系N103編成(当時)が最後となっているので、実に19年ぶりの国鉄色「あさま」の登場にホームはお祭り騒ぎの混雑です。最近のJR東日本は、リバイバル列車は基本的に全席「びゅう」企画枠の団体列車扱いで運転する事がほとんどとなりましたので、今回のように一般多客臨で運転されるリバイバル特急は久しぶりになります。2002年の復活運転から10年、183系が混ざりますがまさかの国鉄色となり再び在来線に姿を現した特急あさま号。駅社員による見送りの横断幕が出されると、撮影のボルテージも一気に上昇します。時間を忘れて撮影すると、もう11時前となり発車直前です。
 
 午前11時、特急あさま号は前回の復活運転から10年ぶりに長野駅を発車します。鉄道唱歌のオルゴールも懐かしいですが、今回の長野支社の「びゅう企画枠」は1号車。183系なのはガッカリですが、座席は1段ロック式の簡易リクライニングシートです。裏を返せば、背面にテーブルの無い昭和から平成初めの特急列車の旅が再現されると言えるでしょう。車内は、ほぼ満席の盛況で前回の特急あさま号のリバイバル運転時とは大きく違います。列車は、長野市街地を抜けて豊野の築堤を通過します。沿線では、大勢の撮影者が特急あさま号の雄姿を撮影しています。豊野での4分停車が唯一の長時間停車です。先頭での撮影を終えるともう発車時刻です。
 列車は、飯山線と分かれて山間部を北上してゆきます。鳥居川に沿って徐々に高度を上げていくと牟礼に運転停車します。牟礼では、189系妙高4号と交換になります。この特急あさま号が2日間運転してくれれば、撮影と乗車を両立出来たのですが、今回は懐かしさのあまり乗車を選択しました。牟礼を過ぎて、「びゅう」のパックに含まれていた「峠の釜めし」を昼食に。小型テーブルに「釜飯」と缶のお茶。まさに昭和の特急あさま号の定番ですね。素晴らしく懐かしい気持ちで一杯になります。
 
 昼食の間も列車は進み黒姫へ。さすがに黒姫まで来ると木々の色が変わります。もう、紅葉の時期も目前なんですね。列車は、複線区間を過ぎて新潟県に入り妙高高原に停車。妙高高原を出ると、徐々に高度を下げてゆきます。ここから先は、撮影ポイントが多くありますが、何処も大勢の方が撮影に訪れています。二本木を通過して新井に向かう途中に僅かに日本海が見えます。もう、この先に山はありません。特急あさま号は、美しい国鉄色を身にまとい日本海に向けて北上します。新井・高田を過ぎると終着の直江津は目前です。徐々に北陸本線が接近してきて、列車は直江津駅5番線に2002年の復活運転以来10年ぶりにその姿を現しました。特急あさま号は、折り返し運転のため降車終了後は、引き上げ線へ引き上げました。ここで、列車も乗客も一休みとなります。
 

長野駅発車案内
 

懐かしい「特急あさま」の文字
 

篠ノ井から回送で入線
 

特急しなの10号との並び
 

「L」は無いですが、懐かしいヘッドマーク
 

長野駅停車中
 

見送りの横断幕
 

ホーム発車案内
 

始発は長野駅
 
 
特急しなの10号との並び
 

ヘッドマークの共演
 

直江津行きの方向幕
 

長野を出発
 

1号車車内
 

北条踏切通過
 

長野総合車両センター付近通過
 

市街地を抜け豊野へ
 

豊野で4分停車
 

飯山線と分かれて北上
 

列車は山間部へ
 

牟礼で妙高4号と交換
 

昼食は「峠の釜めし」
 

戸草付近
 

黒姫付近
 

新潟県に入り妙高高原へ
 

秋の信越本線を北上
 

脇野田付近で北陸新幹線(工場中)が接近
 

市街地の先は日本海です
 

間もなく直江津に到着
 

直江津に到着
 

歓迎の看板

一旦、転線のため引き上げます
   
 思い出を乗せて特急あさま号長野へ

                                            復路【上り:直江津13:37−長野14:53】
 直江津駅から折り返しの特急あさま号に乗車します。一旦引き上げ線に入っていた特急あさま号は、2番線にゆっくりと入線してきました。が、肝心の先頭車となる1号車の顔に架線柱の影が・・・。と言う事で、後部を中心に撮影を進めます。入線から発車まで時間がありましたので、ゆっくりと撮影を楽しむ事が出来ました。
 撮影を終えると、もう発車の時刻が目前に迫っています。今回は、「びゅう」のパック旅行を利用しているので往復とも同じ座席です。特急あさま号は、定刻に直江津駅を発車して長野へ向かいます。再び、特急あさま号が直江津駅から発車できる事を期待しつつ、列車は、日本海に背を向けて南下してゆきます。高田でも多少の乗客を乗せ新井駅へ。新井駅では、妙高3号と交換となります。新井を出ると山間部に入ります。妙高高原・黒姫と特急あさま号時代に馴染みだった駅を通過して、列車は下り勾配に入り黒姫山の裾野を走ります。しばらくは、鳥居側に沿って進み善光寺平が見えてくると視界が開けて飯山線と並行します。豊野で飯山線と合流して、西日差す信越本線をラストスパートです。列車は、三才・北長野を通過すると見慣れた長野市街地に入り、いつもの撮影地を過ぎるころに終着の車内放送が流れます。
 
 列車は、定刻に長野駅7番線に到着しました。特急あさま号、国鉄色で運転の夢が終わりました。183系が混ざっているとは言え、2012年の現在になって国鉄色の特急あさま号が見る事が出来ようとは思いませんでした。まだ、国鉄色の「あさま」が活躍していた時代、もう少し遅い時間でしたが7番線に入る臨時あさま号(終着)がありました。ちょうど、信越本線上り方面の団臨が使う時刻と接近していた事もあり、よく臨時あさま号も見ていました。今、長総に引き上げるため、下り方面にライトを点灯させた特急あさま号を見て、ちょうどその当時を思い出し秋の夕暮れ時も手伝って万感胸に迫るものがありました。国鉄色・あさま色どちらの色でも構いません。再び、特急あさま号と再会できる事を期待しつつ、今日の夢の時間は静かに終わりを告げました。

直江津駅に入線する特急あさま号
 

直江津駅停車中
 

直江津駅発車案内
 

直江津駅に特急あさま号が戻ってきた
 

この表示は懐かしい・・・
 

北陸本線との並び
 

現役時代さながらです
 

先頭には、見送りの看板が・・・
 

見送りの看板
 

特急はくたか8号との並び
 

先頭は影が・・・
 

直江津を発車
 

高田を過ぎて山間部へ
 

脇野田を通過
 

今日は天気に恵まれました
 

帰路も同じ座席です
 

山間部を越えて善光寺平へ
 

飯山線が接近
 

長野新幹線車両センター
 

豊野築堤防を通過
 

211系を見ながら北長野を通過
 

居町踏切を通過して長野駅へ
 

長野に到着

夢の1日が終わりました
   
 指定席券・記念品

■指定券
 今回は、特急あさま号に乗車できる事を最優先に考え、びゅうのパックを利用しました。「峠の釜めし」とお茶がついて2名以上ながら1人4400円(通常:1名で往復5880円)と、はっきり言って安すぎです。今回は、安価な値段で往復できて本当に良かったです。

下り列車指定券
 

往路の乗車券
 

上り列車指定券

復路の指定券

■乗車記念ポストカード

上り列車乗車記念ポストカード(裏)
 
 車内では、乗車記念ポストカードが配布されました。なんと、往復で別のデザインで往年の181系・189系がデザインされた素晴らしいカードでした。
 今回も、上下で同じデザインかと思ってましたが、まさかの別デザインで驚きました。よく、この写真を見つけてきたかと感心しました。
 長野支社もやればできるんですね〜。今回は、特急あさま号で特別急行料金が徴収出来て、1ヶ月前に8割以上の指定が売れたせいもあるかと思いますが。

下り列車ポストカード(裏)
 

下り列車用ポストカード(表)
 

上り列車用ポストカード(表)
 
■乗車記念プレート

改札前の広場に並びます
 
 長野駅で、特急あさま号の乗車記念プレートが発売されました。長野支社での発表では、改札内で発売と言う事で整列場所の記載は無かったのですが、改札を出た広場が整列場所になっていました。整列場所についても、明記しておかないと列車で長野駅に到着して改札内でウロウロして順番が遅くなった人も結構いました。
 販売時間的に、特急あさま号の乗客向けではなく回9042M(N101編成の篠ノ井への回送)の時間にぶつけてきたのが何ともですが…。なにはともあれ、無事に購入でしきました。デザイン的には良いデザインですので、買って損はありませんでした。案の定、発車前には早々と完売しました。

整理券をもらいます
 

発車前に売り切れました
 

乗車記念プレート