早朝の上野駅15番線に、485系リゾートエクスプレスゆう号が静かに停車しています。まだ、発車までかなりあるのでホームも閑散としています。今日は、リゾートエクスプレスゆう号を使用した臨時快速お座敷冬の味覚号で常磐線の旅を楽しみます。
列車の撮影を終えるとようやくドアが開いて乗車できます。まだ、乗客もあまりいないので車内の撮影を手早く行います。その後座席に荷物を置いて、先頭の展望サロンへ向います。車内は、発車時間が近くなってもガラガラのようでほとんど乗車していません。上野車時点で、展望サロン席には誰もいません。私一人で上野駅発車シーンから展望を楽しみます。日暮里を通過してすぐに、651系フレッシュひたち号とすれ違います。運良くすれ違い時には、「フレッシュひたち」の表示が出ていました。その後は、緩行線との競争を楽しみます。意外に緩行線も早いものでなかなか追いつけません。結局、上野から取手まで展望席で前面展望を楽しみました。
席に戻ると、多少は途中駅からの乗車もあったようでテーブルが埋まっています。自分席を通り過ぎて今度は4号車のイベントカーへ。こちらは、1991年当時と変わりありません。私は、1991年の夏に運転された急行リゾートエクスプレス軽井沢号に乗ったことがあるので、この編成の乗車は2回目です。但し、お座敷になってからは初めての乗車です。4号車は、特に変わったところも無くドーム型の展望席も健在でした。4号車は、喫煙スペースになっているので多少気になりますが、ドーム型展望席からの眺めはなかなかのものでした。
ひたち野うしく駅で、後続の特急フレッシュひたち号の通過を待つため運転停車となります。ここでようやく自分の席に戻ります。列車が土浦を出ると続々と乗ってきます。やはり、水戸支社管内でパック旅行を売ったのでしょう。水戸駅に着くと一気に大量乗車があり、どのテーブルも満席になりました。この、お座敷冬の味覚号は水戸駅からが本領発揮のようです。勝田・日立でも乗車があり、車内は上野発車時が嘘のように賑やかになりました。高萩の手前から太平洋が綺麗に見えます。列車の中から太平洋を見るのも良いものです。高萩では、役目を終えた415系が静かに留置されていました。
いわき駅からは、降車が始まります。駅に着くと人々が冬の味覚を求めて下車して行きます。原ノ町駅でまとまった下車があり車内も空席が目だつようになりました。常磐線のお座席列車の旅もあと少しです。乗車時間が長くなりましたが、ここまでくれば短くも感じます。
終点の相馬駅に着くと歓迎の行事が行われていましたが、残念ながら後続の特急スーパーひたち号に乗車するため見ることは出来ません。お座敷冬の味覚号が回送で発車すると程なくして、仙台行の特急スーパーひたち号が到着しました。
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