リゾートしらかみ号飯山線出張運転

快速リゾートトレイン飯山号

2009.1.25

飯山駅に停車中の「リゾートトレイン飯山」
   
■リゾートトレイン飯山号(長野10:41−十日町13:35)
 本日は、リゾートトレイン飯山号に乗車します。長野の発車時刻は、10:41ですので自宅をゆっくりと出ても大丈夫です。普段の「土日きっぷ」旅行のように慌しく出発して初電に乗車する事はありません。
 
 須坂駅9:54のB特急(4B)に乗車します。2000系D編成でした。須坂駅に到着すると、先頭の3号車は立席が出るほどの混雑になっています。2号車は、座席がほぼ埋まっています。1号車は、進行方向と反対の席なら空いてますが・・・。須坂で降りる人も多く、進行方向窓側に座れました。「青春ホリデーチケット」で特急も特急券の必要が無く乗車できますので、客層としては中高生が多いですね。権堂・長野の到着時刻も10時少し過ぎで時間帯も良いですし。2000系の乗車を楽しみ長野駅に到着しました。
 
 自動改札を通り4番線に向かいます。発車案内は、「リゾート飯山」となっていますが、字数の関係で仕方ないですね。「臨時快速」よりは数段良いです。ホームには、すでに大勢の人が列車の入線を待っていました。ホームの放送では、繰り返し「全席指定で、指定券は発売済」と案内されています。7番線に、先行の「妙高3号」が入線してくると、リゾート飯山号も続いて入線してきます。
 先頭に大きな「リゾートトレイン飯山」のヘッドマークを貼り付けたリゾートしらかみ号編成が入線して来ました。
 ホームでは、長野駅特製の「雪だるま」(張りぼて)が乗客を見送っています。長野駅では、先頭部の撮影のみして早々と乗車します。車内は、長野からほぼ満席のようです。定刻に長野を発車したリゾートトレイン飯山号は、十日町を目指します。北条踏切から撮影にする方が徐々に見られるようになります。北長野を出て、展望スペースへ行ってみます。被りつきの席はありませんが、両サイドの席は誰も座りませんのでさっそく座り景色を楽しみます。豊野の築堤では大勢の撮影者と書きたいところですが、飯山線の奥地へ分散しているのか撮影している方は少なめでした。豊野を出ると非電化の飯山線に入り、いよいよ飯山線の旅が始まります。車内改札もさっそく始まります。列車は、千曲川に沿って進みます。今日は大変良い天気で、高社山を初めとした山々もくっきりと見えます。赤い古牧橋(車道)が見えると列車は飯山市に入ります。飯山市に入ると沿線の雪も徐々に増えてゆきますが、例年から見ると本当に雪が少ないです。遠くに建設が進む北陸新幹線の高架が見えてくると列車は、飯山駅に到着します。飯山駅では、交換のため6分停車します。皆、列車を撮影したりホームの鐘を突いたりと思い思いの休憩をしています。
 
 飯山駅を出ると撮影ポイントの信濃平の撮影地を通過します。冬季は踏切閉鎖で除雪されない道もありますが、こちらはさすがに分散して少ないように見えましたが、かなりの方が撮影に訪れていました。戸狩野沢温泉駅を出ると沿線市町村から「ちょっぴりプレゼント」がありました。トマトジュース1本ですが貰えるだけ有り難いです。戸狩野沢温泉を出て、展望スペースも混んできたので自席へ戻って寛ぎます。前後の座席間隔が広いので、ゆったりとした観光列車に相応しい座席です。窓も大きく景色も楽しめます。戸狩野沢温泉を出ると雪も次第に多くなります。道路には雪がないので、追いかけの車と競争しながら列車は進みます。こちらは、ゆっくりとした速度で進むので何回か撮影されている方もいるようです。
 
 列車は、森宮野原駅に到着しました。ここで、28分の停車となります。限定の弁当は、びゅうのパックに入っているので慌てる事無く手に入ります。物産の直売所で、甘酒を貰い地酒を土産に購入しました。にごり酒ですが、なかなかの美味でした。森宮野原では、撮影タイムと言う事で側面は影になってしまいますが、編成写真の撮影もようやく出来ました。駅近くを歩いていると発車時刻になり車内も戻ります。森宮野原で下車された方も多かったのか、車内の所々に空席も見られるようになりました。森宮野原を出ると、列車は新潟県に入ります。ここで、観光案内の放送が入ります。放送は、津南駅を出るまで続きました。その後、沿線の民謡が流れました。何か、新潟県に入ってから放送が活発になりました。信信濃川発電所を過ぎると、千曲川から名前が変わった信濃川を渡ります。信濃川を渡ると目的地の十日町も目前です。徐々に雪が少なくなってきます。北越急行線が姿を現すと終点の十日町に到着しました。列車は、1番線へ入替をする事無く2番線で折り返しとなりますが、ドアは一旦閉まります。

長野電鉄B特急(須坂9:54-長野10:14)
 

発車案内は、「リゾート飯山」
 

4番線に入線したリゾートトレイン飯山
 

長野駅で発車を待つリゾートトレイン飯山
 

リゾートトレイン飯山ヘッドマーク
 

青池編成のロゴマーク
 

クルージングトレインロゴマーク
 

雪達磨も見送ります。
 

三才駅で130Dと交換になります。
 

豊野築堤に雪はありません
 

春みたいな車窓が続きます。
 

千曲川と平行して進みます。
 

古牧橋が見えると飯山市へ
 

建設が進む北陸新幹線
 

飯山に近づくと雪景色になりました。
 

飯山駅で6分の停車です。
 

信濃平は、一面の銀世界です。
 

千曲川も、森宮野原の少し先から信濃川に・・・
 

森宮野原駅で28分停車します。
 

森宮野原駅でようやく一息つきます。
 

ゆっくりと撮影できました。
 

さすがにここまで来ると雪も増えてきます。
 

信濃川を渡ると下り列車の旅も終盤・・・
 

十日町駅に到着します。
 
   
■十日町温泉「明石の湯」
 十日町駅での折り返し時間は、十日町駅から10分ほど歩いた「クロステン・キナーレ」内にある、十日町温泉「明石の湯」にパック旅行のバウチャー券で入浴できました。駅から長野支社の人に案内されて、受付で「ちょっぴりプレゼント」として「ちんころ」(縁起物)をもらい、案内されるままに歩くと浴槽の脱衣所に自然と着きました。
 普通の温泉・薬草の湯・水風呂・サウナとありましたが、時間が短いので、温泉と薬草の湯だけ入浴してきました。温泉の入浴には少し時間が短かったようにも思えました。温泉と言うより、スーパー銭湯みたいな感じでした。
   
■リゾートトレイン飯山号(十日町15:26−長野18:30)
 十日町温泉を楽しみ十日町駅に戻りました。リゾートトレイン飯山号は、発車10分前までドアを開けないと事前に案内をされているので、敷地外から停車中の「リゾートトレイン飯山」を撮影して、1駅1名物の「十日町の大太鼓」を見物して時間を過ごします。発車10分前にドアが開き乗車をはじめますが、まだボックス席の何部屋かは乗客が乗っていないので、車内の撮影をして時間を過ごします。往復とも同じ席での乗車となりますので、景色は同じほうしか見ることが出来ません。
 
 十日町を発車したリゾートトレイン飯山号ですが、往路と違い復路は完全に満席というわけではなくボックス席を除いた座席車の数席が空いています。特に3号車は、所々に空席が見られます。信濃川に沿って列車は飯山線を進んで行きます。沿線では追いかけの方々が、盛んにこの列車を撮影しています。帰路となる上り列車は、皆疲れたのか車内も静かですし、観光案内の放送等もありませんでした。長野県側に入り、桑名川駅で列車交換のため4分ほど停車します。車外に出て気分転換をしていると、交換列車がやってきて発車となります。送り込み回送の時にも桑名川駅で撮影しましたが、撮影時よりも雪はかなり溶けたようです。列車は、西日を浴びた千曲川を見ながら進みます。上り列車では、3号車は最後部となるため展望スペースには、ほとんど人も来ませんので展望スペースで景色を見たりして、リゾートしらかみ号編成の旅を楽しみます。戸狩野沢温泉駅を発車すると、夕暮れの信濃平を通過します。この列車を撮影されている方が結構いましたが、この場所が走行撮影では限界の時間帯だと思います。
 
 飯山駅に着くと36分ほど停車します。改札で断って、駅の外へ出て駐車場から編成写真を撮影します。感度400の手持ちでギリギリの撮影でした。辺りは急速に暗くなってきました。早めに撮影して正解だったようです。駅では、物産市も開かれていて「笹寿司」も購入できました。これは、家族の土産に大変評判が良かったので近場へ行く際には寿司シリーズを土産にしようかと思っています。あたりも暗くなり、飯山駅構内の雪灯篭のローソクの明かりもいい雰囲気になってきました。雪灯篭とリゾートトレイン飯山号を入れて撮影しました。ちゃんと三脚とリモートスイッチも持参しているので、時間一杯じっくりと撮影できました。飯山駅から乗車する方もいたようで、空いていた席の何席かは埋まりましたが、まだ空いている席も若干あります。
 
 飯山駅を出ると、もうすっかり夜になっていて景色はそれほど見えません。豊野駅に着く手前、ちょうど信越本線と平行する直前に小布施町や須坂市の綺麗な夜景を見ることができました。豊野駅では、2個列車交換のため10分ほど停車します。ホームをウロウロして気分転換して車内に戻ります。豊野を出ると長野まであと少しです。だんだんと真っ暗な田園地帯から明るい市街地に景色が変わります。長野総合車両センターを通過すると旅も終了です。ここまで、車内チャイムは1番(美しく青きドナウ)・2番(春の歌)・4番(主よ人の望みの喜びよ)しか鳴りませんでしたが、長野到着前放送でついに3番(華麗なる大円舞曲)が流れました。リゾートしらかみ号では、主に3番が使われています。これで、搭載されている4曲全てを聞くことが出来ました。長野へ到着した列車は、直江津からの354Mが同じホームに到着するため、慌しく長野総合車両センターへ引き上げました。
 
 その後、長野から長野電鉄のB特急(21B)に乗車して須坂へ戻ります。こちらはA編成でしたので、今日は往路はD編成、復路はA編成と2編成に乗車できました。休日ですので通勤客の姿はほとんど無く、車端部のボックス席で寛ぎながら2000系の乗り心地を楽しみ須坂へ戻りました。
 今日1日、リゾートトレイン飯山号と温泉と存分に楽しめた旅でした。

十日町駅で折り返し待機中
 

十日町駅舎
 

1駅1名物の「十日町大太鼓」
 

転線はせずに2番線で折り返し
 

十日町で発車を待つリゾートトレイン飯山
 

西日さす信濃川を渡ります。
 

桑名川駅で交換のため4分停車
 

夕暮れの千曲川を見て進みます。
 

日暮れ直前の信濃平を通過
 

飯山駅で36分停車します。
 

雪灯篭に火が入っていました。
 

雪灯篭とリゾートトレイン飯山号
 

急速に暗くなってゆきます。
 

141D交換になります。
 

ホーム上の雪灯篭も良い雰囲気です。
 

豊野駅でも交換のため10分停車
 

 長野駅到着後は、長総へ引き上げます。
 

長野電鉄B特急(長野18:44-須坂19:03)
 
     
■リゾートしらかみ号車内
 今回、リゾートトレイン飯山号に使用された「リゾートしらかみ」(青池編成)は、1997年4月に登場した「リゾートしらかみ」シリーズの最初の編成です。当初は4両編成でしたが、中間車(ボックス席)1両を「リゾートしらかみ」(くまげら編成)の中間車として転用したため、現在は3両編成で運転されています。
 基本的に、どの編成でも車内設備は一部を除きほぼ同水準となっています。両端の先頭車(1号車・3号車)が、通常のリクライニングシート車両。2号車が、ボックス席車両となっているのも3編成とも同じです。

1号車・3号車の座席車
 

ゆったりしたシートピッチです。
 

3号車の展望室
 

2号車のボックス席通路
 

2号車車端部のボックスシート(1番・8番)
 

2号車の通常のボックスシート(2番〜7番)
 
     
■乗車券など
 今回運転されたリゾートトレイン飯山号ですが、編成自体の座席数が少ない上に「びゅう」旅行パック枠が設定されました。これで、通常の窓口発売の座席数はかなり少なくなり指定席券の購入が困難なのは目に見えていました。当然ながら1ヶ月前の時報同時で購入する事は出来ず、某氏と共同で乗車ツアーのパック旅行「リゾートトレインで行く雪の飯山線十日町」(2名以上)を購入しました。この旅行パックは、1ヶ月前の14時からの販売でしたので、窓口での結果を確認してから購入できて非常に助かりました。
 内容は、リゾートトレイン飯山号に往復乗車(乗車券・指定席券)と、十日町温泉「明石の湯」(クロステン・キナーレ内)の入浴と「ちょっぴりプレゼント」(ちんころ)、さらに昼食として「特製田舎弁当」が付いて4900円とお得なパック旅行でした。

「リゾートトレインで行く飯山線の旅」会員券
 

下り列車指定券
 

特製田舎弁当引換券
 

上り列車指定券
 

十日町温泉「明石の湯」入浴券
 (ちょっぴりプレゼント引換券込み)

びゅう旅行商品ちょっぴりプレゼント
「ちんころ」 (米の粉で作った縁起物)

特製田舎弁当(びゅうパック旅行昼食)
 

特製田舎弁当中身
 

記念スタンプ
 

記念スタンプ用紙(裏)