2種類の189系臨時特急あずさ号
2007.8.11
懐かしい「あずさ」のイラストマーク(「L」はありませんが)
お盆の帰省ラッシュに対応して、中央東線の特急あずさ号も臨時列車を増発して対応しました。その中で、普段から189系(183系)幕張車で設定されている臨時特急あずさ71号に加えて、5月3日に続き189系長野車を使用する臨時特急あずさ81号も設定されました。
今回は、この189系を使用する臨時あずさ号に距離は短いですが2本とも乗車しました。 |
■臨時特急あずさ71号(幕張車両センター189系C2編成) |
下諏訪駅に停車中の臨時特急あずさ71号
今日初めの189系の臨時特急あずさ号は、下諏訪から臨時特急あずさ71号に乗車します。なぜ、下諏訪に拘ったかと言うと停車時間が4分あるからです。信州ワンデーパスエリアの他の駅での停車時間は1〜2分。終点の信濃大町到着時には「回送」表示ということで、ゆっくり写真を撮るには下諏訪駅で到着時から狙った方が良いと言う判断でした。
下諏訪駅に到着した臨時特急あずさ71号は、189系のみで結成されたC2編成でした。しかも、C2編成の先頭9号車は、クハ189−1が連結されている素晴らしい編成です。交換列車が遅れた関係で、写真撮影がゆっくりできました。撮影後は、車内に入ります。信州特急料金回数券利用ですので自由席しか乗れません。しかし、クハ189−1を見てこの車両に乗れるなら車内で全額特急料金を負担してもいいと思い見ましたが、空いている席はありませんでした。というより、旧盆の帰省に入っているのか運転日はいつもこうなのか、指定席は下諏訪駅に停車中だというのに結構埋まっています。窓側の空席はあまりありません。仕方なく、自由席へ行くと自由席の方が空いていました。2号車に何席か2人並びの空席を目星を付けて1号車へ移動します。1号車は、さらに空いていましたので1号車に席をとります。この車両は、あさま仕様のデラックス車両ですので非常に懐かしいです。
下諏訪を遅れて発車した臨時特急あずさ71号は、遅れを戻すために結構飛ばしています。これがまた、昔の特急あさま号を思いださせてくれました。もう、「あさま」が在来線特急から新幹線になって10月で10年になります。189系も、E257系の登場で廃車が進み数は少なくなりましたが、こうして元気に走っているのを体感すると嬉しくなります。塩尻・松本での降車も少なく、ほとんどの乗客は大糸線沿線へ向かうようです。私は、穂高で下車しました。穂高では、大勢の乗客が下車しました。最後尾の写真を撮ろうと構えていると、最後尾は「かいじ」マークでした。他の表示は、全て「あすさ・信濃大町」表示でしたので、ヘッドマークの機械故障でしょうが、これはこれで、珍しいものが撮影できました。 |
ヘッドマーク
|
行先表示
|
下諏訪駅に停車中 |
最後尾は、「かいじ」マーク |
|
■臨時特急あずさ81号(長野総合車両センター189系N102編成) |
小淵沢駅に停車中の臨時あずさ81号
本日2回目の臨時特急あずさ号の乗車は、小淵沢駅からの特急あずさ81号です。5月に続いて、189系長野車の登板となりました。あさま色の特急あずさ号です。
小淵沢での停車時間は、僅か30秒ですので特急7両の停止目標付近で準備をします。先行の特急あずさ19号が定刻に発車したので、後続の特急あずさ81号号も定刻に来るでしょう。今日の小淵沢は、非常に暑くほんの数分待つだけでもかなり辛いですね。
到着放送が入り、いよいよ189系N102編成あさま色の特急あずさ81号が姿を現しました。5月に急な仕事で乗車できなくなってから3ヵ月後の悲願の対面です。1997年秋から1998年夏まで、一時的に特急スーパーあずさ号の代走に入って以来の、189系あさま色の特急特急あずさ号との再会です。編成は短くなりましたが、先頭には「あずさ」のマークが午後の日差しに照らされて輝いています。しかし、189系N102編成が首都圏へ行くのは久しぶりですね。当然、189系N101編成と予想していましたが。
連写で数枚撮ったところで、早くも発車のメロディーが(しかも即切・・・。)慌てて前のドアから車内に入り指定された席へ移動します。甲府を過ぎているので、空いているものと思っていましたがかなり乗っていてビックリしました。今日は、自由席が2両(1号車・2号車)のみでしたので指定席券を用意していましたが正解だったようです。指定された席に座り、久しぶりに189系長野車の特急運転を楽しみました。まだまだ189系は元気ですね。特急らしい走りです。沿線には、やはり注目の列車なのか撮影するファンが大勢いました。
列車は、下諏訪で交換のため少々停車します。この先塩尻でも停車時間があります。車内を行ったり来たりするのも面倒ですので、車掌氏に断って6号車の一番後ろ席に移動させてもらいました。団体で下車したのか、6号車はいつの間にか空いていました。下諏訪駅では、光線具合が非常に厳しくあまり良い構図で撮ることは出来ませんでした。下諏訪を出ると、岡谷に停車して塩嶺トンネルを特急らしい速度で走りぬけ、みどり湖駅を通過した頃からノロノロ運転開始・・・。辛抱強く低速で運転を続け、塩尻に到着しました。期待の停車時間は、遅れのため消滅しすぐの発車・・・orz。
塩尻から先も、先行の普通列車も単線区間の遅れのため遅れているようです。結局、松本には3分ほど遅れての到着となりましたが、貴重な189系長野車使用の特急列車に3分も余計に乗車できて幸せでした。
松本から、189系N102編成は回送で長野へ戻ります。今日は、幕の調子が芳しくなく松本側のヘッドマークは「白幕」でした。他の場所が「回送」になりましたが、後ろは「普通」になっています。その間に、「あさま」の表示を見ることが出来ました。L特急の「L」の表示はありませんが、あさま色には「あさま」のマークが良く似合いますね。私は、この組み合わせが一瞬でも見ることが出来ただけで、今日この列車に乗った価値が十分ありました。
今後も、定期列車をサポートする臨時列車の形でも183系・189系が特急運用に末永く使用されることを祈らずにはいられません。 |
ヘッドマーク
|
行先表示
|
下諏訪で少々停車
|
松本に到着
|
「回送」への幕回しで見ることが出来た「あさま」マーク
L特急の「L」マークはありませんが、素晴らしいのもを見ることが出来ました。
|
|