2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2012年 9月17日(月) 

快速SLレトロ碓氷号(上り)
〜D51−498・C61−20プッシュプル運転〜

2012年 9月16日(日)乗車


安中駅に停車中のSLレトロ碓氷号(上り)
 

 今までありそうでなかった、信越本線のSL牽引の上り列車が運転されるので乗車して来ました。SLレトロ碓氷号として本日に限り、旧型客車の前後にSLが背合わせに連結されて、上り・下り共にSL列車として運転されました。
 往復ともSL列車として運転されましたので、車内・沿線共に大盛況でした。

■最前列席で長野へ
 朝だけの休出を終えて、須坂駅から特急ゆけむり号(4A)で長野へ向かいます。須坂始発のA特急ですので、長野までは権堂以外停車しません。車内もガラガラで、列車が入線後の発車3分前に乗車しても最前列に余裕で座れました。
 久しぶりに長野までの短い時間でしたが、最前列からの展望を楽しみ長野へ向かいます。

特急ゆけむり号(須坂9:59−長野10:17)

最前列で長野へ
   
■しなの鉄道線で軽井沢へ

しなの鉄道(長野10:36−小諸11:38)
 
 長野からは、しなの鉄道を乗りついで軽井沢へ。115系に揺られて秋の風景を楽しみます。戸倉では、169系湘南色・115系「なつまち」編成がお昼寝中。今日は、運用に入らないようです。
 小諸で乗り換えのため隣のホームの列車へ。本当は、小諸で接続列車を1本遅らせて169系狙いにしても良かったのですがしなくて正解でした。なんと御代田ですれ違った小諸行(後続列車)は、169系ではなく115系でした。今日は、169系自体が運用に入っていないようです。列車は、小諸からほぼ満席とかなりの混雑でした。軽井沢に着くころには立席客も結構出て、改札に行くまでに時間がかかりました。

しなの鉄道(小諸11:42−軽井沢12:36)

軽井沢は肌寒い
   
■旧道経由のバスで横川へ

JRバス(軽井沢12:50−横川13:32)
 
 軽井沢からは、季節限定のJRバス「めがね橋」経由横川行に乗車します。前回ほどではありませんが、車内はほぼ満席に近い感じでした。このバス、臨時便で季節運転ですが、時間帯が良いんですよね。他の季節もSL運転日とかバイパス経由で運転したらいいのに・・・。
 この時間のバスは3回目の乗車です。最初乗った時より季節が進み、早くも色づき始める木々もあります。途中で乗降できるので、上手い具合に降車と乗車がかみ合い、立席客や積み残し客が出ることなく順調に横川駅に到着しました。旧道経由でも、ほぼ時間ピッタリに到着するのはある意味すごい。

めがね橋経由です

くつろぎの郷にはEF63が・・・
    
■本日は特別な編成です
 横川駅に到着後は、すぐに入場して撮影に入ります。本日は、上下列車共に「SL碓氷」で運転されます。という事は、横川駅の構造も考慮すると、SL2両が前後に連結されると言う事になります。
 旧型客車を挟んで、高崎側がC61-20、横川(車止め)側がD51−498となっています。背合わせで連結されていて、これは面白い編成です。ただ、駅撮りでは、2両のSLを表現するのは困難でした。もしかしたら、なにか良い手があったかもしれませんが、この時は考えつきませんでした・・・。

横川駅で発車を待つSLレトロ碓氷号
 

上りはC61−20が先頭です
 

高崎側の先頭
 

横川(車止め)側の先頭
 

SLレトロ碓氷号の最後部

下り(往路)先頭だったD51−498は後部です
     
■2両のSLに挟まれた旧客の旅
 いよいよ、横川からSLレトロ碓氷号高崎行に乗車します。今までは、ELとかDLが列車名に入っていて、文字通り電気機関車やディーゼル機関車が牽引していた上り列車ですが、ついにSLの列車名が入り蒸気機関車が高崎まで牽引する日が来ました。これから、D51の検査の関係でC61が上り列車を牽引する事はありますが、2両のSLが客車の前後に連結されて運転されるのは本日だけです。
 このような運転のため、車内は本当にほぼ満席の盛況でした。旧型客車で、ほぼ満席はこの時期でもかなりきついですね。まだまだ暑い日が続きますので。
 横川を定刻に発車した列車は、高崎に向けて下り坂を軽やかに走行します。沿線は、すごい数の撮影する方々が列車を待ち構えています。車内では、扇風機が全開で回っていますが、やはりまだまだ暑いです。蒸気機関車全盛時代の旧型客車の夏旅がこのようなものだったのかと想像できました。乗っている分には、普段のSL列車と変わりはないのですが、列車の前後でSLの汽笛が鳴り響くのが、今日は編成の前後でSLが連結している事を思い出させてくれます。本日は、前後で聞こえる汽笛の音で楽しむ事にします。
 安中駅で10分ほど停車します。この間に反対ホームへ回って撮影を行います。あまり人出もなく快適に撮影が出来ました。安中を出ると旅も終盤です。「EF60誕生記念号」の時のように、敷地内立ち入りによる非常停車を繰る返すことなく、安全に順調に列車は運転しています。今日は、順調に運転して高崎にも定刻に着くかと思ったのですが・・・。なんと、上越線を跨ぐ信越本線上り線の坂で信号停止。しばらく停車後に、信号が変わったのか発車しようとしましたが失敗。この位置で、SL列車を停止させるのは致命傷です。新幹線に間に合うかと心配しましたが、2回目の挑戦・・・。今回も駄目なら後退かと思いましたが、何とか少しづつ前に動いています。この状態で何とか下り勾配まで持っていこうと言う感じです。何とか列車は下り勾配までたどりつき、あとは何事も無かったかのように4分ほど遅れて高崎駅に到着しました。いやはや、新幹線の指定を予約していたので冷や汗ものでした。
 

SLレトロ碓氷号(横川15:10−高崎16:10)
 

本日のサボ
 

横川駅に停車中
 

見送りの横断幕
 

旧型客車座席
 

1号車車内
 

横川を出て高崎へ
 

実りの秋の信越線を走ります
 

デッキの電灯も趣があります
 

安中で少々停車
 

編成写真も撮れました
 

間もなく安中を発車
 

安中を発車
 

安中を出ると旅も終盤です
 

高崎に到着

高崎で新幹線に乗り換え
   
■帰路は新幹線で快適に
 高崎でSL列車の旅を終えて、あとは長野へ帰宅するだけです。本日は、仕事が終わってからのスクランブル出撃で乗車列車も確定できず、フリー切符も何を使えるか解らない状態でしたので、すべて普通乗車券をその都度購入してきました。帰路ですが、新幹線の自由席特急券より10円安く指定席が利用できる「モバイルSuica特急券」を選択しました。スマートホンでは、初めての「モバイルSuica特急券」の利用です。あらかじめ横川から「モバイルSuica」で入場しているので、乗換改札で「ピッ!」と1秒即通過でスムーズに新幹線ホームへ。
 新幹線ホームで待つこと数分、やってきた「あさま531号」はE2系N21編成・・・。この編成は、座席が他の編成と違い疲れるので避けたかったのですが・・・。まぁ、短時間だし久しぶりに乗車するのでN21編成の旅を楽しみましょう。横川駅で予約した際には、8号車は半分以上の空きがありましたが、高崎到着時には私の席以外は窓側が全て埋まってました。直前でかなり売れたようです。
 上越新幹線と分かれて列車は、関東平野に別れを告げて山間部に入ります。安中榛名を通過する列車に乗車したのは久しぶりです。軽井沢には、あっという間に到着。その後、佐久平・上田での降車が多く上田を出るとガラガラになりました。列車は、まだ明るい長野駅に到着。高崎から49分で長野に戻りました。
 
 長野からは、長野電鉄で帰ります。本日は、8500系T3編成です。8500系に25分ほど揺られると須坂に到着します。今回の短い遠征も無事に終了です。それにしても、SL列車に乗るためだけに高崎まで行って8時間1分後に須坂駅に戻ってきました。
 
 
あさま531号(高崎16:34−長野17:23)
 

帰路はモバイルSuica特急券で(画像加工あり)

長野電鉄(長野17:35−須坂18:00)
     
■指定券・記念品

通常配るのと同じ記念乗車証(ポストカード)
 指定券は、上下でSL運転という事で、初となる上りのSLレトロ碓氷号優先で確保を目指しましたが、予想通り1ヶ月前の時報打ちで満席でしたが、夕方に「5489」を見ると△でしたので即座に購入しました。その後も、窓口通いでも△は時折見ましたが、全て通路側で窓側には縁がありませんでした。
 乗車証は、本日のために特別に用意されたものではなく、上越線でSLみなかみ号として運転されるときに配られるものと同じものでした。ただ、デザインにD51とC61の2両のSLが描かれているので、本日の運転にはピッタリなデザインだったかと思います。

指定席券