急行かすが号奈良行最終列車
2006.3.17

奈良駅に到着した急行かすが号

 3月18日のダイヤ改正で、名古屋と奈良を関西本線経由で運行されていた急行かすが号が廃止されました。この列車は、実は親戚の住む町も通過しているのですが、時間帯が合わず一度も乗車したことがありません。
 今回、廃止されることを聞きまして1度乗車しておこうと、最終日の指定席を事前に申し込んだところ確保できましたので、最初で最後の急行かすが号の旅をすることになりました。

 名古屋駅に2時間30分遅れて到着した快速ムーンライトながら号を降りて、関西本線ホームへ向かいます。まだ、通勤時間帯らしく急行かすが号も入線していませんがこれから乗車しようとする人たちが列車の入線を待っていました。名古屋終着の普通列車の引き上げが終わり、8:49にようやく急行かすが号が入線していました。あまり写真を撮る暇がないのですが、予想していたより人出が少なかったので何とか数回撮影できました。
 車内に入ると、今日は4両編成で指定席が3両になっているのですが、これで満席なの?と思うほど指定席(1号車)はすいていました。
 結局指定席は、ほとんど相席がないまま空席を多数残して名古屋を発車しました。名古屋を出ると、急行かすが号の歴史と本日で廃止の旨の放送がありました。長島を過ぎると桑名に到着します。特急南紀号と行き違いをします。桑名は公私共によく来るのですが、今日は下車せずそのまま乗りとおします。桑名を出ると、近鉄線をアーバンライナーが追い越してゆきましたが、すぐ急行かすが号が追い越しました。

 今回は、快速ムーンライトながら号で名古屋まで来たので四日市から亀山あたりまで不覚にも寝てしまいましたのでこの間は解りません。亀山で会社が変わるので、JR東海からJR西日本の乗務員に交代しました。放送の音量も少し上がったのか、放送が良く聞き取れるようになりました。亀山を過ぎると、加太−柘植間に立ちはだかる難所の加太越えに挑みます。山間部で、天候も次第に悪くなってきています。それでも、撮影に訪れている人が大勢いました。気動車で4連で運転しているので、軽々と加太越えをして柘植に到着しました。その後は、単調に奈良駅まで列車は進みました。奈良駅到着前にも急行かすが号廃止の放送があり、ついに終着の奈良に到着しました。ついに隣には誰も来ませんでした。車内も空席が多く寂しい最後でしたが、まだ名古屋行きの運転があるので、そちらに期待したいです。
 奈良駅到着後は、すぐに回送表示になるべく幕を回し始めましたが、すぐに急行かすが号に戻してしばらくそのままにしていました。回送で奈良電車区へ引き上げる間際に、回送表示にして奈良駅を後にしました。
 また、1本貴重な急行列車が消えてゆきました。
 



    

始発駅の名古屋駅
     

最後の発車案内

乗車口案内

急行かすが号が4両で入線

先頭部の表示類

急行かすが号部分のアップ

側面の行先表示

名古屋駅に停車中の急行かすが号

車端部のボックス席

奈良駅に到着

回送で奈良電車区へ入区します。
   

旧奈良駅舎
   
   
     

急行かすが号指定席券(画像調整しています。)
なお、乗車証明書配布はありませんでした。