2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年 4月 8日(木) 

快速富士登山電車号

2010年 4月 3日(土)乗車


河口湖駅で発車を待つ快速富士登山電車2号
 

 富士急行80周年を記念して、2009年8月から運転を開始した「富士登山電車」は、観光客に人気が高く今年の3月13日のダイヤ改正から快速列車(2両とも座席定員制)として運転を開始しました。今回は、フジサン特急と共に快速富士登山電車号も試乗してみました。こちらは、団体客の乗車もあるそうですので、念のため往復とも電話予約して着席整理券を事前に確保しておきました。

■山を下る富士登山電車の旅
 河口湖駅の改札口を入ると「さび朱色」のレトロ調の2両編成の電車が停車しています。この列車が今回乗車する「富士登山電車」です。まずは、外見を撮影します。撮影を終えていよいよ乗車します。この列車は、着席定員制ですので車内は自由席です。今回は、1号車の赤富士車両に乗車します。ボックス席の進行方向反対側に席を取ります。
 
 発車のメロディーが流れ、快速富士登山電車2号は河口湖駅を定刻に発車します。列車はすぐに富士急ハイランド駅に到着します。まだ時間帯が早いのか乗客はいませんでした。続いて富士吉田駅に到着します。富士吉田駅で進行方向が変わるため少々停車します。富士吉田からは結構乗車して来ました。富士吉田からは、座った座席位置が進行方向となります。富士吉田を出ると車内改札があります。車内か札が終わると乗車記念に「キャンディ−」が配られます。この「キャンディー」は、「富士登山電車のあめ」として土産用にも販売されているので土産用に1つ購入しました。
 列車は、富士山の麓の河口湖から山を下りる形で大月へ向かっています。途中の下吉田駅で少々停車します。下吉田駅は、駅舎が改築されてホームの待合室も大きなガラスがはめ込まれています。下吉田を出ると、富士山が見えるはずでしたが、本日はほとんど見ることが出来ません。代わりに客室乗務員の方が富士山のパネルを乗客に見せて回っていました。寿駅を通過すると40‰の勾配を一気に駆け下ります。三つ峠からは、意外に乗ってくる人が多くいて驚きました。都留文科大学前駅と都留市駅からは乗客が多く車内も賑やかになってきました。禾生駅を通過するとJR東海のリニア実験線を潜ります。その後、上大月トンネルを通過して列車は大月駅に到着しました。富士登山電車は、客室乗務員の方が沿線の案内をしてくれるので見所を見逃す事無く車窓を楽しめて河口湖から大月まであっという間でした。
 
 大月到着後は、折り返しの快速富士登山電車3号に乗車します。帰路は、2号車の「青富士」車両に乗車します。折角ですのでボックスシートではなく、車両中央の展望チェアに座って富士山の眺めを楽しみました。河口湖行の方は富士山も概ね見ることが出来て展望チェアに座った甲斐がありました。このまま、快速富士登山電車3号で河口湖へ戻ります。往路の2号は山を下るので下山の形でしたが、今度の3号は河口湖へ山を登る形になるので、名実共に「富士登山電車」の旅となりました。

河口湖から乗車
 

河口湖で発車を待つ富士登山電車
 

先頭部の富士見窓
 

車体装飾(車両中央部下)
 

車体装飾(車両中央部上)
 

先頭部の表示類
 

リニア実験線
 

河口湖への帰路も富士登山電車3号に乗車
 

ヘッドマーク
 

沿線は桜が見頃でした
 

帰路は富士山も見られました

富士吉田駅に保管されているクモハ169−27
   
■富士登山電車車内
 富士登山電車は2両編成です。1号車は「赤富士」車両、2号車は「青富士」車両となっていて車内のデザインがイメージカラー(1号車は赤系、2号車は青系)で統一されています。ダイヤ改正前の快速運転以前は、1号車が着席整理券が必要な「着席整理券車両」、2号車が普通乗車券のみで乗車できる自由席車両として運転されていましたが、ダイヤ改正後は2両とも着席整理券が必要で自由席はありません。
 1号車は、赤を基調とした配色でレトロ感を演出しています。ボックス席が6ボックス分あるのと、車両中央の展望カウンターと展望テェア・展望シートが直線的に配置されているため全体的にしっかりとした造りに見えます。
 2号車は、富士山の青を基調とした清楚な車内です。こちらは、ボックス席が4ボックス分とサービスコーナーがあります。車両中央の展望カウンターと展望テェア・展望シートが曲線状に配置されているため、車内も1号車と同じ車両ながら広々した印象を与えます。ちなみに、展望カウンターの奥にある円形の設置物はベビーサークルになっていますので、乳幼児を連れた家族連れも安心して乗車できます。
 まさに、子供から大人まであらゆる世代が富士山を見ながら列車の旅を楽しめる車内となっています。

1号車:赤富士車両
 

赤富士車両の車内
 

車椅子スペース上にはショーケースもあります
 

赤富士車両の座席
 

2号車:青富士車両
 

青富士車両車内
  

サービスコーナー向かいのショーケース

2号車にはソファ席もあります
   
■乗車整理券など
 
乗車記念スタンプ
 
 快速富士登山電車号は、全車座席定員制です。乗車券類の他に200円の着席整理券が必要です。着席整理券の裏側は、富士登山電車のイラストが描かれていて乗車記念に持ち帰れます。
 車内改札が終わると、1人1個乗車記念に「富士登山電車のあめ」(キャンディー)が配布されます。こちらは、お土産用も販売されていますので1つ購入しました。

乗車した乗客全員にキャンディーが配られます
 

着席整理券(表)

着席整理券(裏)

お土産用に売っている「あめ」