2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年11月16日(火) 

 信州デスティネーションキャンペーン 

快 速 風 っ こ 八 ヶ 岳 高 原 号

2010年11月14日(日)乗車


小淵沢駅での機回し作業
 

 信州デスティネーションキャンペーンの一環として、小海線の中込〜小淵沢で快速風っこ八ヶ岳高原号が運転されました。例年通り、今年もDD16−11が往復とも牽引を担当して1往復運転されました

■ちょっとワープして中込へ
 須坂から2000系A編成使用の普通列車で長野へ向かいます。早朝の列車ですので、日曜日も手伝って車内は空いています。残り少なくなった2000系A編成に乗車して長野へ向かいます。
 長野では2分差で小諸行が出てしまうので、上田まで新幹線でワープします。信州ワンデーパスに特定特急券840円で上田まで行くと、長野で間に合わなかった小諸行に乗車できます。「あさま506号」は、季節の関係もあるのでしょうが、以前よりガラガラで2号車も昨年の今頃の季節でも発車間際だとE席を確保するのは困難で4号車まで歩いて行ったのですが、本日は2号車もE席は空席だらけで余裕で座ることができました。長野を出ると、しばらくは朝の善光寺平を走りますが、屋代の手前でトンネルに入りトンネルを抜けるともう上田に到着します。
 
 上田からは、しなの鉄道線の普通列車で小諸へ向かいます。JR東日本の車両ですので、あまり「しなの鉄道」に乗車している実感はありません。なぜ、ここまで先を急ぐかと言うと小諸駅での乗り換えの小海線がキハE200系にあたるからです。ということで、小諸からは、キハE200系の普通列車に乗車して中込へ向かいます。車内は、結構空席がありました。佐久平を出ても大して混雑することなく中込に到着しました。往路だけでも4列車に乗車することができました。

長野電鉄普通列車(須坂6:18−長野6:44)
 

あさま506号(長野6:58−上田7:11)
 

しなの鉄道(上田7:23−小諸7:43)

小海線普通列車(小諸7:48−中込8:17)
   
   
■中込駅にて
 快速風っこ八ヶ岳高原号は、中込駅始発で運転されます。今回は、早めに到着しましたので入れ替えの様子も見ることができました。驚いたのは、ホームに据え付ける際にキハ48「風っこ」のライトを点灯させて入線したことでしょうか。まるで自走しているかのような錯覚に陥りました。ホームでは、きのこ汁の振る舞いも行われました。

歓迎の横断幕
 

小海線営業所を出区
 

入替のため停止

推進でホームに据え付け

  
■秋の小海線「風っこ」の旅
 ホームでの吹奏楽の演奏に送られて、快速八ヶ岳高原風っこ号は定刻に中込駅を発車しました。今回は、11月運転と言う事で「はめ込み窓」が使用されていますので、トロッコ風列車の旅と言うところでしょうか。車内は、結構空席があります。列車は、色づいた木々を見ながら小海線を南下してゆきます。途中の臼田と羽黒下で交換の為の運転停車があります。その後、小海駅では5分の停車時間がありますので、小海で何とか撮影ができました。小海を出ると、列車は山間部を走ります。紅葉の木々もやがて冬枯れしたような寂しい光景になります。時折、千曲川が線路に沿って流れてゆきます。DD16のエンジンの唸りを聞きながら列車は坂を登り切り野辺山高原に入ります。周囲の畑も冬支度と言う所でしょうか。野菜もなくなり土がむき出しになっています。
 
 JR鉄道最高地点の野辺山駅での停車時間は短くすぐの発車となります。野辺山を出ると曇りの天気ながら八ヶ岳が姿を現します。反対側には、「国立天文台宇宙電波観測所」が見えてきます。さらに「JR鉄道最高地点の碑」が見えてきて、車窓の見どころも右に左に忙しい区間に入ります。小海線の見どころも一段落したところで、清里駅に到着します。夏の混雑も一息ついて落ち着いた静かな駅前になっていました。清里での停車時間も僅かで列車は、小淵沢に向けて勾配を下り始めます。冬枯れした木々も勾配を下り高度が下がってくるときれいな紅葉に変わりました。甲斐大泉駅・甲斐小泉駅と停車すると視界が開けて大カーブをにさしかかります。列車は、八ヶ岳を見ながらしばらくカーブを進むと右側から中央本線が見ててきて少し並走すると、終点の小淵沢駅に到着します。やはり、小淵沢まで来ると暖かく感じます。

始発の中込駅
 

中込駅で発車待ち
 

「風っこ」車内
 

今回は、はめ込み窓を使用
 

ストーブはまだ早いようです
 

ホームでの吹奏楽演奏
 

中込駅での3並び
 

中込駅名表示
 

DD16のサイドにて
 

八千穂駅停車中
 

秋の小海線を南下
 

小海駅にて
 

小海駅停車中
 

千曲川に沿って進みます
 

野辺山駅停車
 

国立天文台宇宙電波観測所
 

八ヶ岳を見ながら進みます
 

JR鉄道最高地点を通過
 

間もなく小淵沢

小淵沢駅に到着
     
■小淵沢駅での昼食
 小淵沢駅では、到着後折り返し列車まで時間があります。特に何もすることがないので、ホームで機回しなどを撮影します。レトロ小海線の時は、車両を側線へ移しましたが、本日は臨時列車の運転がないのか「風っこ」はそのままで、DD16のみ機回しが行われました。
 昼食は、「甲州かつサンド」を注文しました。全体的には、「高原野菜とカツの弁当」が売れていましたが、予約販売の「甲州かつサンド」もなかなかの売れ行きのようでした。ちなみに当日の注文だと発注から30〜40分かかります。乗り換えの際にすぐに買いたい場合は、事前に予約をしておけばすぐに購入できます。

キハ110と「風っこ」の並び
 

機回し作業中
 

キハ110とDD16の並び
 

ホーム折り返しでした
 

昼食は甲州かつサンド

甲州かつサンド中身
     
■「風っこ」での運転停車は長かった・・・
 小淵沢からの帰路も快速八ヶ岳高原風っこ号に乗車します。この列車は、結構乗っていてほとんどの席が埋まっています。とは言え、私のボックス席には誰もいませんので知人の方と2人で過ごします。この列車は、なんと新型の指定席管理システムを採用しているように見えました。違う席に座っている乗客だけピンポイントで車内改札をしていました。
 列車は、中央東線に別れを告げ上り勾配を進みます。力強いDD16−11の牽引力は頼もしい限りです。一時は心配されましたが、調子が良くなったようで何よりです。甲斐小泉には、数分早く到着しました。この後は、速度を調整してほぼ時間通りの到着となりました。清里を過ぎて「JR鉄道最高地点」を通過して「国立天文台宇宙電波観測所」が見えてくると、晩秋の高原地帯を走ります。周囲の畑からも高原野菜が消えて最後の農作業が行われています。
 JR鉄道最高地点の野辺山駅を発車すると列車は、急にスローペースでの運転になります。のんびりと小海線の紅葉を見ながら列車は山を下ります。佐久海ノ口駅では、30分の運転停車の予定でしたが、列車は15分程度遅延して到着したため実際は15分程度の停車となりました。この停車なんとかならいんでしょうかね。この遅延も停車時間短縮のために行われrたのでしょうし、JR鉄道最高地点の野辺山駅で停車しても良かったのでは。多くの家族連れは、あまり釈然としないようでした。子供はすぐ飽きますからね・・・。
 列車交換も終えて、佐久海ノ口駅を発車。天気も回復してきて、太陽も顔出すようになると車内の温度も上がります。乗車した1号車は、本当に暑く大変でした。2号車は、一時の満席が解消されかなりの空席がありました。多分、清里か野辺山で降りたのでしょうが、こちらの号車は比較的温度が上がらず快適そうでした。
 次の停車駅である小海駅と八千穂駅では、遅れて到着したため停車時間はごくわずか。終着の中込を目前とした羽黒下駅での運転停車は定時に到着となりました。ただ、交換のためだけに待つのは大変ですね。羽黒下での交換を終えて、列車は夕日を見ながら中込へラストスパートとなります。終着の中込には定刻より少々遅れて到着となりました。
 秋の小海線「風っこ」の旅も無事に終了しました。

小淵沢駅発車待ち
 

ヘッドマーク
 

専用サボ
 

小淵沢駅を発車
 

中央本線と別れます
 

甲斐小泉停車
 

清里駅停車
 

JR鉄道最高地点を通過
 

国立天文台宇宙電波観測所
 

野辺山駅停車
 

秋の小海線を北上
 

千曲川に沿って・・・
 

夕日が旅の終わりを告げます
 
中込駅に到着
   
■長野への帰路
 快速風っこ八ヶ岳高原号の旅を終えて長野へ帰ります。と、その前にキハE200系の小海行に乗車して青沼駅へ戻ります。前回乗車時(レトロ小海線)に、中込から乗車した普通列車が大混雑したので中込の手前から小諸行に乗車しようと言う事です。小さな無人駅の青沼駅で待つこと数分で、一つ先の駅で交換してきた小諸行が到着して無事に着席できました。列車は、夕闇せまる小海線を進み中込駅に到着しました。ここでまさかの増結で結局は、中込からも座ることができました。レトロ小海線の時は、土曜日でしたので増結はありませんでしたが日曜日は増結があるみたいです。

小海線普通列車(中込16:17−青沼16:28)
 
 佐久平からは、新幹線で一気に長野へ移動します。臨時あさま581号は、自由席が3両。その次16分後の「あさま533号」は、自由席が4両。まぁ、急ぎの用事もありますし臨時だからと「あさま581号」を選択しました。指定席はガラガラでしたが、3両自由席はかなり乗っていて2号車のA席にようやく座れました。乗ってしまえば新幹線は早いもので23分で長野に到着しました。
 長野で用事を済ませて、権堂からB特急(21B)で須坂へ戻りました。帰路は、2000系D編成でしたので、本日も1日でA編成とD編成の両方に乗車することができました。

小海線普通列車(青沼16:36−佐久平17:09)

あさま581号(佐久平17:21−長野17:44)
       
■指定席券・記念ポストカード
 指定券は、かなりの余裕があったようで発売1か月前の午後(夕方)に指定席券売機で購入しても往復共に進行方向窓側が購入できました。その後、一旦は満席になったようですが、他の地域でもイベント列車が運転された影響か、10日前に調べた際には○でした。当日も、知人の方の話だとMVで上下とも○だったという事で、今回は乗車希望の方は全員乗車できたようです。
 長野支社単独の「風っこ」運転で、久々に「ポストカード」が配布されました。昨年前は、八王子支社との共催でしたので八王子支社の影響もあったのでしょうが、今回は「信州デスティネーションキャンペーン」で長野支社単独の運行となり期待していなかったのですが、うれしい誤算となりました。

乗車記念ポストカード

指定席券(上り)

指定席券(下り)