2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年10月27日(水) 

 信州デスティネーションキャンペーン 

快 速 レ ト ロ 飯 山 線 号

2010年10月23日(土)乗車


十日町駅で発車を待つ「レトロ飯山線号」
 

 信州デスティネーションキャンペーンの一環として、飯山線・信越本線の長野〜十日町で快速レトロ飯山線号が運転されました。往路の下り列車で、DD16−11の不調により遅延が発生し、上り列車の運転が心配されましたが、無事に定刻通り運転されました

■夕暮れの旧型客車の旅
 直江津から北越急行線で十日町までやってきました。乗換改札を通過して飯山線のホームに行くと、レトロ飯山線号は、すでに機回しを終えて1番線に停車しています。しかし、先頭のDD16-11は不調なようでまだ修理がおこなわれていて運転が心配されます。しばらくすると修理が終わったようで、DD16−11のエンジンが始動しました。何とか運転できるようでまずは安心・・・。
 ドアが開き3号車に乗車します。3号車は、人気の半室荷物車両のオハニ36です。なぜか、指定席券売機で購入したらこの号車が出てきました。3号車は、やはり人気が高いようで半分以上の席が埋まっています。西日を浴びながら快速レトロ飯山線号は、十日町を発車しました。DD16−11も何とか動いてくれているようで安心です。この列車の運転時間帯だと、後半は光線具合が厳しくなるので有名どころの撮影地には大勢のファンが集まっています。列車は、森宮野原駅まで停車しませんので順調に進みます。撮影される方々の車にどんどん追い越されてはいますが、こちらも快調に飯山線を南下します。

 ところで、先週の快速レトロ小海線号の時はトイレ問題で揉めましたが、今回は発車前に案内はありませんでした。列車は、信濃川を渡り森宮野原駅に到着しました。森宮野原駅での停車時間は僅かです。トイレに行く人もなくすぐに発車しました。ここまで来ると、かなり西日が強くなってきました。時折、汽笛を響かせながらDD16-11は心配もよそに快調に進みます。列車は、運転停車駅の桑名川駅に到着します。ドアは、開かない予定でしたが、先週の小海線で苦情が殺到して相当懲りたのか、トイレ対応用に3号車のみドアが開きました。通常の鉄道ファンは、一斉に撮影大会になったのは言うまでもありませんが、問題はトイレに行く人・・・。桑名川のトイレは1か所しかないので、長い長い大行列が発生しています。しかも、なかなか進みません。運転停車は33分の予定ですが、やはり列の後尾の人は間に合わず発車が少々遅れました。やはり、トイレ対応は、駅トイレの規模も考えねばなりませんね。やはり、昨年の森宮野原駅での停車が正解のようです。
 桑名川駅を出ると、車窓は夕暮れ時に差し掛かります。もう沿線で撮影する方の多くは、動画撮影の方が主流になりつつあります。列車は、千曲川によりそうように進みます。夕暮れ時の千曲川も幻想的ですが、何か寂しさを感じさせる雰囲気ですね。オハニ36に車内も、白熱球ですのでだんだん薄暗くなってきました。千曲川が離れると戸狩野沢温泉に停車します。戸狩野沢温泉の停車時間も僅かですぐに発車となります。列車は、秋の夕暮れ時の信濃平を走ります。ここは、それでも撮影に来ている方を見ることができました。広大な田園風景から民家か徐々に増えて市街地に入ると飯山駅に到着します。飯山では、9分停車します。先頭部で写真撮影をすると停車時間もすぐに過ぎます。

 飯山を出ると、もう車窓も夜という感じで景色も見えなくなりました。ここからは、淡々と夜汽車の旅となります。オハニ36の白熱灯は、明るくは無く車内は薄暗く新聞も読むのは難しいでしょう。他の1号車・2号車は、蛍光灯なので明るく夜汽車の雰囲気も出ているのですが、オハニはちょっと暗すぎますね。
 列車は、時折見える車窓の明かりを見ながら進み右手から信越本線が合流すると豊野に到着します。豊野での停車時間も僅かです。豊野を出ると田園地帯から住宅地に変わり三才駅を過ぎると市街地になり北長野に到着します。2番線に入り長野目前で運転停車をします。車内では、「行き違い」と案内していますが、北長野から複線ですので352Mの退避を行ます。その後、すぐに出ればいいのですが、律儀に2379Mがホームに入ってから発車。知らない人が見れば「行き違い」だろーな。2379Mとは、北条踏切付近くの中継信号付近ですれ違えばもう少し早く長野に着けるのにね。昼間の団臨や試運転の際は、この方法でやるのになんでこの列車はやらないのでしょうね。
 と考えていると、終点の長野に到着しました。長野到着後は、速やかにDD16が切り離され夕暮れの旧型客車の旅が終わりました。
 

到着時にはDD16修理中
 

DD16修理中
 

修理完了
 

歓迎の看板
 

発車準備完了
 

十日町駅名表示と旧客
 

3号車に乗車
 

飯山線を南下します
 

信濃川を渡ります
 

森宮野原で少々停車
 

桑名川駅に停車
 

桑名川にて
 

桑名川にて(2)
 

千曲川に沿って進みます
 

夕暮れの信濃平を通過
 

飯山駅で少々停車
 
 
飯山名物の組み合わせ
 

オハニ36の車内は暗いです
 
 
温かみのある白熱灯
 

長野に到着
 
   
■ヘッドマークなど
 ヘッドマークは、昨年の「セピア色の飯山線」より若干シンプルになった感じのデザインです。前回の「レトロ小海線」とほぼ同じデザインの色違いとなりました。
 愛称板・サボ等は、列車名部分が違うだけで昨年と同じデザインが採用されています。

ヘッドマーク
 

愛称板
 

サボ(スハフ42・オハ47用)

サボ(オハニ36用)
   
■指定券・乗車証
 指定席券は発売と同時に完売となりましたが、指定席券売機を使い細かくチェックしていたら確保することができました。進行方向と反対ながら3号車のオハニ36−11の座席が確保できました。
 なお、昨年の乗車時と同様に「乗車記念ポストカード」(乗車証明書fではない)が配布されました。配布も、昨年は、指定区間(今年は、森宮野原〜戸狩野沢温泉)に乗車しない限り一切配布されませんでしたが、この列車では申請すれば他の区間でももらえた模様です。