東北本線開業120周年記念

特 急 ひ ば り 号
(東北本線特急ひばり号リバイバル運転)
2007.12.15〜12.16

郡山駅に停車中の特急ひばり号

 東北本線開業120周年を記念して、上野〜仙台で運転されていた特急ひばり号のリバイバル運転が、12月15日(上り)と12月16日(下り)の2日間にわたって運転されました。特急ひばり号のリバイバル運転自体は、2001年8月(485系)・2002年9月(583系)・2003年10月(583系)に続いて4回目です。今回も583系(仙台車)6連が使用されました。
 私は、過去に2回の運転で指定は取れたものの急な休日出勤や家族の入院等で乗車できませんでしたので、特急ひばり号は現役時代、リバイバル運転を通して初めての乗車となりました。
 

■特急ひばり号(上り乗車区間:郡山→上野)


郡山駅に停車中の特急ひばり号
 

 今回は、仙台駅の発車時間が早く仙台駅から乗車する事はできません。長野電鉄の兼ね合いで、あさま504号〜やまびこ205号を乗り継いで郡山から乗車します。郡山駅は、5分停車ですので、あらかじめ4番ホームで撮影の準備をします。やはり、途中駅だけあって到着前は空いています。

 583系「ひばり」が到着しました。さっそく撮影して、発車ホームの5番線へ移動します。乗車されている方々は、一目散へ4番線ホームへ撮影のため向かっています。5番線側でも撮影して、発車の放送が入るころ乗車して6号車へ移動します。今回は、直前に指定券が準備できました。このため、企画枠のキャンセル分が一般に流れたようです。と言うのも、4〜6号車は、発売当初は「びゅう」企画枠だったからです。まぁ、このような経緯の車両ですのでどのボックスも4人で座っている席がほとんどです。まぁ、パック旅行ですので一般の乗車でも車内で浮く事はありません。


 冬晴れの東北本線を一路上野へ向けて583系は快調に飛ばしてゆきます。郡山を出ると次の停車駅は黒磯です。黒磯では、電源切り替えのため2分停車します。6号車の乗車位置も手伝って、ホームへ出て撮影します。郡山発車時には1号車側のイラストマークしか撮影していないので、6号車の文字マークには驚きました。やはり停車時間が短いのかあまり撮影にホームに出る人もいなく快適に撮影できました。黒磯を出ると宇都宮に停車します。宇都宮で降りる方もいますが、すぐに同じ席に違う乗客が乗ってきます。相変わらずの高乗車率です。沿線の有名撮影地には大勢のファンが「ひばり」を待ち受けていました。列車は快調に飛ばして、大宮駅に到着しました。6号車は、基本的に「びゅう企画枠」の車両ですので鉄道博物館コースの方々がほとんどで一斉に下車してしまい一瞬だけ車内が閑散となりましたが、大宮からは一般枠のようで続々と乗り込んできます。それにしても、大宮駅での停車時間が長いです。放送が入り、西川口付近で走行中の列車が異音感知で点検中で、大宮発の列車は抑止中との放送が入りました。撮影できるチャンスとデッキへ向かうと発車するとの放送が・・・。ホームに出なくて良かったです。


 大宮を出た「ひばり」は低速運転を続けています。やがて、再度放送で「さいたま新都心」に臨時停車して運転再開を待つ旨が放送されました。やはり、混雑する大宮駅に長時間止めておくわけにもいかなかったようです。程なくして、さいたま新都心駅に到着します。撮影している人は少なかったようですが、思わぬ臨時停車でゆっくりと撮影できたようです。列車を待つ方々も、臨時列車の姿に興味深げに覗き込んでいました。

 運転見合わせは長くは続かず程なくして運転を再開しましたが、ノロノロ運転が続きます。所定なら、大宮−上野は所用時間20分の特急らしいスピードが楽しめるかと思いましたが残念でした。代わりに、湘南新宿ラインを走行中の特急きぬがわ号を並走するシーンが長時間見られました。互いの列車の乗客が、並走する列車を撮影しあう場面も見られました。特急きぬがわ号と別れて、尾久車両センターが見えてくると終着上野の車内放送が始まります。上野駅の地平ホームへ向けてゆっくりと右カーブしながら下る姿は今も昔も変わりません。在来線時代の特急あさま号専用だった16番線ホームに13時少し前に到着しました。前後の先頭部は大混雑で撮影もままならない中を、583系「ひばり」は東大宮(操)へ回送されました。上野駅の特急改札は、指定券の提示だけで通過できました。これで、全区間乗車とはなりませんでしたが、上り列車の乗車は終了しました。

今回は、郡山から乗車
 


郡山駅発車案内
 

郡山に到着する特急ひばり号
 


郡山で5分停車します。
 

上野側は、イラストマークです。
 

583系用方向幕
 

583系車内
 

座席カバー付きです。
 

黒磯で後部を撮影。

東大宮(操)へ回送されます。

      

■特急ひばり号(下り乗車区間:上野→仙台)


上野駅で開催された出発式
 
 翌日となる12月16日は、特急ひばり号の復路となる上野から仙台まで運転されます。上野駅から在来線特急で東北へ向かうのは本当に久しぶりです。上野駅の14番線ホームは大混雑していました。その脇では、特急ひばり号の出発式が行われていました。少し右端になりますが、良く見える場所を確保できたので最後まで出発式を見たので、肝心の14番線で撮れそうな場所は当然ありません。15番線に、583系ひばり号が入線すると興奮も最高潮に達したようで、いつもの光景が繰り広げられました。元荷物用のホームの柵の前が大混雑した中でも空いていそうです。粘り強く待って何とか上野駅停車中の特急ひばり号を撮影できました。これだけで、かなりの時間を費やし発車間近となっていました。今回は、発売当初から一般用枠の3号車でした。この指定席も奇跡的に数日前に確保できた席です。進行方向反対側の窓側ですが、この状態では贅沢も言っていられません。
 
 583系電車で上野から東北へ向かうのは、急行津軽号で2回ほど乗っただけで白昼は初めてでした。ボックス型車両で後ろへ流れる景色を見ていると大宮に到着します。大宮からも結構乗ってくる方が多く車内は、ほぼ満席となりました。残念ながら完全と言うわけではありません。やはり、何席かは空いています。大宮を発車すると都会の喧騒から広々した田園地帯が増えてきます。今日も、大勢の方が「ひばり」を撮影しています。宇都宮駅でも乗客の入れ替えがあります。宇都宮を出ると速度を上げて仙台を目指します。少し飽きて来たと感じると黒磯に到着します。電源切り替えで4分止まるのでホームで撮影して気分転換をします。黒磯からは交流区間に入ります。仙台へ近づくにつれて天気も悪くなってきます。車窓には、細かい雪も降ってきたようです。次の停車駅の郡山駅は小雪が降っていました。郡山では9分停車ですので、ひたすら写真撮影に励みます。今日は、影も出ない曇り状態ですので撮影の苦労もありません。発車近くになると雪も止み日も出てきました。

 郡山をでると、天気もだんだん回復しているようです。何本かの貨物列車とすれ違いながら北上します。いたるところでと特急ひばり号を撮影している方々を見ます。次の停車駅となる福島でも8分ほど停車します。ホームでは、記念品を配る旨の放送があったので、到着と同時に皆ダッシュで配布場所へ向い争奪戦で取り合い状態になりました。何種類かあったようですが、結局は下敷きを確保できただけで逃げるようにその場を後にしました。その後は、ゆっくりと編成前後を撮影してリフレッシュしました。福島を出ると次は終点の仙台です。途中で、天気も回復して西日が差し込んできました。車内も終点の仙台が近く皆疲れたのか、静かで午後ののんびりした雰囲気です。きっと現役時代の特急ひばり号も、ここまで来るとこんなのんびりした雰囲気だったのでしょう。夢空間の団体列車とすれ違い岩沼駅に運転停車します。当然ドアは開きません。岩沼を出ると、仙台の町並みが続き景色も都会になってきました。最後の車内放送も終わると、5時間3分の特急ひばり号の旅も終了です。乗車前は、長時間乗車と言う固定観念がありましたが、やはり乗ってしまえば時間が過ぎるのは早かったです。

 仙台駅のホームに下りると、歓迎袋(おみやげ)を貰いました。後は、編成前後を撮影してしばらく583系ひばり号を眺めます。そして、車庫へ引き上げる583系特急ひばり号見送り、私も帰路につくため新幹線ホームへ移動しました。

北の玄関上野駅から出発
 


改札上の動物の絵は変わりません
 

上野駅発車案内(交互表示)
 

上野駅発車案内(交互表示)

 

「ひばり」出発式も開催されました。
 

上野で発車を待つ「ひばり」
 

上野駅で発車を待つ「ひばり」
 

黒磯駅に4分間停車
 

仙台側は、文字マーク
 

9分停車の郡山で最後部を撮影
 

福島駅で8分停車がありました。
 

仙台に到着した「ひばり」
 

最新のE721系との並び

2日間の復活運転が終わりました。

      

■指定席券・乗車記念品


下り列車仙台駅到着時に配られた「歓迎袋」
 
 −歓迎袋中身−
 笹かまぼこ(千代)・笹かまぼこ(大漁小町)・とうふう蒲鉾・牛たん蒲鉾・仙台駄菓子・仙台ガイドブック・牛たんサラミ・萩の月・紅白餅・エスパル仙台買い物券(583系ひばり号イラスト入り)
   

上り列車指定席券

 


下り列車指定席券

上り列車乗車証明(表)
 

上り列車乗車証明(裏)
 

下り列車乗車証明(表)
  

下り列車乗車証明(裏)