2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2011年 9月13日(火) 

 群馬デスティネーションキャンペーン 

EL&SLみなかみ号

2011年 9月10日(土)乗車


EF65-501に牽引され発車を待つEL&SLみなかみ号
 

 群馬デスティネーションキャンペーンの一環として、9月10日と11日の両日にEL&SLみなかみ号が大船→水上にて下り片道1本が運転されました。大船から乗り換えなしで、ELとSLがリレーして水上まで運転されるので、旅行商品の売れ行きも良く個人用の指定席券の購入には苦労しました。
 なお、大船→高崎間の電気機関車は、9月10日がEF65−501が担当し、11日はEF60−19が担当しました。

EL&SLみなかみ号(大船〜高崎:EL区間)
 この列車は、逗子から回送で到着するので入線から発車まで5分程度。大急ぎで撮影して車内へ。今回は通路側しか席が取れませんでしたが、進行方向でしたのでその点は幸運でした。
 EF65−501に牽引される12系客車に乗車するのは初めてかな・・・。と、思ったら列車は大船駅を発車していました。私が、幼少のころはすでに東海道本線のブルートレインはEF65-1100に牽引機が変わってはいたのですが、当時の幼児向けの本の更新は遅く、私が見たことある本の多くは、まだEF65-500が牽引の写真やイラストが使われていました。今回は、機関車直後の6号車に乗車したので、12系客車の貫通戸から見えるEF65-501を見てふと物思いにふけてしまいました。
 
 朝の東海道本線を進むので、気分的にはブルートレインに乗っているような気分にはなりますね。途中、相模鉄道と並走したり、撮影のため来られているファンの方々を見ていると横浜に到着しました。横浜からの乗車は多くほとんどの席が一気に埋まりました。横浜を出ると、横須賀線を走り都心へ向かいます。多摩川を渡り、東京総合車両センターをチラッと見ると列車は、大崎駅を通過しています。ここから山手線に沿って湘南新宿ライン(山手貨物線)を走り、都心を北へ縦断します。決して速く走っているわけではないのですが、停車駅の多い山手線をどんどん追い越してゆきます。
 新宿では、少々停車します。ホームの端に止まりましたが、順序良く撮影したので思ったほどのトラブルもなく駅意の方もホッとしていました。新宿で、ほぼ満席となり列車は北上します。当初は、運転停車かと思われた池袋も通過して、列車は駒込から一気にカーブして進み上中里駅を通過。12系客車での都心縦断という貴重な体験が終わりました。 
 
 列車は、そのまま湘南新宿ラインを走行して荒川を渡り東京に別れを告げ埼玉県に入ります。大宮駅で少々停車して高崎線に入ります。ここまで来ると空気も和みのんびりした時間が過ぎてゆきます。ちょうど、夜行疲れが出るのもこの頃です。少し寝たかと思ったら列車は、烏川を渡る直前でした。寝ている間に群馬県に入り列車は高崎に到着します。
 本日は、高崎で鉄道イベントがありますので、やはりここで降りる方が多くボックスで空く場所もありますが、上手くしたもので家族連れが高崎から乗りこんできます。
 

始発の大船駅
 

発車案内
 

高崎まではEF65−501が牽引
 

ヘッドマーク
 

見送りの横断幕
 

大船駅を発車

朝の横須賀線を西へ
 

12系から見たEF65−501
 

相模鉄道と並走
 

横浜駅で少々停車
 

ホームが拡張された横須賀線ホーム
 

横浜を発車
 

鶴見川を渡ります
 

新川崎付近を通過
 

多摩川を渡り東京都へ
 

横須賀線・東海道新幹線と分かれます
 

五反田付近を通過
 

原宿手前(代々木競技場付近)を通過
 

原宿駅を通過
 

列車は、新宿へ
 

中央線快速と並走して新宿へ
 

新宿に停車
 

新宿ではホーム先端ぎりぎりに停車
 

新宿を発車
 

池袋を通過
 

荒川を渡り埼玉県へ
 

大宮で少々停車
 

大宮車両所付近を通過
 

烏川の手前で群馬県へ

高崎で機関車交換
   
■EL&SLみなかみ号(高崎〜水上:SL区間)
 高崎からは、D51−498が牽引を担当します。電気機関車から蒸気機関車に変わると、家族連れもヒートアップして所々で小競り合いが・・・。鉄同士の小競り合いは特に珍しくもないのですが、今日は家族連れの方がヒートアップ・・・。今日の家族連れは、何か血の気が多いというか偉そうというか、いつものSL列車の客層とは違う雰囲気がした・・・。駅員の方が注意しても平気で見下したような態度だし。私は、EF65−501を撮影して発車間際に1枚だけ撮影。
 汽笛一斉、高崎を発車したEL&SLみなかみ号はD51に牽引されて水上を目指します。列車は、のんびりと上越線を北上して新前橋で5分ほど停車。ここは、車内放送で停車時間僅かですと案内されたので、知っている人しか降りて来ず、余裕を持って撮影できました。新前橋を出ると、田園地帯が広がってきます。沿線の稲も順調に育ち、まもなく実りの秋がやってきます。車内は、肝心のD51の牽引なのですが、少々長時間で疲れたのか、幾分静かな雰囲気になりました。
 
 渋川ではしばらく停車します。乗車した号車が6号車でしたので、サッサと先頭へ行って撮影後は、車内でのんびりと過ごします。ホームでは、地元の売店が出店していて冷凍されたパイナップルが100円と言う特価で販売されていたので、それを食べながら静かな12系の客車の雰囲気を楽しみます。
 渋川を出ると利根川を渡り勾配区間に入ります。D51のドラフト音を聞きながら、列車は水上を目指します。今日は通路側ながら6号車を確保できて本当に幸せです。列車は、利根川に寄り添うように走り、上牧を通過すると水上はもうすぐです。
 
 列車は、大船から5時間14分で水上に着きました。乗ってしまえば長時間には感じられませんでした。普通なら終着駅の余韻を・・・。と、ゆきたいところですが、乗り継ぎの「風っこもぐら」号の発車が3分後。駅の放送案内にせかされて、慌ただしい12系客車のロングラン乗車の終わりとなりました。
 

高崎からD51−498が牽引
 

ヘッドマーク
 

高崎車両センター(新前橋)に宴が・・・
 

新前橋駅で少々停車
 

初秋の上越線を北上
 

行先表示は、高崎まで「臨時」でした
 

渋川でしばらく停車
 

利根川を渡り山間部へ
 

しばらくすると実りの秋です

上牧を通過すると水上はすぐそこ
   
■SLみなかみ号【水上15:20−高崎17:20】

SLみなかみ号
 帰路も、SLみなかみ号に乗車します。こちらは、高崎終着となり大船までは戻りません。往路のEL&SLみなかみ号のパックは、いろいろコースがあるようで、復路のSLみなかみ号は若干の空席を出して発車しました。
 帰路は、進行とは反対側ながら窓側の確保に成功しました。もう帰路は皆疲れているのか、12系客車の走行音に交じってD51に汽笛が聞こえる程度です。渋川の長時間停車も、トラブルもなく静かに過ぎてゆきました。列車は、オレンジ色に染まる雲を追いかけながら終着の高崎に到着しました。
 長いようで短い、12系客車の旅が終わりました。
       
■指定席券・記念品
 指定席券の入手は、相当の困難を伴いました。もう、窓口通いではどうすることもできなくなり、5489を試してみたところ、渋川で区間を分ければ予約できることが判明して、早朝と深夜に検索をひたすら掛けて空席を待ちました。乗車の3日前の8時過ぎにようやく△が出ました。まずは、大船→渋川のメインを抑えてから、渋川→高崎を抑えました。予想通り同じ席でしたが、確実に確保するため510円余計に払うのはしかたありません。反対に、何度も車で片道35分かけて窓口へ行く燃費を考えれば安上がりです。
 今回は、JR西日本エリアの糸魚川へ行くのも幸運でした。受取は、JR西日本エリアですので、用事がないと利用することすらできません。
 
 乗車証は、頭の片隅で専用の物が出るかもと期待したのですが、通常のSL用の乗車証とペーパークラフトでした。往復で同じものがもらえたので、1つは日付印を押してもらいました。
 

EL&SLみなかみ号指定券(1)
 

EL&SLみなかみ号指定券(2)
 

SLみなかみ号指定券
 


乗車証(往復とも同じ)
 

D51−498ペーパークラフト(往復とも同じ)