2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年11月20日(土) 

団体専用列車「軽井沢プラチナバーゲン号」

2010年11月20日(土)乗車


軽井沢駅での撮影会では、「リバイバル信州」と特急「あさま」の並びが実現
 

 軽井沢・プリンスショッピングプラザで開催された「プラチナバーゲン」に合わせて、今年も「軽井沢プラチナバーゲン号」が運転されました。今年は、183・189系N101編成が使用され、団体列車ながら特急あさま号気分も味わえる運転になりました。
 なお、往復の「軽井沢プラチナバーゲン号」で運転時には「団体」、軽井沢での撮影会では「あさま」のマークが使用されました。

   
■乗ってしまえば気分は特急あさま号
 長野駅の改札前で受付を済ませて、初めに5番線ホームに入場します。車両自体は、電留線から入線してきました。183系・189系のN101編成でした。まぁ、特急あさま号のリバイバル運転ではなく、「軽井沢プラチナバーゲン号」としての団体列車ですので、どの編成でも構わないのですが、やっぱりN101編成はガッカリでした。理由は、指定された乗車号車が1号車だったからです。つまりは、N101編成だけ1号車は簡易リクライニングシートなのです・・・。
 長野駅での撮影を終えて車内に入ると、すでに指定された座席には記念品が入った袋が置かれていました。さすが、しなの鉄道です。前回の「しな鉄ファン感謝Dayスペシャル号」(2003年11月30日運転)の時と同様に、基本的に一人利用の場合は相席となっていませんでした。この辺りの心遣いは、採算的にはマイナスにはりますが嬉しいですね。
 
 長野駅を発車した「軽井沢プラチナバーゲン号」は、JR信越本線内は各駅に停車します。安茂里、川中島、今井と183系・189系が停車する貴重な体験ができました。篠ノ井を過ぎて、しなの鉄道線に入ると通過駅も増えます。しなの鉄道線内は、屋代・戸倉・上田・大屋・田中・小諸と停車して軽井沢へ向かうので、特急あさま号気分です。ただ、今回はトイレつきの車両ながらトイレが使えません。正確な理由は不明ですが、全てのトイレが施錠されていました。しなの鉄道は、トイレなしが基本ですが、1か所ぐらい使えても良いような感じがしました。屋代を過ぎて、戸倉から乗車してくる乗客も多くなり車内も賑やかになりました。上田で、予約されたほとんどの席が埋まりましたが、基本的に相席にはしていないそうですので空席はやはり目立ちます。大屋・田中と停車して小諸に着くと予約された数席を除いて埋まりました。
 
 小諸からは、小海線としばらく並走して進みます。小海線が右へ別れていくと車窓左側には秋晴れの青空の中に浅間山が綺麗に姿を現します。間もなく、車内イベントのクイズの答えが出てきます。あらかじめ申し込み用紙に問題が書かれていて、その答えを3択から選ぶわけですが、このイベントは結構受けが良かったようで車内も賑わいました。列車は、浅間山を見ながら進み中軽井沢を通過して、右に長野新幹線、左に国道18号線と並走すると軽井沢に到着します。この列車の前後の表示は「団体」でしたが、乗ってしまえば特急あさま号に乗車している懐かしい気分で軽井沢駅に降り立ちました。

長野駅は6番線から発車
 

長野駅停車中
 

長野駅停車中
 

ヘッドマークは「団体」
 

横幕も「団体」
 

長野駅名板と189系
 

安茂里駅停車中
 

川中島駅停車中
 

今井駅停車中
 

「指定席」表示
 

1号車車内
 

トイレの使用はできません
 

千曲川を渡り千曲市へ
 

屋代駅に停車
 

小海線と別れます
 

クイズの答え
 

浅間山を見ながら軽井沢へ
 

国道18号線と並行すると軽井沢に到着・・・
 

軽井沢に到着

隣の側線へ移動します
         
■軽井沢駅撮影会

夢のような並び
 
 183系・189系「あさま色」N101編成使用の団体列車「プラチナバーゲン号」の運転に合わせて、しなの鉄道軽井沢駅構内で湘南色の169系S52編成と並べての撮影会「共演イベントinしなの鉄道軽井沢駅(第2弾)」が開催されました。
 169系S52編成は、リバイバル信州号として展示されましたので、183系・189系N101編成は、多くのファンの期待に応え「あさま」が出されました。
 私は、先頭車がクハ183ながら「あさま色」での「あさま」幕の表示は久々でしたので、こちらの方を重点的に撮影しました。横幕は「あさま・長野」でした。

169系S52編成

183系・189系N101編成
     
■西日に映える浅間山を見ながら
 撮影会も終わり、183系・189系を1番線へ転線させる時刻になりました。1番線と言えば、保存されているEF63−2号機との並びが見ることができます。と言う事で、待機して1番線への入線を待ちます。先頭車が183系先頭車ですが、「あさま色」の183・189系とEF63の懐かしい並びを撮影できました。これが「団体」ではなく、「あさま」の表示だったら良かったのですが、そこまで贅沢も言えませんね。
 復路の列車は、片道のみ利用した方が多いのか1号車は結構空席が発生しました。他の号車は、程よく埋まっています。軽井沢を発車して、中軽井沢を通過すると浅間山が見えてきます。夕日に映える初冬の浅間山を189系系から見るのは1996年から14年ぶりでしょうか。本当に久しぶりのことですので、189系の他の号車の空席でゆっくりと見ました。現役時代の特急あさま号ににっているような感覚です。新幹線が開業し、「あさま」は新幹線に代わり、信越本線は「しなの鉄道」となり、189系「あさま色」は6連になり変化はりましたが、雄大な浅間山の車窓は昔も今も変わりありません。1号車の自席に戻り、しばらく浅間山を眺めていると小海線が接近してきて並走します。列車は、ほどなく小諸駅に到着します。

入替のため移動します
 

入線時にEF63−2と並びます
 

軽井沢駅で発車を待ちます
 

軽井沢駅停車中
 

初冬の浅間山

小諸駅に到着
     
■169系リバイバル信州号に寄り道
 小諸駅で下車して、快速リバイバル信州号に乗車します。軽井沢駅は、軽井沢プラチナバーゲン号より先行して発車しましたが、小諸駅で長時間停車して軽井沢プラチナバーゲン号から乗り継げるようになっています。183・189系と169系電車を両方楽しめる贅沢な設定です。
 小諸に着くと同じような考えの人々が、ゾロゾロと快速リバイバル信州号に乗り移ります。車内では、「軽井沢プラチナバーゲン号からの乗り換えの場合は、小諸−上田間で普通乗車券の清算が必要」の旨の放送が何回も流れます。発車時刻になり、軽井沢プラチナバーゲン号より先行して小諸を出ます。車内は、結構な乗車率となっています。小諸を出ると、車内改札を行う旨の放送が入り車内改札が始まります。車内で、別途乗車券(小諸→上田)を購入して乗車証明書をもらいました。「あさま」と「信州」両方の列車の旅をしのぶことができました。また、この企画はやってほしいですね。

小諸駅でリバイバル信州号に乗換
 

リバイバル信州号
 

信濃国分寺駅付近を通過

上田駅に到着
   
■再び183・189系に乗り換え長野へ
 上田駅からは、再び「軽井沢プラチナバーゲン号」に戻ります。上田を出るとだんだん薄暗くなり車窓も見難くなります。この時間帯は、在来線時代の特急あさま号でもよく利用していた時間帯ですので、懐かしい感じで車窓を眺めています。車内は、各停車駅で乗客が降りてだんだんと空いてくるのも、在来線時代の特急あさま号を思い出させます。ちなみに、今回の 軽井沢・小諸・田中・大屋・上田・戸倉・屋代・篠ノ井(しなの鉄道線のみ篠ノ井まで)の停車パターンは、特急あさま33号でありました。
 戸倉を過ぎて屋代に停車し、千曲川を渡ると列車は篠ノ井に到着します。篠ノ井からは、JR信越本線に入りますが、特急あさま号の思い出に浸れるのはここまでです。篠ノ井からは、今井・川中島・安茂里と各駅に停車します。普段は、回送でも189系が停車しない駅に停車するので貴重な体験なのですが・・・。犀川を渡り、安茂里を通過すると終着の長野駅に到着しました。
 今回は、「軽井沢プラチナバーゲン号」と言う事でしたが、183系・189系で「しなの鉄道」(旧信越本線)を旅することができて、在りし日の特急あさま号の思い出に浸ることができました。

上田駅で再び乗り換え
 

日も暮れかかってきました
 

千曲川を渡り長野市へ
 

長野駅に到着
 

夕暮れの長野駅にて

懐かしい旅でした・・・
   
■乗車記念品
 今回は、団体専用列車で運転されたため長野駅に入線時に既に記念品等が入っている袋が予約席に置かれていました。中身は、パンフレット・お菓子(小)・乗車証・くじ引き(はずれ)でした。その他にペットボトルのお茶が1本入っていました。
 団体列車ですので、「しなの鉄道」のワッペンと案内書での乗車となりました。座席は指定で、案内書に座席位置が指定されて記載されました。
 
 リバイバル信州号の方は、軽井沢プラチナバーゲン号からの一時的な乗り換えが考慮されていて、リバイバル信州号車内で小諸駅発車後に、車内改札を行い差額を精算した後に続いている社員の方から乗車証が貰えるシステムになっていました。

硬券タイプの乗車証明書(表)
 

硬券タイプの乗車証明書(裏)
 

乗車券代わりの案内書(表)
 

乗車券代わりの案内書(裏)
 

リバイバル信州号乗車証(表)

リバイバル信州号乗車証(裏)