快速こがね花回廊号
2008.4.5


小国駅に停車中の「こがね花回廊」

 新潟と米沢を結ぶ臨時列車「こがね花回廊」が運転されました。この列車、米坂線を経由してジョイフルトレインの「こがね」を使用する珍しい列車です。この列車には是非乗車しなくてはならないと思いましたが、指定席券は直前まで満席の傾向が続きました。今回は、某氏の協力もあり無事に指定席券を確保して米坂線の旅を楽しむ事ができました。
 
■新潟から米坂線へ
 新潟駅で新幹線から乗換えをします。快速SLばんえつ物語号も今年度の運転が今日からで出発のセレモニーが行われていますが、今日は乗車しません。快速SLばんえつ物語号は、もう少し先の新緑が綺麗な時期に乗車したいと思います。本日乗車するのは米坂線に入る「こがね花回廊号」です。この列車は、ジョイフルトレインの「こがね」を使用します。3列シートのゆったりした車両で米坂線を走破します。今日は、快速SLばんえつ物語号の出発式と重なったためこちらは目立ちませんでしたが、撮影するファンは多かったです。
 
 快速SLばんえつ物語号より先に新潟を出た列車は白新線を走ります。沿線には雪もなく本格的な春といった感じです。白新線でジョイフルトレイン「こがね」に乗車できるとは思いませんでした。車内は、ほぼ満席ですが空いている席も結構ありました。とは言え、展望スペースにいる人や喫煙所にも人がいたので案外本当に満席だったのかもしれませんね。列車は、新発田から羽越本線に入り北上を続けます。坂町からは、いよいよ米坂線に入ります。とたんに速度が落ちて、のんびりとしたローカル線の旅于となります。

 荒川に沿って米坂線は進んで行きます。当初は雪は見られませんでしたが、山間部に入るにつれて日陰部分にそして木の下にそしてまとまった場所に残雪が見られるようになりました。車内では、ちょうど退屈して飽きてくる時間帯になりました。沿線の関川村の方々による「大蛇」(大したもん蛇)のねり歩きのイベントがありました。藁で作られた蛇ですが、まさか82メートルの本物は持ち込めませんので、ミニサイズの蛇が使われました。これが好評で、2回ほど行われました。
 蛇のねり歩きが終わると、車窓に残雪も増えてきて列車は小国駅に到着しました。小国駅では大勢の方がこの列車を出迎えに訪れていて、さらに駅構内や駅前には出店も出ていて大変な賑わいでした。なお、藁で出来た蛇はこの小国駅で下車しました。
  

新潟駅発車表示
 

入線してきた「こがね花回廊」
 

「こがね」先頭サイド部分
 

「こがね」ロゴマーク
  

「こがね」ヘッドマーク
  

新潟駅で発車を待つ「こがね」
    

先頭の展望サロンからの眺め
 

座席はゆったりした3列席
 

荒川に沿って走ります。
 

藁で作られた蛇の練り歩きイベント
   

      

■小国から米沢へ
 小国駅を出ると、列車の車窓に残雪が多く見られる景色が続きます。列車は、淡々と米沢を目指して進みます。この線をジョイフルトレインが入線するのも珍しく、さらに多客臨時列車で運転という事でリクライニングシートから米坂線の景色を見られる貴重な機会です。
 あれほどあった残雪も、日陰部分だけになり米沢に近づくにつれてなくなりました。山形鉄道との乗換駅になる今泉駅で最後の下車できる停車時間があります。こちらも歓迎行事が行われ「いもこんにゃく」とお茶が振るまわれました。
 今泉を出ると、観光案内放送と同時に「いもこんやく」が振舞われました。今泉を出ると終着の米沢は目前です。終着の米沢でも歓迎の行事が行われ、甘酒や日本酒などが振舞われました。長いと思った今回の乗車は、白昼に初めて米坂線に乗車した事も手伝って短く感じました。

小国駅にて小休止です。
 

今日は天気も良く
 

小国駅に停車中の「こがね花回廊」
 

蛇はここで下車します。
 

山間部にはまだ残雪が残っています。
 

今泉駅での歓迎行事
    

今泉駅での歓迎の横断幕
  

米沢手前で雪は消えました。
 

      

■指定席券・乗車証明

乗車証明(表)
 

乗車証明(裏)
 

指定席券
 

 その他配布品
  ・観光パンフレット
  ・そばの花の種
  ・こんにゃくいも