大糸線開業90周年記念
快速北アルプス風っこ号
〜2006.6.4〜


北アルプスをバックに白馬駅に停車中の快速北アルプス風っこ号

 大糸線開業90周年を記念して、大糸線では初めてトロッコ風気動車「風っこ」を使用した快速北アルプス風っこ号が運転されました。指定席券は、2両編成で座席数が少ないことから当然ながら発売時刻とほぼ同時に完売しました。
 今回は指定席券を購入できず、キャンセル待ちで辛うじて6月4日の松本行の指定が確保できました。白馬行はどうしても確保できませんでしたので、片道のみ乗車しようと乗車当日の6月4日に長野駅に聞いてみると空いていると言うことでしたので、急遽予定を変更して快速北アルプス風っこ
号に往復乗車しました。当初は、長野〜直江津〜糸魚川〜白馬〜(風っこ号)〜松本〜長野と一周する予定でした。
 というわけで、長野駅から松本行の快速に乗車します。この快速は、松本から特急あずさ号になるためE257系9連で運転されています。
 いつも撮影地等お会いする方々と、会いましたので一緒に松本まで乗車します。一応、快速を名乗っていますが9連に対応していない安茂里と今井を通過するだけで、あとは全ての駅に停車します。9両編成なので、乗客も分散し特急型車両を使用しているので快適な乗車でした。

松本行快速列車
       

■快速北アルプス風っこ号下り
 松本駅では、Y氏とT氏にお会いしました。まぁ、当然ながら座席は別ですが・・・。松本駅からは、大糸線では初の運転となる快速北アルプス風っこ号に乗車します。先ほどまで、一緒の列車に乗車していた方々とも座席は別です。何しろ、白馬行の指定席券は乗車当日の7:20ごろに購入しましたので・・・。
 6番ホームに移動すると、意外にも撮影している人が少なくスムーズに撮影できました。どうやら、家族連れは撮るより乗るほうに重点を置いているようです。快速北アルプス風っこ号は、ほぼ満席の乗客を乗せて松本を発車しました。

 窓の無いトロッコタイプの気動車がよほど珍しいようで(まぁ、普通の人から見れば当たり前ですが)、子供たちは大騒ぎで車内もにぎやかなものです。座席は、通路側ながら進行方向側でしたので心地よい風が入ってきます。(先週の飯山線とちがい防寒着はいらなかったようです。)北アルプス側の席でしたので、田植えの終わった新緑と北アルプスを見ながらの旅が出来ました。北アルプスは、曇っていて半分程度しか見えなかったのが残念でした。
 往路は、長時間停車する駅は信濃大町駅ぐらいしかありません。信濃大町では、駅前広場で歓迎イベントが開催されました。(下記参照)
 
 信濃大町を出ると、いよいよ山間地に入ってきます。撮影もここからがメインのようで、沿線には撮影されている方が増えてきました。沿線車窓も、緑が多くなり木崎湖・中網湖・青木湖と過ぎると終着の白馬ももう間近になります。白馬駅には、3番線に到着しました。時刻表を見ると長いようですが、乗ってしまえば時間が過ぎるのは早かったです。
 白馬から皆さん別々の方向へ進むので、これからはY氏と2人だけで進むことになります。とりあえず、駅前で昼食を・・・。


松本駅6番に入線する「風っこ」

残念ながら「臨時快速」表示

前面の「風っこ」シール

側面のロゴマーク

サボ部分

北アルプスを見ながら大糸線を走ります。

信濃大町にて

大糸線90周年横断幕

湖も3つほど見ることが出来ます。

白馬に到着した「風っこ」



■下り列車イベント(信濃大町駅)


  

 信濃大町駅での54分停車を利用して、駅前広場で歓迎イベントが開催されました。一通りの挨拶の後に、地元の方々による「大町流鏑太鼓」の演奏や民話の語りがありました。
 また、非常に珍しい「黒部の氷筒水」の展示がありました。冬季に洞窟で天井からたれる水の一滴一滴が瞬時に氷になり筒になるというものでした。
 その後は、駅に戻り「風っこ」の撮影等をして過ごしました。


■白馬駅イベント(散策)


菖蒲の花と北アルプス(霞んでます)
  
   
 白馬駅では、折り返しの時間を利用して昼食を取りました。その後、車内でもらった案内にあった「詩の小徑」を歩いて大出の吊り橋へ行くことにしました。
 あいにく、北アルプスは霞んでいて半分程度しか見えませんが、
「木流し川」に沿って「詩の小徑」を歩きました。木の1本1本に、俳句や川柳が書かれていて読んでみるととても面白かったです。
 また、久々に自然豊かな道をのんびりと歩き昔を思い出した気分でした。大出の吊り橋に到着後は、しばらくつり橋からのアルプスを眺めて、白馬駅へ戻りました。

「詩の小徑」入口

霞んでいますが「北アルプス」

大出の吊り橋


■快速北アルプス風っこ号上り
 白馬駅での散策を終えて、再び快速北アルプス風っこ号に乗車します。今度は、進行方向とは反対側ですが窓側になりました。とりあえず、往復共に北アルプス側になりました。
 帰路は、僅かに空席がありましたがそれでも乗っています。私のボックスは3人で、私の隣は誰も来ませんでした。当初は、満席状態が続きましたが前日と当日で座席の戻りがかなりあったようで、当日窓口で購入した幸運な方もいたようです。(往路は、私もそうでしたが。)

 白馬駅を発車した快速北アルプス風っこ号は、松本を目指します。白馬の散策等で疲れたのか、往路ほどの騒ぎもなく車内も静かでした。太陽が西に沈む時間帯でしたので、ちょうど日が当たりちょっと暑かったです。それでも、西日に照らされたアルプスは綺麗でした。帰路は、停車時間がある駅が多く、信濃大町・信濃松川・穂高で長時間停車します。木製座席でちょうどお尻が痛くなる頃合に停車時間が多い駅に着くのでそれなりに助かりました。穂高駅では、穂高神社への参拝のイベントがありました。(下記参照)
 穂高を出ると、やはり地元の人が多く利用したのか空席が一気に出始めましたのでY氏と1号車に移って寛ぎました。いや、島内駅までは寛げました。島内駅で、交換した4239Mを見てから時計を見ると17:52・・・!。私もY氏も松本18:00の特急しなの19号に乗る予定になっているのに・・・。Y氏は指定席券を持っていましたので、添乗していた長野支社の方に問い合わせたところ、接続を取ってくれることになりました。それでも、松本に17:57に到着しましたので2番ホームへ大急ぎで移動すると、ちょうど特急しなの19号が入ってくるところでした。車椅子の方数名の下車があるため、少々停車時間を延長する放送が入りましたので先頭部もここで撮影しました。
 特急しなの19号に乗れば、まぁいつもの感じで篠ノ井線を走りました。聖高原での特急しなの24号との交換による運転停車で、遅れ時間を解消して長野には定刻に到着しました。長野で、Y氏とお別れして帰路につきました。

 今回の、快速北アルプス風っこ号は乗車と観光の両方を楽しめて非常によかったです。また、長野支社内の違う線区でこのような(途中で下車観光できる形)のイベント列車が運転されることを期待しています。

   

安曇追分にて

 白馬駅臨時列車時刻表

 白馬駅名表示と快速北アルプス風っこ号
 

特急スーパーあずさ11号との並び

 白馬駅停車中

信濃大町駅にて

信濃松川駅にて

穂高駅で特急あずさ32号を退避

松本からの帰路は特急しなの19号



■上り列車イベント(穂高駅)


  

 穂高駅での1時間8分停車を利用して、穂高神社へ参拝するイベントがありました。駅から10分ほどのところにありますので、気分転換にちょうどよい具合でした。
 穂高駅に列車が到着すると、ホームに巫女さんが出迎えに来ていました。ほとんどの乗客が、巫女さんの後について穂高神社へ移動して、神主よりお払いをしてもらいました。
 その後は、参拝を済ませて参拝記念にひそかに集めている「御朱印」を購入して、帰りがけに記念品をもらい穂高駅へ戻りました。まだ、発車まで時間がありましたのでゆっくりと「風っこ号」を撮影しました。


■乗車証明書


しおりタイプの乗車証明書


当日確保できた指定席券(色調調整有)