2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年11月 9日(火) 

  信州デスティネーションキャンペーン
  うまさぎっしり新潟観光キャンペーン

快 速 十 日 町 そ ば ま つ り 号

2010年11月 7日(日)乗車


飯山駅に停車中の快速十日町そばまつり号
 

 10月1日から開催されている「信州デスティネーションキャンペーン」・「うまさぎっしり新潟観光キャンペーン」の一環として、十日町市で開催された「第3回そば王国越後十日町「地そば」
まつり」に合わせて、新型ハイブリッドリゾートトレイン(HB-E300系)を使用した、快速十日町そばまつり号が11月6日・7日の両日に運転されました。
 新型ハイブリッドリゾートトレイン(HB-E300系)の、飯山線での旅客営業は今回の運転が初めてとなりました。

■HB-E300系で飯山線各駅停車の旅
 長野駅5番線に、いつもの時間にHB−E300系が入線してきました。ただ、本日は南小谷ではなく十日町へ向かうので、早々にライトが消灯されて尾灯に変わります。昨日(11/6)と今日の2日間は、レトロ大糸線号運転の関係で、リゾートビューふるさと号は運休となりHB−E300系は「十日町そばまつり」として運転されます。
 行先表示は、列車名と行先の交互表示ではなく「快速 全車指定・十日町」に固定されています。車内の電光掲示は、「快速リゾートビューふるさと号 十日町行・・・」とスクロールしています。車内は、本当に指定席を取るのが難航したのが頷けるぐらい混んでいて、2号車の中ほどの一部を除いてほとんどの席が埋まっています。
 秋晴れの長野を発車した列車は、快調に信越本線を進みます。車内放送は、自動放送ではなく車掌の肉声放送です。今回の「十日町そばまつり」では、アテンダントの乗車も車内販売もありません。列車は、唯一の通過駅である北長野を快調に通過しました。これから十日町までは、通過駅も運転停車で全て停車します。三才では、列車交換で停車して豊野築堤に差し掛かります。やはり、大糸線に人が流れたのか撮影されているのは数名です。豊野駅では、11分停車しますので反対ホームから余裕で撮影ができました。
 
 豊野を出ると飯山線に入ります。しばらく並走していた電化の信越本線と別れて単線の秋の飯山線を北上します。稲刈りも終り冬支度でしょうか。と、速度が落ちて信濃浅野駅に停車。すぐに発車、列車は1駅1駅確実に進んでいくようです。これから先、飯山線での撮影地が続きますが、撮影されているのは数名です。大糸線に流れたようです。列車は、千曲川を見ながら進みます。高社山と千曲川の車窓からの撮影ポイントを過ぎると、しばらく千曲川とはお別れです。列車は、田園地帯を走り飯山駅に到着しました。
 飯山駅では、5分停車するので鐘楼と車両の撮影をして車内に戻ると、交換の長野行が到着してちょうど良い時間でした。飯山を出ると信濃平の田園地帯を進みます。ここも撮影の方は見えませんでした。戸狩野沢温泉での停車は僅かでホームに出ることはできませんでした。

 戸狩野沢温泉を出ると山間部に入ります。しばらく離れていた千曲川が寄りそうように近づいてきます。各駅に停車しているのでもうかなり乗った感じですが、まだ森宮野原にすら着いてません。列車は、ゆっくりと各駅に停車しながら色づいた木々の合間を進みます。
 僅かな停車の森宮野原駅を発車すると、列車は新潟県に入ります。千曲川も信濃川に名前が代わり、飯山線の管轄も新潟支社に変わります。新潟県に入って最初の停車駅となる足滝駅(運転停車)で新潟県に入ったことを実感させられます。駅名表示などが新潟支社の仕様に変わっていて、「東京週末フリー」のポスターも新潟支社使用のMax号のデザインに変わっています。津南駅を過ぎて、信濃川を渡ると十日町に入ります。田園地帯から住宅地・市街地と車窓の景色が開けてくると終点の十日町に到着します。
 十日町駅では、ホームで歓迎の出迎えがありました。改札を出ると駅前で、地酒振る舞いに「きのこ汁」の振る舞いがありました。今日は、「地そばまつり」があるので駅前も賑やかでした。

しなの鉄道(632M)との並び
 

長野駅発車案内
 

行先表示(固定)
 

長野駅停車中
 

豊野築堤通過中
 

豊野駅停車中
 

信越本線と別れ飯山線に
 

秋の飯山線を北上
 

千曲川に沿って進みます
 

飯山駅で少々停車
 

晩秋の信濃平を通過
 

飯山線の前面展望
 

信濃川を渡ります
 

十日町市に入りました
 

十日町駅に到着
 

十日町駅に到着したHB−E300系
 

歓迎イベント

歓迎の横断幕
   
■十日町「地そばまつり」
 十日町駅到着後は、徒歩でキナーレへ向かい「地そばまつり」に行ってきました。十日町市の「そば店」が出店していて300円で各店の「そば」を堪能できました。本来なら全店回って味比べをしたいのですが、5店舗回ったらもう食べることはできませんでした。食した「そば」はどれも美味しかったのですが、「のっとこい」の「黒米そば」が、見た目も手伝ってかなり印象に残っています。
 そばを食した後は、同じ敷地内の「明石の湯」(十日町温泉)に入浴して旅の疲れをとります。薬膳湯と普通の温泉の2種類ですが、交互に入ったりサウナを利用したりしていると時間はすぐに過ぎてゆきました。

地そばまつり会場(キナーレ)
 

地そばまつり会場内
 

「かねさま蕎麦会」(冷)
 

「田麦そば」(温)
 

「のっとこい」(冷)
 

「小嶋屋本店」(冷)
 

「そば始め会」(冷)

最後は、明石の湯に入浴
   
■十日町駅車両展示会

十日町駅舎
 
 
 十日町駅では、快速十日町そばまつり号の折り返し時間を利用して、HB−E300系の車両展示会が行われました。入場無料で誰でも見ることができましたが、訪れた人は少なめでした。
 当初は、子供限定で配布予定だったHB−E300系のペーパークラフトも来場者全員に配布されました。なお、ペーパークラフトは新潟支社が作成したもので、展示会の日付入りで大変良い記念になりました。
 車内の方は空いていたので、雑誌の様な室内写真を撮影する事ができて資料的に大変助かりました。

展示会入口
 

記念撮影用ボード
 

説明用パネル
 

1番線で展示
 

運転台(1号車)

客室車内(1号車)
       
■夕暮れの千曲川に沿って
 十日町から快速十日町そばまつり号で帰路につきます。帰路は、「リゾートビューふるさと」・「快速 全車指定 長野」の交互表示の行先表示で、通常の快速リゾートビューふるさと号の表示と変わりません。
 車内は、通路側の多くと窓側に若干の空席がありました。これから乗ってくる可能性もあるのですが、昨日の段階で「乗車記念ポストカード」の配布無しの情報が流れて、レトロ大糸線などに回避した方も大勢いるかと思います。ちょっと一手間かけて払い戻すなり変更してくれれば、乗りたい人も乗れたのにと思うと残念ですね。多くの乗客がパック利用と思われるので、帰路も一般の方々の乗車の方が多いかと思います。
 
 十日町を出て、西日の飯山線を南下して長野を目指します。と、書きたいところですが、帰路も豊野までの飯山線内は全ての駅に停車(一旦停止)して進んでいくとのことで、ゆっくりと確実に南下していくことになりますが、ほとんどの駅を通過したレトロ飯山線号より早く長野に到着となります。所々で撮影される方がいますが、やはり大糸線に流れてしまったのか人数的には数人程度です。信濃川を渡りしばらくすると長野県に入り森宮野原に到着します。ホームには、撮影の方がいるだけで乗車する方はいないようです。しばらく列車は、千曲川を時折見ながら進み桑名川駅に運転停車します。ここまでも各駅に停車してきましたが、桑名川では列車交換のため17分停車します。ドアも開かずに夕暮れで暗くなる駅にポツンと取り残される感じで不安になります。ようやく交換列車が到着して桑名川を発車しました。夕暮れの千曲川を眺めてしばらく走ると視界が開けてきて戸狩野沢温泉に到着しました。
 
 戸狩野沢温泉で少々停車して、列車は日が暮れた信濃平を順調に進みます。車内は、大変静かで飯山線で電車に乗っているかのような不思議な感覚がよくわかります。信濃平駅でも一旦停車して飯山駅に到着しました。飯山駅では、停車時間中にお約束の鐘楼を入れtら画像を撮影していると発車時刻となりました。もう暗くて千曲川も見えません。列車は、淡々と各駅に停車して飯山線を走ります。電化された信越本線が近付いて並走すると豊野に到着します。豊野からは、信越本線に入り今までの運転が嘘のようにスピードを上げて運転します。上り列車で、だた1駅だけ通過する三才駅を通過すると長野電鉄の下を通過して北長野駅で少々停車します。下り本線(3番線)に停車するので、退避ではなく時間調整のようです。数分で北長野駅を発車すると終着駅長野に到着しました。4番線に、HB−E300系が入線する珍しいシーンを撮影して、今回の乗車も無事に終わりました。
 
 今回は、観光と乗り鉄がうまく調和した形となり理想的な形となりました。それにしても、飯山線全駅停車は長く感じました。車両自体は、快適で良い車両なのですが・・・。

十日町駅で停車中
 

間もなく発車
 

上りの行先表示(交互1)
 

上りの行先表示(交互2)
 

十日町を発車
 

西日を浴びて長野へ
 

信濃川を渡ります
 

桑名川(運転停車)で139Dと交換
 

夕暮れの千曲川に沿って・・・
 

戸狩野沢温泉に到着
  

戸狩野沢温泉停車中
 

駅名表示と・・・
 

夕闇迫る信濃平を通過
 

飯山駅で少々停車
 

飯山駅停車中
 

こちらも駅名表示と・・・
 

長野駅は4番線に到着

長野総合車両センターに引上げます
   
■指定席券・記念品
 今回の快速十日町そばまつり号は、指定券も発売と同時に完売で、旅行パックもすぐに完売でキャンセル待ちも出ない状態で困り果てましたが、乗車10日前から指定席券は戻りが出始めて、最終的には往復共に乗車できました。(パックは、キャンセル待ちの末に結局は、キャンセルにありつけませんでした。)
 今回の列車は、「十日町そばまつり」への列車のため乗車記念ポストカードの配布は期待していませんでしたが、普段配布されている「リゾートビューふるさと」のポストカードが下りのみ配布されました。
 また、十日町駅での展示会では、当初は子供限定の予定だった「ペーパークラフト」ですが、来場者全員に配られました。

乗車記念ポストカード(共用)
 

指定席券(下り)
 

指定席券(上り)
 

展示会で配られたペーパークラフト

新潟支社が用意しました