2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年4月 8日(木) 

特 急 フ ジ サ ン 特 急 号

2010年 4月 3日(土)乗車


富士吉田駅に停車中の「フジサン特急3号」
 

 なかなか乗る機会がなかった富士急行線を走るフジサン特急に乗車しました。この車両は、元165系ジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス号」で、富士急行に移籍後は2000系を名のっています。塗装などは変わりましたが、基本的に車内はJR時代の雰囲気を残しています。

■元「パノラマエクスプレスアルプス」との久々の再会
 大月駅でJR線から乗り換え、富士急行の改札を通ると特急フジサン特急3号が停車していました。塗装は変われど、あの元パノラマエクスプレスアルプス号です。国鉄時代に「パノラマエクスプレスアルプス号」の愛称募集に応募して大勢の方々と共に名付け親の1人になりました。まさに、元「パノラマエクスプレスアルプス」号との久々の再会をした気分です。じっくりと車両を眺めたかったのですが、甲府からの普通列車からの乗換時間が15分のところに7分遅延で大月に到着したので、じっくりと見る時間もあまり無く発車時刻となり慌てて車内に入りました。

始発駅の大月駅
 

本日は、富士吉田側が貫通先頭車
 

先頭車ヘッドマーク部分

特急表示
   
■富士山を見ながらフジサン特急の旅
 撮影を終えて内に入ると、自由席の窓側はほぼ満席の盛況でした。元々座席数が少ないので、空席も通路側数席しかありません。やはり1号車の着席整理券を購入して正解でした。1号車は、別に100円必要ですので展望席・ソファー席以外は空いていました。
 展望席も後ろの席は空席がありましたが、後ろ向きですのでパスして普通席に座る事にしました。全体的にパノラマエクスプレスアルプス号時代の雰囲気を良く残しています。富士急に移籍しても座席カバー装備や手入れが行き届いているので車内も綺麗です。また、車端部のモニターも各種案内に現役で使用されていました。
 
 大月を発車したフジサン特急3号は、富士急行線を大月へ向かいます。所属も塗装も変わりましたが、再びパノラマエクスプレスアルプス号の雰囲気を味わえるとは思いませんでした。列車は、ゆったりとした速度で勾配を上ります。大月を出て車内放送が終わると早々に車内改札が行われます。車内改札印も、フジサン特急のオリジナルとなっていました。列車は、上大月を通過して上大月トンネルに入ります。このトンネルの上に高校があるとのことですが、トンネルに入ってしまえば普通に通過するのみ・・・。続いて、高速道路のような高架の下を潜りますが、こちらはJR東海のリニア実験線です。リニアの車窓から富士急行線を一瞬眺める事が出来る日は何時になるのでしょうか。
 列車は、都留文科大学前駅に停車して更に勾配を進みます。三つ峠を通過すると富士急行では最大勾配の40‰を登ります。特急フジサン特急号は通過しますが、縁起の良い駅名で有名な寿駅を過ぎると列車は富士吉田駅に到着します。富士吉田駅で列車の進行方向が変わります。富士吉田駅では、リバイバルカラー車両と交換しましたので撮影も出来ました。進行方向が変わり、列車は1号車が先頭になります。富士吉田を出るとすぐに富士急ハイランド駅に停車します。富士急ハイランドのジェットコースターを見ながら列車は進み終着の河口湖駅に到着しました。
 
 思えば平成13年の夏の終わり、もう乗ることは無いであろうと最後の惜別乗車として快速せせらぎパノラマ号に乗車してから約9年。なかなか乗車の機会が無く再会まで時間がかかりましたが、ようやく元「パノラマエクスプレスアルプス号」と再会できました。富士急行に移籍し、特急フジサン特急号として再び活躍する同車の姿を見て、末永く富士急行で活躍し再び乗車したいと「パノラマエクスプレスアルプス号」の名付け親の1人として思いながら改札口へと向かいました。
 

3号車入口
 

本日は1号車に乗車
 

展望車が最後尾
 

ゆったりした座席
 

モニターも使用されていました
 

懐かしいプレートを発見
 

富士山も何とか見えました
 

富士吉田では、リバイバルカラー車と交換
 

終点河口湖に到着します

河口湖に到着したフジサン特急3号
   
■着席整理券など
 今回は、富士急行線を2日日間乗り放題の「フジサン特急フリーきっぷ」を利用しました。このフリー乗車券があれば、特急フジサン特急号の自由席も2日間乗り放題となります。もちろん着席整理券を購入すれば、特急フジサン特急号の1号車や個室・富士登山電車も利用できます。
 また、大月での接続時間も考慮してフジサン特急の1号車の着席整理券も購入しました。

1号車乗車整理券

特急(自由席)にも乗れる「フジサン特急フリーきっぷ」