戸狩野沢温泉駅の改札を出ると、野沢温泉村の方々による「豚汁」の振る舞いサービスがありました。ちょうど昼前でしたので大変有り難い出迎えでした。その後は、「ストーブ風っこ号」の乗客専用の無料の送迎バスに乗車して野沢温泉へ向います。野沢温泉は、聖武天皇の頃と言われ鎌倉時代には湯山村として、江戸時代には湯治場として親しまれました。現在でも、スキーと温泉と野沢菜、鳩車の村として全国的に知名度があります。
野沢温泉の新田ターミナルに到着します。すぐにでも外湯で温まりたいのですが、この寒さでは湯冷めをして体調不良を起こす可能性もあるので、とりあえず村内を散策する事にします。まずは、大湯へ。こちらは、後ほど入浴予定ですので外観のみ撮影して先へ進みます。湯沢神社を参拝して、野沢温泉のシンボルとも言える「麻釜」(おかま)へ。ここは、冬になると野沢菜を洗う光景がニュースに流れる場所です。ここは、90℃の源泉が沸いていて事情がわからない観光客が触れると非常に危険ですので、現在は組合員以外は立ち入り禁止になっています。(代わりに「湯らり」(足湯)に、観光客向けの温泉卵・野菜などゆでる事が出来るスペースがあります。)麻釜から吹き上がる湯気が町並みを隠すと、一段と冬の野沢温泉の雰囲気をかもし出します。麻釜の向かいには、「ハアー千曲わたればナ 野沢の出湯ヨ〜♪」でおなじみの「野沢温泉小唄」の記念碑があります。
主な場所を回りましたので、いよいよ待望の野沢温泉を楽しみます。選んだのはもちろん先ほど通った「大湯」です。13ヶ所ある野沢温泉の外湯を代表する外湯で、温泉街の中心にあり湯屋建築の建物が目立ちます。泉質は、単純硫黄泉。胃腸やリウマチなどに効用があり飲用にも良いそうです。野沢温泉の外湯は、村民の方々で作る「湯仲間」で維持管理され村民以外の観光客にも原則無料で解放されています。入口の脇に「寸志箱」があるので、強制ではありませんが気持ちだけ小銭を入れて差し上げると良いかもしれません。「大湯」の内部はシンプルで、脱衣所と浴槽に仕切りがありません。ちょうど、すいていた時間帯ですので、ゆっくりと入ることが出来ました。浴槽は2つあり「あつめ」(源泉)・「ぬるめ」(水道水加水)があります。「ぬるめ」でも冷えた体には結構熱く感じました。体が温まった頃に「あつめ」(源泉)を試しましたが、やはり熱く足を入れるのがやっとでした。
温泉を楽しんだ後は昼食にしますが、今日は臨時休業の店が多いのと、スキーシーズン以外は休業の店が多くかなり難航しました。ラーメンでも思いましたが、大通りの脇に「そば屋」を発見。F氏と相談してここに決定しました。メニューを見て「ざるそば」(温泉卵付)を見つけてこれに決定しました。ざるそばの「つゆ」の中に温泉卵が入っていて、このままそばをつけて食べます。新鮮な食感でした。この店でサービスで台出してくれた「そば羊羹」は珍味で美味しかったです。また機会があれば、この店で賞味したいです。
昼食も済ませて、再び温泉街を散策します。ちょっと冷えた頃に、「湯らり」へゆきました。足湯ですが、ちゃんと100%源泉です。湯に浸すのは足だけですが、かなり熱かったです。先ほども書きましたが、この「湯らり」には、観光客も卵や野菜をゆでる設備があります。ちゃんと安全に配慮されていて、卵や野菜は近くの商店で購入して網や駕篭も貸してくれます。今回は、残念ながら時間がありませんでしたが・・・。
「湯らり」の主?なのか、近所のネコに見送られて後にします。途中で、道祖神を見学して新田ターミナルに戻り、乗客用の無料の送迎バスで戸狩野沢温泉駅へ戻ります。
短い時間でしたが、観光と温泉を楽しめて大満足の野沢温泉でした。
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