2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2011年 2月26日(土) 

2100系スノーモンキー運転開始

2011年 2月26日(土)乗車


須坂駅で2000系A編成から2100系E1編成にバトンタッチ
  

 2000系特急電車に代わり、元253系を改造した2100系「スノーモンキー」が営業運転を開始しました。本日は、バトンタッチイベントとして2000系A編成が久しぶりに定期列車に使用され、特急3A列車の須坂駅で2000系A編成から2100系E1編成への乗り換えが実施され「バトンタッチ」イベントが行われました。
 2100系「スノーモンキー」は、朝から乗車した夕方まで鉄道ファンや地元の方々で大変混雑しました。

■2000系A編成
  朝、須坂駅裏の契約駐車場に着くと2000系A編成が中線から2番線に移動中でした。車を置いて駅まで歩き改札を入り3番線へ。編成写真を撮影して2番線へ。すぐに乗れるのかと思ったら再度入換を行うとのことで少々待機。507列車が発車後に、2番線から1番線へ移動して所定のホームに入りました。
 まさか2000系A編成で、再び特急列車の乗車を楽しめるとは思いませんでした。車内は、空席だらけでしたが、本日はファンがそれでも乗車していました。この1B列車は、須坂始発の信州中野行ですので、すぐに信州中野に到着しました。
 
 信州中野からは、2B列車になります。ここからは本領発揮です。信州中野では、接続の湯田中からの普通列車が到着すると窓側の多くの席が埋まりました。信州中野を発車して2000系A編成は快調に長野を目指します。沿線では、撮影している方も増えてきました。小布施で多く乗車があり座席の7割くらいが埋まりました。松川を渡り、北須坂を通過して須坂に到着。ここで下車する人も多く、1号車なら何とか窓側に座れます。本日も、このパターンで須坂から空席になる席もありました。須坂を出て千曲川を渡り長野市へ。2000系A編成では、初めてのB特急での朝陽停車の体験ができました。土曜日ですので、乗客の姿は少なめでした。長野には定刻に到着しました。
 
 長野からは、A特急の湯田中行になります。本日は、須坂駅で2100系スノーモンキーに乗り換えとなりますが、湯田中行ですので「特急・湯田中」の表示になります。隣の線に入ってきた3600系L2編成との並びを撮影してしばらくするとドアが開きました。乗客が続々と乗車します。今日は、土曜日と言う事でスキー客や旅行の方も多く、そこに2100系目当てのファンも大勢いるので長野から大変混み合いました。ほぼ満席の乗客を乗せた2000系A編成は、須坂に向けて快調に飛ばしています。権堂でも多少の乗車はありましたが、権堂を出れば須坂まで止まりません。沿線では、マルーン色の2000系A編成の通過に驚いて見入る人が多かったです。須坂到着直前で、2000系D編成との並走が実現しました。須坂で、2000系A編成から2100系E1編成に乗り換えとなります。

2番線で待機中の2000系A編成
 

507列車発車後に1番線へ転線して1B列車に
 

「特急・信州中野」表示
 

湯田中側は、さよならマーク
 

A編成車内(座席カバーの広告なし)
 

松川を渡り小布施町へ
 

「延徳田んぼ」が見えると中野市へ
 

信州中野に到着
 

折り返しB特急(2B)になります
 

長野側は、通常の「鹿」マーク
 

「特急・長野」の表示
 

長野駅で折り返し、須坂までA特急(3A)に・・・
 

「特急・湯田中」の表示
 

3600系L2編成との並び
 

須坂直前で2000系D編成と並走

須坂で2100系に乗り換えです
   
■2100系「スノーモンキー」下り1番列車
 須坂では、時刻表上で1分の停車時間で2000系A編成から2100系E1編成に乗り継ぎます。同じホームとは言え1分は厳しいです。長野側で何とか並びを撮影して車内に入ります。2000系で、あれだけ混んでいたのですから満席なのは当然です。幸い、タッチの差で知人の方の隣が空いていましたので、隣に座らせてもらいこの先はご一緒することにしました。
 車内は、2000系から乗り継いだ乗客と2100系に須坂から乗車していた乗客で満員です。列車は、沿線の方々の注目を浴びながら松川を渡り小布施町へ。小布施では多少の下車はありましたが、まだまだ混んでいます。小布施を出ると、快調なスピードで信州中野を目指します。信州中野では、まとまった下車はありましたが、同じくらいに親子連れが乗車してきたので混雑は変わりません。信州中野から先は、試乗会でも運転されなかった区間ですので、試乗会も含めた営業では初めての運転になったのでしょうか?。列車は、立席が出るほどの乗車率でしたが、軽やかに坂を上り夜間瀬川橋梁を渡り山ノ内町へ入ります。終着の湯田中に到着すると、凄い人で混雑していました。「ゆけむり」の初日以上の混雑で、この車両の注目度がわかります。ホームでは、運転開始のセレモニーが行われていましたが、遠くてほとんど見えませんでした。

須坂駅で2100系に乗り換え
 

松川を渡り小布施町へ
 

「延徳田んぼ」が見えると中野市へ
 

高社山が見えると湯田中です。
 

車内は、湯田中まで満席でした

大混雑の湯田中駅でセレモニーが行われました
   
■2100系「スノーモンキー」上り1番列車
 セレモニーも終り改札が始まりました。長い列が徐々にホームに向けて移動してゆきます。改札を通りパンフレット類を貰い車内に入ると、もうほぼ満席の状態でしたが、通路側に空いている席の何か所かに聞いてみると席にありつけました。今後、須坂から上り列車に乗る時にはこうなるでしょう。車内は、湯田中から混雑していて、通路側に座ったことも手伝ってとても車窓を撮影できる雰囲気ではありません。信州中野・小布施からも時間帯が良いので、どんどん乗車して来ます。間もなく須坂と言うところで、隣の人が降りて窓側に移動できました。須坂からは、窓側に移動して車窓を楽しめます。
 須坂からは、打ち合わせ〜接待になる時はこの時間帯の特急を利用しているので大体の混雑は分かります。もちろん多少の波はありますが、2000系電車でも平日で通路側に座れるか立つかの境界線です。(進行方向が云々言っている余裕はありません。)ということで須坂に到着。知っている人は、普段空いている1号車(小布施側)に固まっていましたが、今日は誰も座れなさそうです。
 須坂でさらに混雑した列車は、村山橋を過ぎて長野市へ入ります。本日は、なぜか撮影の方は少なく沿線の方々が見送っています。列車は地下区間に入り権堂で多少の乗客を下ろすと長野に到着しました。

A特急スノーモンキー長野行の幕
 

出入口付近の行先案内
 

車内案内
 

村山橋を渡り長野市へ
 

附属中学前付近

長野駅に到着したA特急(6A)
       
■2100系「スノーモンキー」長野発下り1番列車
 長野駅に到着後、改札を出て売店でスノーモンキー運転開始記念「ながでん特急弁当」を購入してホームへ。長野から湯田中までの初の下り列車となりますので1号車を選択しました。ここで、知人の方がさらに1名加わり4名で乗車します。テレビ等で、座席がリクライニングする1号車と各社で報道されたせいか1号車だけ列ができています。20分前にドアが開き、何とか4名分を確保してボックスにして湯田中まで乗車します。
 車内は、やはり長野から立席が出る混雑で権堂からはさらに混雑しました。村山橋を渡り須坂で混雑も解消するだろうと思いましたが逆に乗ってきました。松川を渡り、小布施で観光客が降りて若干混雑は緩和されましたが、信州中野では乗降がほぼ同じ感じでしたので湯田中までほぼ満席での運転となりました。

長野駅で発車待ちの7A列車
 

改札側には、このように行先が表示されます
 

LEDタイプの行先表示
 

山ノ内町のラッピング
 

出入口付近の行先案内
 

千曲川を渡り須坂市へ
 
 
間もなく須坂に到着
 
 
高社山が見えてきました
 
 
山ノ内に入ると積雪が違います
 

湯田中に到着
 
 
新しい日常の光景
 

新しい日常の光景(2)
 
   
■2100系「スノーモンキー」湯田中から1往復
 湯田中からA特急(10A)に乗車します。この列車は、長野側先頭の3号車(デハ2111)を選択しました。この時間帯になると、湯田中駅も落ち着きを取り戻しいつもより乗客が多い程度の状態になります。改札が始まり車内に行くと、お目当ての3号車の進行方向の席は1つしかありませんでした。進行方向と逆の席は空席がありました。この席に知人の方と2人で並んで乗車。湯田中を出た、スノーモンキーは快晴で美しい高社山の麓を走り信州中野に到着。信州中野からまとまった乗車があり車内もほとんどの席が埋まりました。延徳田んぼを通り過ぎ小布施に着くとここでもまとまった乗車が・・・。さらに、須坂でも乗車が多く車内も通路まで立つ人がで出る混雑となりました。
 
 長野駅に到着後は、素晴らしいお誘いをいただきましたので再び湯田中へ戻ります。11A列車は、2号車(モハ2101)を選択しました。早くから並んだので、進行方向に並んで座れました。この列車も、長野から混雑していましたが、小布施で若干余裕が出ました。信州中野からは、試乗と思われる家族連れが結構乗車してきましたが、離れ離れでも座れたようです。こうして、再び湯田中に戻ってきました。

この時間になると湯田中駅も落ち着いています
 

スノーモンキーの横断幕が
 

発車待ちの10A列車
 

湯田中駅停車中
 

車内の案内
 

今日は1日中良い天気です
 

須坂駅到着の案内

11A列車で湯田中へ戻ります
       
■2100系「スノーモンキー」個室に乗車
 再び戻った湯田中駅。実は、知人の方から個室が取れから乗ってみないかと神様のようなお誘いを受けました。運転開始当日に個室に乗車できるチャンスは1回限りですので、二つ返事でありがたくお邪魔することにしました。
 3名で1号車の個室前に行って、車掌氏に指定券を見せて個室のカギを空けてもらいます。こうして長野まで、3名で個室を楽しむことができます。内部は、成田エクスプレス時代のままです。成田エクスプレス号は、普通車指定席しか乗車したことがないので、JR時代を通じても個室は初めての乗車でした。さすがに、特別料金を取るだけあって豪華でゆったりしてますね。(座席カバーは、2000系と同じビニール製の材質です。)
 
 JR時代そのままの豪華なゆったりとしたソファーに座り、さっそく電動リクライニングや液晶ガラスを作動させて楽しんでいると発車の時間となったようで、列車は湯田中を発車しました。本当に個室内は静かで、発車のベルも聞こえませんでした。(車内放送は聞こえますが・・・。)
 個室は、ちょうど台車の下ですのでジョイント音が心地よく聞こえてきます。窓も広いので景色も楽しめます。ただ、駅停車時は興味深そうにホームから見られるので少し恥ずかしいですが・・・。まぁ、運転開始日ですので月日が経てばそのようなことは無くなるでしょう。列車は、信州中野を過ぎて小布施に差し掛かろうとしています。日は西日になって、なかなか良い雰囲気となってきました。他の客室と離れた空間で寛ぐと、時が経つのは早いもので千曲川を渡っていました。須坂からも多くの乗車があったかと思いますが、個室では分かりません。附属中学前では、夕日に染まる山々を大きな窓から見ることができました。元253系のグリーン個室で、長野電鉄の車窓を楽しむなんて夢のような素晴らしい一時でした。列車は、定刻に長野駅に到着しました。次回は、反対に長野→湯田中で乗車したいですね。
 
 この豪華設備で、1部屋1000円(特急券・乗車券別)は絶対にお得だと思います。今回、貴重な個室乗車のお誘いをしていただいた知人の方には心から御礼申し上げます。
 

発車待ちの14A列車
 

個室内部
 

豪華な座席(長野側)
 

湯田中側の座席(長野側と同じです)
 

荷物棚も大型です
 

個室のドア部分
 

液晶ガラスも使用できます(右側)
 

ワイドな窓で景色も堪能できます
 

西日を浴びて小布施町へ
 

案内表示機は小型です(須坂駅停車中)
 

千曲川を渡り長野市へ
 

長野市郊外を走行中
 

新幹線高架橋を潜ります
 

権堂駅に停車中
 

乗車した個室部分

個室指定席の表示
   
■2100系「スノーモンキー」B特急初運転
 最後は、2100系「スノーモンキー」を使用するB特急に乗車します。最後は、一番人気のリクライニング座席の1号車に並びます。発車の20分前にドアが開きました。さすがに、この時間帯だとドアが開いた直後は空いていましたが、発車間際には立席も出るほどの盛況でした。市役所前・本郷・信濃吉田・朝陽とB特急のみ停車する駅は、初の「スノーモンキー」の停車となります。権堂からは、結構な混雑となりましたが、B特急ですので本郷からは降車する人が多くなり車内も徐々に立つ人は少なくなってきましたが、私が下車する須坂駅までは全員着席は無理でした。ただ、須坂駅では、かなりの乗客が下車しました。
 こうして、本日は2100系「スノーモンキー」の乗車を1日楽しめました。

須坂に到着したB特急スノーモンキー

B特急の行先表示
       
■乗車証明書など

下り初列車乗車証明書
  
 2100系スノーモンキー号では、車内でグッズを購入した乗客に「乗車記念証」を配布しました。A特急(3A列車)は、「運転開始日下り初列車」乗車記念証。A特急(6A列車)では、「上り初列車」乗車記念証。が配布されました。それ以降の「スノーモンキー」では、「運転開始日」乗車記念証が配布されました。
 また、長野駅では「2100系先行試乗会」でも限定発売された「ながでん特急弁当」が個数限定で発売されました。こちらは、おにぎり2個に唐揚げと厚焼き卵等が入って350円と良心的な価格でした。

上り初列車乗車証明書
 

運転開始日乗車証明書
 

「運転開始記念弁当」の掛け紙

「運転開始記念弁当」の中身