須坂発湯田中行1番列車

1000系ゆけむり号1番列車
2006.12.9

ゆけむり号1番列車に使用された1000系S1編成

■即決で予定変更
 今日から1000系ゆけむり号の運転が開始されます。同時に、2000系C編成が引退となりますので心中複雑ですが・・・。今日は、「ゆけむり登場記念」と「2000系C編成引退記念」の2つの記念乗車券が発売されましたので、須坂駅へ買いに行って来ました。前回の「さよなら2000系B編成」の時は結構際どかったので、買い損ねないように6時30分に須坂駅に着きました。ついでに、「長電フリー乗車券」と「特急回数券」(特急料金回数券)を購入しました。すでに、「ゆけむり」の展望席を待つ人で混んでいるだろうと思って1番線へ行くと・・・まだ3人しか並んでいない・・・。と言うことは、今から並べは上手くいけば最前列に座れるかも・・・。

 本来なら107列車〜2B特急列車〜205列車と、今日で引退する2000系C編成の乗車をする予定でしたが、2000系C編成は夕方から再び運用に入りますので迷うことはありませんでした。さっと列に並びました。時間は、6時40分ごろで、乗車までの2時間30分近くの長い戦いが始まりました。最初に、乗り鉄のつもりできたので防寒対策が十分ではなかったのでとても寒かったです。次に、暇を潰す物も持ってきていませんでしたが、これは2番目に並んでいた某氏と話をすることで解決しました。最後は、やはり地元の駅ですので結構人目に付くんですよね。(実際に、あんな早くから居て一番前に座れた?とか近所の人に聞かれましたし・・・(汗))
 しかし、そんなことで挫折して折角のチャンスを諦めていては、一生涯の汚点となることは間違いありません。寒くても、他の列車の乗客にじろじろ見られも、チャンスを物にするまで待ち続けるしかありません。8時を過ぎると、だんだん人が集まってきました。駅員氏が何回か人数を確認して回っています。他の号車の乗車位置にも人が立ち始めました。

 そして、9時7分ごろついに1000系S1編成が1番線の隣の線まで進んできました。そして、9時8分の信州中野行が発車したあとに入れ替えを始めました。そして、いよいよ1000系ゆけむり号の1番列車となるA特急(1A列車)が入線して来ました。いろいろ苦労はありましたが、予定を替えて待った甲斐がありました。


1番線へ移動する1000系


「湯田中」の行先表示

 

■須坂〜小布施
 1番線に1000系S1編成の「ゆけむり」(1A列車)が入線して来ましたが、運転士の移動がありますためすぐには乗車できません。なにせ梯子をかけて降りて梯子を仕舞い、移動して梯子を設置してと手間がかかりますので・・・。運転士の移動も終わりドアが開きました。待った甲斐がありまして、前展望の最前列1号車1番B席に座れました。発車までの一時、展望席から須坂駅構内を見回してみました。普段見慣れた構内も、場所が変われば新鮮に見えるので不思議なものです。須坂駅終着の207列車(8500系)の入れ替えシーンも良く見えました。
 須坂駅では、特にセレモニーも無く9時24分到着の209列車の接続を取って、いつも通りの発車アナウンスと発車ベルで須坂駅を発車しました。地元の須坂駅から、元小田急のロマンスカーで湯田中へ行くことが出来るようになるなんて、数年前までは全く想定していませんでした。天候があいにくの雨なのは残念ですが、前展望の眺めは素晴らしくいいです。地元の見慣れた風景も目新しく見えます。沿線には、第4種の踏切もあるので警笛を鳴らしながら進み、北須坂駅を通過します。しばらくして、松川の鉄橋を渡るための登り勾配もスイスイと登り一気に橋を渡り小布施町に入りました。栗畑を少し走ると小布施に到着します。


新鮮な光景です。


発車時間まで待ちます


8500系(207列車の入替)


須坂から湯田中へ出発


北須坂駅通過。


小布施駅に到着

 

■小布施〜信州中野
 列車は、小布施駅を発車しました。今日は、気温も低く天気も雨ですので仕方ありませんが、だんだん窓ガラスが曇ってきて視界が悪くなってきました。何回か拭いてはみたものの曇るスピードの方が速く全く手におえません。ここから先は、窓ガラスが曇ってしまったため良好な画像ではありませんのでご了承下さい。
 都住駅を通過すると、試運転(習熟運転時)によく撮影したポイントが増えます。列車が撮影した場所を通過するたびに、逆からから見るとこういう風に見えるのか。と感心しながら景色をみます。列車は、中野市に入り桜沢手前のカーブを通過して列車は桜沢駅を通過しました。だんだん窓ガラスの曇りが濃くなってきました。列車は、結構速度を出しているはずなのに、最前部でも揺れも少なく、警笛の音以外は静かでした。延徳駅を通過すると曇ってほとんど見えなくなってしまいました。そんな状態で、2000系C編成に迎えられながら信州中野駅に到着しました。


桜沢駅通過


2000系C編成に迎えられ信州中野駅到着

 

■信州中野〜湯田中
 信州中野では、今日で引退する2000系C編成と並びましたので大勢の人が撮影をしていました。信州中野では、乗客の入れ替えもありましたが、展望席での乗降は無かったようです。信州中野を発車すると列車は、湯田中へ向けて勾配を登ります。それでも、静かですべるように列車は進みます。あまりにも、窓ガラスが曇りますので長電の人が窓ガラスを拭きに来ました。中野松川駅を通過してよく撮影で通行する道路が見えてくると、信濃竹原駅を通過します。この駅では、並びのシーンをよく撮影したので逆からの立場で見ると何か不思議な感じがします。続いて、残念ながら高社山は見えませんが夜間瀬川橋梁を通過します。この場所もよく撮影に訪れました。山ノ内町に入り夜間瀬を通過して、収穫が終わった林檎畑を走ります。新設された農免道路の踏切を通過して、ここもよく撮影に来た上条駅手間の直線を走ります。上条駅を通過すると列車は、右に左にカーブを繰り返して目前に迫った終着駅湯田中を目指します。
 最後のカーブを曲がると、上の方に湯田中駅が見えてきました。最後の勾配を登り切り終着駅の湯田中駅に9時54分に到着しました。須坂始発ながら、ゆけむり号の一番列車が到着した湯田中駅は大賑わいで、ウェルカムドリンクして日本酒(地酒)か「りんごジュース」が振舞われました。折り返しの列車が発車するまで、記念セレモニーも開催されました。
 地元の須坂駅のホームで2時間以上も列車を待つことはもうないと思いますが、今回は待った分だけ貴重な乗車が出来ました。地元を走る新顔の特急ゆけむり号が、多くの人に末永く親しまれるよう期待しています。
 


信州中野駅停車中


信濃竹原駅通過


夜間瀬川橋梁通過


湯田中駅が見えてきました


終着、湯田中駅に到着


湯田中に到着した「ゆけむり」(1A列車)


セレモニーで大賑わいの湯田中駅


暖簾にも、1000系が登場