2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2012年 4月 1日(日) 

 2000系D編成最後の営業運転

ありがとう・さようなら屋代線ファイナルツアー

2012年 3月31日(土)乗車


須坂駅に到着した2000系D編成使用の「屋代線ファイナルツアー」
 

 屋代線の定期最終列車(上り)の後に運転される「最後の列車」、2000系D編成の営業運転運転最後の列車ということで、「ありがとう・さようなら屋代線ファイナルツアー」が企画されました。屋代線と2000系D編成・・・。両方の最後を体験できるとあって、少々高い1万円の価格設定でしたが迷わず参加を決めました。

■2000系D編成最後の営業運転
 3月31日の夜、須坂の車両区では2000系D編成が最後の営業運転のための出区を待っています。本当に静かな夜の一時が流れます・・・・。
 
 須坂駅は屋代線最終列車に乗車する乗客、屋代線ツアーに参加する参加者で大混雑していました。私は、2000系D編成の最終営業運転も兼ねる「屋代線ファイナルツアー」に参加します。代金を払い記念品を受け取り列に並んで列車に入線を待ちます。
 列車が5番に据え付けされるのを待って、係の方に先導されて5番線へ移動して乗車となります。今日は、知人の方と3名で乗車します。5番線からの発車ですので満足に撮影は出来ません。そして21時15分須坂駅から最後の屋代行となる団体列車が発車します。この後、松代行の最終がありますので、この時点ではまだ最後の列車ではありません。屋代線最後の夜景を見ながら列車は快調に屋代線を進みます。列車は、各駅で松代行最終を待つ人に見送られて松代に到着します。
 
 松代で屋代発須坂行の最終と交換します。予想外にも数分程度の遅れで到着しました。松代を出ると、この列車が最後の列車となります。もう、この線路を屋代へ向けて走る下り列車はありません。定期列車運転終了後ですが、多くの方がこの列車の通過を見送ってくれました。そして、しなの鉄道線が近づいて並走すると終着駅屋代に到着します。屋代では、しばらくの間、ツアー参加者だけが立ち入ることが出来ました。(後には入場券でも立入可能)
 長野電鉄屋代駅の最後の一時を、同じく今日で最後になる2000系D編成と共に過ごせる唯一の贅沢な一時でした。

出区前の2000系D編成
 

混雑する須坂駅
 

さすがに今回は発車案内がありません
 

5番線で発車を待つ2000系D編成
 

「臨時・屋代」で屋代へ向かいます
 

2000系の前後は大混雑(後部)
 

湯田中側ヘッドマーク
 

5番線ホームから出ます
 

最後屋代線を進みます
 

松代で交換のため停車
 

屋代発須坂行と交換
(トリミング済み) 

屋代駅に到着
 
   
■屋代線最終列車【綿内駅最後の夜の奇跡】
 屋代駅での一時を終えて、2000系D編成は須坂へ向かいます。この列車が屋代線上り最後の列車となると同時に2000系D編成最後の営業運転となります。
 車内では、みなさん思い思いの最後の屋代線の旅を楽しんでいます。列車は、月明かりの中を須坂へ向けて進みます。途中駅では、定期列車の発車後にも関わらず大勢の方が手を振って見送ってくれました。
 途中の松代で、先行の須坂行最終が遅れている関係でしばらく停車となりました。上り最終が信濃川田を発車したのを受けてこちらも発車となります。松代では、定期列車の最終を思わせるほどの大勢の方がドアが開かない運転停車にも関わらず見送ってくれました。
 列車は、1駅1駅最後の通過をしながら進みます。信濃川田を出て綿内で再度停車となります。が、おそらくいくら最終でも、もう須坂に着いているはずです。しばらくすると、対向から接近してくる列車が・・・。なんと、3500系O1編成に引かれた2000系A編成が入ってきました。両方とも、信濃川田へ保存のための帰れぬ最後の移動をしているようです。
 綿内駅で、2000系D編成と3500系O1編成に牽引されながらですが2000系A編成、最後の交換が実現しました。まさに「綿内駅最後の夜の奇跡」となりました。これには車内も大騒ぎとなりました。交換後、綿内駅を発車した2000系D編成は、須坂へ向けてラストスパートとなります。須坂・長野東インターが見えると須坂市に入り、須坂市唯一の廃駅となる井上を通過し百々川を渡ると須坂駅に到着します。
 
 須坂駅に到着し、長電の関係者によるセレモニーが行われ名残惜しいですが、2000系D編成のパンタグラフが降ろされて、ここに屋代線90年の歴史と2000系の歴史に幕が下りました。
 

長野電鉄屋代駅最後の夜
 

折り返し須坂へ戻ります
 

「臨時・須坂」行になります
 

屋代駅先頭側
 

待合室から見た2000系D編成
 

屋代駅5番線から最後の列車が出ます
 

これが長野電鉄屋代線最後の列車
 

後部運転台に花束が置かれていました
 

綿内で回送列車の交換
(トリミング済み)

まさかの2000系A編成との交換
(トリミング済み) 

最後の夜に奇跡の交換
 

無事に須坂駅に到着
 

須坂駅にて
 

社員の方々による最後のセレモニー

パンタグラフが降ろされ運転終了
  

全てが終わりました・・・
 

4番線に留置されるようです
 
   
■記念品など
  今回は、ツアーでしたのでいろいろ記念品がつきました。目玉は、タンブラーですが、同じデザインの物が2つ・・・。しかも、25日の2000系D編成のツアーと同じもの・・・。という事で、このタンブラーは3個同じものがあります。(それでも、両ツアーだけの限定品だそうです)
 その他に、乗車記念証・運転士時刻表(レプリカ)・ダイヤグラム(屋代線も入っている昨日までの物)・記念キーホルダー(ツアー限定品)・2007号車車内プレート(レプリカ)・山ノ内町からのポストカード・ミニ弁当がつきました。通常では入手困難な、ダイヤグラムが入っていたのはかなりポイントが高かったかと思います。出来れば、参加証と乗車証は別の物を用意して乗車証の方は職印が押されていれば、なお良かったかと思いますが、そこまでは要求できませんね。

乗車証・参加証
 
 
運転士時刻表
 (レプリカ)
 
昨日までのダイヤグラム
 

記念弁当
 

記念弁当中身
 

タンブラー2個(同じデザイン)
 

2007号車プレート
(レプリカ)

記念キーホルダー(表)
 

記念キーホルダー(裏)
 
  
ポストカード(裏)
 
ポストカード(表)
               ※山ノ内町提供