2:ガタゴト日誌(乗車記) 作成日:2009年 9月21日(月) 

 レトロ旧型客車で行く初秋の十日町

飯山線全通80周年号

2009年 9月20日(日)乗車


森宮野原駅に停車中の飯山線全通80周年号
 

 飯山線が全通して80周年になるのを記念して、長野〜十日町間で快速飯山線全通80周年号が、9月19日と20日に運転されました。前回の飯山線全通75周年記念の際も、旧型客車を使用した快速飯山線レトロ号が運転されました。
 今回は、75周年の時に運転された飯山線レトロ号のように平日運転とは異なり土曜・日曜の運転となったことと、3両編成での運転ということで指定券の入手が非常に困難になると予想して、「びゅう」の旅行パック「レトロ旧型客車で行く初秋の十日町」を利用しました。この選択が良かったようで、往復とも1号車のスハフ32に乗車して初秋の飯山線の旅が楽しめました。
 
          「レトロ旧型客車で行く初秋の十日町」
 ■コース
 長野9:07−飯山線全通80周年号−十日町12:19・・・徒歩・・・
 「クロステン」(昼食)・「キナーレ」(十日町温泉入浴)・・・徒歩・・・
 十日町14:58−飯山線全通80周年号−長野18:30
               ※「クロステン」「キナーレ」は、同一敷地内

■飯山線全通80周年号(下り:長野9:07→十日町12:19)
 須坂駅からB特急で長野駅へ向かいます。2000系D編成の「りんご」色でした。日曜日と言う事で、須坂駅でも進行方向右の窓側席に座り快適に長野駅まで2000系の乗車を楽しみます。
 
 長野駅到着後は、少し早いかな?と思いつつ7番線へ行くとすでにDD16に牽引された飯山線全通80周年号が入線を始めていました。急いで7番線から撮影しました。8番線を使って機回しをするようですので早めに入って来たようです。機回しの撮影もして先頭部の撮影もして、あとは乗車を待つばかりです。しかし、中々ドアが開きません。まぁ、時間が早いので仕方ありませんが・・・。ドアが開いて1号に乗車します。座席を確認するほとんどの人が持つ指定券には(契)の文字が入っているので、1号車は「びゅう」のパックが多いようです。ちなみに1号車は人気のスハフ32です。
 
 長野を発車した飯山線全通80周年号は、長野総合車両センターを見ながら信越本線を豊野に向かって走行しています。三才を過ぎて林檎畑や田圃が多くなると、大勢のファンの方がカメラを構えています。豊野から飯山線に入り列車は、千曲川に沿ってゆっくりと進みます。車窓には、追い掛け撮影の方々の車列が列車を追い越していく中、車内では紙芝居の1回目が始まりました。ただ、紙芝居が見られるのは1号車のみで、2号車・3号車は音声のみでした(1号車での見学は可)。紙芝居が終わる頃、列車は千曲川と分かれて飯山駅に到着しました。飯山駅では、20分停車となりますので、機関車部分やENR−1000を撮影します。さらに、時間が余るので鐘を突いたりします。(笑)
 
 飯山を出た列車は、収穫直前の黄金色の絨毯となっている信濃平を通過します。流石に、大勢のファンの方が撮影に来ています。戸狩野沢温泉を出ると、列車は山間部に入ってゆきます。気候もちょうど良く旧型客車の旅を楽しんでいると再び千曲川と平行して走ります。その後は、追いかけの車に抜かれながら列車は、森宮野原駅に到着しました。森宮野原では、22分停車しますので編成写真を撮ったりして過ごします。今回のパックツアーは、昼食付ですので特製弁当を買う予定はありませんでしたが、特製掛紙に釣られて購入しました。
 森宮野原を出てから、のんびりとした旧客の車内で弁当を食べながら過ごします。程なく列車は、新潟県に入ります。沿線の木々の早いものは、薄っすらと紅葉が始まっていて秋が本格的に近づいているようです。信濃川発電所を見ながら信濃川を渡り、田園風景が住宅地・市街地に変わると終着駅の十日町に到着します。
 十日町駅で編成写真を撮影してから、昼食と温泉入浴のため十日町駅の改札を出ます。
 

2000系D編成のB特急で長野へ
 ※カメラ不調の都合で以前撮影した画像です。

長野駅発車案内
 

7番に入線します
 

8番線を使用して機回しを行います
 

長野駅で発車を待ちます
 

最後部は、1号車スハフ32
 

乗車したスハフ32車内
 

スハフ32座席
 

日よけは木製の鎧戸
 

長野総合車両センターを通過
 

車内では紙芝居もありました。(1号車限定)
 ※一部画像処理してあります。

沿線は稲刈りの最盛期です
 

千曲川と平行して飯山へ
  

飯山駅で少々停車します。
 

飯山駅の横断幕
 

ENR−1000が待機中
 

間もなく飯山を発車
 

信濃平付近にて
 

スハフ32から見る初秋の飯山線の風景
 

再び千曲川と平行
 

トンネル通過中
 

森宮野原駅で少々停車
 

森宮野原にも秋の気配が・・・
 

一路、十日町へ。
 

新潟県に入りましたので信濃川を渡ります
 

木々も色づきはじめました
 

新潟側も稲は順調に育っています
 

十日町駅に到着
 

十日町駅の横断幕

十日町駅名表示
   
■クロステン・キナーレ(昼食・十日町温泉入浴)
 十日町駅での折り返し時間を利用して、「びゅう」の乗車パックでは駅近くの「クロステン」・「キナーレ」(同一敷地内)で昼食と温泉入浴が出来ます。改札で、係の人から地図は貰ったので目的地には着きましたが、そこから先どうすればいいのでしょう。周りを見れば、同じ地図を持った人がウロウロしています。
 試しに「明石の湯」で聞いてみたところ、最初に食事をして別の入浴券を貰ってくるということで、指示された場所にようやくたどり着けました。地図と一緒に何処へ行くのか説明するか、案内看板ぐらい置いておいてほしいものです。宴会場の入口でバウチャー券を渡し、入浴券を貰いようやく食事の会場となる宴会場に入れました。ここで、「そば定食」を食べます。天麩羅の汁は、「そば」共用と言うところがちょっと・・・でしたが、まぁ値段を考えればこんなものでしょう。会社の慰安旅行も休止状態なので、このような食事も久しぶりでした。
 昼食の後は、キナーレの「明石の湯」へ向かい十日町温泉を楽しみます。こちらは、先ほど行ったので難なく入場できて、十日町温泉と薬膳風呂とサウナを堪能できました。旅の折り返し地点でこのような施設を利用すると、疲れも取れますしリフレッシュできるので宜しいのではないでしょか。ゆっくりと十日町温泉を楽しみ駅に戻ります。

十日町駅
 

クロステンの昼食会場
 

昼食(後ほど「そば」が来ました)

昼食後は、明石の湯で十日町温泉を楽しみます
   
■飯山線全通80周年号 (上り:十日町14:58→長野18:30)
 十日町駅に戻ると飯山線全通80周年号は、2番線から1番線に入替で移動していました。ホームで撮影をしてしばらく待つとドアが開いて乗車します。上り列車も1号車ですのでスハフ32です。今日は、スハフ32で飯山線を往復できる素晴らしい日です。座席は往路と同じ場所です。周囲を見ても同じ顔ぶれが同じ席に座っているので、やはり1号車は「びゅう」のパックが大半の席を押さえていたようです。
 十日町を出た列車は、すでに西日となった飯山線を長野へ走行します。沿線には、多くのファンの方々が撮影に訪れています。信濃川を渡り長野県側に入り森宮野原駅で20分停車となりますが、構内踏切の関係でカマ出しでの停車でした。仕方なく駅の敷地外からと思いましたが、こちらもとても線路端までいかれそうも無いので、ホームをウロウロすることに・・・。と、ホームの柱に「周遊券指定地 苗場山・秋山郷下車駅」の懐かしい看板が・・・。とっさに旧客とあわせて撮影しました。さらに、その柱の土台にカマキリが旧客の見学?(笑)にやってきたようで、こちらも撮影したりして時間を過ごしました。いや〜いい物を撮影できました。
 
 森宮野原を出ると西日が一層厳しくなります。列車は、桑名川をすぎて大勢の撮影の方々がいる撮影ポイントを通過して戸狩野沢温泉に到着します。早くも、戸狩野沢温泉から下車する人が出てきます。夕暮れの信濃平では大勢のファンの方が最後の撮影をされていました。列車は飯山に到着しました。飯山では24分停車します。ホームの臨時売店で「笹寿司」があるかと探しましたが、今回は販売無しということでガッカリ・・・。
 飯山駅では、どんどん露出がなくなっていくので急いで編成写真の撮影をしてホームに戻るとちょうど発車時刻になりました。飯山を出る日没間際となります。それでも、頑張って撮影されている方々が結構いました。列車は、夕暮れの千曲川と平行して長野市に入ります。信濃浅野付近で日没となりました。その後、信越本線と並行して豊野に到着しました。豊野からは、信越本線に入ります。豊野築堤でも数名の方が撮影していました。三才で列車交換のため停車して、北長野を過ぎると夜の街明かりが増えてきて長野駅に到着しました。

 長野駅到着後は、編成写真を感度800手持ちで強行撮影して長野電鉄の長野駅へ向かいます。すぐに発車するB特急に乗車しました。朝と同じ2000系D編成でした。2000系に揺られること19分で須坂駅に到着して今回の乗車も終了しました。
 長野電鉄は往復2000系D編成のB特急に乗車して、飯山線全通80周年号は往復スハフ32に乗車と、まさにレトロな北信濃の初秋の旅でした。

十日町駅に戻りました
 

1番線へ転線して1番線から出ます
 

帰路もスハフ32に乗車します。
 

稲刈りが完全に終わった箇所もあります。
 

信濃川を渡ります。
 

森宮野原駅で少々停車します。
 

これより先は入れませんでした・・・。
 

周遊券指定地・・・懐かしいですね
 

カマキリも、旧客の見学に来ました(笑)
 

夕暮れの信濃平を通過
 

飯山駅で少々停車します。
 

前回より1両少ないので先頭も撮影できます。
 

お約束の駐車場から撮影
※設置された制限ロープの外側から撮影

旧型客車側
 

日没直前の信濃浅野付近にて
 

信越本線と平行すると旅も終盤・・・
 

スハフ32の温度計は、JNR高客でした
 

長野駅に到着
 

機回しを始めます。
  

2000系D編成のB特急で須坂へ
※時刻の都合で以前撮影した画像です。
   
■飯山線全通80周年号編成

牽引機:DD16−11
 
 今回は、旧型客車3両での運転となりました。流石に、座席定員の少ないオハニ36の連結はありませんでしたが、変わりにスハフ32が1号車に連結された3両編成での運転となりました。
 編成順は、長野側から 1号車:スハフ32−2357 2号車オハ47−2266 3号車:スハフ42−2173 という結成で運転され、牽引機はDD16−11が担当しました。
 なお、手動ドアの警備の都合のため一部ドアは締め切り扱いで運転されました。

1号車:スハフ32−2357
 


 

2号車:オハ47−2266
 

 
 

3号車:スハフ42−2173
 


 

DD16側ヘッドマーク(前後共通)
 

飯山線全通80周年号サボ(1号車の片面は無し)
 
   
■記念弁当・指定席券
 今回は、「びゅう」の旅行パック「レトロ旧型客車で行く初秋の十日町」を共同購入できましたので、指定券確保の心配はありませんでした。但し、「びゅう」の旅行端末で出すため感熱券となります。往復の乗車券・指定券と昼食・入浴券がついて1人4500円という結構お得な乗車が出来ました。
 このため、本来だと森宮野原駅での弁当購入は予定にありませんでしたが、今回は掛紙が「飯山線全通80周年号」の特製デザインだったため急遽購入しました。
 なお、記念乗車証明書・乗車記念ポストカードの配布はありませんでした。

森宮野原駅記念弁当
 

記念弁当中身
 

飯山線全通80周年号(下り)指定券
 

長野→十日町乗車票
 

飯山線全通80周年号(上り)指定券
 

十日町→長野乗車票
 
 会員券
 
 今回のパック旅行の会員券となります。特に効力はなく、パック旅行の表紙みたいなものです。
 この券を筆頭に、指定券往復4枚(2名分の往復)・乗車票往復4枚(2名分の往復)・バウチャー券(2人用)1枚がセットされます。
 食事・入浴用のバウチャー券
 
 この券は、クロステンの昼食会場の前で渡して昼食会場(大広間)に入って昼食をとります。
 その際に、同じ敷地内で隣接する「キナーレ十日町」(十日町温泉)の入浴券を受け取る方式で、十日町での滞在を楽しめます。