2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2011年 2月12日(土) 

駒ヶ根トレイン117号

2011年 2月12日(土)乗車


駒ヶ根駅に停車中の「駒ヶ根トレイン117号」(構内踏切より)
 

 冬の美しい中央アルプス・南アルプスを自然の風に接しながら見ることができる「ウィンディスペース」を連結した「トレイン117」を使用した「駒ヶ根トレイン117」が飯田〜駒ヶ根〜飯田で運転されました。この列車は、飯田〜駒ヶ根の1往復が片道1本の扱いと言う珍しい運行形態も売りにしています。
 ただ、乗車日は大雪でアルプスの美しい山並みを見ることはできませんでした。

■往路は列車で飯田へ
 本日は、大雪の予報が出ていたため往路は時間に正確であろう列車で飯田へ向かう事にしました。
 長野からは、E257系使用の快速で松本へ向かいます。特急あずさ号の車両を使用した快適な列車です。平日はかなりの混雑なようですが、休日の今日は空いていてゆっくりと座って移動できました。

快速列車(長野6:55−松本8:03)
 
 松本からは、普通列車で岡谷へ向かいます。こちらもガラガラでゆったりと岡谷へ移動。岡谷で、飯田行に乗り換えます。この飯田行は、長野を先発した快速みすず号(長野6:32発)が普通列車に変わって飯田へ向かいます。長野を23分遅く出発しても、岡谷で同じ列車に乗車できます。ちょっと不思議な感じです。
 115系長野車に揺られながら、長い飯田線を南下します。雪は、南下するにつれて大雪になりますが、時折天候が回復したりして、天候が刻々と変化してゆきます。
 終点の飯田には、6分遅れでの到着となりましたが、あの降雪でこの遅れなら列車で正解でした。

左:普通列車(松本8:09−岡谷8:39)
右:普通列車(岡谷8:43−飯田11:08)

飯田駅に到着
 
   
■駒ヶ根トレイン117号(飯田12:55−駒ヶ根13:58)
 駒ヶ根駅で待つことしばし、117系「トレイン117」が伊那松島運輸区から回送されてきました。飯田線の北部地方で117系に乗車するのは初めての体験です。トレイン117事体は、昨年の「そよ風トレイン117」で乗車していますので今回が2回目の乗車です。
 マルス上は満席ですが、1号車の団体枠を除いて空席が目立ちます。空いているうちに撮影を済ませると、豊橋からの特急伊那路1号が到着します。一気に乗客が増えて席が埋まります。それでも、かなりの席を残したまま飯田を定刻に発車しました。車内で会った知人の方も高速バスが大雪で2時間遅れて発車ギリギリだったと話していたので、高速バスが遅れて乗車できなかった人も結構いるのではないでしょうか。
 本日は、あいにくの天気でアルプスの山々を見ることができません。車窓は、この時期南信では珍しい雪景色が続いています。車内では、観光パンフレットの配布や地元の特産品の販売と賑やかです。しばらくして車内改札が始まりました。さすがはJR東海です。こういうところはしっかりしています。車内改札が終了すると「乗車証明書」が配布されました。予想外の出来事に乗車目的で訪れたファンを驚かせました。今回は、山々が見えず残念でしたが列車は、雪が降りしきる駒ヶ根に到着しました。

飯田駅発車案内
 

飯田駅に入線するトレイン117
 

2号車:モハ116−45

飯田線の自然(山・川・風)をイメージしたデザイン
 

3号車も新たに塗装されました
 

飯田駅に停車中のトレイン117
 

特急伊那路1号との並び
 

間もなく飯田を発車
 

通常の客室
 

2号車のウィンディスペース
 

夏場の展望スペース
 

さすがに冬の運転ではドアを閉めてました
 

ウィンディスペースの窓からは冬の風が入ります
 

南信では今の時期の雪景色は珍しいそうです
 

沿線は、雪景色が続きます
 

やはアルプスは見えません・・・
 

雪の駒ヶ根に到着

駒ヶ根で飯田へ折り返します
   
■駒ヶ根トレイン117号(駒ヶ根12:55−飯田15:19)
 雪の降る駒ヶ根で折り返しとなります。駒ヶ根駅は、2番線・3番線ホームとは構内踏切でつながっているので踏切上から撮影できました。雪の駒ヶ根を定刻に発車して飯田へ戻ります。車内は、地元の方が多いのか大盛り上がりです。
 帰路は、2号車のウィンディスペースへ行ってみます。当然ながら暖房は入っていません。窓からは自然の冷たい風がビュウビュウ入ってきます。家族連れが何組か来ましたが、数分で自席へ戻って行ってしまします。私も、数分いるのが限界で自席へ暖まりに戻りつつ冬の風を大いに楽しみました。そうこうしていると、列車は元善光寺を通過して終着の飯田駅に到着しました。帰路も、アルプスは見ることはできませんでした。また次回機会があれば再度乗車したいと思っています。
 飯田駅では、歓迎の行事(獅子舞披露)と甘酒のサービスがありました。正直、ウィンディスペースで体が冷えていたので非常に助かりました。

駒ヶ根駅で発車待ち
(構内踏切より)

ヘッドマーク
 

行先表示は「臨時」
 

一時的に雪が止みました
 

やはり2号車は数分の滞在が限界
 

雪の飯田線を南下します
 

見難いですが雪が本降りに・・・
 

元善光寺付近を通過
 

飯田駅に到着

歓迎の獅子舞披露
       
■帰路は高速バスで長野へ
 帰路は高速バス(みすずハイウェイバス)で長野へ戻ります。本来ならJRを利用して帰りたいのですが、この時間帯は飯田から長野まで一番早い乗り継ぎが普通列車のみの乗り継ぎとなり時間が掛るので高速バスで移動しました。
 乗車定員制の短距離以外の高速バス(予約制)には初めて乗車しました。大雪の飯田駅前を出発して、大渋滞の飯田市内を抜けて飯田インターまで30分くらいかかりました。高速道路も速度規制のため速度を抑えて中央高速を北上し岡谷ジャンクションから長野道に入り北上します。途中の梓橋サービスエリアで10分休憩して北上。姨捨手前から渋滞が発生しだしました。姨捨バス停に入るため、姨捨サービスエリアに入り再び本線に合流すると、凄い低速で流れています。窓の外は、凄い雪になっています。
 どうやら移動作業(凍結防止剤散布)が行われているようで、更埴ジャンクション手前でノロノロも解消されました。結局、30分遅れで長野駅前に到着しました。あの天候で30分遅れで済んだのは幸いでした。
 ちなみに、30分遅れても高速バスの方がまだ早いです。今回は、他の交通機関を利用して見ていろいろためになりました。
帰路の時間帯での比較
 
 ■JR(この時間帯は普通列車乗り継ぎのみ)
  飯田15:56→長野20:29
  (辰野・塩尻・松本乗換/2940円)
 
 ■高速バス
  飯田駅前15:44→長野駅前18:41
   (直通/2800円)
  ※雪による速度規制で30分遅れの19:11に到着。
   
■指定席券類など
 この「駒ヶ根トレイン117号」は、特殊な発売方法で飯田→駒ヶ根→飯田で1列車の扱いとなっています。マルス上の列車の扱いは下り列車となります。したがって、上下区別は「下り」を選択します。MEX端末などは乗降駅の候補が出てくるのでわかりますが、「飯田(乗車)」「駒ヶ根(乗降)」「飯田(下車)」で選びます。最後に「ボックス席」指定をしてようやく空席照会・発券ができます。
 発売と同時に完売して、指定席照会の度に延々と時間がかかりながらも空席を確認しても満席の状態が続きましたが突如として12席でました。1席押さえると運良く窓側でした。
 
 乗車証明書の方は、JR東海で昨年運転した「そよ風トレイン117」では何も無かったので期待していませんでした。(飯田線秘境駅号は、団体列車みたいなのもですし・・・。)
 しかし、今回は車内改札時に1人1枚乗車証明書が配布されました。この列車は、あまり乗り鉄の方々は少なかったのですが、皆さん予想外の出来事に驚いていました。

指定席券(画像加工・色調調整済)

乗車証明書