201系四季彩号から見る善光寺平

快速姨捨フォトトレイン四季彩号
2008.5.24

姨捨駅に到着した快速姨捨フォトトレイン四季彩号
   

■下り「姨捨フォトトレイン四季彩号」(長野11:44−姨捨12:14)
 長野から姨捨間で、姨捨フォトトレイン四季彩号が運転されました。使用車両は、201系展望電車「四季彩」4両編成で、通常とは逆編成で運転されて善光寺平の景色がよく見えるように配慮されました。この列車は、列車名の通り「訪れたくなる駅・姨捨駅写真コンテスト」の入賞作品がポスターとなって車内に展示されています。
 
 と言う事で、長野駅7番線に来ました。発車案内は「臨時快速」で残念でした。ホームへ降りても、乗車位置が無いのでどこに止まるかも解りません。とりあえず適当な場所に立って入線を待ちます。これは一般の家族連れにはあまり評判がよくなかったので、次回は乗車位置が解る配慮が欲しいところです。
 しばらく待って11:30過ぎに201系四季彩が入線してきました。最後部1号車のボックスを確保して写真撮影をします。7番線ですので、列車の前後を撮影するだけですが居合わせた人も撮影に加わり先頭部は結構混みあいました。車内は、ボックス席が埋まりロング部分は半分程度と空いていました。
 
 長野を発車した姨捨フォトトレイン四季彩号は、姨捨を目指して走ります。車内放送の姨捨行が非常に新鮮です。信越本線で201系に乗車しているとは不思議な感覚です。列車は犀川を渡り最初で最後の停車駅となる篠ノ井に到着しました。篠ノ井からの乗車も僅かでこの乗車率のまま姨捨まで向かいます。篠ノ井線に入ると沿線では写真撮影をするファンが多くなってきました。稲荷山駅を通過して列車はだんだんと山間部に入り高度が上がってゆきます。それに伴い善光寺平もよく見えるようになります。善光寺平がよく見え始めた頃、列車は停止してスイッチバックで姨捨駅に到着しました。この列車は、姨捨駅終着でこの先は坂北まで回送列車になります。
 駅では、記念品を買う人が大勢移動しましたが社員の方が先頭で誘導したため混乱も無くスムーズな移動でした。私は列に並ばず、201系姨捨フォトトレイン四季彩号の撮影をして回送を見送ってから並びました。
 

長野駅の発車表示は「臨時快速」
   

入線後は、大勢の人が撮影していました
  

専用マークが準備されました
  

長野駅に停車中の姨捨フォトトレイン四季彩号
 

シール式ながら愛称板が用意されました。
  

表示は、往復とも「臨時」です。
 

長野で発車を待つ「四季彩」
 

201系四季彩の車内
 

善光寺平が見えてきました

回送で坂北まで運転されます
   
■上り「姨捨フォトトレイン四季彩号」(姨捨14:37−長野15:10)
 姨捨駅に到着した姨捨フォトトレイン四季彩号は、坂北まで回送されるため姨捨駅を発車しました。姨捨駅周辺は大盛況の混雑で、こんな混雑する姨捨駅ははじめて見ました。駅前では、左右に分かれて記念品のプレート(愛称板タイプ)と記念弁当の購入の列に並びます。私は、記念プレート優先でしたので先に記念プレートの方に並びます。発売は12時30分からと言う事で、少々駅前で待ちましたが無事に希望のプレートは購入できました。続いて記念弁当の方に並びます。列の長さから見て多分大丈夫だろうと思いましたが、実際に購入できるまでは不安でした。弁当を購入後は、姨捨駅の駅舎内で写真コンテストに応募された全作品が展示されていました。こちらは、普段は入れない旧駅事務室で行われました。いろいろな写真を見ると今後の参考になり有意義な時間を過ごせました。写真展を見た後は、善光寺平を見ながら昼食となります。普段は車で撮影に来ていますので、善光寺平を見ながら姨捨駅のホームで昼食を食べると言う、のんびりした贅沢な時間は初めてでした。
 後ほど、善光寺平について観光ガイドの方の説明がありましたので大して暇をもてあますことなく帰りの姨捨フォトトレイン四季彩号まで過ごす事が出来ました。
 
 姨捨も雨が降ってきました。雨足が強くなる前に回送で姨捨フォトトレイン四季彩号が入線したので、雨に濡れずに助かりました。帰路は、「駅からハイキング」の参加者も乗車したため空席がありましたが、往路よりは混んでいました。ボックス席を確保して撮影をすると発車時間が近づきます。車内に戻ると、列車は姨捨を発車して長野へ向けて走ります。やはり天候がよくないのが響いているのか、往路ほど撮影している人はいません。途中の桑ノ原信号所で、交換のためスイッチバック停車をしました。201系でのスイッチバック体験はこれが最後になるでしょう。
 稲荷山を通過して、篠ノ井に到着しました。長野方面の乗客が、見慣れない車両に乗って良いものか思案していたのが印象的でしたが臨時快速と聞いて乗車しました。篠ノ井を出ると長野まで止まりません。201系電車の短い旅も犀川を渡ると間もなく終了です。長野駅には、5番線に入りましたので編成写真の撮影も出来ました。
 まぁ、こんな感じかなと一通りの撮影を終えた頃、201系姨捨フォトトレイン四季彩号は長野総合車両センターへ引き上げました。
 長野地区で201系に乗車できるのは、この列車が最後の機会だったと思われます。本当によい乗車経験になりました。本日ご一緒した皆様、お会いした皆様お疲れ様でした。

姨捨駅からの眺め
 

回送で姨捨駅に到着(姨捨始発)
 

姨捨駅で発車を待つ姨捨フォトトレイン四季彩号
 

長野に到着した姨捨フォトトレイン四季彩号
  
   
■201系四季彩号
 201系四季彩号は、眺望車両として通常は青梅線で週末に運転されています。(JR東日本HPの車両図鑑によるとジョイフルトレインに分類されています。)青梅線沿線を流れる多摩川側の眺望をよくするため窓を大きくし座席も4号車のキハ200−134は全ての座席が多摩川側に、他の車両も多摩川側はボックスシートに改造して沿線の風景を見ながら乗車を楽しむ事が出来ます。今回の運転では、姨捨駅付近での善光寺平の眺望に配慮して所定とは逆向きの編成で回送されて、姨捨フォトトレイン四季彩号として運転されました。なお、長野支社管内での旅客営業運転は、2004年8月に臨時快速「四季彩高原号」として中央本線小淵沢から大糸線白馬間で運転して以来2回目(2006年の松本地区乗務員訓練を含めると3回目)となります。
 外観は、現在の塗装が2代目で登場時の塗装から一貫して、「四季彩」の愛称の通り青梅線沿線の春夏秋冬のデザインが1両ずつに描かれています。

1号車:クハ201−134

1号車は「春」

2号車:モハ200−263

2号車は「夏」

3号車:モハ201−263

3号車は「秋」

4号車:クハ200−134

4号車は「冬」
※今回は、善光寺平の眺望に配慮して逆編成で運転されました。 
   
■記念品
 この列車では、記念乗車証の配布はありませんでした。記念品としては、昨年の「スイッチバック街道」の時と同様に記念プレート(愛称板タイプ)と記念弁当の販売がありました。記念弁当は、今回は1日限定の姨捨駅の駅弁と言う扱いで販売されました。

記念プレート表(愛称板タイプ)

姨捨駅オリジナル駅弁(1日限定)

記念プレート裏