お座敷電車「ゆう」を使用した快速列車
快速お座敷冬の味覚号
2008.2.10

上野駅で発車を待つ「お座敷冬の味覚号」
   

■お座敷冬の味覚号

 早朝の上野駅15番線に、485系リゾートエクスプレスゆう号が静かに停車しています。まだ、発車までかなりあるのでホームも閑散としています。今日は、リゾートエクスプレスゆう号を使用した臨時快速お座敷冬の味覚号で常磐線の旅を楽しみます。

 列車の撮影を終えるとようやくドアが開いて乗車できます。まだ、乗客もあまりいないので車内の撮影を手早く行います。その後座席に荷物を置いて、先頭の展望サロンへ向います。車内は、発車時間が近くなってもガラガラのようでほとんど乗車していません。上野車時点で、展望サロン席には誰もいません。私一人で上野駅発車シーンから展望を楽しみます。日暮里を通過してすぐに、651系フレッシュひたち号とすれ違います。運良くすれ違い時には、「フレッシュひたち」の表示が出ていました。その後は、緩行線との競争を楽しみます。意外に緩行線も早いものでなかなか追いつけません。結局、上野から取手まで展望席で前面展望を楽しみました。

 席に戻ると、多少は途中駅からの乗車もあったようでテーブルが埋まっています。自分席を通り過ぎて今度は4号車のイベントカーへ。こちらは、1991年当時と変わりありません。私は、1991年の夏に運転された急行リゾートエクスプレス軽井沢号に乗ったことがあるので、この編成の乗車は2回目です。但し、お座敷になってからは初めての乗車です。4号車は、特に変わったところも無くドーム型の展望席も健在でした。4号車は、喫煙スペースになっているので多少気になりますが、ドーム型展望席からの眺めはなかなかのものでした。

 
 ひたち野うしく駅で、後続の特急フレッシュひたち号の通過を待つため運転停車となります。ここでようやく自分の席に戻ります。列車が土浦を出ると続々と乗ってきます。やはり、水戸支社管内でパック旅行を売ったのでしょう。水戸駅に着くと一気に大量乗車があり、どのテーブルも満席になりました。この、お座敷冬の味覚号は水戸駅からが本領発揮のようです。勝田・日立でも乗車があり、車内は上野発車時が嘘のように賑やかになりました。高萩の手前から太平洋が綺麗に見えます。列車の中から太平洋を見るのも良いものです。高萩では、役目を終えた415系が静かに留置されていました。

 いわき駅からは、降車が始まります。駅に着くと人々が冬の味覚を求めて下車して行きます。原ノ町駅でまとまった下車があり車内も空席が目だつようになりました。常磐線のお座席列車の旅もあと少しです。乗車時間が長くなりましたが、ここまでくれば短くも感じます。

 終点の相馬駅に着くと歓迎の行事が行われていましたが、残念ながら後続の特急スーパーひたち号に乗車するため見ることは出来ません。お座敷冬の味覚号が回送で発車すると程なくして、仙台行の特急スーパーひたち号が到着しました。

 


上野駅には早めに入線しています。
 

水上1号(右)との並び
 

発車案内(1)
  

発車案内(2)
 

4号車は特徴的なイベントカー
 

「ゆう」のロゴマーク
 

先頭部の表示
 

常磐線では、太平洋が時々見えます。
 

高萩に到着
 

高萩に留置されている415系
 

相馬駅からは、回送列車になります。
 

相馬駅に到着
 
 

■お座敷電車「ゆう」車内

 お座敷電車「ゆう」は、デビューした当初(1991年)は欧風電車「リゾートエクスプレスゆう」としてデビューしました。客室は、当時流行だった2+1のゆったりとした3列シートで多客臨にも重宝されました。

 その後、団体の需要がお座敷列車中心に移り1998年に客室部分のみお座敷に改造されました。お座敷は、通常のたたみ式で掘りコタツ方式ではありません。また、網棚等も設置されず通常なら通路となるべき場所に物置が設置されています。車両の両端に靴入れとスリッパが設置されています。

 お座敷に改造されたリゾートエクスプレスゆう号ですが、両端の展望サロン席と4号車のイベントカー(ドーム型展望席を含む)は、特に改造されておらず1991年の改造当時のままの雰囲気を伝えています。


展望サロン席
 

651系フレッシュひたち号とのすれ違い
 

お座敷車内
 

検測車を思わせる眺めです。
 

1列シートのドーム型展望席(4号車)
 

ドーム型展望席奥からの眺め
 

眺めは2階建て車両とほぼ同じです。
 

展望席の1人用座席
    

イベントカー(4号車)
 

イベントカー(逆側から)
 
 

■お座敷冬の味覚号指定券

 快速お座敷冬の味覚号の指定席券ですが、当然ながらグリーン車ですので普通列車用のグリーン券となります。
 1ヶ月前の発売の時点で、満席表示となり何回か見たところいずれも満席の表示でした。
 インターネットの「びゅう」旅行のページに、この「お座敷冬の味覚」を利用したパック旅行が設定されており、3日前まで販売する旨が書かれていたので、その後のキャンセル分の捜索はやめて2日前に窓口へ行ったところ見事に入手に成功しました。

 ※乗車証明は、ありませんでした。