2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2011年10月 2日(日) 

 「未知を歩こう信州2011」観光キャンペーン

快速風っこ八ヶ岳高原号

2011年10月 2日(日)乗車


清里駅に停車中の快速風っこ八ヶ岳高原号(下り)
 

 昨年の信州デスティネーションキャンペーンに続いて、今年も「未知を歩こう信州2011」観光キャンペーンに合わせて、小海線に恒例の「風っこ八ヶ岳高原」が運転されました。
 例年通りDD16−11が、キハ48「風っこ」を牽引するスタイルでした。昨年は、11月に運転されたためガラス窓が取り付けれましたが、今年はガラス窓なしの「風っこ」スタイルでの運転になりました。

■しなの鉄道で中込へ
 長野から小諸へ向かいます。この時間帯は、JR車の115系使用の列車が続きます。日曜日も手伝ってか車内は空いていました。篠ノ井から「しなの鉄道線」に入りますが、車両がJRの115系だし元信越本線の「しなの鉄道」だし、実感のないまま小諸に到着しました。
 小諸からは、小海線に乗り換えます。キハE200系2両です。久々にキハE200系に乗車します。車内は、通学の学生で結構席が埋まりましたが、何とかボックス席の確保に成功しました。キハE200の静かな乗り心地を堪能すると、あっと言う間に終点の中込に到着しました。
 中込到着後は、すぐに入換えの撮影のため近所の踏切へ移動します。大して待つことなく入れ替えを始めたので、最初から最後まで見ることが出来ました。

しなの鉄道(長野6:42−小諸7:43)
 

普通(小諸7:48−中込8:17)
 

小海線営業所を出区

中込駅に入線
   
■窓の無い「風っこ」秋の小海線の旅
 中込から快速風っこ八ヶ岳高原号に乗車します。昨年は、11月の運転でしたので窓ガラスを使用しましたが、今年は10月の運転ですのでガラスはつきません。今日は天気も良いので、絶好のトロッコ日和となります。
 例年とは違い、今年は人気があるようで車内もほぼ満席の盛況です。今日の朝に最後まで難航した進行方向の窓側を確保できましたので存分に秋の小海線を堪能できます。今回は、停車時間のある駅も増えて撮影できる機会も増加しました。列車は、秋の柔らかな光を受けて小海線を進みますが・・・。
 小海を出ると、さすがに風が冷たくなりました。まぁ、少しぐらいは風が冷たくてもね。秋だしと、最初は余裕の表情でしたが、トンネルを越えて標高が上がるにつれて寒さとの戦いに入ります。最初は余裕だった乗客も寒さに震えて外を見る余裕もあまり無いようです。小海線の狭いトンネルは、窓ガラスの無い「風っこ」では迫力満点でした。トンネル内の方が、逆に暖かいところもあり意外な発見でした。JR最高地点駅の野辺山駅周辺が寒さのピークとなりました。
 野辺山を出ると、おなじみの国立天文台宇宙電波観測所を見ながら高原列車の旅を楽しみます。JR最高地点を通過すると清里に到着します。清里では停車時間がありかなり有難いです。清里を出ると一気に勾配を下ります。風の冷たさもだんだんと和らいできます。森の中を列車は快調に進み甲斐大泉・甲斐小泉と停車すると一気に視界が開けて八ヶ岳が見え大きくカーブします。ほどなくして中央本線が近づくと、終点の小淵沢駅に到着します。

中込駅に停車中の風っこ八ヶ岳高原号
 

風っこ号車内
 

秋の小海線を南下
 

小海駅で少々停車
 

小海駅停車中
 
 
DD16−11との連結部
 

小海駅発車
  

トンネル通過中はまさにトロッコ
 

千曲川を渡ります
 

野辺山駅に到着
 

野辺山駅で少々停車
 

国立天文台宇宙電波観測所
 

JR最高地点を通過
 

清里駅でも少々停車
 

小淵沢へ勾配を下ります
 

八ヶ岳が見えると小淵沢も目前です
 

小淵沢に到着

風っこ号先頭で入換が始まります
   
■小淵沢駅にて

構内入換え中
 

昨年同様に「八ヶ岳」の愛称板が・・・
 

キハE200との並び
 小淵沢駅に到着した列車は、入換えのため移動します。
 側線に入った列車は、DD16と風っこ号を切り離し気動車の特性を生かして「風っこ」のみ自走で最初にホームに据え付け、続いてDD16が同じホームに入り連結されます。機回しのいらない効率的な入換えです。小淵沢駅構内で「風っこ」の自走が見られたのも貴重でした。
 その後、ちゃんと「甲州かつサンド」も予約購入しました。これだけは外せません。
     
■午後のトロッコ列車の旅
 小淵沢から下りの快速風っこ八ヶ岳高原号に乗車します。帰路も、進行方向窓側を確保しています。帰路もほぼ満席の大盛況です。小淵沢を出た列車は、午後の陽ざしの中を八ヶ岳を見ながら進みます。カーブを過ぎて列車は、中央東線に別れを告げ上り勾配を進みます。今日は、昼食に準備しておいた「甲州かつサンド」を食べながら力強いDD16−11の牽引力を楽しみます。甲斐小泉には、数分早く到着しました。この後は、速度を調整してほぼ時間通りの到着となりました。清里では、停車時間があるので撮影できました。子供を入れて撮影する乗客も多く、やっと長野支社も長時間の運転停車解消に動きました。はっきり言って、昨年のドア扱いなしの運転停車だらけは酷かった・・・。清里を出ると、「JR鉄道最高地点」を通過して「国立天文台宇宙電波観測所」が見えてくると、晩秋の高原地帯を走ります。このあたりが寒さのピークとなるのか、かなり冷えていて窓側の乗客は大変そうです。特に風がまともに当たる進行方向の席はきつそうです。
 
 JR鉄道最高地点の野辺山駅を発車すると、のんびりと小海線の風景を見ながら列車は山を下ります。一部の場所ではすでに紅葉が始まっています。秋の日暮は早いのか、もう西日が差しこむ時間。山に太陽が隠れる区間が多くなり、野辺山以上に寒く感じます。こういう状態で、甘酒でも売れば売れ行き良いだろうな〜とか考えてしまします。
 次の停車駅である小海駅では、停車時間があるので温かい飲み物が自販機でよく売れていました。やはり、皆さん寒いんでしょうね。甘酒は本気で売れるかもと思ってしまいました。列車は、小海を出て快調に走り八千穂駅には少々早着。思いがけぬ駅で撮影の機会が出来ました。終着の中込を目前とした羽黒下駅での運転停車は定時に到着となりました。ただ、交換のためだけに待つのは大変ですね。羽黒下での交換を終えて、列車は夕日を見ながら中込へラストスパートとなります。終着の中込には定刻より少々遅れて到着となりました。
 秋の小海線「風っこ」の旅も無事に終了しました。
 

下りの始発である小淵沢
 

早めの入線は助かります
 

ヘッドマーク
 

専用サボが用意されました
 

八ヶ岳を見ながら清里へ
 

勾配を登ります
 

甲州かつサンドを食べながら・・・
     

甲斐小泉駅でキハ110と交換
 

清里駅停車中
 

高原野菜の産地を進みます
 

トンネル通過中
 

小海駅で少々停車
 

八千穂駅で少々停車

薄曇りながら西日が差し込みと終点中込
   
■長野への帰路

普通(中込16:16−青沼16:27)
 
 風っこ八ヶ岳高原号の旅を終えて長野へ帰ります。と、その前にキハE200系の小海行に乗車して青沼駅へ戻ります。昨年乗車時に、中込から乗車した普通列車が大混雑したのがトラウマとなり、中込の手前から小諸行に乗車しようと言う事です。小さな無人駅の青沼駅で待つこと数分で、一つ先の駅で交換してきた小諸行が到着して無事に着席できました。結局は、中込で増結されて中込からも座ることができました。
 小諸からは、しなの鉄道で長野へ戻ります。JR所有の115系で、往復ともJR所有の115系の乗車となりました。なんか、しなの鉄道に乗車した実感がいまいち湧かないまま長野に到着しました。

普通(青沼16:36−小諸17:26)
 

しなの鉄道(小諸17:34−長野18:37)
 
       
■指定券・乗車記念ポストカード
 指定券は、発売当初は空席が多く企画枠以外の席の選択も容易でしたが、昨年と同様に運転直前にはほぼ満席の状態となりました。今年は、回送経路が変わっている関係で例年とは逆編成で運転されたため、車両が長野総合車両センターに入った時点で向きを確認して、上り列車のみ乗車変更の扱いをしました。この時すでに、多くの席が埋まっていて変更は難航しましたが、乗車当日の朝にようやく進行方向に乗車変更できました。
 昨年は、信州デスティネーションキャンペーンキャンペーンでしたので、乗車記念ポストカードが配布されましたが、今年は乗車主体で期待はしなかったのですが、乗車記念ポストカードが配布されました。しかも、日付入りです。これは、かなり嬉しい誤算となり家族連れの評判も上々でした。

乗車記念ポストカード
 

指定席券(上り)

指定席券(下り)