伝統の大垣夜行定期運転最終列車

快速ムーンライトながら号

(定期運転最終列車)

2009.3.13


静岡駅に停車中の快速ムーンライトながら号

   

■373系最後の夜行?
 東京と大垣を結んできた夜行快速ムーンライトながら号も、ついに時代の波に逆らえず臨時列車に格下げとなりました。同時に使用車両もJR東海所有の373系9連から、JR東日本所有の183系・189系10連に変わります。伝統の大垣夜行も、臨時列車化で長い歴史に一区切りとなります。定期列車の最後となる3月13日の快速ムーンライトながら号に乗車しました。
 
 東京駅9番ホーム、夕方の「はやぶさ」「富士」の最終列車運転の喧騒も消えてホームはいつもの雰囲気に戻っていました。ただ、「青春18きっぷ」の期間中ですので旅行客の姿は多いです。9番線に静岡からの普通列車が到着しました。この列車が折り返し快速ムーンライトながら号になります。373系使用の快速ムーンライトながら号もこれが最後ということで先頭部は一気に混雑しましたが、予想よりは人出ははるかに少ないです。やはり、臨時列車として残るので関心は薄いようです。
 
 23:10定刻に、373系快速ムーンライトながら号は静かに東京駅を発車しました。座席はかなりの空席があります。車内放送では、明日からの臨時化の案内もされていて定期列車としては今晩が最後だと強調しています。品川・横浜からの乗客が多く座席はかなり埋まりました。小田急からの連絡駅となる小田原からは完全に満席状態になりました。ただ、強行乗車の人は私は見かけませんでした。夜の東海道本線を走り静岡に到着しました。静岡ではしばらく停車するので撮影に出ます。東京駅とは違い閑散としていてゆっくり撮影できました。静岡では、鉄道警察隊やJR東海の社員に見送られての発車となりました。その後も、列車は順調に進み豊橋からは全車自由席になりました。しかし、日にちが変わりダイヤ改正後になっているので、この列車に乗ってくる人はいません。途中の蒲郡・岡崎付近からパラパラ乗ってはきましたが、ほとんどの方はデッキに立っていました。
 名古屋に着くと、かなりの乗客が降りましたが、代わりに名古屋から惜別乗車をするファンも多く空いた席もすぐに埋まる状態でした。そして、373系の車内では最後になるであろう夜明けを迎えました。
 
 名古屋を出ると、列車は遅延する事無く順調に進み岐阜で乗客を乗せるとラストスパートです。残念ながら、定期列車の最終というような放送はありませんでしたが、無事に大垣駅に到着しました。大垣駅では、終着駅に着いた余韻に浸る暇も無く加古川行への席取合戦が開始されます。加古川行はまだ入線してきておらず、乗車位置に並んではじめて夜通し走り続けた373系の姿をじっくりと見ることが出来ました。下り貨物列車が2番線を通過して、221系6連の加古川行が入線してくると、373系はゆっくりと名古屋方面へ回送されてゆきました。これが、373系使用の快速ムーンライトながら号の最後となるのでしょう。
 

発車案内
 

乗車口案内
 

先頭部は混雑しました
 

東京駅で発車を待つムーンライトながら号
 

行き先表示
 

ヘッドマーク
 

快速ムーンライトながら号9号車側
 

静岡駅にて停車
 

夜が明けてきました
 

名古屋を出た車内
 

木曾川を渡ります。
 

ついに大垣に到着
  

回送される373系
 

快速ムーンライトながら号指定席券
 (色調調整済)