2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2012年 9月 3日(月) 

SL・DL羽越本線100周年記念号

2012年 9月 2日(日)乗車


新発田駅に停車中のSL・DL羽越本線100周年記念号
 

 羽越本線(新津〜新発田)が開業100周年を向かえるのを記念して、C57-180号機が牽引する記念列車が運転されました。片側は、DE10-1700が牽引するため、列車名は「SL・DL羽越本線100周年記念号」として運転されました。全車両自由席で1日2往復運転され、午前と午後でC57とDE10の連結位置が逆になりました。

■特急型車両で快適な旅
 本日は、新津へ向かうため189系使用の「妙高1号」で長野を出発します。189系の快適な座席に揺られて新井を目指します。今日は日曜日ですので、学生の混雑もなく長野から快適に乗車できました。この列車には新井まで乗車します。
 新井からは、快速くびき野3号に乗車します。新井始発ですので、自由席で元デラックス編成のアコモ改善車を選択したのですが・・・。3月のダイヤ改正で快速くびき野号は、指定席(一部グリーン席)2両・自由席4両の編成に衣替え。このため、高田からすでに自由席はほぼ満席の状態。直江津からの乗車も多く自由席は大混雑。柏崎から長岡がピークかと思われましたが、長岡では乗客の入替があっただけで混雑は変わらず、あとは新潟を目指して乗ってくる一方・・・。降車する新津まで混雑は続きました。新津駅で指定席をホームから覗いた時に思った事。次回からは指定席にしよう・・・。
 まぁ、別料金なしでリクライニングシートで移動できたのはポイントが高いですが。

妙高1号(長野8:12−新井9:18)
 

新井駅で乗換
 

くびき野3号(新井9:37−新津11:52)

日本海を見ながら北上
   
■DL先頭のSL・DL羽越本線100周年記念号(新津13:28−新発田14:21)
 発車で1時間以上ある新津駅1番線には、12系客車「ばんえつ物語編成」だけがホームに留置されています。両側に機関車を連結されるまでは乗車できないようです。まだ、ホームには人気はまばらです。とりあえずSL直後1号車は混雑するだろうと2号車に荷物を置いて並びます。午前の1往復は大混雑という事でしたが、午後は空いているのか?。と思っていたのですが・・・。SLの回転が終わったのか1番ホームには人が続々と集まってきてあっという間に長い列になりました。収容力の高い12系客車ですので、まだまだ全員座れそうです。その後、C57-180を後部に連結して、前部にDE10-1700を連結して発車10分前にようやくドアが開きました。1番に車内に入ったので余裕で座席を選べました。その後、一気に車内は9割がたが埋まる大盛況となりました。全車自由席だと凄いですね。
 
 座席に荷物をおいて、太鼓の演奏を聴きながらDE10とC57の撮影をして車内へ戻り昼食の弁当を5号車の売店で購入すると、列車はもう新津を発車していました。座席に戻ると、列車は阿賀野川を渡っています。列車は、新潟支社の心配もよそに午前も午後もほぼ満席の盛況になりそうです。車内では、乗車証の配布が始まりました。全車自由席の列車で乗車証の配布は珍しいのですが、かえって複数枚の指定券を盾に多く貰おうとする人も見かけず良いのかもしれません。自由席の列車にしては立派な乗車証でした。(先日の越後線100周年とついつい比較してしまう・・・)
 列車は、米処の田園地帯を走ります。往路は、DE10が牽引するのでどの駅も停車時間は少ないです。列車は、100周年を迎えた羽越本線を淡々と進み新発田に到着した。折り返し上り列車になりますが、車内整備やドア閉鎖を行わないので荷物を置いて皆さん撮影に・・・。それでも2割は席が空きました。

下り列車の始発駅新津駅
 

新津駅発車案内
 

新津駅では、ドアが開くまで待ちます
 

方向幕は「臨時」
 

往路はDE10-1700が先頭
 

C57-180は最後部
 

秋葉太鼓による演奏
 

阿賀野川を通過
 

田園地帯を走行
 

米処だけあって田んぼが続きます
 

新発田に到着
 

出迎えの横断幕
 
   
SL先頭のSL・DL羽越本線100周年記念号(新発田14:47−新津15:51)
 折り返しの上り列車は、C57-180が先頭になります。車内に戻ると空いていた席も全部埋まってました。ここからは、SL列車として新津へ戻ります。やはり、新発田を発車する時点から違いますね。汽笛一声、新発田を出たSL・DL羽越本線100周年記念号は、羽越本線を新津へ戻ります。2号車ですので、C57の汽笛も良く聞こえます。列車、往路に比べてゆっくりと進んでいます。帰路の車内でも、乗車証の配布が行われていました。指定券の確認は必要ないので、1人1枚確実に渡せばいいのでトラブルもなく結構早く配布が終わったようです。
 途中の水原駅ではしばらく停車となるのですが機関車は釜出し・・・。まぁ、停止位置や点検の都合もあるのでしょうが、写真を撮れるかと思った家族連れはガッカリ、鉄道ファンは、まぁそんなもんだとホームの先は2極化していました。水原駅を出ると雨が降ってきました。終盤は、雨模様の中の乗車になりそうです。こんな天気ですが沿線は大勢の方がSLを見に来ています。列車は、ゆっくりと阿賀野川を渡り再び新津へ戻ってきました。広い新津駅の構内が見えてくると、短いSL列車の旅が終わり新津に到着します。すぐにC57-180は切り離されて車庫へ戻ります。客車とDE10-1700は、越後石山(新潟車両センター)へ回送されました。DE10と客車の回送が少々遅れて新津駅を発車すると、新津駅には何時もの静けさが戻りました。

上りの始発駅新発田駅
 

新発田駅発車案内
 

新発田駅に折り返し停車中
 

帰路はC57-180が先頭です
 

新発田駅の横断幕
 

DE10-1700が後部になります
 

水原駅で少々停車
 

水原駅は釜出し・・・
 

途中から雨模様となりました
 

再び阿賀野川を渡ると新津です
 

間もなく新津に到着

新津駅に到着したSL・DL羽越本線100周年記念号
       
■夕暮れの日本海を見ながら帰路へ
 帰路は、新潟まで一旦移動します。普通列車は、115系6両編成ですので快適に移動できました。新潟に到着すると、すでに快速くびき野4号の自由席には列が・・・。帰路は、乗車変更した指定券があるので並ぶことなくゆっくりと待つ事が出来ます。結構早めに485系快速くびき野4号が入線しました。
 帰路の快速くびき野4号は指定席利用です、指定席の1号車も窓側は結構埋まっています。隣の2号車もちゃんと座席カバーが掛けられています。新潟支社は偉いですね。快速列車でも指定席には座席カバーを装着するなんて。で、元の指定券を乗車変更する際に、1号車・2号車どちらにするか迷いましたが、やはり座席の座面が前に出る1号車を選択しました。やはり、こちらの座席の方が楽です。列車は、西日差す新潟を発ち新井を目指します。指定席も窓側は結構埋まっています。長岡を過ぎて柏崎で一気に空きました。柏崎までの需要が高いようです。柏崎を出ると、夕暮れの日本海が旅の終盤を思わせるように寂しげに見えます。日も暮れて夜の帳が下りた直江津に到着して下車します。
 直江津から普通列車で長野へ戻ります。115系6連ですので車内も空いていました。直江津で接続する特急北越10号は国鉄色編成・・・・。解っていたなら別料金でも乗りたかった。北越10号の接続をとって、長野行は夜の信越本線をひた走ります。黒姫を過ぎて牟礼から学生の乗車が多くありました。文化祭でしょうかね。最後は、結構賑やかな車内で長野に到着しました。
 

普通列車(新津16:15−新潟16:35)
 

くびき野4号(新潟17:04−直江津19:01)
 

夕暮れの日本海を見ながら帰路へ

普通(直江津19:59−長野21:30)
   
■記念品など
 この列車は、全車自由席の列車にも関わらず「乗車証」が配布されました。こちらは、通常の全車指定席扱いの列車と同等の厚紙で出来たタイプで、事前に一切告知もされないサプライズな配布となりました。一部に立席客も出た状況でしたが、前後から手当たり次第に配布されました。往復とも配布されましたが、デザインはすべて同一でした。
 また、5号車の売店で弁当を買うと特製の「掛紙」が1個につき1枚配布されました。

記念掛け紙

記念乗車証(上が表・下が裏)

オコジョのたからばこ(弁当)

  本日の乗車を以て、2012年夏の「青春18きっぷ」の使用が終了しました。今回は、1回目と5回目だけ「青春18きっぷ」の効力をフルに活用しました。
 2回・3回・4回は、移動の距離が短かったりワープなどを組み合わせた補助的な利用に留まりましたが、1回分の値段以上の乗車は出来ました。
 また、来年の夏も使用できる事を願って・・・。