碓氷峠トロッコ列車シェルパ君
2005.10.15

峠の湯駅を発車して横川へ向かう「シェルパ君」

 2005年3月から、旧信越本線の碓氷峠区間の下り線一部を活用して、トロッコ列車の運行が始まりました。区間は、横川(鉄道文化村)〜丸山(変電所跡)〜峠の湯までの2.6Kmという短い区間ですが、碓氷峠の一部区間とは言え再びレールや汽笛の響きが復活したことは非常に喜ばしいことです。
 私もすぐにでも乗車したかったのですが、都合が付かず10月15日の懐かしの特急白山号乗車で横川を訪れた際に、ついに乗車することが出来ました。
 まずは、トロッコ列車シェルパ君について調べてみました。

■トロッコ列車「シェルパ君」について

   ※詳細は必ず、文化村公式HPでご確認ください。

●運転日は、平成17年11月27日までの土曜と休日です。

(冬季は、18年3月まで運休)

● 園内遊具扱いのため、文化村の入村券が別に必ず必要です。

● 団体の予約が入った場合は、一般の乗車できる人数が少なくなります。

● 文化村から乗車の場合は、時間ごとに整理券(110枚)が発行されます。これ以

 上の乗車は出来ません。整理券番号順に乗車となります。

● 文化村からの乗車で、発車15分前の改札開始に遅れた場合は、乗車は出来ま

 すが列の最後部からの乗車となります。

● 峠の湯から乗車の場合は、列に並んだ先着順に乗車となります。整理券はありま

 せん。予約の団体と重なった場合は、団体が優先となります。

● 一般利用の事前予約は出来ません。当日、窓口での整理券配布制です。

● 運賃・セット券については、文化村公式HPをご覧ください。




横川駅に到着した懐かしの特急白山号

 10月15日、懐かしの特急白山号で横川駅について撮影後に、鉄道文化村の窓口へ向かいました。列が結構延びていましたが、段取りがいいのか7〜8分ぐらいで順番が回ってきました。時間は11:50ですので運がいいと12:00に乗れると思ったのですが・・・。
  「トロッコは12時が満員で、13時になりますがよろしいでしょうか?」乗れれば、何時でも良いので13時の整理券を貰いました。発車1時間10分前なのに、番号はもう32番まで達しています。トロッコ列車は、なかなか人気があるようです。


     
■窓口で購入したもの■


 

今回は、入園券と往復乗車券のセット券を購入しました。

(同時に、購入時に一番近い空きのある列車の整理券と時刻表が付きます)

 





 トロッコ列車の発車時間まで1時間近くありますので、鉄道文化村の中を見学しました。
 もう何回も来ているので、これといった目新しさもないのですが、国鉄時代を再現した189系やEF62型・EF63型電気機関車を見ていると懐かしい気持ちで一杯になります。
 静かに余生を送っている、かっての峠のシェルパを見ているだけで、あっという間にトロッコの集合時間になりました。


念願のトロッコ列車に乗車

ぶんかむら駅に停車中の「シェルパ君」
(前の列車を事前に撮影)

 15分前に集合して待つことしばし、いよいよ改札が始まりました。番号順に整理券と乗車券を見せてホームに行きます。ホームが短いのと時間の関係で、車両の撮影は出来ません。私も、辛うじて窓付き客車の進行方向右側に席を確保できました。
 乗車が終わると、トロッコ列車は文化村を出発します。

 これから先は、画像だけで伝わると思います。
 特に私の下手な文章は要らないと思います。

ぶんかむら駅名板


歓迎の横断幕


窓付き車両ながら進行方向を確保


丸山へ向けてゆっくりと進みます。


切り通し区間を走ります。

このあたりも懐かしい風景です。

ひらけた場所に差し掛かると


この建物が見えてきました。


まるやま駅で5分ほど停車します。


いよいよ急勾配区間へ


よく、「あさま」同士がすれ違った橋です


軽井沢への線路が分岐すると


終点、とうげのゆ駅に着きます


とうげのゆ駅には、撮影スペースがあります。


折り返しの列車を撮影しました。


線路跡を少し散策しました。


1時間後の列車は、トロッコの
進行方向を確保しました。

雨のため、視界がよくありません。


上信越道が少し見えると丸山です。


丸山を出るとはっきり見えます。


上信越自動車道の真下を通過中です。


この丘も何度登ったことか・・・。


閉鎖されたの丸山への入口です。


国道18号線が見えてきました。


文化村内に入りました。


EF63が見えると終点です。


トロッコ編成について
トロッコ編成は、機関車を含めて3両編成です。

横川側から見たトロッコ編成

      

■3号車:機関車
 碓氷峠専用の保線用機関車TMC−500Aです。下り坂の運転には速度が出過ぎないようにするリターダー装置を使います。
 上りは客車を後押しして、下りは先頭で牽引して運転します。

      


■2号車:普通客車
 冷暖房完備が完備された窓ガラスのある車両です。車掌室や車椅子スペースもこの車両についています。
 車内は、セミクロスシートとなっています。定員は54名です。

      

■1号車:トロッコ風客車
 軽井沢側の先頭になる客車です。先端は前面展望スペースになっています。客室は、窓ガラスのないトロッコタイプの客車です。後方から機関車が後押しするため、運転台等はありませんが、目立たない場所に前方監視カメラが付いています。定員は54名です。

峠の湯(軽井沢)側から見たトロッコ編成

 再び、列車の車窓から丸山の風景が見る事が出来るとは、平成9年9月30日
の時点では思いもしませんでした。このトロッコ列車が末永く運行され、数々の
課題がありますが出来ることなら軽井沢まで運行されることを願います。