2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年11月 2日(火) 

  信州デスティネーションキャンペーン 

快 速 レ ト ロ 軽 井 沢 号
(びゅう商品専用団体列車)

2010年10月30日(土)乗車


小諸駅に停車中の快速レトロ軽井沢号
  

 信州デスティネーションキャンペーンの一環として、信越本線・しなの鉄道線の長野〜軽井沢間で、快速レトロ軽井沢号が運転されました。この列車に限り、他のレトロ〜号シリーズとは異なり、びゅう旅行商品専用の団体列車扱いとなり、全席びゅう企画枠での発売となりました。
 天候は、非常に残念な結果となりましたが、しなの鉄道線を走る旧客の旅を楽しむことができました。なお、軽井沢駅では駅構内で撮影会も実施されました。

■久々の“しなの鉄道”客車列車の旅
 長野駅の改札に入り6番線へ。今日は、団体専用列車ですので期待していませんでしたが、ちゃんと6番線の発車案内には、「レトロ」軽井沢」の案内が・・・。最近の長野駅のやる気には感心させられます。しばらくすると、6番線に快速レトロ軽井沢号が入線してきました。入線から発車まで余り余裕がないので、先頭部だけ撮影して車内へ・・・。さすがは、満席だと言っただけあってすごく良く座席が埋まっています。ただし、2号車と3号車だけ。1号車は、なぜか空席が多数ありました。
 
 長野を発車したレトロ軽井沢号は、犀川を渡り篠ノ井駅からは“しなの鉄道”に入ります。しなの鉄道線で、客車列車に乗車するのは本当に久しぶりです。また、旧型客車は初めての乗車となります。雨の中、沿線はこの列車を撮影する人が結構います。列車は、千曲川を渡り屋代を過ぎて坂城を通過します。台風の影響で、次第に雨脚が強くなってくるのがわかります。列車は、千曲川沿いに走り西上田を経て上田に到着します。上田の停車時間も僅かです。今日は、車内も冷え込んでいるのでトイレの問題が起こるかと思いましたが、しなの鉄道にトイレは無い(JR車を除く)が定着しているためか、不思議とどこからもトイレの話が出てきません。列車は、国分寺史跡公園を過ぎて信濃国分駅を通過します。雨脚は、さらに強まったようで雨の水滴で車窓の撮影もままなりません。
 
 小諸では、12分ほどの停車があります。隣には、169系湘南色の臨時快速が停車しています。すでに「リバイバル信州」のヘッドマークが付いています。ホームはたちまち撮影会の会場となり両方のホーム共に賑わっています。169系の快速が発車した後は、編成写真もゆっくりと撮影できました。さて、発車時刻まであと少しですので車内で発車を待ちますが、時間を過ぎても発車しません。放送で先行の快速列車で直前横断があったっため安全確認のため運転を見合わせているとのことで、しばらく小諸駅で発車を待つようです。ドアは全て閉められています。
 小諸を8分ほど遅れて発車した列車は、浅間山の麓を走ります。残念ながら旧型客車から見る浅間山は叶いませんでした。浅間山は、全く見ることが出来ず浅間山を列車を撮影できるポイントも人は少なかったです。沿線の木々は色づき始め中には、紅葉が見ごろになった木も結構あります。秋雨の紅葉も悪くは無いなと思っていると、汽笛が響き急停車・・・。数分で再度運転を再開となりました。結局、冷たい雨が降る軽井沢には10分遅れで到着しました。前半は順調に進みましたので、後半の遅れは残念でした。
 

長野駅発車案内
 

長野駅6番線に入線
 

長野駅に停車中
 

犀川橋梁を通過中・・・
 

篠ノ井で篠ノ井線が分岐
 

千曲川を渡ります
 

見にくいですが、新幹線が通過中
 

収穫が終わった田畑を見ながら進みます
 

次第に雨脚が強くなってきました
 

国分寺史跡公園を通過
 

間もなく小諸に到着
 

リバイバル信州号との並び
 

小諸駅に停車中
 

小海線が分かれます
 

浅間山は見ることができず・・・
 

間もなく軽井沢です。
 

軽井沢に到着
 

おなじみの1枚

軽井沢に到着した旧型客車
   
■軽井沢駅構内撮影会
 軽井沢駅到着後は、先日の試運転でも行われましたが、久しぶりに軽井沢駅構内で機回しが行われました。軽井沢で機回しを見たのは、もう覚えが無いくらい久々のことで、一部始終を見ることができました。
 機回し終了後は、駅構内で湘南色の169系S52編成と並べての撮影会「共演イベントinしなの鉄道軽井沢駅」が開催されました。
 あいにくの雨模様でしたが、EF64−38(原色)と169系(湘南色)の並びが撮影できるとあって、大勢のファンが撮影に訪れていました。なお、旧型客車と169系は車内も解放され見学することができました。私たちは、169系車内で昼食をとりしばし休憩をします。

前側のパンタグラフを下ろします
 

前方のポイントまで進みます
 

方向を変えて側線を進みます
 

小諸方向へ進みます
 

オハニ36に連結
 

撮影会が行われました
 

EF64−38

169系S52編成
           
■レトロ軽井沢号で小諸へ
 軽井沢から快速レトロ軽井沢号で長野へ向かいます。軽井沢駅では、快速リバイバル信州号が僅かに先行して発車します。その後、レトロ軽井沢号が軽井沢駅を発車します。車内は、往路よりは確実に空いています。片道のみ利用した方が結構いたようですが、上田まで先行の快速リバイバル信州号に乗車した方もかなりいるようです。列車は、幾分弱まった雨の中を長野へ向けて進みます。私たちのボックスも、今のところ誰も来ませんでしたので安心して広く使えます。帰路もやはり浅間山は見ることができませんでした。晩秋から初冬へ季節が移りつつある、しなの鉄道沿線の景色を楽しみます。乙女駅手前では、小淵沢方向へ向かうキハE200系の姿を見ることもできました。車窓に小海線が並行すると小諸駅に到着します。小諸駅では、しばらく停車となりますのでかなりの方がホームに出ました。そして、隣の169系リバイバル信州号へ・・・。

軽井沢に停車中の旧型客車
 

撮影会も終り発車を待ちます
 

2号車の車内
 

座席部分
 

懐かしいセンヌキ
 

リバイバル信州号が先発
 

長野新幹線と並走
 

木々も色づき始めました
 

雨の中を小諸へ
 

秋も終盤です

小海線を走るキハE200系

小諸駅に到着
       
■リバイバル信州号に乗車

小諸駅に停車中のリバイバル信州号
 
 小諸駅で下車して、快速リバイバル信州号に乗車します。軽井沢駅は、レトロ軽井沢号より先行して発車しましたが、小諸駅で長時間停車してレトロ軽井沢号から乗り継げるようになっています。
 小諸に着くと同じような考えの人々が、ゾロゾロと快速リバイバル信州号に乗り移ります。車内も、結構な乗車率となって小諸を発車します。車内で、別途乗車券(小諸→上田)を購入して、乗車証明書をもらいました。旧客とは違い、暖房の効いた車内で上田までの短い時間ですが暖まることができました。
 この乗り継ぎ、公にはされませんでしたが、皆さん良くご存じですね。

上田駅に到着

上田からは回送で戸倉へ戻ります
   
■再びレトロ軽井沢号に乗車
 上田駅では、階段を移動して3番線へ移動すると待つことなく快速レトロ軽井沢号が到着しました。2分停車ですので、169系とEF64の並びを撮影して再び旧客の車内に戻ります。やはり旧客の中は寒いですね・・・。上田から再びレトロ軽井沢号で長野を目指します。やはり、軽井沢から快速リバイバル信州号に乗車して上田まで来られた方も多かったのか、軽井沢駅発車時より座席がかなり埋まっています。車窓の方は今日は天気が悪いので、もう暗くなり始めています。車内は、往路とは違い静まり返っていて往年の客車普通列車のように淡々と進みます。屋代を過ぎて、長野電鉄屋代線が別れていくと千曲川を通過します。千曲川を渡ると、しなの鉄道の旧客の旅も終りです。篠ノ井では、列車を待つ大勢の方がこの列車に注目しています。
 篠ノ井からは、JR信越本線に入ります。次は長野まで停車しないので、列車は良い感じで進んでゆきます。犀川を渡り安茂里を通過すると終着の長野に到着します。
 長野では、反対ホームから感度800にして手持ちで編成写真を撮影します。20コマ撮ってみることができたのは3コマだけでした。まぁ、3コマも見ることができれば上等です。こうして、しなの鉄道では初めての旧型客車の旅は終わりました。

上田駅での並び
 

曇り空の中を長野へ
 

屋代駅を発車
 

長野電鉄屋代線が別れます
 

千曲川を渡ります
 

車端部のボックス
 

犀川を渡ります
 

間もなく終着長野
 

長野に到着

手持ちで編成撮影
           
■ヘッドマークなど
 ヘッドマークは、昨年より若干シンプルになった感じのデザインです。前回の「レトロ飯山線」とほぼ同じデザインの色違いとなりました。ただ、EF64型電気機関車に取り付けますので昨年と同じサイズの円形大型となりました。今年は、取り付け部分の裏に角材を入れて安定した位置にヘッドマークが水平に取り付けられました。
 愛称板・サボ等は、列車名部分が違うだけで昨年と同じデザインが採用されています。

ヘッドマーク
 

愛称板
  

サボ(スハフ42・オハ47用)

サボ(オハニ36用)
           
■乗車記念品

記念弁当掛け紙
 レトロ軽井沢号は、びゅう商品専用の団体列車ですので、必然的にパック利用となりましたので、弁当(掛け紙)・乗車記念プレート・乗車証明書が付きました。
 その他に、他のレトロ号シリーズと同じように乗車記念ポストカードが配布されました。
 弁当は、当初「びゅうプラザ」で配布された単発のチラシでは「高原野菜とカツの弁当」となっていましたが、どうやら誤植だったようで、通常の弁当が配布されました。割と良い内容の弁当でした。
 途中区間で乗車した、快速リバイバル信州号でも乗車証が配布されました。今回は、硬券タイプの乗車証が配布されました。

記念弁当の中身
 

乗車記念プレート(裏)
 
乗車記念ポストカード
 

乗車記念プレート(表)

乗車証明書(上)
 

乗車証明書(上・裏)
 

乗車証明書(下)
 

乗車証明書(下・裏)
 

「リバイバル信州号」乗車証明書

「リバイバル信州号」乗車証明書
   
■指定席券など
 快速レトロ軽井沢号は、びゅう商品専用の臨時列車ですのでパック旅行(旅行商品)を購入しないと乗車できません。幸いにも、一緒に乗車していただける知人の方がいましたので乗車することができました。
申込金預り証
 旅行商品を購入の際に、乗車日が1か月以上前で指定席券類の発行ができない場合に発行されます。
会員券
 パック旅行の表紙みたいなものです。払い戻しの際に必要となります。
バウチャー券
 しなの鉄道部分の篠ノ井→軽井沢間は、バウチャー券の方式で発行されました。
 一応、長野→軽井沢間での普通乗車券の発行はできるのですが、(契)乗車票は無理みたいです 。
 バウチャー券
 観光用となっていますが、この券で記念グッズ(記念プレート・乗車証明書)との引き換えとなります。 
バウチャー券
 食事用となっていて、文字通り「弁当」との引き換えになります。 掛け紙も、この券と引き換えに貰います。
 
バウチャー券
 しなの鉄道線部分の軽井沢→篠ノ井の乗車券です。こちらは何故か、軽井沢駅の改札で提示するように書いてあるだけで、座席位置の案内はありません。 

レトロ軽井沢号(上)指定券
 

長野→篠ノ井:乗車券
 

レトロ軽井沢号(下)指定券
 

篠ノ井→長野:乗車券