2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年 8月10日(火) 

快速そよ風トレイン117号

2010年 8月 7日(土)乗車


中部天竜駅に留置中の「そよ風トレイン117」
 

 飯田線の自然の風を楽しめるように、117系電車を一部改造したイベント列車「そよ風トレイン117」の運転が、豊橋〜中部天竜で始まりました。この列車は、2号車のウィンディスペースをはじめ、普通車指定席も一部の座席を撤去して大型テーブルを設置してゆったりを旅を楽しめるようになっています。117系では初めてのイベント車両にさっそく乗車してきました。

■そよ風トレイン117号【下り:豊橋8:58−中部天竜10:50】
 豊橋駅から117系を改造した「そよ風トレイン117」に乗車します。この列車は、運転日が多く設定されているためか、ホームのファンの数も少なめです。1番線に一見すると普通の117系に見える「そよ風トレイン」が入線してきました。ただ、ヘッドマークが付いているのと2号車のウィンディスペース車両のデザインが違うので専用編成と一目でわかります。
 
 撮影後は、車内に入ります。座席の1列の背面を撤去してテーブルがセットされています。車内は、空席が目立ちます。客層は、鉄道ファンより一般の乗客のほうが多いようです。4号車は、旅行会社の企画枠なのか結構埋まってます。豊橋を発車して、しばらくは自席で流れゆく車窓を楽しみます。しばらくして、車内が落ち着いたころに、2号車のウィンディスペースに行ってみます。なるほど、飯田線の風を堪能できる作りになっているようです。ただ、ベンチタイプの座席ですし気温が高く暑いですので、少し楽しむと皆さん自席へ涼みに戻りました。これは、これで長時間居続けることがあまり出来ないので良いかもしれませんね。
 
 途中の三河東郷と三河大野で長時間停車となりますが、島式ホームのため編成写真は撮れません。できれば昨年の「佐久間レールパーク」のように新城駅で停車してもらえば・・・。とも考えますが、ダイヤの都合で無理なんでしょうね。列車は、次第に山間部に入ってきました。再び2号車に移動して、夏の風を楽しみます。トンネルに入るとヒンヤリとした風が車内に入ってきて一気に涼しくなります。117系のイベント車両の旅もあと僅か、天竜川が寄り沿うと終点の中部天竜駅に到着します。
 

始発駅の豊橋駅
 

豊橋駅発車案内
 

1番線に入線
 

豊橋駅で発車を待つ「そよ風トレイン117」
 

ヘッドマーク
 

側面は「臨時」
 

三河東郷駅停車中
 

夏の風を感じながら北上
 

豊川を渡り山間へ・・・
  

長篠城跡
  

三河大野駅停車中
 

間もなくトンネルを通過
 

天竜川が寄り沿うと間もなく終点
 

終着の中部天竜駅
 
 
歓迎看板
 

中部天竜駅に到着
 
   
■中部天竜散策
 昨年は、「佐久間レールパーク」のファイナルイベントで賑わいましたが、「佐久間レールパーク」閉園後は寂しくなりました。佐久間レールパーク構内は、保存用のカバーが掛けられた2両が置かれているのみです。
 そよ風トレイン117号の折り返し時間で散策ができるように、ウォーキングのコースが設定されていますが、この暑さではウォーキングもできず周辺を散策して残りは駅で過ごしました。

中部天竜駅
 

佐久間レールパーク跡地
 

中部橋(吊り橋)
 

中部大橋
 

中部大橋からみた中部橋(吊り橋)
 

天竜川
 
   
そよ風トレイン117号【上り:中部天竜13:33−豊橋15:01】
 帰路も、そよ風トレイン117号で豊橋に戻ります。上り列車は、往路の下り列車よりもさらに空席が目立ちました。昼下がりの一番いい時間帯、2号車のウィンディスペースで夏の風を受けた後は、座席で昼寝をしたら三河東郷駅に入るところでした。上りでは、停車時間のある駅は三河東郷だけですので、先頭部の撮影に向かいます。
 撮影後は、再び夏の風を堪能しに2号車へ行きましたが、豊橋が近付くにつれて暑くなり始めたので冷房の自席にもどり景色を見ていると豊橋に到着しました。

534Mとの並び
 

中部天竜停車中
 

午後の飯田線を南下
 

三河東郷駅停車中
 

豊川を渡ると終点です
 

豊橋駅に到着
 
     
■117系S9編成
 今回、そよ風トレイン117号用に改造された編成は、117系S9編成4両です。外観は、ウィンディスペースに改造された2号車を除いては、従来のJR東海色のままとなっています。

4号車:クハ117−23
 

3号車:モハ116−45
 

2号車:モハ116−45
 

1号車:クハ116−203
 
       
■2号車(ウィンディスペース)と普通車車内
 この編成で一番の売りは、2号車のウィンディスペースです。飯田線の夏の風を堪能できるように窓の上部にはガラスがありません。雨天時には、JR東日本の「風っこ」と同じ要領でビニールカーテンを手で下します。席は、窓側に向いたベンチ席が配置されて景色も見やすくなっています。なお、車端部分は指定券販売外の座席ながらテーブルが付いてますが、指定席ではないので座席カバーはありません。
 なお、ドアは解放状態で固定されていて展望スペースになっています。スリット(柵)部分は吹き抜けになっていますが、四角い部分には窓ガラスが入っています。
 
 一方の1号車・3号車・4号車は、普通車指定席になっています。こちらは、一部の座席の背面を撤去して大型テーブルを設置しています。なお、座席は固定されていて転換できません。運転台の後ろと一部の席はテーブルを設置できませんので、座席指定券の発売されていません。このため、通常でも少ない乗車定員がさらに少なくなっています。

2号車:モハ116−45
 

飯田線の自然(山・川・風)をイメージしたデザイン
 

Train117のロゴマーク
 

号車札
 

車内号車札
 

2号車車内
 

ベンチシート
 

上段の窓は解放されています
 

荷物棚は撤去済み
 

雨天時用のビニールカーテン
 
 
展望スペース
 

2号車の端はフリースペース
 
 
1・3・4号車(指定席)車内
 

座席とテーブル部分
 
       
■指定席券
 そよ風トレイン117号は、初日以外は余裕で確保できるかと思いましたが、なかなか確保することができませんでした。今回は、知人の方にお願いして確保の協力を頂きました。誠にありがとうございました。

下り列車指定席券

上り列車指定席券
    ※乗車証明の配布はありませんでした。