2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年11月 9日(火) 

   信州デスティネーションキャンペーン 

快 速 レ ト ロ 大 糸 線 号

2010年11月 6日(土)乗車


信濃大町駅に停車中の快速レトロ大糸線号
 

 信州デスティネーションキャンペーンの一環として、大糸線の松本〜南小谷間で快速レトロ大糸線号が運転されました。今回の「レトロ〜号」シリーズの最後となる列車で、この列車に限り11月6日と7日の2日間運転されました。

■秋晴れのアルプスを見ながら
 長野から特急しなの6号で松本へ向かいます。自由席は入線直後は空いていましたが、発車時刻には立客が出るほどの混雑になりました。実際には、車両中央に数席空いていたのですが、相席を嫌う人が結構立っていました。その空席も篠ノ井で埋まり、本日は立席客が出る中を松本へ向かいました。途中の平瀬信号所で遅れていた快速みすず号(長野行)を待った影響で、松本には遅れて到着しました。先行の信濃大町行(4229M)が接続待ちで発車しないため、何とか先頭部の撮影時間は確保できました。 
 
 松本を発車した快速大糸線レトロ号は、順調に走りだすかと思いきやさっそくトイレトラブルが発生・・・。まぁ、予想出来ていたことですが、本日の乗客は乗り鉄よりも家族連れや団塊世代が多く、トイレも暖房もない列車に帰りは「あずさ」に変更できないかと言うグループもおり、やはり「トイレなし・暖房なし」は時刻表とパンフレットに記載しておくべきだったかと・・・。そんなこんなで、列車は一日市場で列車交換をして、梓川を渡ると安曇野に入ります。今日は、天候も良いので日差しも入り車内も温まってきたことから苦情も減りました・・・。ここで、早くも乗車記念ポストカードが配布されました。何だかんだ言って4種類すべて揃いました。今日は、北アルプスもくっきり見えて沿線には大勢のファンがこの列車を撮影しています。
 
 列車は、豊科・穂高を過ぎて安曇追分に運転停車します。ここで、特急あずさ3号を退避します。トイレに行く人だけトイレに行かれたようです。特急あずさ3号が少し遅れて通過したので、こちらも遅れて発車しました。その後、信濃大町駅では2分停車なのにトイレが大行列。小海線の悪夢が蘇るかのようです。放送で改札を出て駅前のトイレも使うように必死に案内がありましたが、発車時刻はとうに過ぎています。結局、8分遅れての発車となりました。信濃大町を出るとアルプスをバックに色づいた山々が生える木崎湖・青木湖を通過します。あまりの美しさに息をのむ光景です。その後列車は、遅れながらも順調に進み白馬を出ます。しばらく走ると有名な信濃森上の撮影ポイントに差し掛かります。田んぼを挟んで、人・人・人の凄い人出でした。車内からも歓声が上がりました。本日は、天候も良かったので良い写真が撮れたかと思います。その後、姫川を渡りそのまま姫川に沿って進むと終着の南小谷駅に到着します。

特急しなの6号で松本へ
 

松本駅発車案内
 

松本駅での発車待ち
 

梓川を渡り安曇野へ
 

今日はアルプスも良く見えます
 

収穫目前の林檎畑を見ながら北上
 

普通列車と交換
 

柿の木が1本・・・
 

北アルプス
 

信濃大町駅停車中
 

トイレ対応のため停車時間を延長
 

秋の木崎湖を通過
 

続いて青木湖を通過
 

間もなく白馬です
 

信濃森上のポイントは大混雑でした
 

姫川を渡ると南小谷です
 

南小谷に到着

南小谷にて
   
■南小谷にて

南小谷駅舎
 
 
 南小谷駅では、EF64−38を松本側へ機回しをして付け替えます。南小谷で機回しを見る機会もめったにないので撮影しました。
 なお、EF64−38は2番線を使用して移動をしました。南小谷の大町側の踏切は、作業終了まで作動したままでした。
 
 機回しが終了すると、後は発車時刻まで待合室で過ごしたり撮影をしたりして、のんびりした時間をすごしました。

2番線を通って機回しをします
 

一旦、大町側まで進みます
 

3番線へ進みます

機回し完了
   
■夕暮れのアルプスを見ながら
 秋の昼下がり、再び南小谷から松本まで快速レトロ大糸線号で戻ります。さらに大糸線で糸魚川へ抜ける方が多いのか車内には空席も目立ちます。一応、白馬・信濃大町からパックの乗車もあるので簡単に座席の移動はできませんが・・・。姫川に沿って列車は進みます。早いもので、日は西に傾き始めています。
 白馬で多少の乗車がありましたが、まだ席は空いています。列車は、西日に染まる北アルプスを見ながら進み、午前とは違った色合いを見せる青木湖・木崎湖を通過して信濃大町に停車します。信濃大町でしばらく停車となるので、トイレに行くにも十分時間がありました。光線具合は良くありませんが、信濃大町が編成写真が撮影できる唯一の駅ですので、反対ホームも撮影者で賑わっています。
 
 信濃大町を出ると信濃常盤・有明で運転停車をしますが、特にトイレ問題は発生しません。列車は田園地帯を快調に進み間もなく穂高駅と言うところで、警笛が長く響き渡り急減速しました。いまにも止まりそうな速度で列車が進みます。どうやら線路沿いの畑に来た、ばぁちゃんが時刻表にない時間に運転するこの列車に気が付かずに横断しようとしたみたいです。茫然として線路端に立ちつくしていました。このため、穂高には2分遅れで到着しましたが、トイレに行く時間は十分ありました。やはり、最初から2駅程度はトイレ用に長時間停車を設定して周知すればトイレトラブルは無いようです。穂高を出た列車は、西日を浴びながら松本を目指します。夕暮れ間近の梓川を渡ると終着の松本に到着します。これで、「秋の信州列車旅」のレトロ号シリーズの乗車は終了しました。
 
 松本からは、特急しなの15号で帰路につきます。自由席はかなりの行列でしたが、信州特急料金回数券の効力で指定席に楽々座れました。旧型客車のボックスシートに長く座っていたので、帰路の383系の道中はかなり楽でした。

南小谷で発車待ち
 

EF64-38と旧客の連結部
 

EF64-38と旧客の連結部(2)
 

南小谷駅停車中
 

最後部のオハニ36
 

姫川に沿って南下
 

間もなく姫川と別れます
 

旧客から見る懐かしい風景
 

白馬を出発
 

青木湖を通過
 

木崎湖を通過
 

信濃大町駅で少々止まります
 

信濃大町駅名板とEF64-38
  

信濃大町駅名表示とEF64-38
 

かなり日が西日に・・・
 

豊科で少々停車
 

豊科駅停車中
 

夕暮れの梓川を渡ると旅も終りです
 

松本に到着

特急しなの15号で長野へ
     
ヘッドマークなど
 ヘッドマークは、昨年より若干シンプルになった感じのデザインです。前回の「レトロ軽井沢」とほぼ同じデザインの色違いとなりました。ただ、EF64型電気機関車に取り付けますので昨年と同じサイズの円形大型となりました。「レトロ軽井沢」の時と同様に、取り付け部分の裏に角材を入れて安定した位置にヘッドマークが水平に取り付けられました。
 愛称板・サボ等は、列車名部分が違うだけで昨年と同じデザインが採用されています。

ヘッドマーク

愛称板

サボ(スハフ42・オハ47用)

サボ(オハニ36用)
   
■指定席券・記念品

乗車記念ポストカード
 
 指定券は、10日前までは満席の状態が続きましたが、10日前から徐々に出てきました。ただ、窓側がなかなか出てこなく、下り列車は窓側の席に変更することができませんでした。上り列車については、乗車当日の朝に何とか窓側に変更することができました。

 記念品は、他のレトロ号シリーズと同様に乗車記念ポストカードが配布されました。ただ、配布区間が上下で同じではなく、下りが松本〜豊科。上りが南小谷〜白馬で配布されました。

下り列車指定券

上り列車指定券