2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2010年 3月 2日(火) 

快 速 こ が ね 浜 街 道 号

2010年2月27日(土)乗車


原ノ町駅で発車を待つ「こがね浜街道」
 

 昨年の12月1日から開催されている、「うつくしま浜街道キャンペーン」も2月28日で終了します。キャンペーンの最後を飾る臨時列車として、快速こがね浜街道号が仙台〜原ノ町で運転されました。この列車は、列車名の通り「こがね」が使用されました。常磐線を多客臨時列車として「こがね」が使用される貴重な列車となりました。

■快速こがね浜街道号
 仙台から特急スーパーひたち54号で原ノ町駅に到着しました。改札を出ると、ものすごい人が改札口の前にいます。まさか、この人達全員が快速こがね浜街道号に乗車するのかと驚きましたが、この人たちは快速お座敷うつくしま浜街道号に乗車するようです。私が乗車する予定が無かったのですっかり忘れていました・・・。
 大勢の人を乗せた快速お座敷うつくしま浜街道号が発車すると、駅は静かに・・・なりませんでした。次の団体が待合室にひしめいています。今度こそ、この団体が快速こがね浜街道号に乗車するようです。改札を始めて団体客が改札の中へ入って行きます。ホーム上では、観光協会が土産物を配っていますが、「びゅう」のバッジを付けた人にしか配っていません。しかも、原ノ町駅は「団体列車こがね」とか案内しています。団体列車なら乗車できませんね。その旨を伝えて、早々に指定席券を払い戻して普通列車で仙台へ戻る事も考えましたが、知人の方から譲ってもらった貴重な指定券を無駄にする事も出来ず、そのまま乗車する事にしました。
 土産の方は、観光協会の人が発車ホーム上にいた人に声をかけて回り配り始めました。私も指定席券を見せて貰うことは出来ましたが・・・。原ノ町駅の案内は、最後まで「団体専用列車こがね号」でした。
 
 さて列車が入線して車内に入ると、なんと座席が回転されていません。座席は上野側に向いたままです。団体やパック旅行の乗客は回転の仕方を知らない方が多く、隣の人の分を回してあげると周囲から依頼され何席も回す羽目に・・・。なんで、座席回転されずに入線してきたのかは不明です。
 列車は、常磐線で起きた人身事故のダイヤ乱れの影響で、先行の普通列車仙台行が接続待ちを行っている関係で発車できず、普通列車仙台行が発車した後に6分ほど遅れて発車しました。車内では、「臨時快速列車こがね浜街道号仙台行」と案内していました。客層は、8割ぐらいが団体とパック旅行の乗客。1.5割ぐらいが個人旅行客、鉄道ファンはほとんど乗っていませんでした。団体客は良いとして、パック旅行と個人旅行客からは早速「団体列車じゃなのに」との声が上がっていました。列車は、夕闇迫る常磐線を仙台へ向けて走行しています。普通列車の直後を走行しているため思うほど速度が出ません。また、所定以外の臨時停車や信号待ちが続きます。 もはや日が暮れて景色も見えなくなり、あとは気動車の乗り心地を楽しみながら仙台へ向かいます。岩沼から東北本線に入り列車は速度を上げて進みます。途中の長町駅で運転停車して、約10分遅れて仙台駅に到着しました。仙台駅では、すぐに駆け足で車内点検が行われ、終了後は直ちに引き上げました。
 最後は、慌しい「こがね浜街道」の旅となりました。

原ノ町駅構内に留置中の「こがね」
 

お座敷うつくしま浜街道号
 

原ノ町駅に停車中の「こがね」
 

原ノ町駅で発車を待つ「こがね浜街道」
 

「こがね」ヘッドマーク
 

「こがね」ロゴマーク
 

こがね号車内
 

原ノ町駅の見送りを受けて発車
 

前面展望

仙台駅到着後は、すぐに引き上げ
     
■「こがね浜街道」指定席券

こがね浜街道号指定券
 この「こがね浜街道」は、2月27日の1日限りの運転でした。当初は、指定席が確保できず常磐線を走る「こがね」は無理かと思っていたのですが、運良く知人の方から1枚譲ってもらいました。誠にありがとうございました。
 
 その後、上り(仙台→原ノ町)の指定の確保も目指しましたが、タイミングが合わなかったのか1ヶ月間の数日を除いて毎日見ましたが、最後まで入手する事は出来ませんでした。今回は、3号車の一部区画を除いて、ほとんどが「びゅう」企画枠だった可能性があります。
 
 なお、今回は乗車証明書の配布はありませんでした。変わりに観光協会から、パンフレット入りの「お土産」(エコバック)が配られました。