2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2011年10月 8日(土) 

快速飯山・上越・信越ぐるり一周号

2011年10月 8日(土)乗車


飯山駅に停車中の快速飯山・上越・信越ぐるり一周号
 

 長野から飯山線・上越線・長岡駅・信越本線を経由して長野駅に戻る、快速飯山・上越・信越ぐるり一周号が、485系NODOKAを使用して運転されました。
 非電化区間の飯山線と上越線(越後川口−宮内)・信越本線(宮内−長岡)は、DE10−1700に牽引されての運転となりました。
 当初は、災害の影響で運転が危ぶまれ、指定席の発売保留・時刻表(10月号)からの抹消など心配されましたが、無事に予定通りの時刻で運転されました。

■旅立ちの準備
 長野電鉄に乗車して長野駅に7時に到着し、7番ホームへ移動するとすでに列車は入線していて、長野総合車両センターから出区してきたDE10−1700の機回しが終了しNODOKAに連結されるところでした。と、ここで7番線?。と気がついたあなたは鋭い。快速妙高2号は、本日5番線に到着番線が変更になっています。話を戻して、少々連結作業に時間がかかったものの無事に連結作業が終了し、ドアが開き乗車となります。指定席は完売状態のはずですが、ホームで待つ人は少なかったかと思います。
 当初は、6番線・7番線ホームの売店で朝食を購入予定でしたが、開店は発車時刻の7:30なので何も買う事が出来ずに缶コーヒーだけ購入して車内へ。

長野駅発車案内
 

機回しを終えてDE10が接近
 

連結作業

時刻確認
   
■DE10に牽引され飯山線を北上【長野7:30−飯山線経由−長岡11:41】
 長野を7:30に発車した長野行の快速飯山・上越・信越ぐるり一周号は、長野市街地をゆっくりと北へ向けて走行しています。カーペット車両の車内は、本当に満席?と思わせるような乗車率で、ほとんどの席が空席のままです。前後の展望スペースは、満員状態で乗客がひしめいているので完全に空席とは言えませんが、その人数を差し引いても空席は結構あると思われます。
 列車は、リンゴ畑を抜けて豊野駅に到着しました。豊野を出ると、非電化区間の飯山線を走行しますのでDE10の本領発揮となります。DE10に牽引されたNODOKAは、客車の状態でゆっくりと夕方戻ってくる信越本線と分かれて飯山線に入ります。飯山線に入ると撮影されている方も大勢見かけるようになりました。
朝の飯山線を千曲川に沿って進むと列車は飯山駅に到着。ここで18分停車します。
 
 飯山駅の売店は営業中。長野駅ホームの売店をあてにしていた乗客でちょっとした行列に・・・。品ぞろえは多くありませんが、菓子パン類が販売されていて朝食には十分です。飯山駅で小休止した列車は、戸狩野沢温泉に停車したのち、だんだんと山間部に入ってゆきます。飯山線沿線の稲も収穫が終わったようで、収穫の秋全盛期でしょうか。列車は、森宮野原で運転停車したのち新潟支社の管轄に入ります。しばらく走ると、長野県から新潟県に入り寄り添う川も千曲川から信濃川に変わります。まだまだ、追いかけ撮影されている方も多いようで同じ車を何回も見かけます。カーペット車両に座り続けているとさすがに疲れるので、後部の展望席で知人と談笑しながら過します。談笑に夢中になっていると、列車は信濃川を渡ります。飯山線で信濃川(千曲川を含む)を渡るのはここだけ。長野から乗車すると信濃川発電所が目印となります。
 
 信濃川を渡った列車は、大雨災害の復旧工事の関係で速度制限を受けたものの十日町駅には定刻に到着します。僅か2分の停車ですが、長野支社のパック旅行は十日町が下車駅ですので、駅員の方が歓迎の横断幕で歓迎してくれます。十日町を発車した列車は、多少空席が出ました。DE10に牽引されたNODOKAは、ゆっくりと北上して関越自動車道を潜り、続いて魚野川を渡ると電化された上越線が近づいてきます。DE10に引かれたNODOKA号は、飯山線を無事に走破して越後川口駅に到着しました。
 越後川口駅からは、短い区間ながら上越線を走ります。複線の電化路線をDE10に牽引されたNODOKAは飯山線とは別の列車のように快調に走ります。宮内駅手前で、これから走行する信越本線をまたぎ1駅だけ重複する型で宮内駅を通過して長岡駅に到着します。
 長岡駅では、大勢の乗客(主に乗り鉄)が下車しました。長岡駅では、機関車切り離しと電車運転の準備作業のため一旦ドアを閉めるため降車します。 
 

長野駅で発車を待つ「ぐるり一周号」
 

カーペット車両での旅
 

長総付近を通過
 

リンゴは畑を走ります
 

豊野で5分停車
 

豊野駅に停車中
 

ここからがDE10の本領発揮です
 

夕方走行する信越本線と分かれます
 

立ヶ花付近から千曲川に沿って進みます
 

高社山と千曲川
 

飯山駅で18分停車
 

飯山駅停車中
 

朝の信濃平を北上
 

戸狩野沢温泉で4分停車
 

列車は山間部へ
 

信濃川を渡ると十日町へ
 

十日町駅で2分停車
 

歓迎の横断幕
 

列車はさらに北上
 

魚野川を渡ると十日町
 

上越線と合流します
 

DE10+NODOKAで飯山線を走破し越後川口へ
 

信濃川と並んで北上
 

複線の上越線を進みます
 

これから走る信越本線をまたぎます

長岡駅に到着
       
■電車となり信越本線を南下【長岡12:06−信越本線経由−長野15:22】
 DE10を切り離し、パンタグラフを上げて車両点検を終えたNODOKA号は、ドアを開けて再び乗車できるようになります。長岡からは、発車案内が「快速12:06長野」の表示でしたので、飛び込みで乗車する乗客がかなりいました。全体的に空席が多いので車内で指定券を購入する条件で乗車を認めていたので、長岡からはそれなりの乗車率になりました。
 電車運転となった快速飯山・上越・信越ぐるり一周号は、長岡駅を身軽となって発車します。長岡まで牽引してきたDE10はどこへ行ったかと言うと、NODOKA号から切り離されて少し前進して待機しています。ライトは、柏崎側に点灯していたので快速飯山・上越・信越ぐるり一周号発車後に、長岡車両センターに引き上げるのでしょう。
 長岡では、昼食の購入を断念したので昼時ながら空腹を我慢しての乗車が続きます。列車は、信越本線を快調に西へ向かって走行しています。
途中の柏崎では、長岡乗車した乗客のほとんどが下車してゆきました。案外、この時間帯の需要があるようです。柏崎からは、日本海に沿って列車は進みます。10月1日のSL乗車時とは違い、秋の穏やかな日本海に沿って列車は進みます。直江津駅構内の関係で、柿崎で7分ほど運転停車します。どうせ、運転停車するなら海に近い青海川駅でも良かったような・・・。折角だから潮風にもあたりたかった・・・。柿崎を出ると、犀潟で北越急行線と合流して直江津に到着。
 
 直江津では15分ほど停車するので昼食の駅弁を購入。10月1日に続いて「かにすし」を選択。またかよ。と思われるでしょうが、好きなんですよ。「かにすし」。撮影も終わり、直江津を発車する段階でさっそく食べます。この蟹の強烈な酢がまた良いのです。ちょうど乗車で疲れ始めた体には。という事で、高田を発車あたりで昼食が終わり、車窓を見ると建設が進む北陸新幹線の高架橋が・・・。経営分離されると、このような列車の設定も無くなるんだろうな・・・。と考えてしまいます。薄らと色づいた山間部を進むと妙高高原に到着します。妙高高原を出ると、再び長野県に入り黒姫に着きます。
 
 黒姫では11分停車して、ここからは全車自由席での運転となります。さぞかし大勢乗ってくるかと思いきや、乗ってきたのは数名でした・・・。黒姫を出た列車は、長野へ向けて淡々と進みます。NODOKA号は、カーペット車両ですので、やはり疲れますね。堀コタツ式のお座敷が一番楽でしょうか。でも、これだけの時間にNODOKA号に乗車できるとは貴重なひと時ですよね。見慣れた景色を進むと、天狗で有名な牟礼で運転停車します。115系直江津行の乗客が珍しそうにこちらを眺めています。牟礼を出て、一気に山を下ると視界が開けて、今朝走行した飯山線が近づき並行します。列車は、豊野駅に到着して事実上の1周を達成しました。後は、長野へ戻るだけです。豊野を出ると夕方の西日が美しいリンゴ畑を抜けて市街地に入り長野に到着しました。
 長野を出て7時間52分、乗り換えなしでNODOKA号に乗車したまま長野に戻ってきました。長いようで短い不思議な快速飯山・上越・信越ぐるり一周号の旅でした。上信越一周の旅を終えたNODOKAは、終着駅の余韻に浸る暇もなく慌ただしく長野総合車両センターに引き上げました。

長岡駅停車中
 

長岡駅発車案内
 

長岡からは電車として走ります
 

DE10は発車後に車両基地へ
 

NODOKAロゴマーク
 

柏崎からは日本海を見て西へ
 

だいぶ西日になりました
 

犀潟で北越急行線と合流
 

直江津で15分停車
 

直江津駅発車案内
 

直江津駅停車中
 

昼食の「かにすし」
 

延伸工事中の北陸新幹線
 

新井で5分停車
 

秋の信越本線を南下
 

黒姫で11分停車
 

黒姫駅停車中
 

黒姫からは全車自由席
 

秋の西日を見ながら牟礼へ

牟礼駅で運転停車
 

視界が開けて豊野へ
 

今朝走行した飯山線が並行
 

豊野で5分停車
 

リンゴ畑を長野へ
 

長野駅に到着

駅名板と引き上げるNODOKA
   
■指定席券類

指定席券
 
 指定券については、1ヶ月前の発売は保留とされ9月27日に発売されました。14時からの発売でしたが、新潟支社と長野支社の両支社でパック(旅行商品)を発売したため、発売席数が少なく発売と同時に完売しました。
 指定区間は、長野→黒姫(飯山・長岡・直江津経由)でした。乗降駅名コードで、長野(乗車)・長野(降車)・豊野(乗車)・豊野(降車)と駅名口座を追加するのを嫌ったのか、単にパック枠の関係で空席が多くなるための処置かは不明ですが、指定は長野→黒姫で、黒姫→長野は全車自由席でした。
 乗車券については、10月1日・2日の乗車と合わせて使用するのに便利なように「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」を用意しました。要するに、秋に使える「青春18きっぷ」です。
 「青春18きっぷ」より、若干高めの1回あたり3060円の計算になります。今回は、 4620円(長野−(飯山線)長岡−(信越本線)−豊野)+230円(豊野−長野)=合計4850円ですので、1790円のお得となりました。
   ※乗車証の配布はありませんでした